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2023年07月29日
ちょっとだけMリーグ#192
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/8FU07ahmt1g
2022年1月13日 第1試合
東3局 一本場 供託リーチ棒1
東家 松本 吉弘 12300
南家 近藤 誠一 24400
西家 瑞原 明奈 30000
北家 園田 賢 32300
(敬称略)
トップ目・園田さんと二着目・瑞原さんが微差のトップ争い、三着目・近藤さんは満貫差、そこから跳満差にラス目・松本さんがいます。
まだ東場なのでラス目がこれ以上の放銃を避ける以外はアガリを見て進めます。
最初に松本さんの手は
ドラ松本手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
手役を見るならマンズ一気通貫かタンピンのどちらかになりそうです。
松本さんは打点<連荘の意識でいるといいかもしれません。
ツモ打
次に南家・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
自風トイツの3シャンテン。
マンズ7枚+があり4ブロックは保証されています。
マンズを引くか字牌が重なれば5ブロック揃います。
このままでは・ホンイツ3900までですが、引くかなどが重なってポンすれば満貫。
ツモ打
続いて西家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
このままでは役なしリーチになりそうなのでタンヤオかピンフは付けたい手です。
それかを重ねてポンのかわし手はあります。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ドラ+赤のメンツ手3シャンテン。
ドラが孤立牌なのとソウズはペンチャン+2カンチャンの愚形受け入れが多いので少しテンパイスピードで遅れそうです。
ピンズ四連形を生かしながらソウズやマンズ変化を待ちたい。
ツモ打
2巡後、松本さんが打、これを近藤さんがポンして打。
ポンドラ近藤手牌
もうマンズホンイツに決めたようです。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
、、、の4ブロックであと1ブロック足りない状態。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
先切りしたペン待ちリーチの布石を打っています。
ここで打するならにくっつけた567三色やピンフ、赤引きも意識して自分なら打します。(ツモの時だけ部分を使う)
ペンチャン2つ残りは受け入れが少なく形的にも遅いのでどちらか見切っておくと受ける(守備)のにもいいでしょう。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
マンズ一気通貫ならがスジで2枚必要なのがネックとも言えます。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
どうやら123三色狙いのようですが、鳴かない限りはの内最低3枚引く必要があります。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
役なしドラなし受け入れ1シャンテン。
せめて役ありにしたいのでテンパイしてもダマテンが良さそう。
ここで満貫放銃すると三着目に転落してしまいます。
同巡、園田さんは場に2枚目をツモ切り、これを松本さんがチーして打。
チードラ松本手牌
一気通貫・赤・ドラ、5800の1シャンテン。
を鳴くか引くかすればテンパイ。
チーの後、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ペンに固執せず、打。
何も手役が見つからない時は牌を内に寄せる(5に近づける)とタンヤオにするのは難しくありません。
3巡後、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
一応、ドラ引きにも対応できます。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
受け入れは狭いの1シャンテン。
次巡、松本さんは
チードラ松本手牌
でイッツー役ありテンパイ、でも形式テンパイになる1シャンテンに変化。
同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
時間を使ってリーチするか迷っている様子でしたがダマテン。
次巡、近藤さんは
打ポンドラ近藤手牌
ポン以来初めてのマンズがドラでツモ打。
が場に2枚切れで苦しい手牌。
変化するやを1枚も引かず、上家からも出てきません。
このままでは他家リーチを待つのみです。
次巡、瑞原さんは
近藤捨牌
ホンイツ2シャンテンからの打ですがドラ入りホンイツなら満貫(・ホンイツ・ドラなど)あるので瑞原さんはを切らない方針に。
打ドラ瑞原手牌
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ツモ打で全体の半分(4枚)が瑞原さんの手に。
同巡、園田さんはを抜いてオリ。
次巡、1シャンテンの松本さんはツモ切り。
同巡、近藤さんは
ポンドラ近藤手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に1枚ずつ。
次巡、松本さんから切られたを園田さんがポンして打。
ポンドラ園田手牌
園田さんから4枚見えでまたぎスジを否定、リーチ現物から待ちを否定しています。
ポンの直後、松本さんは
チードラ松本手牌
ペン待ちテンパイ。
待ちは山に1枚。
同巡、瑞原さんはツモでアンカン、新ドラ、リンシャンツモでアガれず。
アンカンドラ槓ドラ瑞原手牌
アガリ牌が山に無くなりますが、松本さんはツモ切りでテンパイ連荘を目指します。
近藤さんと園田さんはオリて、最後のを誰も引くことなく流局。
松本さんと瑞原さんの二人テンパイ。
今回のまとめ
・役がつかなそうな時は内に寄せる(真ん中5に近づける)
打ドラ瑞原手牌
ここから瑞原さんは打ペンチャン払い()でタンヤオやピンフ、イーペーコー変化を見ている。
役が無い時は内に寄せて(5に近づける)、くっつきで変化しやすくする。(タンヤオやピンフになりやすい)
・数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)のネックになりやすいのは3と7
3と7は断么九、平和、三色同順、一気通貫、チャンタ、純チャンなど多くの役(メンツ手のほとんど)で使える数牌の中で重要な牌。
リャンメン待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ち、シャンポン待ち、タンキ待ちという五種類の待ちに当たり得るのが3と7。
ロン例1
ロン例2
ツモ例3
ロン例4
ツモ例5
・1、2、8、9のドラはメンツで使いづらい
例えばドラなら、、のターツでしか使えず3分の2が愚形待ちになる。
メンツにしづらいならドラを重ねて雀頭にするか切るかの二択になる。
3〜7は以前言った通りくっつきに優秀な牌だから、それ以外の牌はメンツに向かない牌だとも言える。
実際一人や二人に3や7が偏ってしまうと今回のようにアガリが消えてしまう。
チードラ槓ドラ松本手牌
ポン近藤手牌
園田手牌
アンカンドラ槓ドラ瑞原手牌
松本さんと園田さんのペン、近藤さんの受け入れがすべて防がれている。(場に2枚切れ)
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2023年07月27日
ちょっとだけMリーグ#191
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/0NYJ3py7eRc
2020年12月9日 第2試合
南4局
東家 堀 慎吾 41500
南家 佐々木 寿人 5400
西家 小林 剛 36200
北家 松ヶ瀬 隆弥 16900
(敬称略)
トップ目・堀さんはラス親でアガっても連荘で二着目に逆転されにくい程度の点差をつけたい。
二着目・小林さんは1000−2000ツモか6400ロン(リーチ棒が出て5200ロンも)、堀さんへ3200直撃でトップ。
三着目・松ヶ瀬さんは三倍満ツモ(リーチ棒が出て倍満ツモも)か役満ロン(リーチ棒が出て三倍満ロンも)か堀さんへ三倍満直撃でトップ。
ラス目・寿人さんは役満ツモかダブル役満ロン、堀さんへ役満直撃でトップ。
動画の都合上、3巡目・親から見ていきます。(動画0:15〜)
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
ドラ1の役なし3シャンテン。
二着目と5300点差でトップ逆転されてもおかしくない点差なので次局、満貫ツモされても逆転されない点差12500点差以上付けるのが1つのボーダーラインです。
ということは12500−5300=7200点差以上付けるアガリ、つまり7700ロンや2000オールツモが目標です。
堀さんの手で言えばリーチ・ツモ・ドラやリーチ・ドラ・裏を見たい。
後は連荘狙いの役牌ポンの役牌重なりも見ます。
ツモ打
次に南家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
赤1のメンツ手2シャンテン。
ラス目の寿人さんは三着目へ満貫直撃や跳満ツモが欲しい状況。
このままでは足りないのでタンヤオ変化引きやイーペーコーなどを見て進めます。
ツモツモ切り
続いて西家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
赤2のメンツ手3シャンテン。
小林さんは1000−2000ツモか6400ロンが欲しいので役牌・赤2ツモかタンヤオ・赤2ツモを目指したい。(なので役牌が重なるのも意識)
メンゼンでも役牌が重なるかタンヤオならリーチ・役牌・赤2、リーチ・タンヤオ・赤2で満貫と条件を満たします。
ツモツモ切り
最後に北家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
雀頭が無い形なので重なりやすいものを精査しながら進めます。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
2メンツ完成の2シャンテン。
変化によってはリーチ・ピンフ・ドラなどはありそうです。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
役なし1シャンテン。
カンチャン待ちかシャンポン待ちのどちらかになりそう。
また同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
雀頭ができ、やっと3シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
3メンツ+雀頭はほぼ決まっているのでにくっつけたピンフになりそうです。(引きピンフ、でも1シャンテン)
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ソウズが四連形になりソウズ2メンツもありそうです。
2巡後、小林さんは
ドラ小林手牌
形の良くなった赤2+ドラの2シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
寿人さん1シャンテン、堀さん・小林さん2シャンテンの中、松ヶ瀬さんだけ3シャンテンと遅れています。(タンヤオで鳴けるメリットはある)
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
が場に4枚切れになり、に自信があるのか、先切り。
同巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
ドラを引いた2シャンテン。
また同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
受け入れの1シャンテン。
更に同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
リャンカン+リャンメン+三面受け入れで形は良くなった2シャンテン。
次巡、堀さんは前巡切ったをツモり、アンコになっていた所でした。(キル・クールの法則?)
