元メンバーの麻雀講座と独り言（Riichi Mahjong Course）

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/BTY7z5IOGpE?si=EnWj2QEhQAECQDqR



※堀さんインタビューが最初にありネタバレが嫌な方は１：１７〜見てください。

２０２１年１１月２２日　第２試合

南１局　２本場

東家　　　堀　慎吾　　 ４２９００

南家　　東城　りお　　 ２９１００

西家　瀬戸熊　直樹　　 ９３００

北家　　瑞原　明奈　　１８７００

（敬称略）

トップ目・堀さんが二着目に跳満ロン差つけています。

二着目・東城さんは三着目と満貫ツモ差、三着目・瑞原さんもラス目と満貫ツモ差です。


※動画の都合上、４巡目の親から見ていきます。

最初に親・堀さんの手は

ドラ堀手牌　

ドラ含みイーぺーコーが見えるメンツ手２シャンテン。

部分が愚形なのでにくっつけてリャンメンにする手はあります。

ツモ打





次に南家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

と７８９三色の必要牌が８枚ありを雀頭とするとあと１ブロックできれば５ブロックが揃います。

ツモツモ切り





続いて西家・瀬戸熊さんの手は

ドラ瀬戸熊手牌

ドラなのと真ん中部分が多いのでドラをくっつけて４５６三色やソウズ８枚あるのでソウズや字牌が増えればソウズホンイツはありそうです。

ツモ打

これは埋まりにくいペンチャンから処理して他メンツで好形を作ろうとしているようです。






最後に北家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

ある０メンツ４トイツ。

ここからメンツ手のピンフにするにも最低６枚が必要ですべて引くにも１７〜１８巡では足りない場合すらあるからメンツ手よりトイツ手の方がテンパイスピード的に早い。（現在チートイツ２シャンテン）


ツモツモ切り






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

この時点で早くもイーぺーコー・ドラ２出来合い（既に完成）の１シャンテン。（メンツ手なら受け入れ）

または受け入れのチートイツ・ドラ２の１シャンテンだとも言えます。





同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

イーぺーコーも少しありそう。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

マンズリャンカン形に変化。

それ＋受け入れのチートイツ・ドラ２の１シャンテンでもあります。




次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

現在が堀さんから３枚見え＋切りスジひっかけならアガれる確率は高いと見たようです。

それにターツができたので受け入れも増えました。





同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、堀さんは

打ドラ堀手牌

切りで裏目ツモ打のリャンメン＋リャンメンの１シャンテン。（メンツ手なら受け入れ１シャンテン、ちーとイツなら受け入れ１シャンテン）






同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

を引いただけでほとんど手が進みません。

山に２枚、１枚でマンズが埋まる確率も低そう。




次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

受け入れの１シャンテンですが、２枚切れの純カラ。（山に０枚）

まだ変化によっては２３４三色同順が残っています。








次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

フリテン待ちですがリーチせず。

待ちは山に４枚、は２枚の計６枚。







同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

受け入れの１シャンテン。

まだ７８９三色が残っています。







２巡後、東城さんは

ドラ東城手牌

ツモ打の入れ替え。






同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

シャンポン待ちテンパイですががないのと引けば２３４三色もあるのでダマテン。






２巡後、東城さんはをツモ切りはあと４枚。




同巡、瀬戸熊さんは

ドラ瀬戸熊手牌

トイトイ・三暗刻、ツモり四暗刻受け入れ１シャンテン。

はそれぞれ山に１枚ずつ、は堀さんにトイツで山に０。





同巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

高目２３４三色に変わり、リーチ！

待ちは山に３枚、は１枚の計４枚。



堀さんと瑞原さんは同テン（待ちが同じ）で二人の放銃はありません。



瑞原捨牌


早い切りなのに手出し切りリーチ、ということはからの打やからの打はなさそう、つまりからの打がありそうです。（マンズ待ちなら待ちが濃厚）


日吉「土田さん、どっちがツモるんですか？」

土田「瑞原でしょ？」


リーチの３巡後、ツモ！

ツモドラ堀手牌

ツモ・イーぺーコー・ドラ２、満貫二本場４２００オール。

このアガリで

堀　　　５０５００

東城　　２４９００

瀬戸熊　 ５１００

瑞原　 １３５００


点棒の過半数を押さえた堀さんのトップ率はかなり高そうです。




今回のまとめ

・ダマテン（ヤミテン）にする基準を決めておく

堀さんは１０巡目

ドラ堀手牌

待ちだが切りしていてフリテン。

いくらリャンメン待ちとはいえフリテンではロンできないから追いかけリーチ相手では不利。

待ちが残っている三面張以上（見た目７枚くらい〜）ならフリテンリーチ。（ツモれる可能性も高くリーチ相手で互角以上）

また上の堀さんの手ならでチートイツ、でツモり四暗刻１シャンテンに変化する。

�@多面張以外のフリテンテンパイ

�A変化する牌が多い時（ピンフ、タンヤオ、三色同順、ドラ、赤など）

にダマテン（ヤミテン）をおすすめ。


・待ちの片方が少ない時は引き気味

瑞原さん最初のテンパイは

ドラ手牌１

シャンポン待ちで場に２枚切れで山に０。

このテンパイは待ちが少なくリーチが入ればオリ。


２巡後、瑞原さんは

ドラ手牌２

が場に３枚の見た目５枚。

で２３４三色同順が付き打点的にもツモって満貫になるからリーチ。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は伊達　朱里紗プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/gAaeVlHu8Ac?si=kGMfQADl6NikhACV





２０２２年１１月１１日　第１試合

東４局　１本場

東家　　瑞原　明奈　　６２０００

南家　二階堂　瑠美　　２２０００

西家　　伊達　朱里紗　３３０００

北家　　本田　朋広　−１７０００

（敬称略）

トップ目・瑞原さんがデカトップ目、二着目・伊達さんと三着目・瑠美さんは１１０００点差で伊達さんが５２００の一本場を直撃されると瑠美さんと同点、ラス目・本田さんは断ラス目で三着目と３９０００差とほぼラスになりそうです。

　　

