2023年08月16日
ちょっとだけMリーグ#201
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は勝又 健志プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/MbJ3zEvTNXY
2020年10月13日 第1試合
東4局
東家 瑞原 明奈 19700
南家 黒沢 咲 10300
西家 勝又 健志 28900
北家 堀 慎吾 41100
(敬称略)
まだ東場ですがトップ目とラス目の差が子・役満程度開いています。
トップ目・堀さんと二着目・勝又さんがトップ争い、三着目・瑞原さんとラス目・黒沢さんが三着争い中です。
最初に親・瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
2メンツ完成のメンツ手3シャンテン。
赤もドラも無い安手になりそうですがマイナスしている瑞原さんは連荘を見て進めたい。
ツモ打
次に南家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
現在ラス目の黒沢さんは最低でも満貫くらいはアガっておきたい。
手役狙いなら789三色の必要牌7枚あるので三色狙いなら満貫〜。
あるいはドラを重ねたピンフ・ドラ2、引きタンヤオ変化などもあります。
ツモ打
黒沢さんはあくまでも789三色狙いのようです。
続いて西家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
こちらも赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
またポンして・赤・ドラ3900点もありそうですがトップには12200点必要なのでもう少し高い手にしたい。
ツモ打
マンズ2メンツならは不要です。
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤もドラも無いメンツ手3シャンテン。
頑張ってもピンフかイーぺーコー程度にしかならなそうなのであまり勝負する手に見えません。
堀さんは放銃回避がテーマになりそうです。
ツモツモ切り
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
イーぺーコー目も出てきました。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
3メンツ完成ですが先切りで多井さんは「ロスになっちゃう」と指摘されています。
特にツモ時にの強い形になるのを自ら拒否している事になります。
黒沢さんのピンズは1巡前の四連形+雀頭だった形です。
ここにを引いても愚形残りのパターンはありますがでリャンメン以上の受け入れが残ります。
切りはほぼ今後のピンズ変化をすべて切り捨てる事になります。
が待ちになった時だけ先切りが生きるので手牌の伸びを消すような先切りはあまり得しません。(それでも出アガリ重視だっ!!と言う人だけ先切りしてください)
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ソウズ2メンツもありそう。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
メンツ手2シャンテン。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
、、、の4ブロックはほぼ決まったので残りにくっつけて残り1ブロック作ればOK。
同巡、黒沢さんが打、これを勝又さんがポンして打。
ポンドラ勝又手牌
・赤・ドラ3900の2シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ピンズくっつきも見ています。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
更に次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れの1シャンテン。
場況(場に何枚切られた、鳴きが入るなど場の状況)を抜きにするとで4枚×4種=16枚。
で3枚×4種=12枚。
16+12=28枚も受け入れの牌があります。(実際はこれより少ない)
すべての麻雀牌は136枚、全体の約20.5%が受け入れの牌です。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ピンズがまだ伸びてノベタン形に、マンズペンチャン残りなのが非常に苦しい形です。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
先程切られて山になくなりカンできなくなった方切ってリーチ!
役なし待ち。
待ちは山に3枚、は2枚の計5枚。
リーチの次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
ツモ打の当たり牌を引き現物切り。
このを勝又さんがチーして打。
チーポンドラ勝又手牌
・赤2・ドラで満貫の1シャンテン。
同巡、堀さんはからを抜いてオリ。
勝又さんのチーに対し、多井さんは
「風林火山は二着を積み上げるチームだと思ってたよかっちゃんダメ、違うよかっちゃーん!
あの頃のかっちゃんどこ行ったのー?」
ちょっとルパン入ってますが実況:松島さんは「元カノみたいな事言ってますが」と分かってない様子。
次巡、勝又さんは
チーポンドラ勝又手牌
カン待ち満貫テンパイ。
待ちカンはドラ表示牌ながら2枚も残っています。
2巡後、黒沢さんはを抜いてオリ。
次巡、勝又さんは
チーポンドラ勝又手牌
ツモ打の現物切り。
にを引いたとしてもドラでどうせ切らないからを残した、というのが多井さんの解説です。
次巡、勝又さんはを引き小考。
はリーチ現物なので堀さんに通るか確認している様子。
勝又さんはツモ切り。
次巡、瑞原さんがをツモ切り、
「ロン!」
ちょっと大声の多井さん。
ロンチーポンドラ勝又手牌
・ドラ・赤2の満貫。(リーチ棒+1000)
このアガリで
瑞原 10700
黒沢 10300
勝又 37900
堀 41100
この日、勝又さんが最も堀さんに接近した局でした。
後に南2で堀さんはタンヤオ・赤3ツモ、南3も4000オールツモのダメ押し。
リーチツモドラ裏ドラ南3局堀手牌
堀 +71.2
勝又 + 4.9
黒沢 −23.1
瑞原 −53.0
勝又さんは二着で終了。
今回のまとめ
・打点押しは押し方の一種
瑞原さんは先制親リーチ。
ドラ瑞原手牌
瑞原捨牌
リーチの次巡、黒沢さんは現物の打、これを勝又さんがチー。
チーポンドラ勝又手牌
次巡テンパイ、5巡後瑞原さんへ直撃。
ロンチーポンドラ勝又手牌
満貫+リーチ棒でトップ目と3200点差に迫る。
このようにアガった時の打点で押すのを「打点押し」と呼ぶ。
打点押しは連盟プロを中心に多く見受けられる。(勝又さん、本田さんなど)
打点押しでは押し引きは不十分なので押す手牌の形(受け入れ)や押す牌の種類、打点、点棒状況などを総合的に判断する。
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