次巡、堀さんがツモ切ったを小林さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ小林手牌
カン待ちテンパイ。
タンヤオ・赤2・ドラの満貫で、ロンでもツモでもトップ。
待ちは山に1枚。
このポンの直後、堀さんはを抜いてオリ。
同巡、松ヶ瀬さんは
打ドラ松ヶ瀬手牌
小林さんポン、が場に4枚切れでせっかくの受け入れは見た目あと4枚しかありません。
松ヶ瀬さんもアガリは厳しそうです。
次巡、寿人さんは
ドラ寿人手牌
リーチ・ツモ・ドラ2・赤で五翻、裏ドラや一発が付けば跳満もありそうです。
次巡、寿人さんは
打ドラ寿人手牌
小林さんの当たり牌ツモ打で放銃回避。
同巡、小林さんは
ポンドラ小林手牌
ツモ打と迷わずドラ切り。
ならロンでもツモでもタンヤオ・三色同順・赤2の満貫トップ、ロンはタンヤオ・赤2、3900点で堀さんから直撃だけトップ、ツモは1000−2000トップ。
ロンは3分の2不可能な事以外はトップ条件を満たします。
このドラを迷わずスッと切れる判断が良いですね。
待ちがリャンメン変化で良くなり安目ツモでもトップです。
2巡後、小林さんは
ツモポンドラ小林手牌
タンヤオ・赤2、1000−2000。
親と6000点差が縮まり逆転トップ。
小林 40200 +60.2
堀 39500 +19.5
松ヶ瀬 15900 −24.1
寿人 5400 −55.6
試合後のインタビューで小林さんは
(非常に面白かったのがオーラス、ドラのを切って堀選手以外からの出アガリ《ロン》だと1着にはなれないという手になりましたが)
「そうですねカンなら誰からでもトップ、
でえーとだと三色があるんででアガればどっちを切ってもあの切っても三色なんででアガればトップになるのは一緒でその他にプラス要因としてのツモか直撃があるとそういう感じですね。
でなのであの特に迷わずを決めましたね。
問題は他の人から出てアガるかなんですよね。
どうするんだろうと思って3900の加点なので別にアガってもいいんですけどただ着順落ちる可能性が結構低かったんですね。
松ヶ瀬さんに松ヶ瀬さんの条件が跳満(直撃)とか倍満(リーチ棒出て倍満ツモなら)とかになってたので実は見逃そうかなと思ってました。
というのは3900見逃しても流局したら堀さんは伏せる(ノーテン宣言)はずなので流局しても1500か3000入るだろうし直撃かツモのチャンスもあるので2枚打たれたらどうしようかなそれでノーテン罰符(ノーテンで支払う点)もあるし見逃してもいいかなぐらいでしたね、うん。
ま、堀さんも見逃しが頭に入ってると思うのでそう簡単に同じ牌でも同巡の合わせ打ち(他家が切った牌と同じものを切る)以外は打ってくれないかもしれないですけどそれでもツモか高目(三色の付く)ならトップなので多分見逃した方がいいような気がします。」
今回のまとめ
・アガリで縮まる点差を把握
南4局
東家 堀 慎吾 41500
南家 佐々木 寿人 5400
西家 小林 剛 36200
北家 松ヶ瀬 隆弥 16900
二着目・小林さんは1000−2000ツモか6400ロン(リーチ棒が出て5200ロンも)、堀さんへ3200直撃でトップ。
@競ってる相手への直撃(ロン)は(アガリ×2)点縮まる
小林さんと堀さんの点差は5300点。
条件をXとすると2X>5300、X>2650で最も近い3200以上が答え。
Aツモは(アガリ+相手のマイナス分)点縮まる
例えば800−1600ツモの場合、相手は親で
3200(アガリ)+1600(相手ツモられ分)=4800点縮まる。(<点差5300)
1300−2600の場合、相手は親で
5200+2600=7800点縮まる。(>点差5300)
1000−2000の場合、相手は親で
4000+2000=6000点縮まる。(>点差5300)
よって1000−2000ツモ以上が答え。
・条件に合わないアガリなら見逃しも
小林さんはポンしてテンパイ。
ポンドラ手牌1
手牌1はタンヤオ・ドラ・赤2、カン待ち満貫テンパイ。
これならどこからロンでもツモでもトップ。
3巡後、小林さんは
ポンドラ手牌2
なら456三色同順・タンヤオ・赤2の満貫でロンでもツモでもOK。
ツモならタンヤオ・赤2、1000−2000は↑で求めた通り6000点差縮まりトップ。
ロンは3900なのでトップ目・堀さんへ直撃だけトップ、他からロンは二着。
三着目・松ヶ瀬さんは二着には倍満ツモか二着目へ跳満直撃が必要で条件的に厳しい。
ラス目・寿人さんも跳満ツモかロンか三着目へ満貫直撃と厳しめ。
下二人があまりアガリに向かわない可能性が高そうなので小林さんに都合のいい点棒状況。
下二人から3900ロンせずとも1000−2000ツモか高目ロンかツモが選べるので3900見逃しも有効。
・オーラス、満貫や跳満ツモられても耐えられる点差が目標
オーラス二着目が子、自分がトップ目で親なら二着目と12100点差以上や18100点差以上のオーラスを目指す。
相手の満貫ツモアガリ8000+親の満貫ツモられ分4000=12000点差縮まるから12100点差〜で満貫ツモられてもトップ。
相手の跳満ツモアガリ12000+親の跳満ツモられ分6000=18000点差縮まるから18100点差〜で跳満ツモられてもトップ。
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2023年07月25日
ちょっとだけMリーグ#190
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/gyodrQ0iIDw
2020年10月19日 第2試合
東4局
東家 白鳥 翔 31200
南家 園田 賢 40300
西家 石橋 伸洋 24900 元U-NEXT Pirates
北家 滝沢 和典 3600
(敬称略)
トップ目・園田さんと二着目・白鳥さんの差は9100点差で2600オールツモや9600ロンでも変わります。
ラス目・滝沢さんは三着目・石橋さんと21300点差で倍満ツモでも届かない大差。
最初に親・白鳥さんの手は
ドラ白鳥手牌
既にアンコの役あり。
赤もドラも無い1500〜2000点で終わりそうなのでリーチ前提で進めるか、枚数が一番多いマンズホンイツなどはありそうです。
ツモ打
次に南家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラも無いメンツ手2シャンテン。
ソウズどちらかを引くだけでかイーペーコーに変化します。
ツモ打
続いて西家・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
赤もドラも無い4シャンテン。
自風トイツがあり、ポンした1000点も見えますが石橋さんは1300−2600ツモか6400ロンが欲しい三着目。
赤かドラを引いてリーチ・ツモ、裏か一発が付けば満貫の二着にアップ。
あるいは枚数の多いピンズホンイツにして役牌を重ねてポンでも満貫。
ツモツモ切り
最後に滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
4トイツあるもののイーペーコーもあり、メンツ手も考えたくなる手牌。
4トイツからチートイツ2シャンテンかトイトイ(は鳴きづらいトイツが多いのでアンコが増えたら考える)のトイツ手メインになるかもしれません。
ツモ打
次巡、白鳥さんは
ドラ白鳥手牌
、、の3ブロックあるので残りにくっつけて2ブロック作れば逆転手になります。
この直後、園田さんが切ったを白鳥さんがポンして打。
ポンドラ白鳥手牌
マンズホンイツ2シャンテン。
マンズ四連形にくっつけば2メンツは作りやすい状態。(、引きでリャンメン受け入れ)
ポンの後、園田さんは
ドラ園田手牌
役なし2シャンテン。
マンズの形が西ヨーロッパ形で変化しづらい形。(でしかメンツにならず、横伸び変化が無い)
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
石橋さんの欲しいはが山に0、が2枚しかありません。
アンコになりましたがマンズ部分がネックになりそうです。
更に同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ピンズリャンメンに変化し、ソウズ部分がなんとかなればメンツ手も見て進めます。
3巡後、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