最初に親・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

ピンズ変化によっては４５６三色はありそうですが、基本はピンフ狙いになりそうです。

またを使える形なのでいつでも赤引きを意識しておきたい。

ツモ打







次に南家・瑠美さんの手は

ドラ瑠美

赤もドラも無いメンツ手３シャンテン。

ペンチャン部分が埋まるか切るかすれば、ピンフにはなりそうです。

ツモ打







続いて西家・伊達さんの手は

ドラ伊達手牌

が鳴ける２０００点になりそうな３シャンテン。

現在トップ目と２９０００点差でアガリ１回で追いつける点差ではなくなっている（倍満ツモで２４０００点差縮まるので三倍満以上が必要）ので親連荘を止めて次に臨みたい。

ツモ打





最後に北家・本田さんの手は

ドラ本田手牌

赤もドラも無いメンツ手４シャンテン。

このままではリーチのみ１３００点になりそうです。

素点回復したい本田さんはせめて満貫の見える手、赤かドラを使ったメンツ手をツモりたい。

ツモ打






４巡後、瑠美さんは

打ドラ瑠美手牌

、、の３トイツで雀頭候補は２つあれば十分です。（３トイツ→２トイツ）

はドラなのでとの比較ですが部分は受け入れで横ターツ部分の受け入れもあるのでより優秀だと言えるでしょう。







同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

イーぺーコー狙いかへのくっつき１シャンテン。




次巡、本田さんは

ドラ本田手牌

受け入れの１シャンテン。






次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

アンコになり役なし２シャンテン。

打してこれを伊達さんがポンして打。


ポンドラ伊達手牌


・赤２０００点の２シャンテン。




同巡、本田さんは

ツモツモ切りドラ本田手牌


テンパイするを引きますがツモ切り。

何か手役を付けたい本田さんはピンフか赤か７８９三色が欲しい。







次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

受け入れの１シャンテン。





同巡、瑠美さんは

打ドラ瑠美手牌

ピンズ部分は、の２ターツで、と部分がかぶっています。

他ターツは、と５６７三色までありそうです。

そうなると部分が一番不要と見たようです。

場に２枚切れで受け入れ枚数もその分減っています。





同巡、伊達さんは

ポンドラ伊達手牌

受け入れの１シャンテン。






同巡、本田さんはツモツモ切りのテンパイ取らず。






次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

受け入れの１シャンテンに取る打。


このを伊達さんがチーして打テンパイ。

チーポンドラ伊達手牌

待ちは山に４枚。





同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

くっつき１シャンテン。







２巡後、伊達さんは

チーポンドラ伊達手牌

これでがカンできる形。






次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

伊達さんの当たり牌を引き受け入れ１シャンテン。






同巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

アンコになった１シャンテン。






次巡、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

２枚目を引き打。


伊達さんの当たり牌は山にあと２枚。






同巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

受け入れの満貫１シャンテンに変化。





同巡、伊達さんはツモ打手出ししてテンパイ形は変わらず。

解説の藤崎さんが「ホンイツへの渡り」について仰っていますが、

例１

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

例２


のようにテンパイからテンパイへ「渡りを打つ」事で高くなったり待ちが良くなるケースがあります。（今回は切りなのでしない方がいい）





同巡、本田さんは

ドラ本田手牌

ドラタンキ待ちテンパイ即リーチ！

待ちは瑠美さんにアンコで山に０。




リーチ一発目、瑠美さんは

打ドラ瑠美手牌

リーチ現物のスジ打。











次巡、瑠美さんは

ドラ瑠美手牌

テンパイ待ち。

待ちは山に２枚、は１枚の計３枚。





打チーポンドラ伊達手牌


伊達さんから３枚見えと３枚見えでシャンポン待ちを否定しています。





次巡、瑠美さんはプッシュ。



同巡、伊達さんは

チーポンドラ伊達手牌

トイツ落としして受け入れ１シャンテン。







次巡、瑠美さんからが切られ、これをチーすればテンパイですが鳴かず。



ハイテイでもアガリは出ず流局、本田さんと瑠美さん二人テンパイ。



伊達さんと瑞原さんの守備力が際立つ一局でした。





今回のまとめ

・渡りを打つ（シャンテン数を変えずに手を変える、渡りとも言う）

例えば

ポンドラ例１


例１にツモ打で


ポンドラ例２


更にツモ打で

ポンドラ例３


テンパイを維持したまま二手でホンイツへ。


・リーチに押す人はテンパイか高打点の１シャンテン

本田さんは先制リーチ。



本田捨牌


これに対し瑠美さんは



瑠美捨牌


現物のスジ、は否定だがは残る、は中スジとはいえ赤。

リーチに切る牌が強過ぎるから瑠美さんはテンパイか高い手の１シャンテン。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は滝沢　和典プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/vptH093MuDQ?si=oC4nOiy68Z87UUZw




