2018年05月03日
「内製」と「外注」をコストで比較する
実用的かどうかは謎な理論
ウィリアムソン氏の『市場と企業組織』(1975年)で展開された
取引コスト理論はノーベル賞まで受賞しました。
その内容は基幹部品の例を用いると、
供給源を複数にすることで資源依存度を下げる
といっていましたが
そもそも外注せずにその基幹部品を自社内で
内製するという選択肢も考えられるというものです。
つまり自社内で作成するか、社外から買ってくるか、
これを内外製区分の決定とも言います。
実務の世界ではこうした場合、品質・コスト・納期(QCD)、
更には生産能力、景気変動に対する
フレキシブリティ(柔軟性)等々
様々な要因を考慮して内製するか外注するかを決めるわけです。
もちろん、供給源を分散するという配慮も加わります。
実物世界では資源依存理論は健在です。
それに対して社内での取引コストと市場の取引コストを比較し
安いほうが選択されたと主張するのが取引コスト理論です。
環境が不確実で取引相手が少数という条件の下では
限定された合理性と機に乗じて
自分に有益に運ぶように行動する
機会主義が絡んで市場の取引コストが高くなるから、
社内で取引されるだろうというわけです。
ケースバイケースだと思いますが、、、
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