ツモ打のイーペーコーを見切り、トイツ手に決めた様子。(チートイツかトイトイ)
このを白鳥さんがチーして打。
チーポンドラ白鳥手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
・赤の2シャンテン。
これでリーチ・ツモなら満貫で二着目になれます。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
場に1枚切れを残してチートイツ待ちも意識しているようです。
チートイツなら受け入れの1シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
マンズ部分の形が良くないですが、ソウズ3メンツか2メンツ+雀頭にはなりそう。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
4枚目のを引き、下家のマンズホンイツ模様の仕掛けには切りづらい。
ツモ打でチートイツは諦めた様子。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
雀頭ができた受け入れの1シャンテン。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
ピンズリャンカンに変化した受け入れの1シャンテン。
また同巡、滝沢さんはツモアンカンリンシャンツモで新ドラになり打。
アンカンドラ槓ドラ滝沢手牌
どのトイツも場にションパイ。(場に0枚)
・トイトイ・赤・ドラ2で跳満なので滝沢さんにはチャンス。
次巡、園田さんは
打ドラ園田手牌
が場に2枚切れ、が3枚切れでの見た目枚数は3枚。(実際はは山に1枚ずつ計2枚)
園田さんはここから打。
滝沢さんはマンズホンイツ模様で下家の白鳥さんにをツモ切るのは最低1シャンテン以上、テンパイまで入っているかもと考えても不思議ではありません。
同巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
567三色も残る受け入れの1シャンテン。
次巡、白鳥さんは
チーポンドラ槓ドラ白鳥手牌
この受け入れの1シャンテン。
同巡、滝沢さんは
アンカンドラ槓ドラ滝沢手牌
ここから1枚切る場面。
は場に1枚切れ、はションパイだから打としたようです。(は滝沢さん北家で自風)
次巡、白鳥さんは
チーポンドラ槓ドラ白鳥手牌
ツモ打、タンキ待ちテンパイ。
共に場に1枚切れでがカンドラである事以外はほぼ同条件と言っていいでしょう。
Mリーグでは特にドラは切られにくい傾向にある為、ドラ待ちにはしたくなかったのかもしれません。
同巡、園田さんは
打ドラ槓ドラ園田手牌
このを滝沢さんがポンして打テンパイ。
ポンアンカンドラ槓ドラ滝沢手牌
これで厳しくなったのが石橋さんでカンは場に3枚切れ、も3枚見えでピンズの下部分の変化が厳しい。
仮にピンズタンキ待ちになったとしてもはあと1枚で少ない待ちでは勝率も低い。
同巡、滝沢さんは
ツモポンアンカンドラ槓ドラ滝沢手牌
ツモって三暗刻が付き、トイトイ・三暗刻・赤・ドラ3の倍満、4000−8000。
このアガリで
白鳥 23200
園田 36300
石橋 20900
滝沢 19600
二着目のアガリを防ぎ親流しに成功しましたが、今度はトップ目とラス目が20000点差縮まり16700点差と半分以上縮まりました。(子跳満ツモ差+1700点に)
今回のまとめ
・自分のアガリが厳しいと判断したらアシスト
打ドラ槓ドラ園田手牌
マンズホンイツ模様で2フーロの白鳥さんにマンズは切れない。
白鳥捨牌
園田捨牌
石橋捨牌
滝沢捨牌
滝沢さんのからターツがあるなら、。(やから先切りはあまりしない)
もし孤立牌ならは持ってない可能性が高い。
園田さんから3枚、3枚、2枚、4枚、2枚、1枚、2枚、0枚、2枚見えでソウズは以外のトイツが無い。(2枚見えはシャンポン待ちやポン不可能、タンキ待ちは残る)
先に切りから手出しでスライドでも無さそう。
滝沢さんは次巡もトイツ落とし。
トイトイっぽい人がトイツ落としは1シャンテンになるトイツ選択。
打アンカンドラ槓ドラ滝沢手牌
↓園田さんのアシスト力の高さは異常、と思ったらクリック
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2023年07月23日
ちょっとだけMリーグ#189
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/EhbfQF5shaQ
2022年1月13日 第2試合
南1局 1本場
東家 鈴木 たろう 15800
南家 東城 りお 11900
西家 小林 剛 31000
北家 多井 隆晴 41300
(敬称略)
トップ目・多井さんと二着目・小林さんは満貫ツモ差。
三着目・たろうさんとラス目・東城さんは3900で変わるくらいの微差。
最初に親・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
ドラ1のメンツ手2シャンテン。
カンチャンやシャンポン受け入れが多く、2シャンテンとはいえあまりテンパイスピードは早くなさそう。
役なしになりそうなので先制リーチができるかどうかで展開が分かれそうです。
ツモ打
次に南家・東城さんの手は
ドラ東城手牌
5ブロックがほぼ定まっている1シャンテン。
ドラターツのペンがネック。
ここにを引いた時だけ789三色を狙えますが、アガリは厳しいかもしれません。
ツモ打
東城さんが切ったを小林さんがチーして打。
西家・小林さんの手は
チードラ小林手牌
これはタンヤオでは赤を引かない限りほぼ1000点、マンズで4ブロックあるので残り1ブロックをツモってくればブロックが揃うという判断のようです。
また、は重なればホンイツでも使えて他家が切れば安全牌代わりに持っておけます。
点棒状況からトップ目と10300点差なので満貫ツモでわずかに逆転できます。(200点差)
小林さんが切ったを多井さんがチーして打。
北家・多井さんの手は
チードラ多井手牌
・赤のバック(後付け)1シャンテン。
ほぼ2000点ですがもう南場にさしかかり最短残り4局。
一局消化するとトップ率が上がるので親流し狙いのかわし手です。(かわし手は#180参照)
次巡、小林さんは
チードラ小林手牌
タンヤオかチンイツを見てツモ打。
次巡、たろさんは
ドラたろう手牌
が重なり、4トイツの鳴ける2シャンテンで打。
このを小林さんがポンして打。
ポンチードラ小林手牌
ポンしてチンイツ・タンヤオ1シャンテン。
受け入れの1シャンテン。
小林さんはカンタンヤオテンパイにも取れますが、ここはトップを見たチンイツへ。
次巡、小林さんは
ポンチードラ小林手牌
チンイツ・タンヤオ、跳満テンパイシャンポン待ち。
待ちは山に1枚、は0の計1枚。
この待ちでアガるのはあまり考えず、引きやチーを考えます。
3巡後、小林さんは
ポンチードラ小林手牌
ツモ打のアンコを生かした待ちに変化。
このを多井さんがチーして打テンパイ。
チーチードラ多井手牌
シャンポン待ちですがは役なし、でしかアガれないテンパイ。
待ちは山に2枚。
2巡後、東城さんはアンコの打でオリ。
同巡、多井さんは
ツモチーチードラ多井手牌
1枚しかないアガれない方ツモ打ツモ切りでフリテンになってしまいます。(このままではロンできない)
今後が出たらポンして打するなど形を変える必要があります。
次巡、多井さんは
小林捨牌
ポンチードラ小林手牌
ツモチーチードラ多井手牌
マンズが1枚も切られず、マンズホンイツも考えてしまいますがそれにしては切りが早い。(ションパイ、1枚切れから切っている)
ドラをツモ切った小林さんの手が食いタンならが見えてドラで1000〜3900まで。(タンヤオ・赤2が最高、切りで234三色は無さそう)
の待ちまで警戒してツモ打。
次巡、多井さんは
チーチードラ多井手牌
役なしですがテンパイ張り直し。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
チートイツ・ドラ2、タンキ待ちダマテン。
待ちは山に2枚。
同巡、多井さんは
チーチードラ多井手牌
ツモ打でたろうさんの当たり牌を吸収。
2巡後、たろさんは
ドラたろう手牌
ツモ打で多井さんの当たり牌をビタ止め。
たろうさんの待ちは山に1枚。
3人テンパイで全員の待ちは山に1枚ずつ。
次巡、小林さんのハイテイツモは・・・!
