元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/pDdpwhU4EXs?si=H03zZCS5214totKc




※ネタバレが嫌な方は１：２０〜ご覧ください。

２０２１年１月２５日　第１試合

南１局　１本場

東家　　藤崎　智　　　１８９００　元・KONAMI麻雀格闘倶楽部

南家　　　堀　慎吾　　４０１００

西家　二階堂　亜樹　　１４５００

北家　　松本　吉弘　　２６５００

（敬称略）

トップ目・堀さんが二着目と１３６００点離して跳満ツモ差。

二着目・松本さんと三着目・藤崎さんが約満貫差。

三着目とラス目は７００−１３００ツモで届く程度の微差。　





最初に親・藤崎さんの手は

ドラ藤崎手牌

ドラが浮いているメンツ手３シャンテン。

一応イーぺーコーがあるので追いながらドラへのくっつき、赤引きなどを見るといいでしょう。

ツモ打





次に南家・堀さんの手は

ドラ堀手牌

国士無双５シャンテン、遠めのピンズホンイツのどちらかくらいしか狙えなそうな配牌。

ツモ打






続いて西家・亜樹さんの手は

ドラ亜樹手牌

赤もドラも無いですが、、、でソウズホンイツの材料が４ブロック揃っています。

部分を伸ばすかを重ねるか新たにソウズか字牌で１ブロック作ればOK。

ツモ打





最後に北家・松本さんの手は

ドラ松本手牌

こちらは、、、の４ブロックはあるので四連形を伸ばすか（、引き）、役牌を重ねるかの二つ。

ドラ２＋赤でリーチなら満貫あるので松本さんはこれをアガればトップも見えてきます。

ツモ打


切られたを亜樹さんがポンして打。

ポンドラ亜樹手牌


ホンイツ・・なら満貫の２シャンテン。






亜樹さんポンの直後、松本さんは

ドラ松本手牌

アンコになり、満貫２シャンテン。







次巡、藤崎さんは

ドラ藤崎手牌

３トイツで４トイツになればトイツ手も意識したい。







同巡、堀さんは

打ドラ堀手牌


解説・渋川さん「鳴かせにいきましたね」の言葉通り、亜樹さんへアシスト（他家にあえて鳴かせる）する打。


これを亜樹さんがポンして打。

ポンポンドラ亜樹手牌

受け入れの１シャンテン。

もしが重なればホンイツ・トイトイ・の跳満。





同巡、松本さんは

ドラ松本手牌

２シャンテンと変わらずですが受け入れが増えました。








次巡、藤崎さんは

ドラ藤崎手牌

ペンチャン残りの２シャンテン。








同巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ソウズホンイツ模様の亜樹さんには鳴かせる気がないのか保留なのか打。






また同巡、亜樹さんは

ポンポンドラ亜樹手牌

ホンイツ・トイトイ・の跳満、シャンポン待ち。

待ちは山に２枚ずつの計４枚。





同巡、松本さんは打。



亜樹さんテンパイの次巡、堀さんは打。

トイトイの亜樹さんは当然のスルー。





同巡、松本さんは

ドラ松本手牌

受け入れの１シャンテン。




次巡、堀さんは

打ドラ堀手牌

前巡切ったがスルーされた堀さんはペンチャンを意識したのか打。






次巡、堀さんは

打ドラ堀手牌

切りでまだアシストしています。








同巡、松本さんは

ドラ松本手牌

テンパイ即リーチ待ち。

もしツモか裏１なら跳満、トップまで見えてきます。

待ちは山に２枚ずつの計４枚。



松本捨牌



このリーチに対し藤崎さんと堀さんは現物切り。

亜樹さんはリーチ一発目からツモ切り、戦う気満々。

これで亜樹さん対松本さんの図式。













リーチの２巡後、松本さんがツモ切ったのは。

これが亜樹さんの当たり牌。

ロンポンポンドラ亜樹手牌

・ホンイツ・トイトイの跳満一本場、１２３００点。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで

藤崎　１８９００

堀　　４０１００

亜樹　２７８００

松本　１３２００


亜樹さんはラス目→二着目の二着順アップ、松本さんは二着目→ラス目の二着順ダウン。


結局この試合は

堀　　＋５３．１

藤崎　＋５．９

亜樹　−１４．７

松本　−４４．３


堀さんのゲーム運びの巧さが光る一局でした。

一歩間違うと１２０００放銃もありそうなスリリングな展開も楽しく見られます。







今回のまとめ

・アガらせたくない人がいる時はアシスト

南１局　１本場

東家　　藤崎　智　　　１８９００　

南家　　　堀　慎吾　　４０１００

西家　二階堂　亜樹　　１４５００

北家　　松本　吉弘　　２６５００


ドラ堀手牌

二着目と親にアガらせたくないので配牌５シャンテンでアガリが遠そうな堀さんはポンしたホンイツ模様でラス目の下家・亜樹さんへアシスト。（わざと鳴かせる）

もし亜樹さんが満貫ツモなら親と２０００点差広がるのでツモられる分には良い。


ポンドラ亜樹手牌

　　　　　　　　　　　　　　　↓


ポンポンドラ亜樹手牌

　　　　　　　　　　　　　　　↓

ポンポンドラ亜樹手牌


・ホンイツ・トイトイ、跳満テンパイ。

堀さんは亜樹さんの手が満貫と見たからかアシストに積極的だったが跳満放銃すると混戦で堀さんトップも無かった可能性が高い。

仮に１２３００放銃なら


藤崎　１８９００

堀　　２７８００

亜樹　２６８００

松本　２６５００

上３人が１３００点差の大混戦。　


・ホンイツ＋トイトイがトイトイで高くなる黄金パターン

ポンポンドラ亜樹手牌

亜樹さんはホンイツ・トイトイ・の跳満。

ホンイツ＋トイトイだけで満貫あるのにドラや役牌と合わせると跳満、倍満もある化けやすい役。

役牌トイツ２つ以上やドラ２以上なら狙ってみるのもいいかも。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は本田　朋広プロです。

