2016年09月16日
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第3話] とアニメ―
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第3話] とアニメ―
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介(^0^)!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタート(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
そして本日ご紹介させていただく[第3話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
(時々ニャンコ先生のアドリブとかあります(^^;))
以下が、漫画の第1期:「夏目友人帳」とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
それでは、漫画の第3話「夏目、人間退治」のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第3話 「八ツ原の怪人」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君についてや、ニャンコ先生がなぜニャンコ先生なのか(本来は斑[まだら]という優美な妖怪が招き猫に封じられ、長い間そのままだったので、招き猫の姿に馴染んでしまったとか。)といった状況設定についてはこちらの以前の記事【2016年9月1日 珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―】での内容紹介部分などもご覧下さい(^−^)
第3話は…夏目君が自分に近い体質の友達、田沼要(たぬまかなめ)君と出会えるお話!
かけがえのない友人となった田沼君とは、一体どんな出会いだったのでしょうか☆ ぜひ見て行きましょー(^^)
≪小さい頃から時々 変なものを見た≫
≪他の人には 見えないらしい それらは、おそらく 妖怪といわれる ものの類(たぐい)≫
↑最初は1話読み切り形式の漫画だった『夏目友人帳』の、基本のスタート形式(^_^)
田沼君は、最初ちょっと不気味な感じの登場でした。。
クラスが違くて、わざわざ夏目君のクラスへ訪問してきた彼。そしてちょうど居た西村君に
≪「夏目」ってこの組か?≫
≪どれ?≫
ときくのですが、、目が怖い(><|||)いや、ちょっとしか描かれてないのですが、そして口が妙に笑っていて。
しかも自分できいておきながら、西村君が夏目くんを呼んであげたら、もう居なくて…。
田沼君、妖かー?!それとも不信人物?
でも実は後から田沼君の人柄やいきさつが分かると…
教室の入り口からこっそりのぞいて、好きな人を一目見られただけで喜んで笑顔になってしまって、でもいざその人が現れたら思わず逃げてしまった、みたいな。。
そんな感じで、この行動は「田沼君、乙女かー(><;)」って言いたくなるような印象に変わるのでした。
その後、夏目君と田沼君が廊下ですれ違うシーンでも
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
田沼君が不気味に笑っているように見えますが、後から読み返すと
「あ、夏目君だ(ハート)♪」みたいに見えなくも無くて、、、
(※けっしてBL的な妄想ではなく…、、そういうのがお好きな方はそういう?どういう?妄想でも良いと思いますが…←?? ピュアな感じの田沼君がかわいいなーと思ってしまいました(^^))
田沼君も妖を少し感じる性質で、まだ引っ越してきてこの学校に転入したばかりだったけど夏目君が「何かが見えているらしい」という噂を聞いて、興味を持って訪ねて来たのでした◎
それからこの第3話では、今後そんなに重要なキャラクターになるとはあんまり思えないような(←失礼)「中級妖怪2人組み」も登場!