ツモポンチードラ小林手牌
チンイツ・タンヤオ・ハイテイの跳満一本場、3100−6100。
このアガリで
たろう 9700
東城 8800
小林 43300
多井 38200
15400点差が縮まり小林さんは一気にトップ目に立ちました。
今回のまとめ
・二翻アップ以上はターツ(またはメンツ)落とし
打ポンチードラ小林手牌
小林さんはカンチー、ポンしてタンヤオカンテンパイにも取れるが、打チンイツ1シャンテンに取った。
タンヤオ一翻→チンイツ・タンヤオ六翻の五翻アップならトップ目逆転も可能。
他にも役牌→役牌・ホンイツで二翻アップ(例1)、役牌→役牌・トイトイ二翻アップ(例2)など二翻アップは子1000→3900、親1500→5800など点数的にお得。(2000点までの手なら二翻=約4倍)
打ポンドラ例1
打ポンポンドラ例2
・ドラが19字牌はタンヤオが弱くなる
小林捨牌
ポンチードラ小林手牌
チーチードラ多井手牌
小林さんの鳴きは食いタンにも見えるが多井さんからが見え、ドラで使えないからもし小林さんがタンヤオだとすると1000〜3900点まで。(タンヤオ・赤2が最高打点)
第一打からションパイ切り、1枚切れなどホンイツなら必要牌を切っている。
・テンパイが最終形とは限らない
ポンチードラ小林手牌
小林さんはピンズ切りチンイツ・タンヤオシャンポン待ち。
テンパイだが引きやチーを意識する。
後にツモ打テンパイ待ち。
ポンチードラ小林手牌
テンパイしたら終わりではない。
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2023年07月21日
ちょっとだけMリーグ#188
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は瑞原 明奈プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/ePDuW0Z8JyE
2022年12月1日 第1試合
南1局
東家 瑞原 明奈 16700
南家 松本 吉弘 46500
西家 内川 幸太郎 13900
北家 二階堂 亜樹 22900
(敬称略)
トップ目・松本さんが抜け出して二着以下は満貫ツモで追いつける点差です。
※動画の都合上、親・瑞原さんから見ていきます。(動画0:13〜)
最初に親・瑞原さんの手は
ポンドラ瑞原手牌
既にポンしている1500の2シャンテン。
ここで親流れすると、瑞原さんがトップになるチャンスを大きく減らしてしまうことになります。
赤やドラ引きでも使える手を意識しながら進めます。
ツモ打
次に南家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
ソウズや字牌を引けばソウズホンイツ、ソウズや字牌がトイツになればホンイツ・トイトイ、ホンイツ・チートイツなどはありそうです。
あるいはを重ねてポンした2600点のかわし手も良さそう。
ツモ打
続いて西家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
赤もドラも無いメンツ手2シャンテン。
マンズ2メンツ+ピンズ2メンツ+ソウズ雀頭か、マンズ1メンツ+ピンズ2メンツ+ソウズ1メンツ+雀頭のどちらかになりそうです。
このままいくとピンフかイーペーコーになりそうです。
ツモツモ切り
前巡、内川さんは打しているのでツモ切りでいいでしょう。
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
タンヤオ・ドラ1になりそうな2シャンテン。
の内2枚以上を引けば456三色同順になりますが、このうち2枚以上引く必要があるのでまだ現実的とは言えません。
トップ目との点差が23600点もあるので、ここは満貫程度はアガっておきたい所。(リーチ・タンヤオ・ピンフ・ドラ、リーチ・タンヤオ・ドラ・三色など)
ツモ打
次巡、瑞原さんは
ポンドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、亜樹さんが切ったを瑞原さんがチーしてテンパイかと思われましたが打1シャンテンのまま。
チーポンドラ瑞原手牌
これはドラ引きや引きと
この時点で瑞原さんから4枚見えでピンズ部分にくっつけば良い待ちになりそうです。(、引き)
瑞原さんチーの直後、松本さんは
打ドラ松本手牌
ポン、チーと鳴いたのでもし2フーロ(鳴き)の瑞原さんがテンパイならマンズ待ちかピンズ待ちの可能性が高いと言えます。(ホンイツではなさそう)
同巡、内川さんは
打ドラ内川手牌
アンコができ、好形を目指したのか打。
このままテンパイしても枚数的に苦しい待ちになりそうにも見えます。(シャンポンなど)
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
タンヤオ・ドラ2の2シャンテン。
2巡後、内川さんは
ドラ内川手牌
2トイツになり、これをポンすればタンヤオテンパイになります。
次巡、瑞原さんは
チーポンドラ瑞原手牌
ツモ打で、最後のを引き、打。
この時点でが4枚見えでピンズ部分の変化が少ないと見たようです。(待ちになるとアガリ牌は4枚だけ)
2巡後、瑞原さんは
チーポンドラ瑞原手牌
でテンパイする1シャンテン。
ツモ打で、このを内川さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ内川手牌
タンヤオ待ち1000点テンパイ。
ここで親連荘されてしまうとラス目・内川さんとの点差が開き、内川さんラスの可能性が高まってしまいます。
待ちは山に1枚、は1枚の計2枚。
同巡、亜樹さんは
打ドラ亜樹手牌
亜樹さんから4枚見えで待ちが良さそうですが、は通っているので打1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
場に3枚切れ(実際山に0)では山に薄そう。(も山に1枚とかなり薄い)
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
高目イーペーコーツモなら跳満。
待ちは山に1枚、は2枚の計3枚。
リーチ一発目、瑞原さんは
チーポンドラ瑞原手牌
ここから1枚切る場面。
は亜樹さんの当たり牌。
亜樹捨牌
瑞原さんから4枚見えなので待ちとカン待ち、現物から待ちも否定されています。
が当たるのはシャンポン待ちとタンキ待ちの2つ。
リーチ宣言牌からからの打はあるかもしれません。
瑞原さんはここから現物打。
同巡、松本さんは4枚目のを引き内川さんの当たり牌は山に1枚だけ。
また同巡、内川さんはツモ切りでテンパイ続行。
次巡、内川さんは
打ポンドラ内川手牌
ツモ打手出し
亜樹さん現物か切りかの二択に見えますが、内川さんから4枚見えでノーチャンス(、、が否定される)から打。
それに内川さんのからシャンポン待ちも否定されるのでが当たるのはタンキ待ちだけです。
2巡後、瑞原さんは
チーポンドラ瑞原手牌
待ちテンパイ。
待ちは山に1枚、は0の計1枚。
同巡、亜樹さんの手から放たれたのは・・・!