２０２１年１０月１８日　第２試合

東３局

東家　　村上　淳　　　２４０００

南家　　滝沢　和典　　３１６００

西家　　東城　りお　　２２４００

北家　　朝倉　康心　　２２０００　元U-Next Pirates

（敬称略）

まだ東場で滝沢さんが満貫くらいリードしているの認識で良いでしょう。



最初に親・村上さんの手は

ドラ村上手牌

赤１枚のメンツ手３シャンテン。

にドラがくっつけばリーチ・赤・ドラ７７００でチャンス手になります。

後はでも使えるのでその場合は４５６三色まで意識するのもいいでしょう。

ツモ打







次に南家・滝沢さんの手は

ドラ滝沢手牌

このままリーチ・・ドラやピンズが伸びればタンピンドラ、ソウズか字牌トイツが増えればソウズホンイツもありそうです。

ツモツモ切り







続いて西家・東城さんの手は

ドラ東城手牌

１９字牌が八種九牌で国士無双の４シャンテン。

ホンイツには遠い、チャンタにも数牌が足りないので中途半端な手に感じます。

ここは配牌オリ（２〜８切りして国士無双狙い）でいいかもしれません。

ツモ打







次巡、村上さんは

ドラ村上手牌

ドラを引きリーチで７７００の手に。






同巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

ソウズ８枚＋字牌トイツ１組で、私の中のホンイツ狙いの基準に当てはまります。

もう１枚ソウズか字牌を引けばホンイツ、落としが良さそうです。





また同巡、東城さんは

ドラ東城手牌

これで九種十牌、国士無双３シャンテン。







次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

受け入れの１シャンテン。

ここからチーやチー、ポンしてソウズホンイツなら３９００〜８０００。





２巡後、村上さんは

ドラ村上手牌

２シャンテンから進まず。






同巡、滝沢さんは

打ドラ滝沢手牌

ピンズターツを除くと、、、のイーぺーコー含みか、、、、のツモり三暗刻のどちらかになりそうな１シャンテン。（受け入れ）







また同巡、朝倉さんは

ドラ朝倉手牌

３シャンテン→４シャンテンへ。

この手は赤もドラもなく役牌が重なったトイトイ以外は高くならなそうです。

これはあまり勝負する手ではないという認識のようです。








次巡、村上さんは

ドラ村上手牌

やっと２シャンテン。

この時点で村上さんのはが山に３枚、は０。





同巡、滝沢さんはツモツモ切りでピンズ１メンツかぶりの形ですが、この場合はホンイツ目的なのでノーダメージ。








次巡、村上さんは

ドラ村上手牌

受け入れの１シャンテン。






同巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

待ちテンパイですがリーチせず。

このままでも満貫〜倍満まであります。（ツモでツモ・・ホンイツ・三暗刻・ドラの倍満）


待ちは朝倉さんに２枚あり山に０、は１枚の計１枚。








次巡、村上さんは

ドラ村上手牌

受け入れの１シャンテンに変化。









同巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌

待ちダマテン。

待ちは山に１枚、は２枚、は１枚の計４枚。






２巡後、村上さんは

ドラ村上手牌

テンパイ即リーチ！待ち。

待ちは山に２枚、は０の計２枚。








次巡、滝沢さんはツモ切りリーチ！

ドラ滝沢手牌

待ちは山に１枚、は２枚、は１枚の計４枚。








二軒リーチに東城さんと朝倉さんはオリ。






３巡後、村上さんはをツモ切り決着。

リーチロンドラ裏ドラ滝沢手牌

リーチ・メンゼンホンイツ（三翻）・イーぺーコー・ドラの跳満、１２０００。（リーチ棒＋１０００）


このアガリで

村上　　１１０００

滝沢　　４４６００

東城　　２２４００

朝倉　　２２０００


二着目と２２２００点差リードしたトップ目に。







今回のまとめ

・アガりにくい倍満よりアガりやすい跳満

東３局

東家　　村上　淳　　　２４０００

南家　　滝沢　和典　　３１６００

西家　　東城　りお　　２２４００

北家　　朝倉　康心　　２２０００


滝沢さん最初のテンパイは

ドラ滝沢手牌１

シャンポン待ち。


滝沢さんは満貫程度リードしたトップ目。

ここで親にアガらせたくないのとトップ率を高めるアガリが欲しい。


次巡、滝沢さんは

ドラ滝沢手牌２

待ちテンパイ。


手牌１のシャンポン待ちの場合、見た目２枚＋２枚の計４枚。

手牌２の待ちの場合、見た目１枚＋３枚＋３枚の計７枚。

手牌１はダマで満貫〜倍満まである手、手牌２はダマで満貫〜跳満の手。

見た目４枚対７枚でアガりやすさが１．７５倍違う。


・ツモ切りリーチの理由は複数

�@待ちが愚形の時

ドラ例１

役なしペン待ちリーチ１３００点で待ちが悪くあまりリーチしたくないからダマにしていた。


�A高打点（子５２００、親７７００〜）でダマにしていた時

ドラ例２

子５２００（親７７００）以上でアガリ率優先でダマにしていてリーチが入り仕方なくリーチした時。

今回の滝沢さんは�@と�Aにあたる。


�B場況が良くなった時

ドラ例３

このテンパイしていた所に他家がポンしてがノーチャンスになったからリーチ！

�C相手の現物待ちで相手からリーチが入った時


他家捨牌

ドラ例４


相手の現物待ちだった所に相手からリーチが入ったからツモ切りリーチ。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/8FESG1OhYPE?si=ADRoXQ43MdHw2Edn