↓ ↓
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
一つ目だったり牛っぽかったりの異形な感じなので親しみやすい外見の印象ではなかったけど、お話が進むともう「準レギュラー」くらいの存在になってしまう彼ら。
最初の彼らは友人帳狙いで現れたのではなく、「人間退治」の依頼が目的でした。
夏目君は
≪人が人を退治すると色々な問題が出てくるんだ 無理だ 悪いな≫
ときっぱり断ったものの…妖怪退治をしようとするって事は、それはつまり妖怪が見える人なのだろうか、と“退治人”の方に興味が沸いてしまいました。
そしてそれは…夏目君が幼い頃から抱えてきた苦しみに通じるものがあった為でした。
特異体質のせいで生じる自分の悩みを、誰にも理解してもらえない苦しみ―
≪見えているものが存在していないかもしれない、 そんな不安定な世界を ひとりで歩く恐さを≫
≪わかってくれる人は 誰もいなかった。≫
両親を早くに亡くし、親戚の間をたらい回しにされていた頃。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
≪来月はそっちで面倒見てくれよ こっちだって家族を食べさせるだけで大変なんだ≫
親戚のおじさんが電話でそんな話をしているのを聞いてしまった。
夏目君は
≪―家族 僕にはいらない 持ってもいないけど 早く大人になって≫
≪自分でみつけるんだ どこかにきっといるんだ 同じものを見る人が わかってくれる人が―…≫
そんな寂しさを抱えていた。
でもあるお姉さんに出会って
優しさや安心に触れて。
一度、その苦しみを分かってくれているのではないか、という存在に出会えた。
とても優しくて、自分は一人じゃない。自分はおかしくない、と思えた、のに…。
なのに、そのお姉さんも実は妖だった。
両親が居なくて、家族も居なくて、それだけでも耐え難いような孤独のはず。
それに加えて、人になかなか理解されないような特異体質。
夏目君の孤独は深まるばかり…。
中級妖怪達の生活場所である「八ツ原」に退治人が現れ、一方的にお清めの“霊波”を放つ。
中級達はそれでダメージを受けてしまい、そこで暮らす他の低級妖怪達は、しばらくは清められた土地には戻れなくなってしまう。
居場所を追われてしまう妖怪達。
その八ツ原は田沼君が引っ越してきた場所である事を知り、
退治人は田沼君なのでは、と思う夏目君。
初めて”自分の仲間”に出会えるのではないか、と嬉しく思う気持ちと、
妖が見えているのになぜそんな事が出来るのかと、疑問そして憤りのような感情が同時に沸き起こる。
結果としてその退治人はお坊さんで、田沼君のお父さんだったのでした。
田沼君のお父さんは先天的に妖を見るような才能には恵まれなかったけど、修行によって優れた「法力(ほうりき)」を身につけたという事で、
妖を霊波で清める事はできるけど、その存在を見る事は出来ない。
夏目君は
≪ここらの化け物はたぶん そんなに悪さをしませんので ほどほどにしてやってください。≫
と笑顔で伝えました。
そうすると田沼君のお父さんは、「君は見えるのかね」と夏目君に尋ねるけど、尋ねられた夏目君の様子に何かを感じ取り、答えは求めなかった。
それから「うちの息子と話が合うかもしれないね」という話になり、そのお坊さんが田沼君のお父さんだと明らかになり、「何か話したいことがあればいつでもおいで」と言ってくれました。
昔から夏目君は、妖が見えるせいで人に「嘘つき」呼ばわりされたり、色々と嫌な思いをしてきたのに。
ニャンコ先生にも
≪何んだかんだ言って 妖怪びいきだな お前は≫
と言われたり。
今回の出来事で、最近の自分の心境に変化が起こりつつある事を夏目君が自覚するのでした。
≪人だろうと あやかしだろうと ふれあわすのが 心であるなら 同じだよな≫
≪ひとりでいるのが さみしくなるのも 最初の一歩が恐いのも。≫
≪先生はどうだった―?≫
そしてその学びを、夏目君は行動につなげました。
≪ひとりでいるのが さみしくなるのも 最初の一歩が恐いのも。≫
思い切って、学校で田沼君に話しかけてみた。最初の一歩を踏み出してみた。
そうすると、田沼君も「最初の一歩が恐い」ために夏目君に話しかけられずにいたことが判明。
それから次の夏目君の語りは、自身と田沼君の今後の関係について何か直感のようなモノを言っているのだろうか。
≪恐いのは同じ 最初の一歩≫
≪痛みをともなう交流も 得がたい絆を結ぶのも。≫
大変個人的なお話ですが…(><)
私はもちろん?妖怪が見えたり、幽霊が見えたりとかもしないし、ごく“普通の人間”だけど
ここで夏目君が学んだ事は、自分の実生活で学んだ事とすごく重なりました。
中学生の時に人間不信みたいになって、でもやっぱり人と関われるようになりたいと思って。
でも一歩を、たった一歩を踏み出すまでがまずすごく大変だった。とにかく恐かった。
そして人との交流というのは、どうしても楽しい事ばかりではないと思う。自分は人一倍不器用というのもあるかもしれないけど…。
でも誰しも、やっぱり100%順調というわけにはなかなかいかないのではないだろうか。
「痛みをともなう交流」と「得がたい絆」。
それはある意味、“表裏一体”みたいな気がする。絆を結ぶには絶対に“交流”が必要だし、それが深まれば絆も深まっていくかもしれないけど、色々な事も起こるだろう。
もうちょっと融通良くやれたら、「痛み」を減らして楽に生きられるのかな?