https://youtu.be/EeYlzGw4-iE?si=4ZEFHyyWHq5lGVP6






２０２２年１２月８日　第１試合

東３局

東家　　近藤　誠一　　３２２００

南家　　鈴木　たろう　 １９３００

西家　　本田　朋広　　２４５００

北家　　白鳥　翔　　　２４０００

（敬称略）

トップ目・近藤さんと二着目・本田さん、三着目・白鳥さんは約満貫差。

ラス目・たろうさんとは満貫ツモ＋９００点差なのでそこまでリードは大きくありません。




※動画の都合上、３巡目の親から見ていきます。


最初に親・近藤さんの手は

ドラ近藤手牌

第三ツモで受け入れの１シャンテン。

ドラが重なった時だけ雀頭にすればリーチ・ツモ・ドラ２の４０００オールもあります。

ツモ打





次に南家・たろうさんの手は

ドラたろう手牌

ドラが浮いている３シャンテン。

もし手が進んだ時にドラをいつ切るかの決断はしておきたい。

たろうさんはラス目なので高打点が欲しい状況ですが、今局ではなさそう。

ツモ打





続いて西家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

の４トイツでチートイツ２シャンテンやトイトイ３シャンテン。

ツモ打


もうこの時点でメンツ手よりもトイツ手（チートイツやトイトイ）を見ている様子。





最後に北家・白鳥さんの手は

ドラ白鳥手牌

このままでは役なし３シャンテン、を切ればタンヤオ、を重ねてポンはありそうですが、いずれにしても１０００〜１３００点の安手になりそうです。

ツモ打






次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

ソウズがと部分に分かれるので２〜３メンツになりそう。





同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

アンコ＋３トイツでますますトイツ手寄り。

他がアンコになれば、トイトイ・三暗刻もありそうです。






また同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

１メンツ完成してソウズリャンカン部分には触れづらくなっています。








２巡後、たろうさんは

ドラたろう手牌

と切り７８９三色やドラを重ねたソウズホンイツまで考えているようです。





同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

１アンコ＋４トイツでチートイツの１シャンテンでトイトイの２シャンテン。

もしチートイツ一本なら先に打して目一杯の１シャンテンにも取れます。

ドラ例１




また同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

引きでフリテン含みですが受け入れもありタンヤオを強く意識しているようです。



ここで白鳥さんが切ったを本田さんがポンして打。

ポンドラ本田手牌


これでトイトイ１シャンテン。

が鳴ければ・トイトイ５２００、鳴けなければ２６００程度。





その後、たろうさんは

ドラたろう手牌

がくっつき７８９三色が見えるたろうさんから本田さんの鳴きたいが出ない形に。





同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

タンヤオ２シャンテン。






次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

受け入れの１シャンテン。









次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

ドラが重なり７８９三色含みの２シャンテン。






次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

を切れば待ちテンパイ。

ですが待ちは本田さんポンと場に１枚切れの純カラ（０枚）、は場に２枚切れ＋手に１枚で山に１枚、は場にションパイ。

三面待ちとはいえ枚数はそれほど多くありません。


白鳥さんは打１シャンテン戻し。

ドラ白鳥手牌

こうしておくとでテンパイします。


これでたろうさん以外の３人が１シャンテン。








次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

赤引きで役なしリーチでも満貫になる２シャンテン。








同巡、白鳥さんは

打ドラ白鳥手牌


本田さんの自風で鳴きたいを引き、打。

・トイトイならほぼ５２００以上なのでテンパイすら入れさせない意思の現れでしょう。


白鳥さんが前巡、リーチしていると本田さんにポンテンが入っていました。








次巡、近藤さんは

ドラ近藤手牌

３巡目から８巡ツモ切りを繰り返した後、ドラが重なり打。







同純、本田さんは

ポンドラ本田手牌

を引きでテンパイする１シャンテンに変化。






次巡、たろうさんは打、これを本田さんがポンして打テンパイ。

ポンポンドラ本田手牌

シャンポン待ちでは山に０、は山に１枚の計１枚。






本田さんテンパイの直後、白鳥さんは

ツモツモ切りドラ白鳥手牌

またテンパイ待ちに取れますが１シャンテンを維持。







次巡、近藤さんは

ドラ近藤手牌

受け入れの１シャンテンに変化。





同巡、白鳥さんはトイツ落とし。








次巡、本田さんは

ツモポンポンドラ本田手牌


最後のアガリ牌をツモり・トイトイ５０符三翻１６００−３２００。


このアガリで

近藤　　２９０００

たろう　 １７７００

本田　　３０９００

白鳥　　２２４００


本田さんはトップ目に立ちました。

この日７勝目を獲得した本田さんは個人スコア１位。

一方、白鳥さんのラス回避記録は２７でストップ。







今回のまとめ

・トイトイとチートイツの境界線は鳴きやすさ

本田さんは６巡目、打でチートイツとトイトイ・三暗刻の両天秤に取る。

打ドラ本田手牌


その直後、白鳥さんのをポンしてトイトイへ。

ポンドラ本田手牌


本田さんはトイトイを選択したがは鳴きづらく、を鳴くかツモった時だけ５２００以上で２６００点程度で終わる可能性もある。

鳴きやすさのざっくりとした指標として５＜４と６＜３と７＜２と８＜１と９＜役牌＜オタ風

数牌（マンズ・ピンズ・ソウズ）３〜７は一局で二枚切られるかどうかも怪しく、タンヤオやピンフなどメンツ手には欠かせない部分になるので他家から切られる機会は少なくなりがち。


