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今世間をざわつかせている話題に「新国立競技場」の膨大な建設費の問題がある。

簡単にこの問題の起きた背景を時系列で追ってみると、

１．2020年東京五輪が決定する
２．新国立競技場の設計コンペが開催され、ザハ・ハディド氏の案が決定
３．当初の予算案は約1600億円程度に対し、同氏の案で見積もるとその倍以上かかることが判明
４．さらにアーチ型構造体の部分の建設が技術的・コスト的に困難かつ折り合わない
５．それが完成したとしてもその後の修繕・管理やらに維持費がかかりすぎ明らかな税金の無駄遣い
６．日本の著名建築家たちが続々とこの提案に反対し始めるが・・・
７．約500億円の追加予算を東京都に肩代わりさせる
８．約2500億円の予算で建設をスタートさせる方向に一応決定

何ともふざけた話である。

では、そもそもなぜ皆が怒っているのかというと、

１．ロンドン・北京五輪ともに600〜800億円程度でメインスタジアムを完成させている
２．某Jリーグの新スタジアムに至っては140億円程度（4万人収容）で造れるのに・・・
３．国は借金を抱えて国民には多額の納税負担を要求しているのにこんなところに血税を垂れ流している
４．オリンピックはスポーツの祭典でありスタジアムデザインの採点ではない（ここ笑うところ...）
５．金メダル産出国 米・露とかならともかく、メダルも大して取れない日本だからと競技場にそんなに金かけてどうする・・・
６．8万人も収容させる必要あるの？調布・横浜・埼玉にだって競技場あるし・・・
７．都に500億円払わさせるなら、東京都民一人あたり1回分くらい、ただでオリンピックの会場チケット配ってくれんだろうな？




著名人の多くの方も相当怒っているようで・・・

▼建築家・槇文彦氏
ハディドのデザインは大きすぎる、費用と安全面だけでなく、近隣のビジュアル的調和を乱す

▼建築家・伊東豊雄氏
国立競技場の改修案発表にて「半額で工事できる」

▼コラムニスト・山田五郎氏
ザハ・ハディド氏の設計には重大な欠陥が、建設業者日本の技術で出来なくはないが作ったとしてもなんのメリットもない

▼社会学者・宮台真司氏
考え直せ、まだ間に合うんだ！オリンピック新国立競技場は末代までの恥

▼経済アナリスト・森永卓郎氏
通常の3倍も4倍も金をかけるなんてのは、どこかでピンハネしている連中がいるんだよ、きっとさ


とどのつまり「誰ドク」（誰が得するのよ一体？）という観点で考えればこのバカすぎるコスト問題がわかるんじゃないのかな。

個人的な結論からいくと、ザハ氏に恨みはないが、この提案は却下して、コンペの2位・3位の方の提案で、しかも当初予算案内できっちり収まる提案でやってくれさえしてくれればいいよ、本当にさぁ・・・


【東京五輪】新国立競技場「こんなアホな設計選んだのは誰だ！」建設業者が泣いている


新国立競技場建設　3つの利権



＜参照＞
日刊ゲンダイ：デタラメ「新国立」 総工費・アーチ代・修繕費で５千億円超も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161558/1