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2021年01月06日

税務大学校での思い出 Part4(最終章)

前回まで

目次:


@退院してから


退院して真っ先に向かったのが、地元の心療内科です。

この時の僕は完全に沖縄モードだったんで、
税大に戻る気は全くなかったのですが、
まだ周りの目を気にしてる自分がいました。


なので、退院2日前くらいからは
「退院したくない」とすら思っていたくらいです。

でも、もちろんそういうわけにはいかず、
悩みが膨らんだまま地元に帰りました。

そこからどういう経緯で心療内科に行ったかは覚えてないのですが、
当時考えていたことを話すと「君は大きくなれる。
いい意味で公務員に向いてない
」と言われたのを覚えてます。

「慰めようとしてくれてるんやな」と思いましたが、
一緒にいた母親曰く「あの先生あんたが話して泣いとったで」とのことで、
そこで「やっぱり俺の生きる道はそっちか」と感じることができました。

となれば、あとは親父に対してどう説得するかです。

が、その日家に帰ってから「お前身体治っとんやから戻れ」とのことで、
お互いが頑固であることから考えが交わることはできませんでした。

そこからはもう実家にいたくなくなったので、
祖母の家にしばらく療養という形で過ごしてましたね。

その間も母親を通じたり、LINEなどで話し合ってはいたのですが、
退院直後ということもあり心身ともに疲弊しきってしまい、
やりたいことが出来ないくらいなら生きる意味ないやん」となってしまい、
誰にも言うことなく祖母の家から姿を消しました。


A横浜、東京へ


friendship-2366955_1920.jpg

家を飛び出した僕はパニックになってたので、
何を思ったのか気づいたら新幹線のある駅にいました。

この時は「もう身内と合わせる顔もないな」と
思ったことで40万を下ろし、新幹線に乗り込んでました。

そこで行きしの車内で母親から
「どこ行ったん?頼むから帰ってきて」のLINEが。

でも、何も返す気にはならず、その日はケータイの位置情報、
SNSも誰か分からない
ようにし、横浜の桜木町にあるネカフェで過ごしました。

そして、次の日起きていつもの癖で
ケータイを見ると100件以上の電話、LINEが。

母親だけでなく親父や弟、さらに1人残してしまった
おばあちゃんからも連絡が入ってて、またまたどうすればいいか分からなくなりました。

この時、ネカフェでの精算もどうしたか覚えてないほどです。

極めつけは親父からの電話で「もう生きたくない」と思い、
ついに横浜市内の裏路地に行き、人気のない
ビルの屋上に向かい、柵の向こうにいました。

死のうとしてたんです。
でも、既(すんで)のところで踏みとどまれました。

というより、怖くて世を去ることが出来なかったです。

もしそれを行動にしてたらと考えるだけで、
どれだけの迷惑がかかるかと今は思いますが、
当時は「もう何もかも忘れて楽になりたい」としか思えなかったです。

けど、踏みとどまれたのが正気にさせてくれて、
溜まってた連絡を一斉に返していきました。

そこで父親もそこまで気持ち固いならもう好きにしたらええ
と言ってくれ、実家に帰る気になれました。

でも、ここでも「どんな顔して帰ればええねん」と分からなくなり、
ここから4日間東京の中でも好きな場所に行ったり、
知り合いと会ったりと自分を見つめ直す時間に当てました。

そのときに渋谷の外れで福岡出身の同じ歳の男の子が
「話聞いてください」とボードを持ってたので話しかけました。

すると、その子は「東京出てきてBAR出店しようとしたのはいいけど
残ったのは借金だけです」と言い始め、普通なら「大変やな〜そんなこと出来へんわ」
となるところですが、当時の僕はそんな話に惹き込まれ、2時間くらい喫茶店で話し込んでました。

お金は大して持ってなかったですが、そんな状態でも「ヒッチハイク」や「100の夢について」など、
コーヒー代を出してまで聞きたくなるような存在でしたね。

そんな彼とはインスタは交換したもののそれ以降会えて無いですが、
自由に生きることの大切さ」を教わり、今でもストーリーや投稿を見ていると
そんな価値を思い出させてくれる今までに現れなかった人間です。

