『人間の本質は肉体?それとも精神?』
という質問をすれば、
ほとんどの人が精神だと答えるでしょう。
人間のことをミクロコスモス(小宇宙)といいます。
大宇宙のことをマクロコスモスといいます。
ミクロコスモスを拡大するとマクロコスモスになります。
つまり、人間を拡大すると宇宙になります。
逆に言えば、
宇宙を縮小すれば人間になります。
人間の本質は精神なので宇宙の本質も精神です。
私がデタラメを述べていると思っていませんか?
ちゃんとした根拠があります。
宇宙の
“大規模構造”
が明らかになっています。
ウィキペディアにグラフィックが載っているのでご覧ください。
一方、
脳神経細胞の構造も明らかになっています。
2つを見比べると酷似しています。
これについては、
You Tubeの
『NEX 工業』様
の動画で詳しく説明されているのでご覧ください。
“宇宙の大規模構造 NEX工業”
で検索すると出てきます。
このことは、
宇宙のフラクタル構造として知られています。
フラクタル構造ついて、
猫好き科学作家の竹内薫理学博士は、著書
『宇宙フラクタル構造の謎』
(徳間書店)
の中でこう述べています。
「 フラクタルの最後の性質の
『入れ子』 というのは、
『顕微鏡で倍率(=スケール)を上げて覗くと、
前と同じような構造が見える』
ということ。
たとえば、
宇宙を考えると、
地球などの惑星が太陽の周りを回っているが、
スケールを変えて、
ミクロの原子を覗くと、
やはり、
原子核の周りを電子が回っている。
つまり、
スケールを変えても、
前と同じような構造になっている。
だから、
宇宙は、入れ子構造を持っている。
あるいは、
木の枝なんかも、
入れ子構造の良い例になっている。
大きな枝の分かれ方と小さな枝の分かれ方とを比べると、
どちらも同じような構造になっていることがわかるだろう。」
(109頁)
「 フラクタル宇宙の考えが正しいならば、
小さいスケールで起こっていることは、
大きいスケールでも起こっているに違いない。」 (193頁)
「 よく、
『原子核の周りを電子が回っているのと、
太陽の周りを惑星が回っているのとは、
一見似ているようだが、
本当は、全然別の現象である。
似ているなどというのは、
非科学的な人の考えることだ。』
という調子の
『科学的解説記事』
をみかけるが、
今や、
水素原子と太陽系が、
ほとんど同じ様な形をした方程式で記述されることがわかり、
データとの一致もいいのだから、
もはや、この2つが
『全然別の現象』
とは言えないだろう。
何が科学的で何が科学的でないかを決めるのは、
時代や流行にも影響され、
結構むずかしいものなのだ。
『テレパシーなど存在しない』
とか、
『霊魂など存在しない』
と、なんでもかんでも非科学的だと断言してしまう物理学者がいるが、
そういう頭の堅い人の言うことは、
あまり信じる必要がない。
(中略)
頭の堅い科学者は、
時代に縛られている。
人間、
『自分だけが正しい』
と考えるようになったら、
おしまいである。
この太陽系の量子化は、
『フラクタル宇宙では、
小さいスケールで起こっていることが大きいスケールでも起こっている』
ことの良い例になっている。」
(203頁〜206頁)
私がデタラメを述べているのではないことがおわかりいただけましたでしょうか?