４〜６が不要になるのはチャンタ、純チャン。

２〜８が不要になるのは混老頭、清老頭、国士無双。

他二色が不要になるのは混一色、清一色。

他は七対子、対々和など。

上のように特定の数牌が不要になるケースの方が少ないので真ん中５に近い牌ほど鳴きづらい。

トイトイで鳴くなら子５２００（親７７００）以上になりそうな、鳴きやすいトイツが多い時に鳴く。（１、２、８、９、字牌トイツ中心の手）

本田さんのこの手なら自分はチートイツをおすすめ。


・トイトイにありがちな捨牌に注意



本田捨牌


ポンポンドラ本田手牌

本田さんの捨牌だけ見てもと真ん中５に近い牌ばかり切られてメンツ手ではなさそう。

それと字牌の切られ方が遅く、字牌を重ねたい手だったとわかる。

トイトイだけでは二翻と安いのでドラや赤、役牌かホンイツ、ホンロウ（混老頭）などと合わせて高くするのが常套手段。


ツモポンポンドラ本田手牌


本田さんは最後のをツモり１６００−３２００。

最後の手出しのそばのあるシャンポン待ち。


「トイトイはゴミ」と言う人もいるが、用法・用量さえ守れば子５２００（親７７００）〜で打点的にも十分で鳴ける手役の一つ。

麻雀初心者には扱いづらい役だと思うのでトイトイの判断基準はシビアにするのをおすすめ。（鳴きづらい手ならチートイツ）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は滝沢　和典プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/jdHtLuQ1eaQ?si=g5WYwDO_F9KouaUS






２０２２年１月２８日　第１試合

南１局

東家　　多井　隆晴　　１６８００

南家　二階堂　亜樹　　１５９００

西家　　近藤　誠一　　３１３００

北家　　滝沢　和典　　３６０００

（敬称略）

トップ目・滝沢さんと二着目・近藤さんがトップ争い中、三着目・多井さんとラス目・亜樹さんが三着争い中です。

トップ目とラス目の差が約２００００点でラス目の満貫ツモ２回でほぼ並びます。




最初に親・多井さんの手は

ドラ多井手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

それなりに早そうですが他家に赤やドラがある可能性が高いので様子見しながら進めたい。（ここで満貫放銃するとほぼラスが決まってしまう）

ツモ打






次に南家・亜樹さんの手は

ドラ亜樹手牌

ドラトイツ＋トイツの鳴きやすい６シャンテン。

両方ポンできれば満貫ですが、他ブロックが確定していないので場に切られた牌も見ながらくっつきやすいもの、メンツになりやすいものを探しながら進めます。

ツモ打






続いて西家・近藤さんの手は

ドラ近藤手牌

ドラが浮いているペンチャン２つ残りの３シャンテン。

ペンチャン部分が埋まりにくいので先制テンパイ以外はあまり攻める手に見えません。（追いかけリーチされた時が弱くなる）

ツモ打






最後に北家・滝沢さんの手は

ドラ滝沢手牌

こちらも赤もドラもないメンツ手４シャンテン。

今はリーチ１３００点の手ですが赤を引いてツモれば１０００−２０００、赤２で満貫。

ツモ打






次巡、多井さんは

ドラ多井手牌　　

これで１２３三色同順含みの２シャンテン。







同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

の３トイツ、４トイツになればトイトイやチートイツもありそう。





更に同巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

２トイツの３シャンテン。







４巡後、多井さんは

ドラ多井手牌

１２３三色の見える手でしたが引きピンフや２３４三色変化も見られる形に。






同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

配牌から一気に進んで２シャンテン。







また同巡、近藤さんは

ドラ近藤手牌

近藤さんは一気通貫にしてもホンイツにしてもが必要な３シャンテン。






更に同巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

赤１の２シャンテン。





次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

ピンフ２シャンテン。






同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

が必要な２シャンテン。





次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

受け入れの１シャンテン。








次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

２３４三色含みのピンフ受け入れの１シャンテン。



多井さんが切ったを亜樹さんがチーして打１シャンテン。

チードラ亜樹手牌

どこを鳴いても引いてもテンパイします。





次巡、多井さんはツモ切り、またこれを亜樹さんがチーしてテンパイ。

チーチードラ亜樹手牌

待ちですがしか役が付かないのででしかアガれません。

待ちは山に２枚。





次巡、滝沢さんはアンカンできるをツモ切り。

これは亜樹さんや親に余計なカンドラや裏ドラを乗せたくない為のカンせずだと思われます。

これで多井さんの欲しいは山に１枚しかありません。



ここで解説の渋川さんは「マンズど真ん中のが通った（亜樹さんツモ切り）ということはマンズリャンメンの可能性がちょっと減ったんでが出づらくなっちゃったんですよね更に。」と仰っています。

