2009年12月23日
GPファイナル、アベックV…羽生、村上
12月初めのフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、ジュニアは男子の羽生結弦(宮城FSC)、女子の村上佳菜子(グランプリ東海)という15歳の2人が、日本勢初のアベック優勝を決めた。
それぞれ2005年の小塚崇彦(トヨタ自動車)、04年の浅田真央(中京大)以来となる優勝だ。
羽生は、ジュニア男子では高難度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に安定感が増し、ファイナルでもショートプログラム(SP)、フリーで計3度挑戦し2度成功。に1年間で身長が6センチ伸びて170センチになり、「演技の幅が広がり、ダイナミックな表現が出来るようになった」。
GPファイナルのジュニア男子で初優勝した羽生 村上は、比較的難易度の低い組み合わせとはいえ、SPで3―3回転ジャンプを成功。主に芸術性を示す「プログラム構成点」ではSP、フリーともにトップ。今季は大人っぽいプログラムに挑戦していることもあり、演技中は笑わないよう心がけているそうだが、初優勝の後は「日本で1番になれてうれしい」と、トレードマークの「佳菜子スマイル」を解禁した。
日本スケート連盟の吉岡伸彦・フィギュア強化部長は「2人とも自国開催の重圧の中で、よく演技をまとめられた」と精神面での成長も評価した。バンクーバー五輪へは出場資格がない2人だが、全日本選手権(25〜27日・大阪)にも出場する。次代を担う2014年ソチ五輪世代のホープたちの活躍にも、注目したい。
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