2009年12月24日
真央、五輪へ全力…25日、全日本選手権
フィギュアスケートのバンクーバー五輪代表最終選考会となる全日本選手権が25日、大阪府門真市のなみはやドームで開幕する。
グランプリ(GP)ファイナルで一足早く内定した織田信成(関大)、安藤美姫(トヨタ自動車)を除く残る男女各2枠を巡り、激しい争いが予想される。特に女子は、今季、不調に苦しむ浅田真央(中京大)が、久々の実戦となる今大会で4連覇を果たし、自己初の五輪切符をすっきり勝ち取れるかに注目が集まる。
浅田はショートプログラム(SP)、フリーで計3度跳ぶトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の不調が響き、GPシリーズ初戦のフランス杯で2位、連戦となったロシア杯では5位と低迷。その後、約2か月間、国内で調整を続けてきた。
SPは、技と技の間の細かい動きを減らし、ステップの微調整を行って、ジャンプ以外の部分での負担を減らした。ジャンプについても重点的に練習し、小林れい子・日本オリンピック委員会フィギュア専任コーチは「(トリプル)アクセルはだいぶ確率も上がってきた。ファイナルには出られなかったが、その分落ち着いてじっくり練習できた」と期待する。
浅田と残り2枠を争う有力選手は鈴木明子(邦和スポーツランド)、中野友加里(プリンスホテル)、村主章枝(AK)。日本スケート連盟の選考基準では、今大会の優勝者は代表に決定する。残り1枠(安藤が優勝した場合は残り2枠)は〈1〉今大会の3位以内〈2〉GPファイナル進出者〈3〉世界ランク日本上位3人――の条件を満たした選手の中で、総合的に判断する。現時点では、過去3シーズンの国際大会成績による世界ランク3位で日本人トップの浅田と、GPファイナルで3位に入り、世界ランク8位と日本3番手の鈴木が、やや有利と言えそうだ。
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