※最初に堀さんインタビューがあるのでネタバレが嫌な方は０：３９〜が本編なのでスキップして見てください。

２０２０年１０月１３日　第１試合

南２局

東家　　勝又　健志　　３５５００

南家　　　堀　慎吾　　３７１００

西家　　瑞原　明奈　　 ６７００

北家　　黒沢　咲　　　２０７００

（敬称略）

トップ目・堀さんは二着目と１６００差でテンパイ・ノーテンでも入れ替わる微差。

二着目・勝又さんはこの親で他家を引き離したい。

三着目・黒沢さんは上２人へ満貫直撃か満貫ツモ以上ならまだトップが狙えます。

ラス目・瑞原さんは三着目と跳満ツモ差とかなりラス率が上がっているので素点回復目標か？


動画の都合上、４巡目・西家から見ていきます。


最初に西家・瑞原さんの手は

ドラ瑞原手牌

アンコのドラが浮いている２シャンテン。

瑞原さんは浮いているドラをいつ切るのか、それとも重なるのを待つのかの決断が必要です。

ツモツモ切り




次に北家・黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

７８９三色同順や引き純チャンもあります。

これならリーチして跳満も望めそうです。

ツモ打






続いて親・勝又さんの手は

ドラ勝又手牌

ドラトイツのある１シャンテン。

あとはドラポンできるかどうかがこの手最大の問題で、ポンできなければ山にありそうな待ちでリーチで良いでしょう。

ツモ打







最後に南家・堀さんの手は

ドラ堀手牌

、、、のターツ部分はほぼ決まっているタンヤオ３シャンテン。

タンヤオ・赤２なら３９００なのでアガリを見て進めます。

ツモ打



嬉々としてPUBGを語る多井さんを軽く受け流す桃さん。

流石、多井さんの扱いは手馴れたものです。





次巡、瑞原さんは

打ドラ瑞原手牌

受け入れの１シャンテンに取るドラ切り。

ピンズ一気通貫やピンズ三面張とマンズ受け入れ、どれも切りたくない手に見えます。



このドラを勝又さんがポンして打テンパイ、待ち。


ポンドラ勝又手牌

待ちは山に１枚、は２枚の計３枚。



勝又さんが切ったを堀さんがチーして打。

チードラ堀手牌

タンヤオ・赤２の２シャンテン。

を持っているのはを切っている親に通りそうなのとは黒沢さんの現物だからのようです。

ここにを引くと四連形になり、マンズ２メンツになりやすい形に変化します。（上家から、チーもできる）




同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

ツモ打と勝又さんの当たり牌を引いた７８９三色１シャンテン。（受け入れ）







次巡、瑞原さんは

ツモツモ切りドラ瑞原手牌

テンパイするを引きますがツモ切り。

おそらく瑞原さんは一気通貫かピンズ好形待ちを見ているようです。





同巡、黒沢さんは

打ドラ黒沢手牌


打してオリ模様。



勝又捨牌

ピンズターツ切りして、以外の待ちはなさそう。

ソウズはより下、マンズが１枚も切られず、待ちがあるならマンズかソウズの可能性が高そうです。

それに親の勝又さんは・ドラ３、１２０００〜が見えています。

放銃するとラス目の瑞原さんと２０００点差でラス率が一気に高まります。






２巡後、瑞原さんは

ドラ瑞原手牌

テンパイ即リーチ！待ち。

待ちは山に１枚、は３枚の計４枚。




リーチ一発目、勝又さんは無スジをプッシュ。





次巡、堀さんは

チードラ堀手牌


ここから１枚切る場面。



瑞原捨牌

堀さんに現物がありますが、瑞原さんの切りが早く、からの打やターツ以外はソウズは持ってなさそうです。

堀さんは打。







次巡、堀さんは

チードラ堀手牌


ツモ打の現物切り。

タンヤオを見ている堀さんはどのみち受け入れは必要ありません。（形式テンパイでもいいなら残し）





同巡、黒沢さんがを引き瑞原さんのアガリ牌はあと３枚。





次巡、堀さんは

チードラ堀手牌

が重なった２シャンテン。






同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

受け入れの１シャンテン。






次巡、勝又さんは

ツモツモ切りポンドラ勝又手牌

多井さんの解説通り三面張変化もあるので現物のスジ打もありますがツモ切り。


堀さんはこのをチーしてどちらかのトイツを切る場面。


場に３枚切れでリャンメン待ちとカンチャン待ちはワンチャンス、４枚切れでペンチャン待ちを否定、２枚見えでシャンポン待ちはかなり薄く、タンキ待ちも薄くなっています。


そして２枚切れでリャンメン待ちとカンチャン待ちはツーチャンス、３枚見えでシャンポン待ちを否定、タンキ待ちはかなり薄くなっています。

どちらかと言うとよりの方が通りそうです。


堀さんは打。


チーチードラ堀手牌






次巡、堀さんは

チーチードラ堀手牌

待ち満貫テンパイ。

ですが待ちは山に０。



同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

瑞原さんの当たり牌を引き、手牌の内７枚が当たり牌。（）






次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

３人の共通安全牌がありません。

、、、、はなさそうですが、、、、、、、は残っています。


黒沢さんは打。

これが堀さんの当たり牌。


ロンチーチードラ堀手牌


タンヤオ・３４５三色同順・赤３の満貫、８０００点。（リーチ棒＋１０００）




今回のまとめ

・親の高打点は可能な限り防ぐ

親の打点は子の１．５倍で親４０００オールツモは１６０００点差が縮まりこれは子跳満ツモと同程度。

８０００オールツモなら子役満の点差がひっくり返るから親アガリで逆転が起こりやすい。


南２局

東家　　勝又　健志　　３５５００

南家　　　堀　慎吾　　３７１００

西家　　瑞原　明奈　　 ６７００

北家　　黒沢　咲　　　２０７００


親とトップ目は１６００点差だが１２０００でもアガられると決定打にもなりかねない。

ポンドラ勝又手牌


親は・ドラ３の１２０００〜が見えている。

１２０００アガられると残り３局で自分も１２０００アガる必要が出てくる。

こんな時に１０００や２０００仕掛けの子には差し込みを考えてもいい。

・オリる時に見るポイントを決めておく

�@染め手かどうか（混一色、清一色なら現物以外の染め色と字牌は切らない）

�A通ったスジを確認（鳴いた人の上家が切った牌にも注目）

�B手牌と場を合わせて見える枚数を確認（４枚見え→３枚見え→２枚見え）

�C手牌に２枚以上あるものは１枚通れば枚数分切れるから候補になる

�D何も頼れなくなった時に初めて現物のスジを候補にする



勝又捨牌




堀捨牌




瑞原捨牌




黒沢捨牌

、、、、はなさそうだが、、、、、、、は残っている。


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今回は今年からMリーグ初参加のBEAST　Japanext所属、鈴木　大介プロ（今年５月連盟プロ入り）の打ち筋について少し取り上げます。

鈴木　大介さんは元々将棋のプロ棋士（九段）であり現在４９歳。（１９７４年７月１１日生まれ）

大介さんは当時アマチュアでありながら最強戦というタイトルで目を見張る様な結果を残しています。


最強戦２０１９　著名人代表決定戦優勝

第３０期最強位

最強戦２０２０　ファイナル　ベスト１６

最強戦２０２１　著名人最強決戦　優勝

ファイナル　ベスト１６

最強戦２０２２　男子プロ王者の帰還　優勝

決勝戦　２位

最強戦２０２３　最強レジェンド決戦　優勝

ファイナル進出　


以上、最強戦では５年連続ファイナル進出
　

http://www.jankiryu.com/report/contents.html

https://youtu.be/KcyG6xE4-zo?si=4hRMQaX2P0PYkjgq



過去、最強戦において雀鬼会メンバー（破門になった者を含む）が何度も優勝しています。

　　第１回　　片山　まさゆき　（漫画家）

　　第３回　　伊藤　優孝　（連盟）

　　第４回　佐々木　秀樹

　　第５回　　山田　英樹

　　第９回　　土田　浩翔　（最高位戦）

２０１４最強位　藤田　晋　　（サイバーエージェント代表取締役社長）

２０１９最強位　鈴木　大介　（連盟）

※敬称略　（２０回　準優勝　金村　尚紀　）

第５回最強戦後の打ち上げで長谷川　和彦氏が雀鬼会に対し「雀鬼会の麻雀はロボットじゃねえか！」「あんなのは麻雀じゃねえ！」と毒を吐いた事から優勝者・山田　英樹氏が長谷川氏に襲い掛かろうとした騒動以後、雀鬼会は最強戦参加を辞退。

