2023年08月04日
ちょっとだけMリーグ#195
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/lequ-YKsDlY
2022年2月24日 第2試合
東4局
東家 園田 賢 36400
南家 萩原 聖人 24400
西家 魚谷 侑未 20400
北家 堀 慎吾 18800
(敬称略)
トップ目・園田さんが親で二着目とは12000点差、二着目に満貫ツモられると追いつかれてしまいます。
二着目以下は5600点差に三人が詰まっているのでこの団子の中から誰が飛び出すかが鍵になりそうです。
※最初に堀さんのインタビューがあるのでネタバレが嫌な方は動画0:23〜ご覧ください。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラも無いメンツ手6シャンテン。
明らかにテンパイスピードの遅い手なのでリーチを受ける可能性が高く、オリ前提で進めます。
トップ目の園田さんは放銃せず他家が跳満ツモ以上しなければトップ目を維持できます。
ツモ打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
赤1のメンツ手4シャンテン。
ピンズ8枚+字牌2種でピンズや字牌が増えればピンズホンイツ、チンイツは少しありそう。
マンズとソウズの伸びによっては234三色が少し、ピンズの多さから一気通貫、赤を生かしたドラ待ちリーチ・ピンフ・赤・ドラなら満貫。
ツモ打
続いて西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
ドラが浮いているメンツ手3シャンテン。
現在三着目の魚谷さんは打点の高い手をアガりたいのでドラにくっつけたピンフかタンヤオ狙いか?
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
第1ツモで4トイツのチートイツ2シャンテン。
またメンツ手と見ても2シャンテンでどちらを引いてもイーペーコー、の内2種を引くと678三色同順、などを引けばピンフになりそうです。
ツモ打
+2メンツ++雀頭と考えるならが最も不要、678三色があるならは必要牌。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
を引くとピンフ、雀頭が他にできると一気通貫変化もまだ残っています。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ペンチャン残りの2シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打でチートイツを見切る打。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
カンチャン残りの2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ツモ打のカンを嫌った受け入れの1シャンテン。
マンズ四連形になり、、を引けばリャンメン以上の受け入れになります。
シャンポン待ちの可能性は残りますが、マンズやピンズが変化すればリャンメン待ち以上(三面張含む)になりやすい形です。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
早い切りでピンズと上下に分断されています。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ドラ引きで受け入れの1シャンテン。
678三色になれば跳満〜倍満もあります。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
受け入れの役なし1シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ピンフ・678三色狙いの形を決めました。
堀捨牌
からのダブルメンツ落とし。
この捨牌で待ちに放銃する事もあるので注意しましょう。
ここで解説の河野直也プロから
「一番は宣言牌にしてを見せたくないのもあるんですが
もう一個はを縦に引いたらと振り替えられるっていう(タンヤオの一翻アップ)」
まだまだ打点上昇を見ている堀さんです。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
マンズ愚形フォローの引き。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
ドラにくっつき、ペンチャン落とし。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
リーチ・ピンフ・ドラ、高目678三色の待ちリーチ!
待ちは山に3枚、は1枚、2枚の計6枚。
リーチ一発目、園田さんは当たり牌ツモ打オリ。
リーチの2巡後、魚谷さんは
打ドラ魚谷手牌
堀さんの捨牌が
堀捨牌
堀さんは一切字牌を切ってなく、第一打からこの外側やまたぎスジは通りそうです。(現物で待ちは無いのと待ちも無さそう)
魚谷さんが粘るなら1シャンテン維持の打かアンコのワンチャンスはありそうです。
それとターツ落としが不自然に見えます。(は堀さんの入り目:テンパイ時に入った部分のこと)
次巡、魚谷さんはドラ切りで完全にオリ。
誰もリーチに押す人はいません。
6巡後、堀さんは
リーチツモドラ裏ドラ堀手牌
残り2枚の高目をツモり、リーチ・ツモ・ピンフ・三色同順・ドラの跳満、3000−6000。
このアガリで
園田 30400
萩原 21400
魚谷 17400
堀 30800
ここでトップ目に立った堀さんですがラス親・園田さんの満貫親カブリで2000点差が縮まり逆転トップ。
堀 +50.8
園田 +10.4
萩原 −19.6
魚谷 −41.6
おこぼれを拾った形のトップで大きなプラス。
試合後のインタビューで堀さんは
「(至極の一局はどちらでしょうか?)
メンピンツモ三色ドラ1ののねリーチがあれもうすごくアガれそうな感じでね
早いリーチ入ったんですけどちょっとねなかなかツモれなくて
ちょっと残りツモが少なくなってた所で高目のツモった瞬間がね最高でしたね、はい。」
気持ち良さそうなアガリを決めて気持ち良さそうなトップの堀さんが印象的な半荘でした。
今回のまとめ
・四連形は2メンツの種
打ドラ堀手牌
堀さんはカンにこだわらず打。
堀さんはピンズ2メンツやマンズ四連形へのくっつきや678三色を見ている。
に、引きでリャンメン以上の受け入れになる。
例1
例2
例3
例4
例1はフリテン、例2は、例3は、例4はで678三色もありリャンメン以上になる。
・ダブルメンツは一盃口の素
にどちらを引いてもイーペーコーになりやすい形。
例5
例6
・ダブルメンツ落としに注意
堀捨牌
と同じ2ターツからと切るのをダブルメンツ落としと呼ぶ。
ドラ堀手牌
堀さんのは入り目(テンパイ時に入った部分)でここが待ちになる可能性もあった。
・19字牌の雀頭は2〜8と入れ替えで一翻アップ
ドラ堀手牌
ここにツモならトイツ落としでタンヤオが付き高くなる。
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