現今、モンスター・ペアレントやクレーマーに関する報道を目にすることが多くなりました。
さすがにモンスター・ペアレントが増殖しすぎたのか、対策本が出ています。
クレーマーに関する本を読んだことがあるのですが、モンスター・ペアレントに関する本は読んでいませんでしたので、読んでみました。
「「モンスター」という鎧をまとった人には、残念ながらコーチングのアプローチでは限界があるのです」(本間正人『モンスター・ペアレント』中経出版 28頁)
本間正人氏は、モンスター・ペアレントに対して、通常の対応では無理があると指摘しています。
相手が通常の状態ではなく、異常な状態になっているという現実をしっかりと認識することですね。
モンスター・ペアレントになっている人の特徴を十界論から分析してみましょう。
まず、怒りの状態にある人が多いですね。
怒ってばかりです。
地獄界の状態ですね。
次に、あれをしろ、これをしろと要求ばかりです。
欲しいものだらけなのですね。
貪欲な感じがあります。
餓鬼界の状態に陥っています。
言っていることはトンチンカンであったり、屁理屈であったりと愚かしい限りです。
頭がおかしくなっている状態ですね。
弱い立場の人には襲いかかり、強い人には何も言えません。
畜生界そのものです。
あと、どういうわけか、偉くないのに偉そうにしています。
みっともないのに偉そうにしています。
自分が強いと思いたいのでしょう。
ひん曲がった心根です。
修羅界の様相を呈しています。
まとめますと、十界論の中で「四悪趣」といわれている地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界の状態をぐるぐる回っているのがモンスター・ペアレントですね。
道理で話が通じないわけです。
苦労しますね。
また、この「四悪趣」の状態になっているモンスター・ペアレントから発せられる「息」には強烈な毒素が含まれています。
よって、本間正人氏が「力を注ぐべきことは「モンスターの破壊力によって、自分の心を壊されないようにする」ことです」(同書 36頁)と教えてくれているように、自分を守ることが大切です。
くだらない人に潰されてはいけません。
こちらも心して対応しなければなりません。
モンスター・ペアレントは、独特の思考回路を持っています。
そのため、こちらは混乱させられることが多々あり、適切な対応になっていないことがあります。
本間正人氏はモンスター・ペアレントとどう接すればよいのかをケース・スタディを通して教えてくれています。
驚愕する事例ばかりであり、情けない大人が多いものだと呆れますが、呆れてばかりもいられませんので、他人事と思わず勉強させていただきました。
モンスター状態の「四悪趣」の人間に負けない強靭な自己を作り上げることですね。