”交流”や“絆”は自分にとって一生のテーマかもしれないなぁ(>_<)
はい、それからちょっと話題が変わりますが
中級妖怪に次ぐくらいの…つまり「準準レギュラー」?くらいの登場人物(登場妖)となる「ミスズ」様も、第3話で登場しました!
夏目君の祖母レイコさんに勝負で負けて、友人帳に名前があるそう。レイコさんやっぱりすごい、こんな大物な妖怪まで従えていたとは…(@@)
夏目君が田沼君のお父さんに「ほどほどにしてやってください」とお願いしたのが効果あったのでしょうか?
最後に中級達がこっそり夏目君のお宅の玄関にお礼をして帰って行く様子が描かれています。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
中級達もかわいらしいところがあるなぁと、なんだか心が温まる感じのエンディングで素敵ですね(^_^)
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
本当にこの回のアニメも素晴らしくて、漫画とは違って夏目君が心優しいお姉さん妖と出会う過去の回想シーンから始まり、それはとても悲しくてヒグラシの鳴き声なんかも入っちゃったりしてて。
でもニャンコ先生(むしろ声優の井上さん)のオヤジギャグアドリブとかの楽しい部分とかもあったり! あとアニメーションならでは!な感じでミスズ様も大迫力! 要チェックですー(^0^)
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
↓↓
オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第3話「夏目、人間退治」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
↓ ↓
更なる情報はこちらをチェック!です(^_^)♪
○白泉社による夏目友人帳公式サイト
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 参
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 肆
○「夏目友人帳 肆」のアニメ公式サイト
☆『夏目友人帳』 Amazonのお取り扱い
☆『夏目友人帳』 楽天のお取り扱い
―ひっそりと輝く珠玉のような作品、『夏目友人帳』。
時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
『夏目友人帳』が心に響き、染み入り、何かを伝えてくれるものであるならば
あなたのDNAは、きっとその答えを忘れていない。
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介(^0^)!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタート(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
テレビ東京 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ大阪 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ愛知 10月4日(火)深夜3時05分〜
テレビせとうち 10月4日(火)深夜1時40分〜
テレビ北海道 10月4日(火)深夜1時35分〜
TVQ九州放送 10月4日(火)深夜2時35分〜
そして本日ご紹介させていただく[第3話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
(時々ニャンコ先生のアドリブとかあります(^^;))
以下が、漫画の第1期:「夏目友人帳」とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
それでは、漫画の第3話「夏目、人間退治」のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第3話 「八ツ原の怪人」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君についてや、ニャンコ先生がなぜニャンコ先生なのか(本来は斑[まだら]という優美な妖怪が招き猫に封じられ、長い間そのままだったので、招き猫の姿に馴染んでしまったとか。)といった状況設定についてはこちらの以前の記事【2016年9月1日 珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―】での内容紹介部分などもご覧下さい(^−^)
第3話は…夏目君が自分に近い体質の友達、田沼要(たぬまかなめ)君と出会えるお話!
かけがえのない友人となった田沼君とは、一体どんな出会いだったのでしょうか☆ ぜひ見て行きましょー(^^)
≪小さい頃から時々 変なものを見た≫
≪他の人には 見えないらしい それらは、おそらく 妖怪といわれる ものの類(たぐい)≫
↑最初は1話読み切り形式の漫画だった『夏目友人帳』の、基本のスタート形式(^_^)
田沼君は、最初ちょっと不気味な感じの登場でした。。
クラスが違くて、わざわざ夏目君のクラスへ訪問してきた彼。そしてちょうど居た西村君に
≪「夏目」ってこの組か?≫
≪どれ?≫
ときくのですが、、目が怖い(><|||)いや、ちょっとしか描かれてないのですが、そして口が妙に笑っていて。
しかも自分できいておきながら、西村君が夏目くんを呼んであげたら、もう居なくて…。
田沼君、妖かー?!それとも不信人物?