ロンチーポンドラ瑞原手牌
・赤・ドラ5800点。(リーチ棒+1000)
で唯一生きているでほぼ最高打点(ハイテイなどを除く)でアガった瑞原さん。
このアガリで
瑞原 23500
松本 46500
内川 13900
亜樹 16100
一旦、二着目にアップした瑞原さん。
その後、松本さんがトップ目でオーラスに突入しますが
リーチ一発ロンドラ裏ドラ亜樹手牌
亜樹さんリーチに一発放銃リーチ・一発・裏7700点。
この放銃で松本さん二着目、瑞原さんがトップ目に。
オーラス一本場は跳満ツモでトップの内川さんがリーチ。
ドラ内川手牌
流局して内川さん一人テンパイ。
瑞原 +50.4
松本 + 7.6
亜樹 −18.1
内川 −39.9
瑞原さんトップで終了しました。
今回のまとめ
・待ちの第一候補はドラ近辺
打点を高くしたい人はドラを使うのが手っ取り早い。(ドラが2〜8ならリーチ・タンヤオ・ピンフ・ドラで満貫)
ドラまたぎ(ドラなら、の、)やドラスジ(ドラなら、)が多い待ち。
・放銃回避はノーチャンス(4枚見えでターツにならない)を探す
ポンドラ内川手牌
リーチ現物があるが、内川さんは打。
瑞原捨牌
松本捨牌
亜樹捨牌
4枚見えでリャンメン待ち、カンチャン待ちは無し、3枚見えでシャンポン待ちも無し。
・鳴く時はターツ近辺の牌が切られた枚数に注目
松本捨牌
内川捨牌
打チーポンドラ瑞原手牌
瑞原さんは打としたが、瑞原さんから4枚見えではだけ(実際はが山に2枚だけ)、を引いて待ちになった時は良いがはしかなく薄い。
チーポンドラ例1
例1の待ちになった時だけ強い待ちになるがは見た目4枚(実際は2枚だけ)で少なそう。
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2023年07月19日
ちょっとだけMリーグ#187
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は岡田 紗佳プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/7T-rpkyRYig
2022年10月18日 第2試合
東4局 1本場
東家 村上 淳 24200
南家 岡田 紗佳 0
西家 茅森 早香 64600
北家 萩原 聖人 11200
(敬称略)
茅森さんが二着目に4万点以上リードしたデカトップ目。
二着目・村上さんは三着目・萩原さんと13000点差でリーチ棒が出て満貫ツモられると三着目と並んでしまう程度のリード。
ラス目・岡田さんは三着目と11200点差で満貫ツモでも届きません。
最初に親・村上さんの手は
ドラ村上手牌
メンツ手の3シャンテン。
ドラ1枚浮いていますが、これが重なればポンした満貫、ダブが重なればポンして二翻。
ペンチャン2つあるのがネックで、テンパイスピードは遅そうです。
ツモ打
字牌は縦重なりしかしない(トイツ、アンコ、カンツの三種)ので、縦重なり以外にターツ、、にもなる数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)よりも軽んじられがちです。
ですが字牌は縦重なりしかできない為、トイツ場(トイツになりやすい場)やアンコ場(アンコになりやすい場)を生む原因になりやすい牌です。
麻雀をしていると、誰でも四暗刻や七対子、対々和をアガった経験はあると思います。
リャンメン受け入れだらけなのになかなかメンツができないな・・・という場がそれ(トイツ場)です。
次に南家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
を切れば純チャン、を切ればチャンタ。
あと変化によっては123三色同順はありそうです。
ツモ打
続いて西家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
メンツ手5シャンテン。
赤もドラも無いのであまり高い手にはならなそうです。
マンズ6枚+字牌4種あるので遠いホンイツ、トイツが増えればホンイツ・チートイツ狙いが良さそう。
一番逆転の可能性が高い二着目の親番なのでただのチートイツ1600親流しも良いでしょう。
ツモ打
最後に北家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
789三色の必要牌7枚あるメンツ手2シャンテン。
ドラが重なれば雀頭と入れ替えて満貫〜。
ツモ打
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
孤立牌へのくっつきで1メンツも。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
がトイツになった時だけ雀頭にするようです。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
これでピンズは良い形とは言えませんが引きで2メンツ。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
ツモ打の123三色を強く意識した様子。
打しないのはソウズ一気通貫も見ているようです。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
こちらも123三色のようです。
更に同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ドラが重なり、ポンかアンコにすれば満貫。
これなら789三色にこだわる必要は無いかもしれません。(どうしても跳満なら三色狙いも)
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
萩原さんの鳴きたいドラを抱えた村上さんはピンズが不安定なので厚く持ち、ソウズペンチャンから処理。
ドラが出るのは時間がかかりそう。
3巡後、茅森さんは
ドラ茅森手牌
場風と自風トイツの鳴けるチャンタ三色へ。
次巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
岡田捨牌
捨牌にトイツかぶり2組で雀頭が欲しい。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
アンコの役ありに変化した・チャンタ2シャンテン。
また同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ドラが重なる以外は手が進まない萩原さんはペンチャン落としの2シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、村上さんは
ドラ村上手牌
役なし2シャンテン。
カンチャン+ペンチャン残りでテンパイも厳しそう。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
受け入れの純チャン・123三色1シャンテン。
また同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ち共に山に2枚ずつの計4枚。
リーチの3巡後、村上さんは
ドラ村上手牌
2シャンテンで粘っていますが、ドラが浮いていて切りづらい形。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
純チャン・三色同順、カン待ちダマテン。
待ちは山に1枚。
同巡、萩原さんはツモ切り、放銃。
ロンドラ岡田手牌
純チャン・三色同順の満貫一本場、8300点。(リーチ棒+1000)
このアガリで
村上 24200
岡田 9300
茅森 64600
萩原 1900
これで岡田さんは四着目→三着目にアップ、萩原さんが三着目→ラス目にダウン。
今回のまとめ
・赤入りルールでチャンタ・純チャン狙いは不利
赤入りルールではカンチャン・ペンチャン受け入れ(3と7)がネックになりやすいチャンタと純チャン狙いはテンパイスピードで遅れやすく、待ちの面でも愚形待ち(最大4枚)になるからリャンメン待ち(最大8枚)相手では枚数的に不利な勝負になりやすい。(今回は待ち4枚対カン待ち1枚)
それに赤が使えないのでドラが絡まない限りは高くなりにくい。(19字牌がドラならチャンス)
・ダマテン(ヤミテン)にする条件は複数ある
例えば
@待ち枚数が目に見えて少ない時
ドラ岡田手牌
岡田さんは13巡目テンパイ、カンは場に2枚切れで見た目枚数はあと2枚。(実際は山に1枚)
村上捨牌
萩原捨牌
枚数的には岡田さん1枚対萩原さん4枚で萩原さん有利。
Aダマ(ヤミ)でも十分高い時
南4局
A 8000
B 12000
C 15000
親D 65000
ドラA手牌
Aはダマでも満貫テンパイ。
Aが満貫をアガれば二着順アップでアガリの価値が+40000点だからアガリ率優先のダマ。
B直撃したい相手がいる時
南4局
A 5000
B 15200
C 20800
親D 59000
ドラA手牌
Aがこんなダマで5200テンパイ。
満貫ツモはラスのまま、跳満にはリーチ・ツモして裏1枚か一発が必要。
不確定跳満よりBへ5200直撃が確実に三着になれる。
C放銃で二着順ダウンなどマイナスが大きい時
南4局
A 15000
B 9000
C 13000
親D 63000
ドラA手牌
Aがリーチで満貫あるが、Aが満貫放銃すると15000→7000の二着順ダウン。
順位ウマ−40000点が痛いからダマにしてオリの選択肢も残す。
Dアガリトップなど打点が不要な時
オーラストップ目(子)でピンフテンパイなど打点が不要な時はダマテン(ヤミテン)でOK。
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2023年07月17日
ちょっとだけMリーグ#186
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/TGeko0mU6-s
※動画0:00〜1:00は堀さんのインタビューでネタバレが嫌な方は動画1:00〜ご覧ください。
2021年1月25日 第1試合
東4局 1本場
東家 松本 吉弘 30200
南家 藤崎 智 18300 元・KONAMI格闘倶楽部
西家 堀 慎吾 34600
北家 二階堂 亜樹 16900
(敬称略)
現在、堀さんと松本さんがトップ争い中。
藤崎さんと亜樹さんのどちらかがラスになる確率が上がっています。
最初に親・松本さんの手は
ドラ松本手牌
ドラ1枚浮いているメンツ手4シャンテン。
少し234三色変化はありそうですが、あまり高い手にはならなそうです。
ツモ打
次に南家・藤崎さんの手は
ドラ藤崎手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
ペンチャンやカンチャンの目立つ形の悪い手なのでよほどツモに恵まれない限り相手に先制されそうです。
ツモ打
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