なので、ここで僕は何をするか?もですが、
「誰と出会うか?」「そのためには自分がどう動く必要があるのか」を
考えるのようになり、それは今でも大事にしています。

あ、あと「NHKをぶっ壊す」でお馴染みの立花さんとも出会いました。(笑)
「頑張って生きよな」と声をかけてもらったことも今の礎になっているかもしれません。

と、そんな出会いがありいよいよ地元神戸へ。

B怖いものはかなり消えた



帰る日には親とも普通に連絡を取りあっていたので、
母親に地元の駅まで迎えに来てもらいました。

「よー帰ってきてくれたね」と何とも言えない
嬉しそうな表情、声色で迎えてくれていよいよ実家へ。

「なんて言おか?心配かけてごめん。とでも言うべきか?」などと
考えているうちに玄関に入ると親父の方から「おー、おかえり」と
何事も無かったように迎えてくれました。

「ほんまは言葉に出来へんほど不安やったろうに、気丈に振舞ってくれて・・」
と感じ、なんとも言えない気持ちになりましたね。

「ビール飲むか?」「腹減ったやろ?」と言うことは
前と変わってなかったですが、「ほんまに、よー帰ってきてくれた」というような
表情は出ていて、退院前後に感じてた逃げ出したくなるような雰囲気はどこにもありませんでした。


そして、この2日後に
「沖縄行きたい思ってんねん」
「今まで公務員になるためだけに生きてきたけど、
これからは何か自分で生み出していく生き方をしたい」
「それを誰も知り合いがおらんくて海がある(山育ちなので)沖縄でスタート切っていきたい」

と言うことを伝えました。

すると、「なんでもっとはよ言わへんかってん?
あんな苦しい思いする必要なかったやん」と言ってくれて、
まだ国税に籍は置いてましたが、そこからは移住後の職探しに没頭する日々でした。

そうこうしているうちにマリンスポーツの仕事も決まり、
後は正式に退職するだけだったので、一旦荷物を置いている
税大へ向かったのですが、喫煙所や自室に戻ると
みんなが「おかえり!」と出迎えてくれた
のを覚えてます。

ここではまだ辞めることを誰にも伝えてなかったので、
「ただいま!」と言いつつ「辞めんねんけどな〜」と思いがあったので若干複雑でしたね。

そして、その次の日の課業は出席したのですが、
その目的というのが「ほんまに辞めて後悔せーへんか?」ということを確かめるためでした。

まあ、99.9%決心してたので、いざ出席してみると
「あーやっぱり俺のおる場所はここちゃうな」と感じ、
その次の日に担当の教育官のところへ行き、「沖縄へ行きます」と退職を伝えました。

「あんだけ見舞い来てくれたりとかメールくれたりして申し訳ないな」という
気持ちも芽生えましたが、「もう引き返せへん」と気持ちを固めました。

伝えるとその教官はほんとにいい人だったんでしょうね。
これまでの経緯を話すと、時折目を潤ませながら
話を聞いてくれ、快く送り出していただきました。

あとはもうトントン拍子で話が進み、地元の友達や先輩先生、
さらに親父とも飲みに行ったり甲子園を見に行ったりなど
送別会的なのを開いてもらい、いよいよ沖縄へ旅立ちました。


エピローグ


こっちに来てからも仕事を変えたり、嫌な人と出会ったりして
色んな思いもしてきましたが、絶対言えるのが「公務員辞めて沖縄に来てよかった」ということです。

もちろん、あのまま国税庁で働き続けていたら一生安泰の生活を送れていたことでしょう。

生活水準や「国家公務員」という名声も地位もあり続けてました。

でも、それ以上に僕が求めていた価値を見いだせましたし、それは今も続いています。
おそらくこれから先もずっと。

金は大事です。

安定もあるに越したことはない。

それを自分が死ぬ直前に「いい人生やった」と言えるのか
常に自問自答する日々をこれからも送り続けていきます。

なので、このブログではそういうふうに
「何かやりたいけど中々最初の1歩を踏み出せない」
「どうやったらいいところで働けるやろか」
といったことを
僕自身の経験で今まで話してきたつもりですし、これからももっと発信して行けたらと思います。

高校卒業後3年間公務員試験浪人をし、やっと受かった国税庁を
2ヶ月で辞めて沖縄に単身移住する人間ってほとんどいないと思います。

出会ったこともないです。

そんな関西人が思ってることをお伝えしていきますので、
これからもよろしくお願いします!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメントもいただけると、可能な限りでお答えしますので、ぜひお願いします(´ω`)

こちらのコメント欄でなくても、InstagramのDMでも受け付けてます!
posted by YOReeeeN at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 経験談
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YOReeeeN
元税務職員(国税庁 高卒)です。 色々あって誰も知り合いのいない沖縄に1人でやって来ました。 ここでは公務員試験を中心とした経験談や、好きなことをして生きる勇気を1歩踏み出せる場所になればなと思います。
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