でも実は後から田沼君の人柄やいきさつが分かると…
教室の入り口からこっそりのぞいて、好きな人を一目見られただけで喜んで笑顔になってしまって、でもいざその人が現れたら思わず逃げてしまった、みたいな。。
そんな感じで、この行動は「田沼君、乙女かー(><;)」って言いたくなるような印象に変わるのでした。
その後、夏目君と田沼君が廊下ですれ違うシーンでも
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
田沼君が不気味に笑っているように見えますが、後から読み返すと
「あ、夏目君だ(ハート)♪」みたいに見えなくも無くて、、、
(※けっしてBL的な妄想ではなく…、、そういうのがお好きな方はそういう?どういう?妄想でも良いと思いますが…←?? ピュアな感じの田沼君がかわいいなーと思ってしまいました(^^))
田沼君も妖を少し感じる性質で、まだ引っ越してきてこの学校に転入したばかりだったけど夏目君が「何かが見えているらしい」という噂を聞いて、興味を持って訪ねて来たのでした◎
それからこの第3話では、今後そんなに重要なキャラクターになるとはあんまり思えないような(←失礼)「中級妖怪2人組み」も登場!
↓ ↓
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
一つ目だったり牛っぽかったりの異形な感じなので親しみやすい外見の印象ではなかったけど、お話が進むともう「準レギュラー」くらいの存在になってしまう彼ら。
最初の彼らは友人帳狙いで現れたのではなく、「人間退治」の依頼が目的でした。
夏目君は
≪人が人を退治すると色々な問題が出てくるんだ 無理だ 悪いな≫
ときっぱり断ったものの…妖怪退治をしようとするって事は、それはつまり妖怪が見える人なのだろうか、と“退治人”の方に興味が沸いてしまいました。
そしてそれは…夏目君が幼い頃から抱えてきた苦しみに通じるものがあった為でした。
特異体質のせいで生じる自分の悩みを、誰にも理解してもらえない苦しみ―
≪見えているものが存在していないかもしれない、 そんな不安定な世界を ひとりで歩く恐さを≫
≪わかってくれる人は 誰もいなかった。≫
両親を早くに亡くし、親戚の間をたらい回しにされていた頃。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
≪来月はそっちで面倒見てくれよ こっちだって家族を食べさせるだけで大変なんだ≫
親戚のおじさんが電話でそんな話をしているのを聞いてしまった。
夏目君は
≪―家族 僕にはいらない 持ってもいないけど 早く大人になって≫
≪自分でみつけるんだ どこかにきっといるんだ 同じものを見る人が わかってくれる人が―…≫
そんな寂しさを抱えていた。
でもあるお姉さんに出会って
優しさや安心に触れて。
一度、その苦しみを分かってくれているのではないか、という存在に出会えた。
とても優しくて、自分は一人じゃない。自分はおかしくない、と思えた、のに…。
なのに、そのお姉さんも実は妖だった。
両親が居なくて、家族も居なくて、それだけでも耐え難いような孤独のはず。
それに加えて、人になかなか理解されないような特異体質。
夏目君の孤独は深まるばかり…。
中級妖怪達の生活場所である「八ツ原」に退治人が現れ、一方的にお清めの“霊波”を放つ。
中級達はそれでダメージを受けてしまい、そこで暮らす他の低級妖怪達は、しばらくは清められた土地には戻れなくなってしまう。
居場所を追われてしまう妖怪達。
その八ツ原は田沼君が引っ越してきた場所である事を知り、
退治人は田沼君なのでは、と思う夏目君。
初めて”自分の仲間”に出会えるのではないか、と嬉しく思う気持ちと、
妖が見えているのになぜそんな事が出来るのかと、疑問そして憤りのような感情が同時に沸き起こる。
結果としてその退治人はお坊さんで、田沼君のお父さんだったのでした。
田沼君のお父さんは先天的に妖を見るような才能には恵まれなかったけど、修行によって優れた「法力(ほうりき)」を身につけたという事で、
妖を霊波で清める事はできるけど、その存在を見る事は出来ない。
夏目君は
≪ここらの化け物はたぶん そんなに悪さをしませんので ほどほどにしてやってください。≫
と笑顔で伝えました。
そうすると田沼君のお父さんは、「君は見えるのかね」と夏目君に尋ねるけど、尋ねられた夏目君の様子に何かを感じ取り、答えは求めなかった。
それから「うちの息子と話が合うかもしれないね」という話になり、そのお坊さんが田沼君のお父さんだと明らかになり、「何か話したいことがあればいつでもおいで」と言ってくれました。
昔から夏目君は、妖が見えるせいで人に「嘘つき」呼ばわりされたり、色々と嫌な思いをしてきたのに。
ニャンコ先生にも
≪何んだかんだ言って 妖怪びいきだな お前は≫
と言われたり。
今回の出来事で、最近の自分の心境に変化が起こりつつある事を夏目君が自覚するのでした。