大介さんの打ち筋を知る上で、大介さんが所属していた雀鬼会ルールについて語る必要があります。


・３００００点持ち３００００点返し

・食いタン有り、後付けなし

・２枚入り

・形式テンパイあり

・流し満貫あり

・パオあり

・食い替えなし

・九種九牌なし

・人和なし

・数え役満なし

・三家和、四家リーチ、四開槓は流局

・チョンボは流局（例外あり）

・トビなし


他にも複数のルールが存在します。

・打牌は速く

一打辺り１〜３秒で長考は×。

相手を待たせるのは良くないという考えに基づき、リズムや感性で打つのが良いとされている。（考えるのではなく感じる）


・第一打字牌切りの禁止

オタ風（他家の役牌）を先切りするのはそれを鳴かれてしまうと勝負が決してしまう、残りの他家にも迷惑をかけてしまうとか安易な字牌切りを避ける為に第一打や第二打以降も重く扱う。

また、字牌以外に切る牌を選ぶ事で手牌構成力が上がる、配牌から字牌以外に切る牌が選びやすい状態が良い時、切る牌に迷う時があまり良くない状態という判断力を上げる事にも繋がる。


・ノーテン時のドラ切り禁止

「ドラは恋人、もしくは大切な人と思いなさい」という桜井章一氏の言葉に表れている通り、ドラを安易に切る行為は禁止され、ドラポンさせて相手を楽させない、テンパイしたからドラを切っていい訳でもないなど決まりがある。

またドラによってその時の状態を知る判断基準にも使われる。

テンパイ前にドラを切ってポンされるとそれ以降はツモ切り。


・裸タンキ待ちの禁止

４フーロの裸タンキ待ちは原則として禁止。

例外として役満などの裸タンキ待ちならOK。


・カンの制限

カンはメンゼンでテンパイ時の場合のみ認められ、ミンカンは禁止。

リーチ後のアンカン見逃しは「弱気」とみなされてペナルティ。


・即ひっかけリーチの禁止

即ひっかけリーチになる場合は１巡まわしてからリーチする。（三色同順など故意ではないケースでも１巡まわす）

「騙された方が悪い」ではなく「人を騙さない」のを大切にする。


・あまりオリない

桜井氏の「完全なオリはない」の言葉が表す通り、リーチが入ってもすぐ現物を切ってオリるのは会長に好まれない。

「押し得」「手順得」の概念があり、アガれなくてもシャンテン数を良くする手順を求められる。


・ツモアガリが目標

桜井氏の「出アガリはおまけ」という考えに基づき、出アガリは他力、自力でアガリ牌を持ってくるツモアガリを目標としている。

・審判が付く

何かトラブルがあると審判がその都度裁定を下す。

ペナルティでマイナスされたりツモ切りアガリ放棄のノーテン扱いになることもある。

・順位ウマがない

ウマを奪い合うものではなく良い試合を行った者へのボーナスという考えのもと、桜井氏からの評価点として付く場合がある。

試合でペナルティをしない事が優先され、どんなにプラスをしてもペナルティをしなかった者より下位とみなされる。



以上、この何倍も細かなルールがありますが書ききれないので省略致します。

ある人がこのルールを「自転車の補助輪」の様なもの、と表現しましたがその通りだと思います。

これならどんな人でも一定の結果を残しやすい縛りゲーに見えます。

打牌を１〜３秒とか第一打字牌切り禁止にしても、瞬間の判断能力や手牌の見極め能力が上がりやすいメリットはあるので、一概に悪いとは言えないのかなと私は感じます。（勿論、牌効率上では損なケースが出てきますが）



１８日の試合はYouTubeに上がるのは一ヶ月後なので、過去の大介さんの試合を見てみましょう。

https://youtu.be/A9uPazVgFwQ?si=Jh6Z0kfzhZbO7IXI

最強戦２０１９

東４局　１本場　供託リーチ棒１

東家　　　堀　慎吾　　１９０００

南家　　金子　正輝　　２５８００

西家　　鈴木　大介　　３４２００

北家　　近藤　誠一　　２００００

（敬称略）

大介さんがトップ目、二着目が満貫ツモ差で金子さん、三着目・近藤さんは１０００−２０００ツモで二着目に、ラス目・堀さんもそこから１０００点差でトップ目とは跳満ツモ差でまだ予断を許さない状況。


最初に親・堀さんの手は

ドラ堀手牌


配牌ドラトイツの３シャンテン。

ここでリーチ・ドラ２、７７００点アガリや親連荘ならトップも見えてきます。

ツモ？打





次に南家・金子さんの手は

ドラ金子手牌

ドラのないメンツ手３シャンテン。

まだ手役らしきものが見えないのでアガリが遠そうならオリ前提で進めます。

ツモ打




続いて大介さんの手は

ドラ大介手牌

ドラなしの手でメンツ手３シャンテン。

３４５三色同順がありそうなのでそれを見つつ進めます。

ツモ打





最後に北家・近藤さんの手は

ドラ近藤手牌

ドラ１ですがタンヤオには５枚が不要で５枚切る＋２〜８を５枚引くのに時間がかかり過ぎます。（有効牌を３巡に１枚引いたら１５巡かかる計算）






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

マンズ２ブロック＋ピンズ２ブロック＋ソウズ１ブロックの２シャンテン。




同巡、大介さんは

ドラ大介手牌

急所のカンチャンを引いて２シャンテン。




次巡、金子さんは打、これを大介さんがチーして打。

チードラ大介手牌

これはが雀頭だとすると３４５三色同順でチー、チー、カンなどはありそうです。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ドラ２の２シャンテン。