を亜樹さんがツモ切っているのでリャンメン待ちは、と、くらい。






次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

・赤の待ちダマテン。

亜樹さんの捨牌にがあり現物待ち。

待ちは共に２枚ずつの計４枚。







次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

ツモ打のスライド。







次巡、多井さんはツモ打の役牌バックなら本命の引き現物切り。


亜樹さんのアガリ牌は山に１枚。


同巡、亜樹さんツモ切りで、も否定されました。




また同巡、滝沢さんは３枚見えワンチャンスツモ切ってアガる気満々。









次巡、近藤さんは引き滝沢さんのアガリ牌はあと３枚。





次巡、亜樹さんは

ツモツモ切りチーチードラ亜樹手牌

亜樹さんは２秒足らずの間ですが躊躇いが見られます。

一瞬、切るモーションをしてピタッと止まった後切る。（動画５：５９〜６：０３）




同巡、これを見て滝沢さんはツモ切りリーチ！

滝沢さんは亜樹さんがドラをツモ切ったのでドラで放銃がなくなったのと、亜樹さんが役牌バックでアガれない方をツモったと確信した様子。


これで厳しくなったのは亜樹さん。

切りフリテンでロンできなくなり、４枚目のをツモった時しかアガれません。





次巡、近藤さんが最後のを引き、亜樹さんのアガリはほぼ０。




同巡、滝沢さんは

リーチツモドラ裏ドラ滝沢手牌

リーチ・一発・ツモ・・赤の満貫、２０００−４０００。



このアガリで

多井　　１２８００

亜樹　　１３９００

近藤　　２９３００

滝沢　　４４０００


二着目を跳満ツモ差に引き離します。






時を戻して（ぺこぱじゃないよ）、亜樹さんテンパイの場面を見て見ましょう。（動画２：５２頃）


多井捨牌



亜樹捨牌



近藤捨牌



滝沢捨牌


チーチードラ亜樹手牌

後でを亜樹さんがツモ切っているのでリャンメン待ちは、と、くらい。

亜樹さんはを切っているので形はありません。

また場に４枚切れで残り４枚の形に受けるのも考えにくい。

となると鳴きからタンヤオやチャンタ、純チャンも否定されているので残るは役牌バックか役牌アンコくらい。


場にションパイなのはで、滝沢さんにがありは南家・亜樹さんにオタ風なので役が付かない、よって亜樹さんはバック（後付け）だろう、と推測できます。


オーラス、滝沢さんは４０００オールツモ、一本場は二人テンパイ、二本場は近藤→多井８６００＋２０００横移動で大きめのトップ。

滝沢　＋７９．１

多井　＋ ５．１

近藤　−２８．４

亜樹　−５５．８




今回のまとめ

・役の見えない鳴きは役牌バック（後付け）か役牌暗刻


亜樹捨牌

チーチードラ亜樹手牌

亜樹さんはタンヤオでもチャンタでも純チャンでもない鳴き。


場にションパイの字牌はの三種。


ドラ滝沢手牌

滝沢さんに暗刻では南家・亜樹さんにオタ風なので亜樹さんはをトイツ以上で持っている可能性が高い。


・迷いの見える打牌に異変あり

ツモツモ切りチーチードラ亜樹手牌

ほんの２秒しない間に一瞬、切るモーションをしてピタッと止まった後切る。（動画５：５９〜６：０３）

役牌バックと思われる亜樹さんが躊躇うのはアガれない方をツモったから？


それを見た滝沢さんは即リーチ！

ドラ滝沢手牌


次巡一発ツモ。

リーチ一発ツモドラ裏ドラ滝沢手牌


リーチ・一発・ツモ・・赤の満貫、２０００−４０００。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/gAd712k222M?si=lZXetPxf5WH9m6y-


※最初に堀さんのインタビューがあるので、ネタバレが嫌な方は動画１：０５〜ご覧ください。




２０２２年１０月７日　第２試合

南１局　１本場

東家　　多井　隆晴　　３０４００

南家　　　堀　慎吾　　３２０００

西家　　小林　剛　　　１５７００

北家　　東城　りお　　 ２１９００

（敬称略）

トップ目・堀さんと二着目・多井さんは微差でトップ争い中。

三着目・東城さんは満貫ツモなどでほぼ並びになり、ラス目・小林さんでも跳満ツモでかなり接近します。




最初に親・多井さんの手は

ドラ多井手牌

第一ツモで４トイツ、チートイツ２シャンテン。

ソウズからイーぺーコーやソウズ８枚＋字牌２種あるのでソウズホンイツなどもあるかもしれません。

メンツ手かトイツ手か迷いそうな手ですが今後のツモに合わせて狙いを変えていきます。

ツモ打







次に南家・堀さんの手は

ドラ堀手牌

赤なしドラなしメンツ手３シャンテン。

ただしと２ターツで受け入れがかぶっているのでホンイツや一気通貫などの理由が無い限りはどちらかのターツを切った方が良さそうです。

ここからを切ればタンヤオになります。

ツモ打


偶然にも多井さんと堀さんの第一ツモと打牌選択が一致しています。








続いて西家・小林さんの手は

ドラ小林手牌

ドラ１のメンツ手４シャンテン。

メンゼンならピンフかタンヤオ、役牌を重ねてポンもあります。

ツモ打






最後に北家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

赤２のメンツ手２シャンテン。

リーチ・ツモ・赤２なら満貫あるので攻めを考えたい。

ほんの少しだけ３４５三色変化があるので（どちらかかを引けば）、変化によっては跳満〜の可能性も含まれています。（リーチ・タンヤオ・三色同順・赤２など）

ツモ打






次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

２巡目で早くもチートイツ受け入れ１シャンテン。






同巡、堀さんは

ドラ堀手牌

、、、、の５ブロックが揃っているので一番弱いターツ落としのようです。






また同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

１メンツ完成の３シャンテン。





次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

メンツ手を見切りチートイツに決める打。





同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

マンズリャンカン形に変化。






また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

ドラのペンが埋まり受け入れの１シャンテン。

もしテンパイすればピンフ・赤２・ドラの満貫〜、リーチ・ツモで跳満〜。


たった３巡で２人が１シャンテンの早い展開。








次巡、多井さんは切ったばかりのを引きトイツかぶり。




同巡、堀さんは

ドラ堀手牌

場にションパイ切りでタンヤオかの３シャンテン。





また同巡、小林さんは

ドラ小林手牌

愚形２つ残りの２シャンテン。






次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

テンパイ即リーチタンキ待ち。

待ちは場に１枚切れの山に１枚。






同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

現物切りで受け入れの１シャンテンに変化。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ここから１枚切る場面。

