フランス・リーグ1第13節の残り3試合が14日に行われ、レンヌ(前節2位)がオセールに敗れ、パリ・サンジェルマン(前節3位)もロリアンと引き分けたため、昇格組のブレストが首位の座をキープした。
13日、ブレストはソショーと1−1で引き分けたが、監督のアレックス・デュポン氏は「ソショーはだてにリーグのベスト・アタックの地位にいるわけじゃない(同日の遅い時間帯の試合でリールが5得点するまで、ソショーはチームの得点数でリーグ1位だった)。5人で攻めて来られたときには集中し続けることが必要であり、厳しい試合だっただけに、今夜取った勝ち点1は良いポイントだった。引き分けは公正な結果だったと思う」と満足感の方を強調した。
一方、攻撃的プレーを展開しながらも1−2でオセールに敗れ、またも首位に踊り出るチャンスを逃したレンヌのフレデリク・アントネッティ監督は、「オセールは当たっているチームだ。ツキに恵まれていると言ってもいい。守備が非常に良く、ミスを犯さないし、小さなチャンスをうまく活用するすべを知っている」と対戦相手の手ごわさを分析。その上で、「われわれに欠けているのは成熟度だ。わがチームには19、20歳の若い選手がたくさんいる。オセールとの違いのひとつは経験だった。わたしは良いチームを擁している。しかし、わたしが興味を持っているのは試合に勝つことだ。レンヌは学ぶのに最適の環境だが、われわれには重要な試合で勝つことを可能にするガッツが欠けている」と話し、悔しさをにじませた。
また、リヨンは精彩を欠きながらもやや消極的だったニースを1−0で下し、貴重な勝ち点3を奪取した。30分にグルクフのクロスをファーポスト側にいた21歳のピエが決めて先制したリヨンは、37分にはPKを獲得したが、バストスがこれをミス。後半はやや勢いを落としたが、結局、虎の子の1点を守り切った。リヨンのユース上がりで昨季は期限付きでメッツに移籍していたピエは、今季に入りリヨンのAチームで頻繁に起用されるようになり、チャンピオンズリーグも経験。次第に頭角を現し始めている。
試合後、リヨンのGKロリスは「PKのミスが精神的にやや響いて、後半はコントロールを失っていた。でも最も重要なのは、勝ってトップ集団の中に戻ったこと、前進したことだ。一時かなりランキングが下がっていたが、僕らは戻ってきた。悪い時期を通り抜けていたが、今、自信を取り戻さなければ。(この日の勝利の)勢いに乗って、走り続けなければならない」と話した。
また、クロード・ピュエル監督は「前半は非常に良かったが、後半、チームは試合をコントロールすべきか、2点目を取るため攻撃し続けるかが分からず、その中間にいたように見えた。しかし、重要なのは勝ち点3だ。シーズンのこの時点ではランキングは重要ではない。大事なのは首位とのポイント差だ」と話した。
リヨンはこの勝利で8位に上昇したにすぎないが、監督が指摘した通り、勝ち点ではマルセイユ(6位)、ボルドー(7位)と並び19で、首位のブレストとの差はわずか3。1試合で順位が大きく変わりかねない混戦状態だ。
また、北フランスを襲った悪天候でバランシエンヌとのアウエー戦が延期となったため、消化試合が1少ないサンテティエンヌは10位に落下した。しかし、上位の勝ち点が競っているため、延期試合に勝った場合には2位か3位に浮上できる位置につけている。