を切ればタンヤオ、ドラが重なれば雀頭、後は345三色や456三色などはありそうです。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
テンパイスピードは早くない、役も見えないドラ無しの手ではあまり勝負したくない形。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
2巡目からドラ切りの6ブロック形。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンピン4シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンピン3シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
場風が重なり、鳴ける形。
まだ3シャンテンとスピードで遅れています。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
まだペンチャン+カンチャン残りの3シャンテン。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ドラが重なり、リーチ・ピンフ・ドラ2の2シャンテン。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
ペンチャン外しでソウズツモにも対応できます。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
変化によってはツモり三暗刻も少しありそう。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
親の現物残してスリムにしています。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
カンが山に1枚でネックになっています。
また変化を見るにももあと1枚でリャンメン変化も乏しい状態です。
3巡目ドラ切りした親の手はほぼ進まず、次巡の藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
チーしてトイツ落としの食いタンで鳴けます。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
上家からドラが切られたばかりでが場に2枚切れで山に0で親と上家の現物。
は親現物で下家現物のスジで2人には通りそう。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
マンズリャンメンに変化しますがは山に3枚。
次巡、松本さんが切りしますが亜樹さんはポンせずスルー。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
受け入れタンヤオ・赤の1シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここから1枚切る場面で2トイツの雀頭を1つに決めたい形。
堀さんは20秒程使って打1シャンテン。
2巡後、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
ピンフが付いた受け入れの1シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
やっと一手進みましたがまだ2シャンテン。
残り4巡でテンパイするかも怪しくなってきたので形式テンパイ(アガれないテンパイ)も意識したい。
カンチー、チー、チー、チー、ポンで手が進みます。(勿論タンヤオのアガリも)
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
テンパイ、2枚目のドラ切りリーチ、待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
テンパイ即リーチ待ち。
藤崎さんと堀さんはオナテン(待ちが同じ)で二人の放銃はありません。
藤崎さんはツモれば跳満。
次巡、堀さんは
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ1300−2600の一本場、1400−2700。
もしドラ切りしなければ満貫ツモっています。
この試合の結果は
堀 +53.1
藤崎 + 5.9
亜樹 −14.7
松本 −44.3
堀さんトップで終了。
試合後のインタビューで堀さんは
(東4局1本場、堀選手がリーチツモタンヤオピンフ1300−2600をアガった局面ですけれども
ドラ対子落としが入りました
この辺り解説の渋川さんも色々お話をしてくださっていたんですけれども
この辺りの思考を教えて頂いてるんですね)
「後で切りづらい方がまずだって思ってたのとあともうちょっとすぐ鳴くつもりは無かったんですけど
あとほんと1、2巡とか微妙な感じだったんですよね。
そしたらもうチーテン(チーしてテンパイ)も取りたいなっていうので
打点多少下がっちゃうんですけどメンゼン限定(切り)よりは
まあチーしてロンできるような形切りだとチーした形がケイテン(役なし)になっちゃうんですけど
なんか例えばあそこで親の松本選手からリーチとかかかってチーしてこう出てもアガれないみたいなのだけは避けたかったっていう感じですかね。」
(はいわかりました。ありがとうございます。)
今回のまとめ
・ドラすら邪魔になる時もある
堀さんは11巡目
打ドラ堀手牌
2トイツの1シャンテンになりどちらのトイツを落とすか?の場面。
メンゼンだけのアガリを見るなら打、打はチー、チーの食いタンで鳴ける。
1000点でも当面のライバル二着目の親流しで二着目のアガリを防げるのは大きい。(ここで連荘されると自分のトップ率が下がる)
それにが親と上家の現物で1枚切って1枚手に残しても後から切りやすい。
は親の現物で下家現物のスジで二人に通りそう(先切りは無さそう)なので安全度の意味ではあまり変わらない。(わずかにが安全か?程度)
タンヤオになるドラ切りマイナス一翻はチーできる分、アガリ率が上がり(鳴きでもメンゼンでも役あり)、打点が少し下がる。
それに対して切りはメンゼンでしかアガれず(鳴けば形式テンパイ)、アガリ率は下がり(鳴くとほぼアガれない)打点は上がる。
それ以外にもアガリトップのオーラスではドラが不要だったり、打点<アガリのケースではドラすら不要になる。
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2023年07月15日
ちょっとだけMリーグ#185
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は小林 剛プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Wx2Ck6nL-3E
2021年2月5日 第2試合
南4局 2本場
東家 勝又 健志 22100
南家 黒沢 咲 49500
西家 多井 隆晴 16300
北家 小林 剛 12100
(敬称略)
トップ目・黒沢さんは1000点でもアガればトップ。
二着目・勝又さんは倍満ツモか三倍満ロン、黒沢さんから跳満直撃でトップ目。(連荘)
三着目・多井さんは1000−2000ツモか5200ロン、勝又さんから2600直撃で二着、役満ツモかリーチ棒が出て役満ロン、黒沢さんから倍満直撃でトップ(同点)。
ラス目・小林さんは700−1300ツモか3900ロン、多井さんから1600直撃で三着、1600−3200ツモか12000ロン、勝又さんから5200直撃で二着、役満ツモかダブル役満ロン、黒沢さんから三倍満直撃でトップ。
最初に親・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
を切ればタンヤオ、マンズがの三面張になれば良い待ちなのでこの待ちでリーチしたい。
トップに勝又さんは連荘すれば条件が残り続けるので最低でもテンパイ流局がテーマになります。
ツモ打
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
黒沢さんは1000点でもアガれば良いので役ありにしたい所ですがタンヤオにはドラが不要です。
かといって役牌があるわけでもないので役ありにするにも時間がかかりそうです。
いざとなれば他家へアシストや差込みするのも考えておきたい。
この局で最悪なのが親にアガられて連荘されてしまう事なので満貫〜跳満までなら西家や北家に放銃できます。
ツモ打
このを西家・多井さんがポンして打。
ポンドラ多井手牌
ドラトイツの純チャン・ドラ2狙いのようです。
多井さんは二着に5200以上の手が欲しいので満貫なら二着。
上家の黒沢さんは二着目との点差が大きい(27400点差)ので差込みもアシストも余裕で可能です。
最後に北家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
第一ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
ブログ内で私が時々主張していますが「0メンツ4トイツはチートイツ」でここはチートイツをおすすめします。
赤もドラも無い手ですが、700−1300ツモで三着、1600−3200ツモで二着なので赤もドラも無くてもリーチ・ツモ・チートイツ1600−3200なら二着順アップ。
をポンしても1000〜1300、アンコになってもリーチ・2600点程度なら多井さんから直撃した時かツモった時だけ三着と労力の割に合わないアガリです。
それなら受け入れは少なめですがチートイツに決めてツモればドラが無くても二着です。(四着→二着で+40000点)
ツモ打
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
、、、、のマンズ3メンツ+ソウズ雀頭+1メンツの5ブロックは揃っています。
同巡、黒沢さんも
ドラ黒沢手牌
ピンズ1メンツ完成の5ブロックが揃った形。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
やっと1メンツ完成ですが、リャンメンターツになる切りや場に1枚切れだった切りする以上はチートイツ本線のようです。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
多井捨牌
黒沢さんのがこの巡目で既にカラ。
手形的にも1メンツ3トイツ、縦とも横とも言えない中途半端な形です。
次巡、勝又さんが切りですが小林さんは当然のスルー。
同巡、黒沢さんは
打ドラ黒沢手牌
4トイツになりますがトイツ切り打。
タンヤオにするならドラ切り、チートイツ2シャンテンでメンツになる牌切りなどはありそうです。(トイツ手はメンツを嫌う)
黒沢さんから4枚見えなのでアシストのというわけでもなさそうです。