もしを切れば２シャンテンに取れますが、堀さんは自分から４枚見え（場に１枚＋手にアンコ）の打。







同巡、現物１枚の小林さんがをツモ切り放銃。

ツモツモ切りドラ小林手牌


リーチロンドラ裏ドラ多井手牌

裏ドラは無く親のリーチ・チートイツ４８００の一本場５１００点。



このアガリで

多井　　３５５００

　堀　　３２０００

小林　　１０６００

東城　　２１９００


多井さんはトップ目に、小林さんは三着目と１１３００点差の断ラス目に落ちてしまいました。




試合後のインタビューで堀さんは

（多井選手のリーチに対して字牌のを切らずに暗刻のに手をかけた所があったじゃないですか

私切っちゃいそうだなって思いながら見ていたんですけど

なぜに手がかかったんでしょうか？）

「いやなんかあの唯一好形ターツだったがもう４枚見えであの仮に一手進んだとしても

まあ勿論ポンとかしないですしどうせオリになるかなと思って

まあ一応全然七対子（チートイツ）とか否定されてなかったので（切りは）やめとこうと、はい。」


（なるほど自身がもう攻める手ではないから一番安全な牌を）

「そうですね、はい。」

（なるほど多井選手の手が七対子と読んでいた訳では）

「読んでいた訳では、あれで七対子だと決めつける事はできないんですけど七対子も何も否定できてないですし、

ってオリるつもりでした。」


（なるほどあのなぜ手がかからないのかっていうのがこう皆さんすごく疑問だったんですけどそういう事だったんですねありがとうございます）




肝心のシーンは多井さんリーチが入った次巡、堀さんの手番。

多井捨牌

堀捨牌

小林捨牌

東城捨牌


ドラ堀手牌

堀さんは切りなら２シャンテンに取れますが、仮に堀さんがテンパイした時待ちが残りそうです。

その肝心のは場に４枚切れで見た目あと４枚。（実際は山に１枚、２枚の計３枚）

親リーチが入る＋自分の待ちが４枚以下＋２シャンテンと自分にとって不利な条件が３つ同時に並んでいます。

ここで堀さんが１２０００放銃してしまうと二着順ダウンしてしまう罪は重い。（１２０００放銃は堀２００００の三着目）

今局は少なくとも親への放銃だけしてはいけません。

もうここは１００％押す場面ではない訳です。


もう一つ、多井さんの捨牌は

多井捨牌

３巡目手出し、４巡目ツモ切り、５巡目手出しリーチです。

もし３巡目と４巡目がトイツ落としならチートイツを否定しやすい（チートイツなら自らシャンテン数を２落としているから）ですが、先に手出しで後から手出しなのは不自然で、メンツ手で孤立牌なら真ん中５に近い方を残すのが自然です。（の順）

よりもを残すのはスジひっかけタンキ待ちまで考えていたから？

それならチートイツもありそう。






今回のまとめ

・放銃してはいけない相手を把握


南１局　１本場

東家　　多井　隆晴　　３０４００

南家　　　堀　慎吾　　３２０００

西家　　小林　剛　　　１５７００

北家　　東城　りお　　 ２１９００


もし堀さんが親に１２０００放銃すると東城さんより下、２００００の三着目、二着順ダウンは罪。

その場合トップ目は二着目と２０８００点差で多井さんのトップ率を高めてしまうのも良くない。


・自分の待ちがたくさん切られると不利

多井捨牌

堀捨牌

小林捨牌

東城捨牌


ドラ堀手牌

堀さんは切りなら２シャンテンに取れるが、仮に堀さんがテンパイした時待ちが残りそう。

その肝心のは場に４枚切れで見た目あと４枚。（実際は山に１枚、２枚の計３枚）

親リーチが入る＋自分の待ちが４枚以下＋２シャンテンと自分にとって不利な条件が３つ同時に並んでいる。

２シャンテンなら堀さんはリーチに２枚以上無スジを切ることになる。（２枚切ってテンパイしなければ３枚、４枚・・・と増えていく）

もう既にここは押す場面ではない。

堀さんは４枚見えの打オリ。

自分の待ちがリャンメン待ちで３枚切られると黄信号（注意）、４枚以上切られると赤信号（危険）。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/7gRBgpCow7A?si=X05FCJcp2UXRnKUi

※今回取り上げる南１局２本場だけ見たい方は動画１：４２〜ご覧ください。




南１局１本場（供託リーチ棒１）では松本さん５巡目リーチに対し、親で隠れドラ暗刻の伊達さんが全ツッパ、松本さんへ１２３００直撃して一躍トップ目に。（リーチ棒＋２０００）

