2009年12月22日
史上初の兄妹プロ野球!燕・川端の妹がプロ
壇上に晴れやかな顔が並ぶ。愛くるしさを漂わせながらも、30人のプロ野球選手が希望に胸を膨らませた。新たな歴史を作る“なでしこ”たち。最も注目を浴びたのが川端友紀だった。
「兄からも父を通じて“がんばれ”と伝えられた。投手もやりますけど、球団からは遊撃手でと言われました。兄妹そろってレギュラーになれたらうれしいです」
兄はヤクルトの川端慎吾。ともに大阪・貝塚リトルで野球を始めたが、友紀は高校からソフトボールへの転向を余儀なくされた。「女子プロ野球ができると聞いて、とにかく参加したいと思いました」。夢にまで見た瞬間に声を上ずらせた。
11月のトライアウトでは、京都・大熊監督が「ゴロの捕り方が他の選手とまったく違っていた。センスも抜群。守備だけなら兄ちゃんに代わってヤクルトでも通用するかもな」と舌を巻く技術を披露。08年女子W杯代表で“球界のミキティ”と呼ばれる厚ケ瀬美姫(兵庫)とともに、内野手部門でドラフト1巡目指名を勝ち取った。
来年4月の開幕が予定されている女子プロ野球リーグ。京都市を拠点とする「京都」と、試合開催地を神戸市と尼崎市とする「兵庫」が10月まで30−40試合をこなす予定だ。
「女子プロ野球という輪が、全国に広がることを夢見て頑張りたい」と太田幸司スーパーバイザー。日本初の女子プロ野球選手、吉田えりに“なでしこ軍団”が続く。どんなプレーを見せてくれるのか。スーパーヒロインは誕生するのか。球界に新しい時代の足音が聞こえる。
【15秒バージョン】
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