同巡、多井さんは
ポンドラ多井手牌
チャンタ・ドラ2の2シャンテン。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
これで5トイツ、チートイツ1シャンテン。
多井さんにソウズが安い(多く切られる)以外はマンズとピンズの情報もあまりありません。
強いて言うならがあるので多少その間は山にあるかもしれません。(実際は2枚ずつ)
次巡、勝又さんは
ドラ勝又手牌
カン引きの受け入れ1シャンテン。
同巡、黒沢さんはドラ切り、これを多井さんがポンして打。
ポンポンドラ多井手牌
チャンタ・ドラ3、受け入れの1シャンテン。
同巡、小林さんはツモツモ切り。
アンコで・トイトイを考えるかもしれませんが、もし小林さんがトイトイにすると出アガリ5200、ツモって1300−2600と二着条件を満たしません。
それにがポンしづらく、鳴くなら1枚目からポンします。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
黒沢さんはタンヤオで鳴ける2シャンテン。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
どちらかを切ればテンパイ。
場を見るとポンと小林さんから3枚見えで少しが山にありそうに見えますが、小林さんは打リーチ!
ソウズは1枚切れくらい。
ドラ小林手牌
リーチの捨牌は
小林捨牌
最初こそからの切り出しですが孤立牌でもくっつきに優秀なが早く、その上リーチ宣言牌がそれより外のです。
切る順番がメンツ手のそれとは違います。
次巡、勝又さんは
打ドラ勝又手牌
まだリーチ一発目で5200放銃するとラスになってしまう勝又さんは現物打。
同巡、黒沢さんは現物、多井さんは現物ツモ切り。
2巡後、多井さんはツモ切りの勝負。
次巡、多井さんは
ポンポンドラ多井手牌
チャンタ・ドラ3、カン待ち。
待ちは相手の手にあり山に0。
3巡後、多井さんは小考してツモ切り。
これが小林さんに当たり、裏ドラ2枚乗って12000。
リーチロンドラ裏ドラ小林手牌
リーチ・チートイツ・赤・裏2の跳満二本場、12600点。
このアガリで
勝又 22100
黒沢 49500
多井 3700
小林 24700
小林さんは二着順アップ、多井さんは連対記録ストップのラス。
勝又さんも三着落ちで痛いマイナス。
今回のまとめ
・点棒状況に合わせたアガリを見る
南4局 2本場
東家 勝又 健志 22100
南家 黒沢 咲 49500
西家 多井 隆晴 16300
北家 小林 剛 12100
ラス目・小林さんは700−1300ツモか3900ロン、多井さんから1600直撃(二本場2200)で三着、1600−3200ツモか12000ロン、勝又さんから5200直撃で二着、役満ツモかダブル役満ロン、黒沢さんから三倍満直撃でトップ。
小林さんはトップに三倍満以上が必要なので二着狙いが良さそう。
現実的なのは1600−3200ツモか勝又さんから5200直撃か?
・0メンツ4トイツはチートイツ
ドラ小林手牌
第一ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
リーチ・チートイツ3200は条件に足りないが、リーチ・ツモ・チートイツ1600−3200で二着。
・チートイツとわかっても待ちが絞りづらいので攻めにも有効
小林捨牌
メンツ手には切りが早くリーチ宣言牌はと違和感の多い捨牌が多いが、肝心の待ちは絞りづらいから攻めにも使える。
ただし待ちが必ずタンキ待ちになるので待ち枚数は最大3枚にしかならない。
他家に使われやすいものは枚数的に待ちにしづらいので、他家の不要牌や相手が使いづらい牌を待ちにするのが原則。
特に字牌や1・9が待ちに適していて次に2と8、現物のスジや場に安い色(たくさん切られた)なども待ちに向いている。
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2023年07月13日
ちょっとだけMリーグ#184
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Dd5VPBnm1Ig
2022年11月18日 第2試合
東4局
東家 近藤 誠一 −100
南家 内川 幸太郎 35900
西家 二階堂 亜樹 45900
北家 仲林 圭 18300
(敬称略)
トップ目・亜樹さんが二着目と10000点離して満貫ツモ差。
二着目・内川さんと三着目・仲林さんは17600点差と跳満ツモでは届かない差。
三着目・仲林さんとラス目・近藤さんは18400点差でこちらは跳満ツモ差。
上二人以外は点差が広めに付いています。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
赤もドラも無いメンツ手5シャンテン。
他家よりテンパイスピードで遅いのと安くなりそうなので放銃回避中心になりそうです。
234三色や遠いピンズホンイツ・チートイツ、ドラ引きならリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2などを見ながら進めて相手リーチが入ればオリになりそう。
ツモ打
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
第1ツモで場風アンコになり役ありになった赤入り3シャンテン。
リーチ・ツモ・・赤で満貫は見えています。
ここで満貫ロンなら2000点差、ツモで同点になるのであと1アガリでトップ目にもなれます。
ツモ打
続いて西家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
マンズ部分の変化によっては567三色、ピンフ変化(引き)はありそうです。
ツモ打
亜樹さんは、、、、の5ブロックで材料は揃っている判断のようです。
最後に北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
こちらはメンツ手3シャンテン。
ドラ1ながら三色は付かなそう、タンヤオも付かなそうでリーチ・ピンフ・ドラ3900程度になりそう。
二着目には満貫程度、トップ目には27000点くらい離されて打点の高い手が欲しい状況なのにあまり高くならなそうなのでここは受け気味が良いかもしれません。
ツモ打
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
シャンテン数は変わりませんが受け入れが増えました。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
1メンツ完成の2シャンテン。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
これで3トイツ、チートイツ3シャンテン。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
わずかに456三色目も出てきました。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ツモ打でわずかに678三色変化を見ている様子。(引けば678三色も)
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
チートイツ・ドラ2なら跳満もあります。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ドラを引き2シャンテン。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
これで6ブロック。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
が亜樹さんから切られて打。(ピンズ二度受けを嫌う)
仲林さんは相手の打牌に繊細なのが伺えます。(亜樹さんからの先切り)
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
赤+ドラの1シャンテン。
引きならテンパイ。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
やっと雀頭完成の2シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
タンヤオ+ピンフ+567三色目が出て四翻アップまであります。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ネックのペンが埋まり、受け入れの1シャンテン。
3巡後、近藤さんは
ドラ近藤手牌
チートイツの3シャンテン、メンツ手3シャンテンとなかなか進みません。
仲林さんののは純カラ(山に0枚)、は2枚の計2枚。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
が場に2枚切れですが目一杯の1シャンテン。(受け入れ)
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
456三色を見た打2シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ピンフ・567三色同順・赤2・ドラ、ダマテンでも12000テンパイ。
亜樹さんはリーチせずダマテン。(ヤミテン)
待ちでは山に3枚、は1枚の計4枚。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
次巡、亜樹さんは近藤さんにとってはダブでションパイをツモ切り。
近藤捨牌
二着目と10000点差で放銃したくない亜樹さんがピンズホンイツっぽい近藤さんのダブ切りという危険な橋を渡る以上はテンパイの可能性が高まります。
それも普段は守備的なトップ目が安手でこんな危険を冒すとも思えず、満貫くらいは入っていそうです。
亜樹捨牌
仲林さんは「1枚くらいはテンパイしたら勝負しようと思ってた」「(亜樹さんは)MAXメンホン(メンゼンホンイツ)」と仰っています。
仲林さん本人による試合の牌譜検討はこちら
https://youtu.be/y_fJRvujaZU
亜樹さんの切りに反応したように仲林さんは
ドラ仲林手牌
時間を使ってツモ打。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
やっと2シャンテン。
同巡、内川さんはツモ打で放銃回避。
また同巡、亜樹さんは
ツモドラ亜樹手牌
ツモ・ピンフ・三色同順・赤2・ドラの跳満、3000−6000。
このアガリで
近藤 −6100
内川 22900
亜樹 57900
仲林 15300
ここで仲林さんが12000放銃するとラスまでありました。
今回のまとめ
・子のダブ切りに注意
亜樹捨牌
この時点でションパイでピンズホンイツもありそうな親のダブを切る以上、テンパイか?
