2023年07月17日
ちょっとだけMリーグ#186
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/TGeko0mU6-s
※動画0:00〜1:00は堀さんのインタビューでネタバレが嫌な方は動画1:00〜ご覧ください。
2021年1月25日 第1試合
東4局 1本場
東家 松本 吉弘 30200
南家 藤崎 智 18300 元・KONAMI格闘倶楽部
西家 堀 慎吾 34600
北家 二階堂 亜樹 16900
(敬称略)
現在、堀さんと松本さんがトップ争い中。
藤崎さんと亜樹さんのどちらかがラスになる確率が上がっています。
最初に親・松本さんの手は
ドラ松本手牌
ドラ1枚浮いているメンツ手4シャンテン。
少し234三色変化はありそうですが、あまり高い手にはならなそうです。
ツモ打
次に南家・藤崎さんの手は
ドラ藤崎手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
ペンチャンやカンチャンの目立つ形の悪い手なのでよほどツモに恵まれない限り相手に先制されそうです。
ツモ打
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
を切ればタンヤオ、ドラが重なれば雀頭、後は345三色や456三色などはありそうです。
ツモ打
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤もドラも無いメンツ手4シャンテン。
テンパイスピードは早くない、役も見えないドラ無しの手ではあまり勝負したくない形。
ツモ打
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
2巡目からドラ切りの6ブロック形。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンピン4シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンピン3シャンテン。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
場風が重なり、鳴ける形。
まだ3シャンテンとスピードで遅れています。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
まだペンチャン+カンチャン残りの3シャンテン。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ドラが重なり、リーチ・ピンフ・ドラ2の2シャンテン。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
ペンチャン外しでソウズツモにも対応できます。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
変化によってはツモり三暗刻も少しありそう。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
親の現物残してスリムにしています。
また同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
カンが山に1枚でネックになっています。
また変化を見るにももあと1枚でリャンメン変化も乏しい状態です。
3巡目ドラ切りした親の手はほぼ進まず、次巡の藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
チーしてトイツ落としの食いタンで鳴けます。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
上家からドラが切られたばかりでが場に2枚切れで山に0で親と上家の現物。
は親現物で下家現物のスジで2人には通りそう。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
マンズリャンメンに変化しますがは山に3枚。
次巡、松本さんが切りしますが亜樹さんはポンせずスルー。
次巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
受け入れタンヤオ・赤の1シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここから1枚切る場面で2トイツの雀頭を1つに決めたい形。
堀さんは20秒程使って打1シャンテン。
2巡後、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
ピンフが付いた受け入れの1シャンテン。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
やっと一手進みましたがまだ2シャンテン。
残り4巡でテンパイするかも怪しくなってきたので形式テンパイ(アガれないテンパイ)も意識したい。
カンチー、チー、チー、チー、ポンで手が進みます。(勿論タンヤオのアガリも)
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
テンパイ、2枚目のドラ切りリーチ、待ち。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
次巡、松本さんは
ドラ松本手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、藤崎さんは
ドラ藤崎手牌
テンパイ即リーチ待ち。
藤崎さんと堀さんはオナテン(待ちが同じ)で二人の放銃はありません。
藤崎さんはツモれば跳満。
次巡、堀さんは
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ1300−2600の一本場、1400−2700。
もしドラ切りしなければ満貫ツモっています。
この試合の結果は
堀 +53.1
藤崎 + 5.9
亜樹 −14.7
松本 −44.3
堀さんトップで終了。
試合後のインタビューで堀さんは
(東4局1本場、堀選手がリーチツモタンヤオピンフ1300−2600をアガった局面ですけれども
ドラ対子落としが入りました
この辺り解説の渋川さんも色々お話をしてくださっていたんですけれども
この辺りの思考を教えて頂いてるんですね)
「後で切りづらい方がまずだって思ってたのとあともうちょっとすぐ鳴くつもりは無かったんですけど
あとほんと1、2巡とか微妙な感じだったんですよね。
そしたらもうチーテン(チーしてテンパイ)も取りたいなっていうので
打点多少下がっちゃうんですけどメンゼン限定(切り)よりは
まあチーしてロンできるような形切りだとチーした形がケイテン(役なし)になっちゃうんですけど
なんか例えばあそこで親の松本選手からリーチとかかかってチーしてこう出てもアガれないみたいなのだけは避けたかったっていう感じですかね。」
(はいわかりました。ありがとうございます。)
今回のまとめ
・ドラすら邪魔になる時もある
堀さんは11巡目
打ドラ堀手牌
2トイツの1シャンテンになりどちらのトイツを落とすか?の場面。
メンゼンだけのアガリを見るなら打、打はチー、チーの食いタンで鳴ける。
1000点でも当面のライバル二着目の親流しで二着目のアガリを防げるのは大きい。(ここで連荘されると自分のトップ率が下がる)
それにが親と上家の現物で1枚切って1枚手に残しても後から切りやすい。
は親の現物で下家現物のスジで二人に通りそう(先切りは無さそう)なので安全度の意味ではあまり変わらない。(わずかにが安全か?程度)
タンヤオになるドラ切りマイナス一翻はチーできる分、アガリ率が上がり(鳴きでもメンゼンでも役あり)、打点が少し下がる。
それに対して切りはメンゼンでしかアガれず(鳴けば形式テンパイ)、アガリ率は下がり(鳴くとほぼアガれない)打点は上がる。
それ以外にもアガリトップのオーラスではドラが不要だったり、打点<アガリのケースではドラすら不要になる。
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