同巡、金子さんは

ドラ金子手牌

４トイツになりチートイツ２シャンテン。







また同巡、近藤さんは

ドラ近藤手牌

リーチ・ドラ２６００では物足りないのでドラか役牌を重ねたい。







次巡、金子さんは

ドラ金子手牌

５トイツでチートイツ１シャンテンの打。


このを大介さんがチーして打。

チーチードラ大介手牌

待ちですがしか役が付かないバック。（後付け）

は場に１枚切れで山に１枚。

大介さんは３４５三色変化がまだ残っています。（引き）






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

受け入れの１シャンテン。




次巡、金子さんは嫌ったを引き、痛いトイツかぶり。（キルクールの法則？）


これでは近藤さんにも３枚見えになり、ドラを使いにくくなっていきます。





次巡、大介さんは

チーチードラ大介手牌

待ちですがだけ３４５三色でアガれます。

もしを引けばトイツ落としタンヤオへ。


待ちは山に１枚、２枚の計３枚。




２巡後、堀さんは

ドラ堀手牌

タンヤオが付き受け入れ１シャンテン。





同巡、金子さんは

ドラ金子手牌

テンパイ即リーチ、タンキ待ち。

待ちは山に２枚。




同巡、大介さんは

チーチードラ大介手牌

ツモ打のタンヤオへ。








次巡、大介さんは

チーチードラ大介手牌

カン（タンキ）待ちタンヤオテンパイ。

待ちは山に０。


このままではアガリ目０なのでを引いて待ちかを引いて待ち（は役なしで除外）やを引いて待ちにするなどの方法があります。




同巡、近藤さんは現物打、これを堀さんがチーして打。

チードラ堀手牌

シャンポン待ち。

待ちは山に１枚、は０の計１枚。





チーの後、金子さんは切り、これをチーして打テンパイ。

チーチーチードラ大介手牌

待ちでは山に０、は１枚の計１枚。







２巡後、大介さんは

チーチーチードラ大介手牌

タンキ待ちにチェンジ。

待ちは山に１枚。




次巡、近藤さんがを引き、堀さんのアガリ牌は０。

ドラ近藤手牌

近藤さんはチートイツ・ドラ２の１シャンテン。






３巡後、大介さんは

チーチーチードラ大介手牌

場にションパイを引き、タンキ待ち。









次巡、ハイテイツモの金子さんの手から放たれたのは！

ロンチーチーチードラ大介手牌

タンヤオ・ホウテイラオユエ、２０００の一本場２３００点。（リーチ棒＋２０００）

大介さんの細かな対応がアガリを生んだ一局でした。



今回のまとめ

・役牌バック（後付け）のフォロー役があると仕掛けやすい

チーチードラ大介手牌

バックだがツモや鳴きで３４５三色同順も付く。

を落とせばタンヤオも。

バックが失敗してももう一つ役があると仕掛けやすい。（タンヤオ、三色同順、一気通貫、チャンタなど）

例１

例２

例３

例４

例５

例６

例７


・特定の牌が多く見えた時、その周りに注目

動画５：４３〜堀さんチーして打。


堀捨牌



金子捨牌



大介捨牌



近藤捨牌


チーチードラ大介手牌

がそれぞれ３枚見えでドラメンツは作りにくく、ドラはどこかに固まっている可能性が高い。

大介さんから４枚見え、３枚見え、２枚見え堀さんにはないので切りした時のピンズの形が限られる。

打チードラ堀手牌

からの打。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は鈴木　優プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/HPKFRAXh16g?si=SOBUC6wSwOeS-J18


※今回は南４局１本場だけを取り上げます。

前局、南４局で高宮さんがタンヤオ・５６７三色・ドラ２・赤２、６０００オールをツモって２４０００点差が一気に縮まります。

ツモチードラ高宮手牌




２０２２年１０月２０日　第２試合

南４局　１本場

東家　　高宮　まり　　３９３００

南家　　黒沢　咲　　 　９０００

西家　　鈴木　たろう　 ５２００

北家　　鈴木　優　　 ４６５００

（敬称略）

トップ目・優さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・高宮さんは７７００ロンか２０００オールツモか優さんに３９００以上直撃でトップ目。（連荘）

三着目・黒沢さんは二着目と３０３００点差で三倍満以上ツモか高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。

ラス目・たろうさんは３９００ロンか８００−１６００ツモ以上か黒沢さんへ１６００直撃で三着、三倍満ツモ以上か高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。

　




最初に親・高宮さんの手は

ドラ高宮手牌

ドラが浮いているメンツ手３シャンテン。

もしドラが重なればポンか、鳴けなければリーチ・ドラ２の７７００、ツモって４０００オール。

また赤どれを引いても使えるのでリーチ・ピンフ・赤なら５８００直撃か２６００オールツモで逆転します。

ツモ？打




このを北家・優さんがポンして打。

ポンドラ優手牌

優さんはと、、の４ブロックあるので残った牌にくっつけるか既存のブロックにくっつけてあと１ブロック作ればOK。







ポンの後、ツモ順が飛んだ南家・黒沢さんの手は

ドラ黒沢手牌

こちらは赤なしドラなしメンツ手４シャンテン。

黒沢さんは二着目と大きく離れて二着目に倍満直撃か三倍満ツモなどが必要で着順アップは厳しそう。

ラス目と３８００点差でラス落ちする可能性が高いので三着確定アガリもやむなしか？

ツモ打







最後に西家・たろうさんの手は

ドラたろう手牌

配牌からドラ２でドラポン、チャンタ・ドラ２なら鳴いて３９００、役牌を重ねてポンでも役牌・ドラ２の３９００、７８９メンツになるのが２つあるので７８９三色同順も少しありそうです。

