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2017年12月25日
SIROKURONO5話 EP4
5話<ルミアその3>
□■帰り道■□
...俺は帰り道...アリサさんに言われたことがずっと気になっていた...
...ん?
偶然見た路地で同じ学園の制服を来た少女が、制服を、だらしなく着ている男達に絡まれている。
「...あの...離れてください...」
少女は、いわゆる不良に壁ドンされて身動きが取れないようだ...
「いいじゃん!1回くらい付き合ってよ!、ま、そんな簡単には帰さないけどな。」
俺はもう少し近くに行ってみる...
「.....困ります...」
絡まれてるのは、ルームメイトのルミアだった
「もういいや...こいつ連れて行こうぜ!」
ルミアの手を強引に不良が掴む
「きゃあ!」
俺は拳に力が入り腹がたって、見ていられなかった...
しょうがない...能力で助けるか...
俺の能力は時間操作の能力で半径20mまで時間を30秒だけ止めることができる。
ここからの距離だと10m弱...まあ問題ないか...
.....カチ.....
...時間を止め、俺は不良を手でぶっ飛ばし、ルミア先輩をお姫様だっこしてここから離れた...
俺は気づかれずに、ルミア先輩を抱えて逃げることができた。
そろそろ能力が切れるかな...
.....カチ.....
「...えっと...ここは?...」
ルミア先輩はいきなりの状況で驚いている...
「もう大丈夫ですよ先輩」
「...とおる君!...私どうして...とおる君に..お..姫様抱っこされてるんですか?」
驚くの無理もない...時間を止めるって事は、彼女の視界の映像を30秒早送りしたようなものだから...
「えっとですね〜、俺の能力で絡まれてた先輩を救出しました。」
「...そうだったんですね...」
「...あの...ありがとうございます...」
先輩は顔を赤らめてお礼を言ってきた。
「まあ、助かって何よりだよ!」
ルミア先輩は俺の着てる服に顔を隠してもう一度お礼を言ってきた。
「...はい...ありがとうございます...」
「...ところでそろそろこの体勢は...恥ずかしいです...」
「あっごめん!嫌だったよね」
俺は先輩を降ろす
先輩はちょこんと立ち上がった。
「ふふ...嫌じゃ..ないですよ」
先輩は、少し嬉しそうな顔をしていた...
...俺はこの時...ルミア先輩の事が好きになっていた...
5話 end
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