西国三十三所巡礼 第九番札所 南円堂
興福寺は奈良市内にある法相宗の大本山で
南円堂はその興福寺のお堂のひとつです
創建は813年、藤原冬嗣が父・内麻呂の追善供養のために建立しました
南円堂のご本尊は、「不空羂索観世音菩薩」で、国宝に指定されています
“羂索”は網のことで、左手にもつ慈悲の羂索で人々の苦しみを救うことを示しており
“不空”は全ての願いを空しいものにはせず、叶えてくれるという意味があるそうです
また、不空羂索観音は「一言観音様」と呼ばれ、一願成就
ひとつだけ願いを叶えてくださる観音様で知られています
叶えてくれるけど、ひとつだけみたいです
興福寺は五重塔が有名で、こちらも国宝に指定されています
塔の高さは50.1m 木造の塔としては京都の東寺の五重塔に次いで
日本で2番目に高い塔だそうです
御詠歌
春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲
かつて春日社と興福寺は一体で、南円堂ご本尊は春日社一宮の
本地仏ともいわれ、尊崇される
「はるのひは なんえんどうに かがやきて みかさのやまに」はその意味
この神仏のご威光を大きく身にうけたならば、私たちを時に覆う薄雲・むら雲も
やがて晴れ上がってゆく(西国巡礼慈悲の道より引用)
2024年03月15日
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