普段は守備的で二着目と10000点差のトップ目がダブ切りするのは高打点の手が入っている?
近藤捨牌
近藤さんは字牌を温存している風の捨牌でピンズが1枚しか切られていない。
・自分から4枚見えのまたぎスジは強い
近藤捨牌
亜樹捨牌
ドラ亜樹手牌
亜樹さんから4枚見えで待ちは他家にとっても使いづらく山に確実に残っている良い待ち。(は山に4枚)
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2023年07月11日
ちょっとだけMリーグ#183
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9XzqV8Q6vlA
※動画0:00〜1:21まで堀さんインタビューがあり(ネタバレ)、試合後に見るのをおすすめします。
2021年1月22日 第1試合
南1局 2本場 供託リーチ棒2
東家 茅森 早香 30400
南家 高宮 まり 19800
西家 堀 慎吾 18400
北家 小林 剛 29400
(敬称略)
供託リーチ棒2本と2本場でアガリに+2600点されるので、普段のアガリより少しアガリの価値が高くなっています。(仮に1000点でも3600点になり、ほぼ3900に近い)
最初に親・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
ドラ1のメンツ手4シャンテン。
ツモ打
このを北家・小林さんがポンして打。
ポンドラ小林手牌
もポンすれば・赤3900、・ホンイツ8000、ドラが重なれば・トイトイ・ドラ2・赤12000などはありそうです。
小林さんが切ったを西家・堀さんがポンして打。
ポンドラ堀手牌
ソウズの・ホンイツや・トイトイなどが浮かびます。
2巡後、堀さんは
ポンドラ堀手牌
トイトイとホンイツの両方を見ているようです。
同巡、小林さんは
ポンドラ小林手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、茅森さんはツモ切り、これを小林さんがポンして打テンパイ。
ポンポンドラ小林手牌
カン待ち。
待ちは山に0。
小林さんが切ったを堀さんがポンして打。
ポンポンドラ堀手牌
これで小林さんの当たり牌が出ない形の受け入れ1シャンテン。
鳴きの後、高宮さんは
ドラ高宮手牌
カンチャンやペンチャン受け入れが複数残る、赤無しドラ無し3シャンテン。
2人の仕掛け(鳴き)を受けて高宮さんは前に出づらい状況です。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
リャンカン2つの3シャンテン。
茅森さんも高宮さんもピンズは堀さんがポンした部分の受け入れが少なくなっています。
次巡も高宮さんはマンズ切りでオリている様子。
高宮捨牌
同巡、堀さんは
ポンポンドラ堀手牌
ツモ打のポンしたのワンチャンス、安全度で残した模様。(それにひきかえはとに当たり得る,
はワンチャンスでと同じ)
次巡、場に2枚切れでペンが苦しくなった茅森さんは打。
ドラ茅森手牌
次巡、小林さんが堀さんの自風を通し、トイトイに当たりそうな字牌はくらいしかありません。
次巡、堀さんは
ポンポンドラ堀手牌
・トイトイ、シャンポン待ちテンパイ。
待ちは山に2枚、は0の計2枚。
同巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
ここから1枚切る場面。
堀捨牌
ポンポンドラ堀手牌
は2枚ずつ見え、が3枚見え、3枚見え、3枚見えで堀さんの待ちは共にションパイ。
またピンズ2枚見え、3枚見えなのに間のが場にションパイなのは不自然に見えます。
小林さんは打。
次巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
ターツ落とし。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
1シャンテンで粘っています。
同巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
ツモ打の堀さんの現物打ち。
次巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
ツモ打と堀さんの現物は0。
解説の土田さんは「切りづらいか」と仰っていますが、は手牌に1枚+場に1枚切れ+ドラ表示牌の3枚見えでシャンポン待ちを否定していてタンキ待ちの可能性しかありません。
次巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
ツモ打でタンキ待ちしかない打。
次巡、小林さんは
ポンポンドラ小林手牌
現物0でここから1枚切る場面。
堀捨牌
小林さんの手牌の中で場に1枚切れ以外は残りはションパイ。
堀さんトイトイ模様の鳴きに対し放銃回避するには1枚でも多く見えているものが良さそうです。
枚数的には小林さんから2枚見えのかのどちらかが候補。
トイトイならシャンポン待ちかタンキ待ちしかないので残り枚数が少ないものほど安全度が高まります。
そういう理由から土田さんはを選んだと思われます。
私もを選ぶかもしれません。(赤が見えているのも理由)
小林さんは打で放銃。
ロンポンポンドラ堀手牌
・トイトイ5200の二本場5800点。(リーチ棒+2000)
このアガリで
茅森 30400
高宮 19800
堀 26200
小林 23600
堀さんはラス目→二着目にアップ。
今回のまとめ
・点棒状況から打点を探る
南1局 2本場 供託リーチ棒2
東家 茅森 早香 30400
南家 高宮 まり 19800
西家 堀 慎吾 18400
北家 小林 剛 29400
ラス目の堀さんはトップ目や二着目に5200以上直撃で二着順アップ、満貫ツモで三着順アップする。
つまり堀さんは5200以上の仕掛けをする可能性が高い。
・トイトイ(対々和)は材料が揃えば決め打ち(一つの役だけを目指す)してトイツそばの牌を切る
トイツ手(チートイツ、トイトイ、四暗刻)はメンツ手と同時に成立しない為、どこかで決断が必要。
トイトイの場合、捨牌で待ちをぼかす事が可能。
堀さんは小林さんのをポンして
ポンドラ堀手牌
ソウズホンイツかトイトイのどちらかになりそうな手。
2巡後、
ポンドラ堀手牌
との4トイツでトイトイの材料が集まる。(全部ポンできる形)
ポンでテンパイの小林さんが打でこれをポンした1シャンテン。
ポンポンドラ堀手牌
後にアンコにしてテンパイ。
ポンポンドラ堀手牌
そばの、そばの先切りして相手に待ちを絞らせず出アガリ(ロン)しやすくした。
堀捨牌
トイトイにメンツは必要ないのでターツになる牌は不要。
などが現物になると他家も切ってくれるのでその周りの牌が使われにくくなり切ってくれるケースもある。
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