おもてなし〜しつらえアイデア

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少し前に泊まった宿のしつらえです。





レモンを置いただけ。
とはいえ，計算されつくしている…
アーティスティック！！


有馬温泉の
「高山荘 華野」だったと思います。
また訪問したいです！

“しつらえアイデア“がこのブロブのテーマです。
しつらえ（設え）とは？という大切なことをもう一度
書いておこうと思います。
しつらえの意味について以前にも投稿したことがあります。

茶道との関わり，おもてなしを完成させるもの…

お茶事では，その日のテーマがあり
例えば節分だとすると
節分と言うテーマに沿った掛け軸，花入れと花，
食事，茶道具（茶碗，棗，茶杓，水差しなど）を
準備します。

これらすべての総称がしつらえ（設らえ）です



主人が今日来られる客人を思い
精一杯準備する，ということ。
客人も主人の思いに応えて，拝見をしっかりして
失礼のないように，「どなたの作ですか？」といった質問をして
味わいます。

現在では，こうした本格的なお茶事は
お茶を習っている人たちでさえ，ごくごく一部の人しか
開催しないと言われています。

しつらえ（設え）は日常的に
“季節のしつらえ（設え）”といった言葉としても使われるように
なりました

それはそれで良いと個人的に思います。

自分のため
家族のため
しつらえる。

自分の好きにこだわったしつらえ。
季節感を取り入れる設え。
プロに手伝ってもらう住環境そのもののしつらえ。

しつらえを楽しみたいです。

先日、吉野（奈良県）に行ってきました。

ソメイヨシノの桜とはまた違った趣の山桜。
一目千本といわれる中千本からの眺めは最高です。



そのときに買った、色紙と葛菓子です。

色紙には、ちょっとわかりにくいのですが、西行の歌が書かれています。
「しをりせで　なほ山深く分け入らむ　うき事きかぬ所ありやと」
憂きこと、心憂うようなことを聞かないですむ所があるかと、山深く入っていく・・・

吉野と西行は縁が深いのです。

お茶事で、待ち合いに使いたいです。
茶室は、囲まれた場所。憂きことのない場所ですものね



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しつらえ（設らえ）とは

今日は「しつらえ」について、
基本的なことをあらためて書いてみます。

「しつらえ」は
わかりやすいことばでいうと「準備」です。
お客さまを迎えるにあたって
玄関、庭、部屋をどのように整えるか、
そして、飲み物、食事をどうするか、
ということのすべてです。

「室礼」という漢字を
当てる場合もあるので、
玄関、庭、部屋という要素も重要です。



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掃除から始まり、香り、お花と花器、お花以外の額装や書などの飾り、
お料理と器・・・・。
和の心を加味すると、繰り返しになりますが、
今日のこの日あなたのために、という意味あいが
強くなり、季節感を大切にしたものになります。


さらに茶道の精神から見てみると、
大切にしている器を、あなたのために使います、という意味、
今日の”テーマ”と、そのテーマに沿った演出という意義が生まれます。





私もまだまだ未熟ですが、
そういったしつらえが
十分にできるようになりたいと
切に願っています。


おもてなしとは

しつらえを考えるとき、
おもてなしの心を持っていることが
大切だと考えています。
（建築などの場合は
コンセプトになるのだと思います）

「おもてなし」の意味については
以前のブログで投稿しました。
少し振り返りをしてみると‥



もてなしとは、
「以って」「なす」。
「相手を大切に保持して・・・する」という意味。
「なす」は意図的に
そのような働きかけをする、という
ニュアンスがあります。

ご馳走や歓待を持ってなす。
ということ。

「おもてなし」いうことばは、皆さまご存知のように
東京オリンピック招致時
滝川クリステルさんのプレゼンテーションで
流行語になりました。

欧米のホスピタリティとの違い・・・
色々なご意見があるかと思います。



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以前私が参加したプロジェクトで出た話では、
欧米のおもてなしは、色々な種類の飲み物、
食べ物を用意して
「どうぞお好きなものを召し上がってください！」
というスタイル。

対する日本のおもてなしは、
「“今日の季節、あなたに合わせた
おもてなし“はこちらです」
という決めつけていくスタイル。

私はやはり、日本のおもてなしには
「禅」「茶道」との関わりを
無視できないのではないかな、と感じています。

そして日頃からの情報収集が重要だと考え
その覚えとしても
このブログを続けています。
これからも更新していきたいと思っています。

先日、羽田空港内の美術館ディスカバリー・ミュージアムで、
「大名家のお姫様さま展」を見てきました。
羽田空港、第2ビルのいちばん端３階にあります。

そのとき、とても気になったのがこちら。
あわせ貝です。



この美術館、寛大にも、写真を撮って良いのです。

昔の人は、トランプの「神経衰弱ゲーム」のように（？）
遊んだようです。

今なら、ちょっとしたしつらえに使えそう。
実際、貝の香合ってありますよね
欲しいです（笑）

良い本に出会いました。
加藤ゑみ子さんの『盛り付けのセオリー』（ディスカバー・トゥエンティワン刊）



とてもわかりやすいイラスト満載。
真似をすれば、簡単にセンスの良いしつらえが、できそうです

3日の桃の節句のときに使った
桃の花を菜の花と一緒に
いけてみました。

この花入れは、竹製で
京都で買ったものです。

竹をスパンと割って作った花いれはよく見ますが、
皮部分を曲げて作ったもので
とても珍しいです。
お気にいりです

数年前に訪れた京都、苔寺。


惜しまれつつ亡くなったアップル創業者、スティーブ・ジョブズが愛し
度々訪れたことで有名です。


私にとっての最高峰の憧れは、このように
庭さえもしつらえの一部として、景色をおもてなしに組みこんでしまうこと。


丸いのぞき窓から
お庭を切り取られた絵画のように愛でるという…
趣向がクールすぎます。


いや〜、素敵です！！