たろうさんは３９００ロンでも順位ウマで＋２００００点になると考えればかなり押したいオーラスです。

ツモ打






次巡、高宮さんは

ドラ高宮手牌

タンヤオかドラ重なり中心に見ています。




同巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

ピンフかタンヤオになりそうな４シャンテン。

ドラがたろうさんにトイツ、残りが高宮さんと黒沢さんにあるので２人の手が進めばポンできそう。




また同巡、たろうさんはトイツかぶりが痛い。

たろう捨牌


もしを残していると、

ドラ例１

を鳴ける１シャンテンに取れています。






２巡後、たろうさんは

ドラたろう手牌

ドラが鳴けずに受け入れの１シャンテン。






同巡、優さんは

ポンドラ優手牌

３トイツになり１０００点でいい優さんはトイトイまで見えます。

ただ基本的には鳴きづらいのでをくっつけてチーする方がマシかもしれません。






次巡、たろうさんは

ドラたろう手牌

テンパイ即リーチ、カン待ち。

待ちは山に１枚。


たろう捨牌



このリーチに困ったのが優さん。

ポンドラ優手牌


一旦、切りで放銃回避。

ただトイトイやテンパイ形によってはが出るので放銃の危機。






次巡、優さんは現物が増え、打。





次巡、高宮さんは打。

ドラ高宮手牌

高宮さんは倍満直撃されても着順が変わらないのでドラ切り。（たろうさんと３４１００点差あるので１６０００直撃は３２０００差までしか変わらない）


ベルセルクの通り名は伊達じゃないっ！！

もうトップしか見ていないようです。



同巡、黒沢さんも打合わせ打ち。

ドラ黒沢手牌

タンヤオ２シャンテン。





同巡、優さんは

ポンドラ優手牌


相変わらず現物０の優さんははしっこで２枚持ち打。

２枚持ちだとシャンポン待ちの可能性が薄れるのと２巡切れるのが大きい。（切る間に現物が増えるかも？）







次巡、黒沢さんは

ドラ黒沢手牌

タンヤオ２シャンテンを維持。





同巡、優さんは

ポンドラ優手牌

トイツ落としして次に切る牌に困りそうです。







次巡、優さんは

ポンドラ優手牌


ここから１枚切る場面。


たろう捨牌


切る牌の候補はと日吉さんは語っています。

が切られているので待ちを否定していますが、カン、シャンポン待ち、タンキ待ちの４つに当たり得る。

が切られているので待ちを否定していますが、カンとシャンポン待ち、タンキ待ちの４つに当たり得る。

優さんはここから打。

を切る以上、まだオリるつもりはない様子。

もしアガリを見るならのどれかになりそうです。





２巡後、高宮さんは

ドラ高宮手牌

三倍満放銃しないと着順が落ちない高宮さんは打して受け入れ１シャンテン。





同巡、黒沢さんは高宮さんのに合わせ打ち。

ドラ黒沢手牌

無スジが２枚残りますがまだ２シャンテン。








また同巡、たろうさんは

リーチツモドラ裏ドラたろう手牌

リーチ・ツモ・ドラ２・裏の満貫一本場、２１００−４１００。


このアガリで

高宮　　３５２００

黒沢　　 ６９００

たろう　 １３５００

　優　　４４４００


優さんはが通って次にを切ってしまうと裏ドラが乗り満貫放銃の二着転落まである危うい展開でした。



試合後のインタビューで優さんは

（最後南４局一本場はたろう選手からリーチが入って・・・）

「一番最後ですかねはい打った後になりそうだなと思ったんですけどドラのが２枚出てちょっと合わせてなかった、

まだ２枚山なのかたろうさんが２枚なのか自分が持ってたらからいきそうだったり危なかったですけど

が見えてないカンはね含みがあるので少し良かったですね次だったので裏ドラ乗って８０００はもうちょっと控え室もう戻れないような二着落ちになる所でしたね。」

（はいなるほどが通っていたのでから切るのかなって思ったんですけれどもそれはの有無っていう所なんですね）

「赤ありルールですから打点が欲しいたろうさんはカン赤含み全然ありますしあのードラ雀頭の、っていうのは想定されますから」

優さんからが見えてないからたろうさんに形もあるから先に切りした、というお話です。



今回のまとめ

・点棒状況からアガりたい度が高い人を探す


南４局　１本場

東家　　高宮　まり　　３９３００

南家　　黒沢　咲　　 　９０００

西家　　鈴木　たろう　 ５２００

北家　　鈴木　優　　 ４６５００


トップ目・優さんは１０００点でもアガればトップ。

二着目・高宮さんは７７００ロンか２０００オールツモか優さんに３９００以上直撃でトップ目。（連荘）

三着目・黒沢さんは二着目と３０３００点差で三倍満以上ツモか高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。

ラス目・たろうさんは３９００ロンか８００−１６００ツモ以上か黒沢さんへ１６００直撃で三着、三倍満ツモ以上か高宮さんか優さんへ三倍満直撃で二着、ダブル役満ロンかツモでトップ。


二着目の親は７７００ロンや２０００オールツモ、３９００直撃でトップ目（ウマ＋４００００点）だからかなりアガりたい。

三着目は二着に三倍満以上が必要で着順は厳しそうだが、ラス目と３８００差なら簡単にまくられそう（ウマー２００００点）だから三着確定アガリも仕方ない、１０００点でもアガりたい。

ラス目は１６００直撃〜３９００という赤やドラが無くてもクリアしやすい三着条件。

小さいアガリでウマ＋２００００点ならめちゃくちゃアガりたい。


二着目はラス目に倍満放銃しても着順が落ちないからリーチに押しやすい。

ラス目もこれ以上着順が落ちないから押しやすい。

二着目とラス目は着順アップがありアガりたい、三着争いもあるので点数の近い三着目もアガるしかない。

つまり優さんは三着争いの二人にアガリをおまかせする手もある。


・スジは信用し過ぎない

たろうさんからリーチが入り２巡後


たろう捨牌


打ポンドラ優手牌


現物０の優さんは端（１と９）で２枚持ち切り。

現物０の時は自分から４枚見え→３枚見え→２枚見えを探す。

４枚見え（ノーチャンス）はこれを使ったメンツを否定しやすくなる。これを使ったシャンポン待ちとタンキ待ちを否定。

３枚見え（ワンチャンス）はこれを使ったメンツの可能性が低くなる。これを使ったシャンポン待ちを否定、タンキ待ちがかなり薄い。

２枚見え（ツーチャンス）はこれを使ったメンツの可能性がちょっと薄くなる。これを使ったシャンポン待ちがかなり薄く、タンキ待ちが薄くなる。


高宮捨牌


黒沢手牌


たろう捨牌


優捨牌


打ポンドラ優手牌

ここから優さんは打。

切る前の時点で待ちは否定されただけで、リャンメン、カンチャン、ペンチャン待ちは残っている。

またが通っただけでカンなどは否定されていない。

優さんはリーチが５２００までなら放銃できるが、たろうさんに裏ドラ１枚でも乗ると二着転落する。

ここは三着争いの二人に任せても良かったのでは？（ペンがツーチャンスでさほど安全でもない）


リーチツモドラ裏ドラたろう手牌

たろうさんは裏ドラ１枚を乗せた満貫ツモ２１００−４１００。

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今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は堀　慎吾プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/kxbt2JMLkBQ?si=xSyfE77ogQl8Z5fe