実は、
『宇宙全体として、ひとつの生命体』
です。
これについて、
ロボット犬『AIBO』の開発者で、
現在、ホロトロピック・ネットワークを主宰している土井利忠工学博士(ペンネーム天外伺烽ウん)は、
桜井邦朋理学博士との共著、
「『あの世』の科学・『この世』の科学 宇宙は意識が作ったのか?」
(PHP研究所)
の中で次のように述べています。
「 素粒子のレベルで考えると、
全宇宙は全体として溶け合っており、
ひとつの存在だ、
といえそうです。
私たちや、
動植物が生命体なら、
全体として宇宙もひとつの生命体でしょう。
そうすると、
次の結論が得られます。
――宇宙は、全体として、ひとつの生命体です――
これも、
荒唐無稽に響くかもしれませんが、
量子力学の正統的な解釈から論理的に導ける結論です。」
(5頁〜6頁)
「 われわれは宇宙に存在するいろいろなものを局所的に観測していますが、
それを構成する素粒子は、
観測されない状態では、
それは決して局所的なものではなく、
非局所的なものです。
つまり、これは
『宇宙は全体でひとつである』
と言い換えることができるのです。
また、
宇宙を構成しているのは物質であり、
当然、人間も宇宙の一部です。
すると、
『宇宙の一部である人間が生命体であるならば、
宇宙は全体としてひとつの生命体である』
ということにもなるわけです。
したがって、
私が導き出した
『宇宙は全体としてひとつの生命体です』
という結論は、
現代の物理学から照らしてもまったくは否定できない結論なのではないでしょうか。」
(98頁〜99頁)
現代物理学はこれまで信じられてきた土台を根底から覆そうとしています。
今、水面下で静かにパラダイムシフトが進行しています。
医療のトップジャーナリストとして、
英米で活躍しているリン・マクタガート女史は、
欧米でベストセラーとなった著書、
『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』
(訳者=野中浩一 インターシフト 発売=河出書房新社)
の中で、
量子物理学の見地から宇宙の本質について次のように述べています。
「 私たちはいま、ある革命の夜明けの時代にいる。
それは、
アインシュタインの相対性理論と同じくらい、
根源的で斬新な革命である。
この世界がどのように成り立ち、
また私たち自身がどのような存在であるかについて、
これまで信じられてきた土台に根底から疑問を投げかける新たな考えが浮上している。
宗教がつねに信奉してきた考え、
すなわち、
人間はたんなる肉と骨のかたまりをはるかに超えた並はずれた存在である、
という考えをうまく説明する発見が次々になされているのだ。
この新しい科学は、
その根源において、
過去の科学者たちを何百年も悩ませてきた疑問に答えを出している。
それはつきつめれば、
奇跡を科学しているのである。
(中略)
私たちの究極の姿は、
化学反応ではなく、
エネルギーをもつ電荷だというのだ。
人間をはじめとするあらゆる生き物は、
ほかのあらゆる存在と結びついた、
エネルギー・フィールド(場)の中のエネルギー集合体である。
脈打つこのエネルギー・フィールドこそ、
徹頭徹尾、
私たちのからだと意識、
そして私たちの存在の中心的動力源なのだ。
宇宙と結びついた私たちのからだには、
もはや
『自己』 と 『非自己』
の区別は存在せず、
その根底にはひとつのエネルギー・フィールドだけが存在する。
このフィールドは私たちの知能の高次機能をもたらす源であり、
からだを成長させる情報源である。
それは、
私たちの脳、
こころ、
記憶――実際のところ、
この世界の青写真そのもの ――にほかならない。
(中略)
私たちは、
自分たちの住む世界と不可分に結びつきながら活動をつづけており、
唯一の根源的真実は、
このフィールドとの関係だけに存在する。
アインシュタインがかつて簡潔に述べたように、
『場こそが唯一の実在』
なのだ。」(10頁〜11頁)
「 量子物理学のいくつかの方程式で、
つねに差し引きゼロとして無視されてきた項について、
改めて考えた人たちもいた。
それはゼロ・ポイント・フィールド――モノとモノのあいだの空間における微小な振動の海――を示していた。
もし、
物質のもっとも基本的な性質に、
このゼロ・ポイント・フィールドを含めて考えるなら、
私たちの宇宙の奥底に存在するのは、
エネルギーに満ちた海――ひとつの巨大な量子場――だ、
と彼らは理解した。
もしこれが本当なら、
あらゆるものは、
目に見えないクモの巣のように、
それ以外のあらゆるものと結びついていることになる。
彼らはまた、
私たちが同一の基本素材でつくられていることを発見した。
人間を含む命ある存在は、
もっとも基本的な水準において、
この無尽蔵のエネルギーの海とのあいだでつねに情報を交換しつづけている、
量子エネルギーのかたまりである。
生き物は弱い放射線を出しており、
これが生命のプロセスにおいていちばん重要な点だった。
細胞間のコミュニケーションから、
複雑に入り組んだDNAの支配に至るまで、
生命に関する情報は、
あらゆる場面で、
量子レベルにおける情報交換を通して中継されていた。
物質世界の法則群からきわめて遠くに位置すると考えられる 『別のもの』、
すなわち私たちのこころさえ、
量子プロセスにしたがって動いていたのだ。
思考すること、
感じること、
さらにはもっと高度な認知機能は、
私たちの脳やからだ全体で同時に脈打っている量子情報と関係していた。
人間に知覚が生じるのは、
脳の原子内粒子と量子エネルギーの海とが相互作用を起こした結果だった。
私たちは文字通り、
私たちを取り巻く宇宙と共鳴していた。