≪人だろうと あやかしだろうと ふれあわすのが 心であるなら 同じだよな≫
≪ひとりでいるのが さみしくなるのも 最初の一歩が恐いのも。≫
≪先生はどうだった―?≫
そしてその学びを、夏目君は行動につなげました。
≪ひとりでいるのが さみしくなるのも 最初の一歩が恐いのも。≫
思い切って、学校で田沼君に話しかけてみた。最初の一歩を踏み出してみた。
そうすると、田沼君も「最初の一歩が恐い」ために夏目君に話しかけられずにいたことが判明。
それから次の夏目君の語りは、自身と田沼君の今後の関係について何か直感のようなモノを言っているのだろうか。
≪恐いのは同じ 最初の一歩≫
≪痛みをともなう交流も 得がたい絆を結ぶのも。≫
大変個人的なお話ですが…(><)
私はもちろん?妖怪が見えたり、幽霊が見えたりとかもしないし、ごく“普通の人間”だけど
ここで夏目君が学んだ事は、自分の実生活で学んだ事とすごく重なりました。
中学生の時に人間不信みたいになって、でもやっぱり人と関われるようになりたいと思って。
でも一歩を、たった一歩を踏み出すまでがまずすごく大変だった。とにかく恐かった。
そして人との交流というのは、どうしても楽しい事ばかりではないと思う。自分は人一倍不器用というのもあるかもしれないけど…。
でも誰しも、やっぱり100%順調というわけにはなかなかいかないのではないだろうか。
「痛みをともなう交流」と「得がたい絆」。
それはある意味、“表裏一体”みたいな気がする。絆を結ぶには絶対に“交流”が必要だし、それが深まれば絆も深まっていくかもしれないけど、色々な事も起こるだろう。
もうちょっと融通良くやれたら、「痛み」を減らして楽に生きられるのかな?
”交流”や“絆”は自分にとって一生のテーマかもしれないなぁ(>_<)
はい、それからちょっと話題が変わりますが
中級妖怪に次ぐくらいの…つまり「準準レギュラー」?くらいの登場人物(登場妖)となる「ミスズ」様も、第3話で登場しました!
夏目君の祖母レイコさんに勝負で負けて、友人帳に名前があるそう。レイコさんやっぱりすごい、こんな大物な妖怪まで従えていたとは…(@@)
夏目君が田沼君のお父さんに「ほどほどにしてやってください」とお願いしたのが効果あったのでしょうか?
最後に中級達がこっそり夏目君のお宅の玄関にお礼をして帰って行く様子が描かれています。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
中級達もかわいらしいところがあるなぁと、なんだか心が温まる感じのエンディングで素敵ですね(^_^)
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
本当にこの回のアニメも素晴らしくて、漫画とは違って夏目君が心優しいお姉さん妖と出会う過去の回想シーンから始まり、それはとても悲しくてヒグラシの鳴き声なんかも入っちゃったりしてて。
でもニャンコ先生(むしろ声優の井上さん)のオヤジギャグアドリブとかの楽しい部分とかもあったり! あとアニメーションならでは!な感じでミスズ様も大迫力! 要チェックですー(^0^)
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
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オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
【CD】夏目友人帳 主題歌集オムニバス [SVWC-7850] 価格:2,690円 |
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
価格:1,296円 |
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第3話「夏目、人間退治」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
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夏目友人帳 第1巻 花とゆめコミックス / 緑川ゆき ミドリカワユキ 【コミック】 価格:463円 |
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○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
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時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
私達に大切な何かを思い出させてくれる、気付かせてくれる
―そんな珠玉の国宝、『夏目友人帳』。
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