※今回取り上げるのは南３局３本場のみです。




南３局２本場、寿人さんリーチに対し、親の堀さんは寿人さんの現物でダマテン。

ラス目の茅森さんが現物を切ると、堀さん「ロン」。

ロンドラ堀手牌


堀さん親連荘で迎えた３本場。（動画４：０５〜）




２０２２年３月３１日　第２試合　セミファイナル

南３局　３本場

東家　　　堀　慎吾　　４９７００

南家　　多井　隆晴　　３０８００

西家　　茅森　早香　 −３７００

北家　佐々木　寿人　　２３２００

（敬称略）

トップ目・堀さんは最短二局消化すればトップ。

二着目・多井さんは跳満ツモ以上なら逆転。

三着目・寿人さんは多井さんに３２００以上直撃か１３００−２６００ツモ、満貫ロンで二着目、三倍満ツモ以上か役満ロンでトップ目。

ラス目・茅森さんは寿人さんに倍満直撃や三倍満ツモで三着目、役満ツモで二着目。



最初に親・堀さんの手は

ドラ堀手牌

ドラ１のメンツ手６シャンテン。

堀さんは最短二局消化すればトップ。

ここで１２０００クラスをアガれば磐石のトップ目ですがテンパイスピード的に後手に回りそうです。

ツモ？打







次に南家・多井さんの手は

ドラ多井手牌

赤１のメンツ手４シャンテン。

多井さんはここで跳満ツモならトップ目になり、少なくともトップ目が親の今局で高打点をアガりたい所です。（ツモって親カブリ狙いが良さそう、満貫ツモでもトップ目と１３２００点差縮まる）

ここで多井さんは満貫以上をアガりたいのでリーチ・ツモ・タンヤオ・赤、リーチ・タンヤオ・ピンフ・赤などが目標か？

ツモ打


　　





続いて西家・茅森さんの手は

ドラ茅森手牌

ドラ１の３トイツ。

箱下でここから茅森さんは一着順アップを見るか素点回復目標で進めるので良さそう。

もしドラやが重なれば跳満ツモ狙いのチートイツが良さそうです。

ツモ打






最後に北家・寿人さんの手は

ドラ寿人手牌

赤もドラもないメンツ手２シャンテン。

寿人さんは多井さんへ３２００直撃か１３００−２６００ツモか満貫ロンで二着目です。

このままでは条件を満たせないので赤を引いてピンフを付けてリーチ・ツモか、赤を引いてタンヤオにしてリーチ・ツモで良さそうです。

ツモ打







次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ターツは増えましたが５シャンテン。






同巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

マンズ１ブロック、ピンズ２ブロック、ソウズ２ブロックでタンヤオかドラ使いになりそう。





また同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

２巡で早くも１シャンテン。

このままではリーチのみ１３００点と物足りないのでを引いた一気通貫か引きピンフ、引き打点上昇を見たい所。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

雀頭候補ができ４シャンテンですがまだ遅い手なので字牌を残しながら進めます。







同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

タンヤオかピンフの４シャンテン。







また同巡、茅森さんは

ドラ茅森手牌

ツモ打してソウズ一気通貫の２シャンテン。

この手はカンとペンがネックなのでこれらの動きに注目します。




更に同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

カンとへのくっつきを見ています。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

これで３シャンテン。






同巡、多井さんは

ドラ多井手牌

こちらも３シャンテン。






また同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

マンズどれでも使いやすい形に変化。





３巡後、多井さんは

ドラ多井手牌

ほぼピンフの２シャンテン。





同巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

受け入れの１シャンテン。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

などを引けばタンヤオもありそうです。






次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

が必要な２シャンテン。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

受け入れの１シャンテン。






次巡、多井さんは

ドラ多井手牌

ツモ打して部分を決めています。






次巡、寿人さんは

ドラ寿人手牌

カン待ちテンパイ即リーチ！

が寿人さんから３枚見えだから山にあると見たのかもしれません。

は山に２枚。




寿人捨牌

ソウズは以外のリャンメン待ちはなし、ピンズはが通って、くらいで切りが早くスジひっかけはなさそう。

当たる可能性が高そうなのはマンズです。



次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

現物切り１シャンテン。



同巡、茅森さんはを切ってオリ。





次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

を切ればピンフ・赤・ドラ、ダマでも５８００以上。


ここで堀さんが満貫放銃すると（ー８９００）、二着目でラス親の多井さんと１００００点差でオーラス多井さんの５８００直撃や２６００オールツモで逆転されてしまいます。


堀さんはここから打１シャンテン戻し。

このを多井さんがチーして打。

チードラ多井手牌


受け入れの１シャンテン。








次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

トイツ落としとドラも寿人さんの現物になったので現物３枚、３巡は凌げそう。





同巡、多井さんは

チードラ多井手牌

受け入れの１シャンテン。







次巡、堀さんは

ドラ堀手牌

ピンフ・赤・ドラ５８００テンパイ待ちダマテン。


待ちそれぞれ山に１枚ずつの計２枚。

リーチしないのは危険牌を引けばいつでもオリるからのようです。





次巡、多井さんは

チードラ多井手牌

待ちですがタンヤオの付くだけアガれます。

は山に１枚ずつの計２枚。






同巡、茅森さんはを引き寿人さんの待ちはあと１枚。　




次巡、多井さんは４枚見えを引き打オリ。

ツモ打チードラ多井手牌

４枚見えはシャンポン待ちもタンキ待ちも否定していますがリャンメン待ちが残ります。




ハイテイツモの茅森さんも現物切りして寿人さん一人テンパイ。

ここで堀さんはテンパイ宣言できますが、二着目と３０００点差縮まり４６００点差の寿人さんはオーラス流れ４本場（供託

リーチ棒１）で２６００ロンや４００−７００ツモをアガれば逆転二着があるのでこの親は流してしまう方が良いでしょう。

二着争いが激化しそうな点差です。



実際のオーラスは堀さんがポンした１０００の４本場を多井さんからロン。


堀　　＋７２．２

多井　＋７．３

寿人　−１４．８

茅森　−６４．７


残り二局を上手く消化した堀さんでした。


今回のまとめ

・余裕のある南場のトップ目は親流し優先

堀さんは６シャンテンから５８００テンパイしたがノーテン宣言。

最短二局なら局消化優先。


・押し返したい手ほどスリムに

多井さんは先切りして

ドラ多井手牌

、、受け入れの２シャンテン。

この場合の先切りは待ちをぼかすよりも他家の方がテンパイスピードで早いと見てのスリムと他家現物２枚を抱えた形。

不意の相手リーチにも現物切りで２巡耐えられる。

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↓堀さんの本とライバル白鳥さんの本です

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