放銃して二着順落ちした松本さんの状況をその表情が物語っています。（動画１：３８）

ドラ松本手牌


ロンチードラ伊達手牌




２０２３年１月１６日　第２試合

南１局　２本場

東家　　伊達　朱里紗　　３４０００

南家　　松本　吉弘　　　１９０００

西家　　仲林　圭　　　　３２０００

北家　　黒沢　咲　　　　１５０００

（敬称略）

前局アガリでトップ目に立った伊達さんは１２０００などで二着目以下を引き離したい。

二着目・仲林さんは親を凹ませるか、自分がアガってトップ目に立ちたい。（親流しも）

三着目・松本さんとラス目・黒沢さんは親流しと自分が浮き上がる高打点をアガりたい。




最初に親・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

赤＋ドラ２のリーチで１２０００と打点的には十分。

１アンコ＋２トイツで三暗刻やトイトイといったトイツやアンコの手が浮かびます。

ツモ？打






次に南家・松本さんの手は

ドラ松本手牌

赤なしドラなしメンツ手５シャンテン。

だいぶ遠いですが３４５三色になればドラや赤を使えて満貫以上になりそう。

ツモ打





続いて西家・仲林さんの手は

ドラ仲林手牌

こちらも赤なしドラなしメンツ手３シャンテン。

後はトイツですが唯一の雀頭候補なので他でトイツができない限りこれはポンしない方が良いと思います。

一応７８９三色も見えますがペンが最大のネックなのでここを払う方がアガりやすそうです。

ツモ打







最後に北家・黒沢さんの手は

ドラ黒沢手牌

３トイツのメンツ手３シャンテン。

もし４トイツになればチートイツも意識したい手です。

イーペーコーが見えるので一応それも追いながら進めます。

ツモ打






次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

２アンコになり、ツモり三暗刻も視野に。





同巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

マンズ２メンツになりそう。






また同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

１アンコ＋２トイツでこちらもツモり三暗刻などの手が近そう。







次巡、松本さんは

ドラ松本手牌

マンズ１メンツ＋ソウズ２メンツ計算で残りにくっつけて残り１メンツ作りたい。








次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

唯一のリャンメンになり受け入れの１シャンテン。




同巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

マンズ８枚＋役牌トイツ１組でここにを引くと,マンズホンイツで５ブロックの材料が揃います。

仲林さんはペンチャン落としの様です。







次巡、松本さんは

ドラ松本手牌

マンズが西ヨーロッパ形の厳しい形。

間の２枚が伊達さんに、２枚は仲林さんの手にあります。







同巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

４トイツでチートイツ２シャンテン。






次巡、松本さんは

ドラ松本手牌

打して鳴けるタンヤオへ。







同巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

受け入れの１シャンテン。




次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

待ちでテンパイ即リーチ！

ドラなのでドラツモでアガれる形にしたのとでイーペーコーがあります。

待ちは山に２枚、も２枚の計４枚。







次巡、伊達さんは

ドラ伊達手牌

一発で当たり牌を引き、三暗刻完成。

受け入れの１シャンテン。







同巡、松本さんは

ドラ松本手牌

伊達さんがを通し、リーチ現物にがあるので、待ちはありません。

仲林さんは打。





また同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

ホンイツ・チートイツ２シャンテンまでありますがリーチに切れるのかは疑問です。





次巡、伊達さんは３枚切れでワンチャンスツモ切り。

もう伊達さんと仲林さんの全面戦争の様相を呈してきました。






同巡、松本さんは

ドラ松本手牌

ツモ打で当たり牌を引き、トイツ落とし。

が山に０になり、仲林さんの当たり牌は２枚。




次巡、全ツッパと決めたのか、伊達さんの摸打（モータ：ツモって切る動作）も若干、力が入っているように見えます。（動画５：１３）


その同巡、仲林さんはを引きアンカン、新ドラ、リンシャンツモ。






次巡、伊達さんは

ドラ槓ドラ伊達手牌

カン待ちテンパイ。

待ちは山に２枚。







次巡、黒沢さんはを引き、仲林さんのは山に１枚。










次巡、松本さんは最後のを引き、伊達さんの四暗刻は消滅。






同巡、仲林さんのツモは、これが伊達さんへの放銃に。

ロンドラ槓ドラ伊達手牌

三暗刻・ドラ３・赤の跳満二本場、１８６００点。（リーチ棒＋１０００）



このアガリで

伊達　　５３６００

松本　　１９０００

仲林　　１２４００

黒沢　　１５０００


前局のトップ目と二着目から１２３００直撃、１８６００直撃で計３３９００点を荒稼ぎした伊達さんは断トツ状態。




今回のまとめ

・ドラの種類で狙いを変える

�@２〜８のドラはタンヤオやピンフなどメンツ手中心

リーチロンドラ例１


�A１と９のドラはチャンタ、純チャン、混老頭など端牌を使いやすい役中心

ロンドラ例２


�B役牌のドラ（自風、場風、三元牌）はポンして満貫〜狙い中心

ロンポンドラ例３


�Cオタ風のドラ（役がつかない字牌）はホンイツ、トイトイ、ピンフ、混老頭、チャンタ、チートイツ狙い中心

オタ風ドラトイツはホンイツ・ドラ２やトイトイ・ドラ２で鳴いて満貫、メンゼンならピンフの雀頭、チャンタの雀頭、チートイツ等で使える。

ツモポンポンドラ例４


ツモポンポンポンドラ例６


リーチツモドラ例７


ロンドラ例８


リーチツモドラ例９


・ドラがある枚数で押し引きを変える材料にする

�@ドラ２ならリーチ・ツモで満貫、役牌・ドラ２やタンヤオ・ドラ２で子３９００（親５８００）で少し押し寄り

メンゼンなら満貫が見えるのでアガりたい、鳴いて子３９００なら打点で鳴き始めるライン。


�Aドラ３なら他家の手は安い可能性が高くなるのでそこそこ押し寄り

赤入りルールなら残りドラ１枚＋赤３枚までしか他家に行かないので他家の手は手役が無い限り安くなりやすい。


�Bドラ４ならかなり押し寄り

赤入りルールなら赤３枚しか残ってないので他家からリーチが入ってもリーチ・赤２６００点程度で放銃も怖くなくなる。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は本田　朋広プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/g84GJHNHPj0?si=QD8Mu2-65e07iqLt





