仕事を急に休まざるをえない不妊治療のリアル
⏺️有給休暇を使うなどの工夫ができない事情
不妊治療に急な休みが必要な理由をここから詳しく説明していきます。
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️5.5組に1組の夫婦が不妊検査や治療をしている
・妊活
・不妊治療
️この様な言葉は一般化したが、実際に何をするかは経験者にしかわからないのが現実である。
不妊治療(生殖医療)に理解のある職場や不妊治療のための休暇制度を整えている企業が増えてきている。
️しかし、まだまだ社会全体に浸透しているとは言えない。
️どうして急に休みを取るのか
⏹️妊娠するために治療に本気で取り組もうと、産婦人科を訪れた女性やそのパートナー
【カップルの周りの同僚・上司なとど】
カップルが不妊治療を開始すると、突然のお休み、早退、遅刻、と、仕事に穴を開けてしまう。
どうしても理解してあげられないなどと思われることも少なくない。
【不妊治療】
当事者だけでなく周囲の人たちにも大きな負担となってしまうのが現状と言える。
️不妊治療に取り組むカップル
【疑問点】
・女性を中心に、どうして休みを急に取らなければならなくなるのか。
・前もって予定を立て、有給休暇を使うなどの工夫や周りへの配慮ができないのか。
・疑問を解決するため、まずは女性の妊娠と、不妊治療はどのような診療が行われているのか。
【基本的な知識】
女性の月経周期と排卵。
妊娠可能な時期
️基本的なことから確認。
⏹️正常な排卵があって月経が来ている女性の場合を理解する
【女性の月経周期】
正常では25〜38日とされている。(日本産科婦人科学会)
通常は月経が始まる日の2週間(14日)前が排卵日である。
★【ここがポイント】
排卵日の2日前が最も妊娠しやすい。
その日から排卵翌日まで、つまり排卵をはさんだ4日間だけが妊娠可能な時期である。
️それより早くても遅くても、妊娠した方はいない。
⏹️最も多いとされる月経周期、28日周期の場合
年間に13回排卵がある。
妊娠可能な時期は、それぞれの周期で4日ずつに限られる。
その時期はご本人の都合とは無関係にやってくる。
⏹️精液所見に異常がない男性の場合
365日いつでも妊娠に向けた準備ができている。
妊娠したいカップルが不妊治療で最初に受ける。
️一般生殖医療(いわゆるタイミングや精)である。
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️「今月のタイミングは、○日後です」と説明するが、医学用語ではない
⏹️タイミングというのは
・排卵のタイミング
・妊娠しやすいタイミング
️即ち、赤ちゃんを作るための性交渉のタイミングである。
【患者さん側の造語】
月経が来ることを「リセット」と呼んだりするのと似ている。
⏹️タイミング指導の基本
【排卵の予測】
・月経周期
・基礎体温
・超音波検査
・ホルモン検査
️これらを組み合わせて総合的に判断し、指導する。
️排卵の翌日までしか妊娠ができないので、排卵から2日以上経過してしまっては、タイミング指導にならず、次の周期の排卵を待たなければならない。
例、
⏹️月経周期が月によって異なる
・早いと26日
・遅くなると34日
️この様な患者さんは、決して少なくない。
⏹️排卵を逃さないように通院を促す
「月経周期が26日」という周期
・月経が始まる14日前が排卵日。
・月経開始から12日目が排卵日。
️この患者さんは遅い月は34日で月経が来る。
️その月は月経開始から20日目に排卵するということになり、その差が1週間以上もある。
️ステップアップすると数日毎に受診
⏹️月経開始から13日目、14日目
️早い月では排卵が終わってしまう。
️12日目に受診しても、その月の排卵日が20日目である場合、13日目、14日目に排卵予測はできないため、再度受診してもらわなければならない。
️少なくとも排卵日の3日前くらいでないと予想が難しい。
★【ここがポイント】
・「明日もう一度来てください」
・「明後日くらいに来院してください」
️この様に促す理由はここにある。
️一般生殖医療で妊娠ができないカップル
⏹️ステップとして体外受精など高度生殖医療を提案
【高度生殖医療の方法】
医療施設によって、さまざまである。
多くの場合排卵誘発剤を用いた卵巣刺激が行われる。
例、
⏹️注射剤を用いる場合
基本的に連日通院、自己注射を指導され、自分で注射したりする方法もある。
自己注射の場合でも数日ごとに受診して診察を受けなければならない。
⏹️治療する側
体外受精のために行う採卵をベストな時期に設定したいため、時にはまた翌日の受診を促すこともある。
★【まとめ】
⏹️一般生殖医療
本人の排卵日に合わせる。
⏹️高度生殖医療
卵巣の反応性を見ながら治療が行われる。
仕事やご都合と無関係に通院、受診しなければならない。
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2019年07月22日
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