(中略)
さらに根本的には、
彼らが提供した証拠は、
私たちすべてが、
その存在の基盤において、
たがいにも、
世界とも結びついていることを示していた。
彼らは科学的な実験を通じて、
宇宙全体を流れる生命力のようなもの――これまで集合意識とか、
神学者によって精霊とか呼ばれてきたもの――が存在する可能性を示してきた。
これまで何世紀も人類が信じてはいたものの、
確固たる証拠がないか、
適切な説明が困難だった領域、
たとえば代替医療の有効性から、
はては来世の祈りに至るまで、
種々のことがらに有望な説明を与えてくれたのだ。
それは、
ある意味で、宗教の科学であった。
ニュートンやダーウィンの世界観と異なり、
そうした考えは元気を与えてくれる。
そこには、
秩序や制御という含みがあり、
私たちを力づけてくれる。
私たちは自然が生んだたんなる偶然の産物ではないのだ。
この世界には目的と統一が存在し、
その中に私たちの場所があり、
そして私たちは世界に対して重要な貢献をしている。
私たちの行為や思考は無視できないものであり、
実のところ、
この世界を形成するために不可欠だったのだ。
人間はばらばらに切り離された存在ではなく、
私たちと彼らという区別は意味がない。
私たちはもはや――外側から宇宙を覗き込んでいるような――宇宙の周辺にある存在ではない。
私たちは本来の場所を取り戻し、
宇宙の中心へと戻ることができるのだ。」 (17頁〜18頁)
宇宙は意味と目的を持っています。
最先端科学は、
宇宙の存在と意識の謎に迫りはじめています。
世界賢人会議
『ブダペストクラブ』
主宰のシステム哲学者、
アーヴィン・ラズロ博士は、著書
『生ける宇宙――科学による万物の一貫性の発見』
(訳者 吉田三知世 日本教文社)
のなかで、
最先端科学による洞察と世界観について次のように述べています。
「 現在、科学の最先端で、
注目に値する一つの洞察が登場しつつある。
それは、
宇宙は、
そのなかに存在するすべてのものと共に、
生物にも似た一貫性を持つ一つの総体をなしているという洞察だ。
宇宙に存在するすべてのものは互いに結びついている。
ある場所で起こるすべてのことは、
ほかの場所でも起こる。
あるとき起こるすべてのことは、
ほかのすべてのときにも起こる。
そして、
かつて起こったすべてのことの痕跡は、
消え去ることなく永らえる。
今日ここにあっても明日は消えてしまうような、
完全に無常なものなど存在しない。
宇宙は、
つながりのない個別の物や出来事からなる世界ではない。
外側にいる観客が、
魂に訴えかけもしない見世物をただ眺めているようなものではないのだ。
それは、
統合された一つの全体である。
古典物理学が構築した魅力のない世界のように、
物質と、生命や精神の領域とは互いに分断されてなどいない。
物質――素粒子が集合して原子となり、
原子が集合して分子となり、
分子が集合して細胞になり、
細胞が集合して生命体をなす、
というような『もの』――は、
ばらばらに独立して存在しているのではない。
それどころか、
それ自体が実体をそなえた存在ですらないのである。
堅固に見えてはいても、
つまるところ物質とは、
量子化された波束としてまとまったエネルギーであり、
これらの波束がさらに集まって、
世界を構成する巨大な調和した構造物をなしているのだ。」
(2頁〜3頁)
「 空間と時間のなかに出現し進化する粒子や系と真空が相互作用するという現象は、
アカシック・レコードという概念を思い起こさせ、
それについて語っていたヒンドゥー教の予言者は正しかったのだということがあらためて認識される。
宇宙には、
情報を保存し伝達し、
それによって結びつきと相関を実現させる、
より深いリアリティーが存在する。
時代を超えたこの洞察を尊重し、
著者は再発見された真空に基づくホログラフィック・フィールドを
『アカシック・フィールド』
と名づけた。
(中略)
さまざまな経験科学の最前線で、
新しい世界観が出現しつつある。
それは、
宇宙は有機的であり、
高度な一貫性をそなえており、
強く相互結合した一つの包括的なシステムであるとわたしたちに教えてくれ、
宇宙をふたたび魅力あるものとする世界観だ。
この新しい世界観の重要な特徴は、
空間や時間を超越した相関性である。
空間と時間は物事を分離するのではなく、
結びつけるのだ。
それは、
自然のあらゆる大きさとあらゆる領域で情報が保存され伝達されるからである。
今行なわれている、
宇宙的なホログラフィック・フィールドとしてのアカシック・フィールドの再発見は、
定性的なものでしかない人間の経験を、
科学の実験手法によって得られた定量的なデータによって強化する。
ユニークな個人的洞察と、
多くの人によって観察でき、
繰り返すことのできる経験とを組み合わせることによって、
わたしたちは正しい道を進んでいるのだというゆるぎない確信が得られる。
A‐フィールドは、
生物圏においては生命体と精神を結びつけ、
宇宙全体においては素粒子、恒星、銀河を結びつける。
これによって、
進化のある段階から次の段階へと手探りでやみくもに進む機械のような宇宙は、
自らが作り出した情報を足場として向上する、
一つの包括的システムとしての宇宙へと変貌する。
宇宙は、
機械というよりもむしろ生きた生命体に似ている。
それは、
過去から現在までの進化を基盤とし、
その上に立って、
現在から未来へと進化する。
その論理は、
生命の論理にほかならない。
つまり、
相互結合性と相互作用を通して、
一貫性と全一性へ向かって進化するのである。」(52頁〜54頁)
「 意識は宇宙のなかで、
どのくらいの範囲に広がっているのだろう?