２０２３年４月１１日　セミファイナル　第１試合

東２局

東家　　仲林　圭　　　３７３００

南家　　岡田　紗佳　　２０９００

西家　　滝沢　和典　　２０９００

北家　　本田　朋広　　２０９００

（敬称略）

まだ東２局ながら仲林さんが二着目３人に１６４００点差つけています。

１６４００点差と言えば跳満ツモや満貫直撃でほぼ並ぶ程度の点差です。



最初に親・仲林さんの手牌は

ドラ仲林手牌

この手はを切ればタンヤオ、リャンメン受け入れも多いのでメンゼンならピンフもありそうです。

ツモ打






次に南家・岡田さんの手は

ドラ岡田手牌

３トイツでタンヤオには６枚が不要で切るにも時間がかかり過ぎます。

ツモ打







続いて西家・滝沢さんの手は

ドラ滝沢手牌

自風トイツ、三元牌トイツの鳴きやすい形です。

もし役牌が鳴けなくても役がどちらでも付く為、他から鳴いてダブルバックでも鳴けます。

チーチーチー例１

その場合は１０００点なので親流し以外の目的が薄くなっています。

ツモ打







最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

このままでは役なしカン待ちリーチ１３００点など待ちが愚形で安手になりそうです。

どちらかと言うとチャンタや純チャンが近そうな形です。

ツモ打







次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

ピンズリャンメンに変化し、ピンフかタンヤオかの二択になりそう。

仲林さんが切ったを滝沢さんがポンして打。

ポンドラ滝沢手牌

１０００点になりそうな３シャンテン。

３シャンテンですが他家からチー・ポンできるのでそこまで遅い手ではありません。

解説の石橋さんの「ホンイツ見てますね」の言葉通り、マンズ全部切って字牌重なりも見ています。（字牌が切られると安全牌代わりに使える）









また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

愚形残りの２シャンテン。








次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

マンズリャンカンに変化。







同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

まだ０メンツの４シャンテン。







次巡、仲林さんは

打ドラ仲林手牌


との２ターツで受け入れがかぶっているのとタンヤオを見て打。







同巡、滝沢さんは

ポンドラ滝沢手牌


２メンツ完成の２シャンテン。







次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

タンヤオ３シャンテン。







同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

まだ０メンツの４シャンテンと変わらず。

岡田さんは手牌とツモがマッチしていない感じが厳しそう。







また同巡、本田さんは

打ドラ本田手牌

もし純チャンを見るならどちらも不要ですが最も要らない切り。








次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

タンヤオかピンフの２シャンテン。






同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

受け入れの純チャン含み１シャンテン。







次巡、仲林さんは

ドラ仲林手牌

を引き赤２の２シャンテン。








同巡、岡田さんは

ドラ岡田手牌

高確率でピンフになりそうな２シャンテン。（場に１枚切れ）






次巡、滝沢さんは

ポンドラ滝沢手牌

受け入れの１シャンテン。







同巡、本田さんから４枚目が切られ、仲林さんはチーして打。

チードラ仲林手牌

受け入れの１シャンテン。（はタンヤオが付かないので除外）






これを見た岡田さんはを抜いてオリ。

赤入り食いタン模様の親相手にもう押せないと見たようです。（鳴くからには１シャンテン以上、テンパイまで）






同巡、滝沢さんはポンしているを引きますが加カンせず。





また同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

高目純チャン、待ち即リーチ！


待ちは山に１枚、は２枚の計３枚。

が場に１枚切られ、岡田さんの手に２枚あり山に１枚で仲林さんは最後のを引くかを重ねる必要があり、マンズを切っている滝沢さんには不要牌。



本田捨牌

本田さんのペンはスジひっかけになっています。





次巡、仲林さんは４枚見えノーチャンスツモ切り。






同巡、岡田さんも打。




また同巡、滝沢さんは現物のスジ打。








次巡、仲林さんはツモ切り。









同巡、本田さんがツモ切ったを仲林さんがチーして打。


これが本田さんに当たり。


リーチロンドラ裏ドラ本田手牌


リーチ・純チャンの満貫８０００点。

トップ目への直撃はデバサイ。（出場所最高）


このアガリで

仲林　　２９３００

岡田　　２０９００

滝沢　　２０９００

本田　　２８９００


８０００直撃で１６０００点差が縮まり一気に４００点差と迫ります。




今回のまとめ

・スジが当たりやすくなる手役は決まっている

スジひっかけになってしまいやすい手役は複数あり、

�@チャンタ�A純チャン�B三色同順�C一気通貫�Dトイトイ�E七対子などは迷彩しなくても結果的にスジひっかけになってしまう事もある役。

例えば



例２





例３






ポンポン例４








ドラ例５


例２は純チャン・１２３三色同順ペン、のスジひっかけ。

例３はペン一気通貫、のスジひっかけ。

例４は対々和シャンポン待ちでのスジ、「トイトイにスジなし」の格言もある。

例５は七対子ドラ待ち。

これも現物のスジ待ちになっている。

例４と例５はMリーグ実戦譜より。



・何点をアガるのが効果的か考える

東２局

東家　　仲林　圭　　　３７３００

南家　　岡田　紗佳　　２０９００

西家　　滝沢　和典　　２０９００

北家　　本田　朋広　　２０９００


１６４００点差と言えば跳満ツモや満貫直撃でほぼ並ぶ程度の点差。

トップ目の親に更に加点されたくないので１０００点などで親流しの選択もあるが、トップ目に高打点を直撃するか、ツモで親カブリさせると今後の展開が楽になる。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は白鳥　翔プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/b_ZwqNyY12Q?si=-cmTom-gbgn7d2Z6





２０２３年１月３１日　第２試合

南３局　３本場　供託リーチ棒１

東家　　黒沢　咲　　　１３４００

南家　　渋川　難波　　２１３００

西家　　白鳥　翔　　　４７２００

北家　二階堂　亜樹　　１７１００

（敬称略）

トップ目・白鳥さんは二着目に２５９００点リードした、トップ率が高そうな立場。

二着目・渋川さんは三着目と４２００点差、ラス目と７９００点差で三着目の２６００ロンや７００−１３００ツモ、ラス目の６４００ロンや１６００−３２００ツモで逆転されてしまう微妙な立場です。（供託リーチ棒＋三本場で＋１９００点）




最初に親・黒沢さんの手は

ドラ黒沢手肺牌

ドラ１のメンツ手２シャンテン。

どちらかを引けばイーぺーコー・引き変化も意識します。

ツモ打






次に南家・渋川さんの手は

ドラ渋川手牌

このままでは役なしテンパイになりそうなのでピンフかタンヤオを付けたい手ですが、二着争いが激化しそう（二着目〜ラス目が約満貫差）なのでうかうかしていられません。

ツモ打







続いて西家・白鳥さんの手は

ドラ白鳥手牌

第一ツモで既に赤＋ドラの１シャンテン。

ピンフになればリーチ・ピンフ・赤・ドラの満貫。

ツモ打

これで受け入れの１シャンテン。






最後に北家・亜樹さんの手は

ドラ亜樹手牌

トイツの赤なしドラなしであまり高くならなそうですがリーチ・ツモ・１０００−２０００で二着目になるのでその可能性も追いながら進めたい。

ツモ打







次巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

２トイツだった片方を１枚落とし。







同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

受け入れの１シャンテンに変化。






また同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

これなら雀頭のリーチ・ツモ・赤、１０００−２０００の二着もありそう。







次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

ソウズリャンカン受け入れに変化。

　




同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

ピンフ含み２シャンテン。





また同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

受け入れの１シャンテン。







２巡後、渋川さんは

ドラ渋川手牌

一気通貫含み受け入れの１シャンテン。


これで子３人が１シャンテンで３人の手がぶつかりそう。








次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

ピンフ・赤・ドラ３９００点、待ちダマテン。

待ちは山に２枚、は０の計２枚。


白鳥さんはトップ目で二着争いが２６００〜満貫で変わってしまう点差なので三着目やラス目のリーチ、二着目の親リーチが入ってもおかしくない局だと言えます。






次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

２シャンテンと変わらずですがイーぺーコー含みに。






同巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

を落としてピンフへ。

亜樹さんはリーチ・ピンフ・赤３９００点で二着目になるのでここは是非ともアガりたい。









次巡、亜樹さんは

ドラ亜樹手牌

テンパイ即リーチ待ち。

亜樹さんは３９００出アガリでも二着目。

待ちは山に２枚、は３枚の計５枚。



亜樹捨牌

亜樹さんは数牌（マンズ・ピンズ・ソウズ）を１枚しか切っておらず、他家から見ると「待ちわからんやんけ・・・」となってしまう捨牌。

こんな捨牌を実況や解説で「河（捨牌）が強い」とよく表現されています。








次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

１シャンテンになり、打勝負！

黒沢さんは愚形待ちになりそうですがリーチ・ドラ３９００かリーチ・イーぺーコー・ドラ７７００をアガれば三着目や二着目になれるので勝負か？







同巡、白鳥さんはツモツモ切り。








次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

ツモり三暗刻を意識したのかまた無スジ打。






同巡、渋川さんは

ドラ渋川手牌

黒沢さんのに合わせ打ち。（他家と同じ牌を切る）








次巡、白鳥さんは自分で切っているをツモ切り。（共に２枚見え、ダブルツーチャンス）







２巡後、渋川さんは

ドラ渋川手牌

亜樹さんの現物が増えて渋川さんはタンヤオを見たのか打。








同巡、白鳥さんは

打ドラ白鳥手牌

白鳥さんは打してテンパイ→１シャンテン戻し。

これは現物を切りながら回して（回し打ち）タンヤオで手を組み直そうとしているようです。




場を見ると


黒沢捨牌


渋川捨牌


白鳥捨牌


亜樹捨牌


亜樹さんに通っているマンズは。

同様にピンズは。

ソウズは。

字牌は以外は通っています。（は３枚切れで当たりようがない）

この局面は白鳥さんから４枚見え（場に３枚＋手に１枚）でのまたぎスジはありません。（、待ちを否定）

そう考えるとマンズリャンメン待ちは待ちしか残っていません。


これと同様にピンズリャンメン待ちは、ソウズリャンメン待ちは、しか残っていません。


マンズ・ピンズ・ソウズ全部合わせてもスジ４本しか残っていません。

その４本しかない内の１本がでかなり当たる確率が上がっています。





次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

１シャンテン仲間だった３人目・黒沢さんはやっとテンパイ即リーチ！

待ちカンは山に２枚。








同巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

ツモ打の待ち再テンパイ。

待ちはフリテンでは山に２枚、は１枚の計３枚。








次巡、白鳥さんは

ドラ白鳥手牌

ツモ打のオリ。

は亜樹さんに通ってますが黒沢さんには通ってない上、二軒リーチ相手にフリテンで出アガリできないのは白鳥さんに不利です。







次巡、黒沢さんがをツモ切り決着。

リーチロンドラ裏ドラ亜樹手牌


リーチ・ピンフ・赤２・裏の満貫三本場、８９００点。（リーチ棒＋２０００点）

このアガリで

黒沢　　 ３５００

渋川　　２１３００

白鳥　　４７２００

亜樹　　２８０００


亜樹さんは三着目→二着目にアップし、トップ目と倍満ツモ差に迫ります。



たまたまですが、今日（８月２７日）が白鳥プロの誕生日だそうです、おめでとうございます！

https://twitter.com/s_Shochan0827/status/1695451467363287070


今回のまとめ

・通ってないスジの本数から当たり確率の高低を知る


黒沢捨牌


渋川捨牌


白鳥捨牌


亜樹捨牌


亜樹さんに通っているマンズは。

同様にピンズは。

ソウズは。

字牌は以外は通っている。（は３枚切れで当たりようがない）

この局面は白鳥さんから４枚見え（場に３枚＋手に１枚）でのまたぎスジはなし。（、待ちを否定）

マンズリャンメン待ちは待ちだけ。

同様にピンズリャンメン待ちは、ソウズリャンメン待ちは、しか残っていない。

マンズ・ピンズ・ソウズ全部合わせてもスジ４本しか残ってなく、その内一本がでかなり当たる確率が上がっている。


・点棒状況から押し引きを考える

南３局　３本場　供託リーチ棒１

東家　　黒沢　咲　　　１３４００

南家　　渋川　難波　　２１３００

西家　　白鳥　翔　　　４７２００

北家　二階堂　亜樹　　１７１００


白鳥さんは最短残り二局で二着目に２５９００点差つけたトップ目。

ここで白鳥さんが放銃すると親番の残る二着目のトップ条件が楽になる。

そしてラス前で満貫差に二着目〜ラス目三人が詰まっている。

ということは三人とも前に出てくる（アガリを強く見る）局になりそう。

それが分かっている白鳥さんはダマテンにしていつでもオリられる手にした。

押し引きむずい・・・という人は実際に満貫や跳満放銃すると誰が得するか考えてみるといいかも。

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