実のところ、
自然という壮大な構造のなかには、
ここからここまでは意識が存在し、
その下、
あるいは上には、
物理的相互作用と化学反応しか存在しないと言えるような明確な境界は存在しないようだ。
先入観なしに見れば、
意識は宇宙に存在するすべてのものに浸透しているようであり、
意識はエネルギーと同様に本質的ものだということがわかる。
エネルギーが束ねられてますます複雑な形になっていくにつれて、
ますます複雑な形の意識がそれに付随するようになる。
わたしたちは、
これらのエネルギーの束に付随している意識を直接調べることはできない。
宇宙のなかに意識が存在しているという証拠は間接的なものだが、
それは、
わたしたちの伴侶にも意識があるという証拠と同じく十分なものである。」 (90頁)
宇宙とは、
『人知の及ぶところではない偉大なる知性』
であり、
『純粋意識そのもの』
です。
これについて、
ディーパック・チョプラ博士は、著書
『ゆだねるということ(下)』 (訳者 住友進 サンマーク文庫)
のなかで次のように述べています。
「 わたしやあなたの肉体、
ひいては星や銀河や電子の領域に及ぶ宇宙全体を創り出している根源的な知性の存在を認めることです。
この意識的な知性の場は宇宙の源であり、
全員が共有する拡大された肉体であり、
あらゆるものを結びつけている
『すべて』である『場』
なのです。」 (29頁)
「 わたしたち全員が宇宙のエネルギーの領域に包み込まれていて、
異なる視点はもっていても、
実際には同じひとつの存在である」 (40頁)
「 あなたやわたし、
そして宇宙に存在するあらゆるものが、
『すべて』である知性が織りあげたタペストリーの柄であることをつねに念頭に置いておくことです。」
(87頁)
「 あなたの体内にある百兆の細胞のすべてが宇宙のダンスに加わり、
しかもその一つひとつが宇宙全体なのです。
ほんとうの自分には、
ミクロコスモスからマクロコスモス、
原子から宇宙、
個人的な身体から宇宙的な身体まで、
あらゆる創造性が宿っているのを忘れないでください。」
(110頁)
宇宙の本質は、
『純粋意識』
であり、
無限の創造性を秘めた
『場』
です。
宇宙は、
観測することのできない
“情報とエネルギー”
が遍在している
『場』
です。
アカシック・フィールドであり、
ゼロ・ポイント・フィールドです。
私たちは
宇宙意識のアバター(分身)です。
宇宙を海にたとえると、
私たちは漣です。
宇宙を絨毯にたとえると、
私たちはひとつの柄です。
宇宙も人間も本質は意識です。
仏教にも
“唯識”
という思想があります。
『岩波 仏教辞典』(岩波書店)
に、こう書かれています。
『 あらゆる存在はただ識、
すなわち心にすぎないとする見解。
般若経の空の思想を受けつぎながら、
しかも少なくともまず識は存在するという立場に立って、
自己のあり方をヨーガの実践を通して変革することによって悟りに到達しようとする教えである。』
最先端科学による世界観と、
“唯識”
の世界観は合致します。
今や、
量子物理学は奇跡を科学しています。
ということで、結論はこうなります。
(結論)
『宇宙も人間も本質は意識であり、人間は宇宙意識のアバターである』
『宇宙フラクタル構造の謎』
(著者 竹内薫 徳間書店)
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「『あの世』の科学・『この世』の科学 宇宙は意識が作ったのか?」
(著者 天外伺朗 桜井邦朋
PHP研究所)
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『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』
(著者 リン・マクタガート 訳者 野中浩一 発行 インターシフト発売 河出書房新社)
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『生ける宇宙―科学による万物の一貫性の発見』
(著者 アーヴィン・ラズロ 訳者 吉田三知世 日本教文社)
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『ゆだねるということ(下)』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク文庫)
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