2023年02月20日
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』―1―
いつもありがとうございます。
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体をこの1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第一章までとなります。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
少しショッキングなタイトルの本ですね。
この『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』という本は、大人になっても親子問題に苦しむ「子ども側」の方々へ向けて書かれたものです。
“健全な親子関係”を築いて育ってきた方々から見たら、意味が分からず不快に感じたり、「恩知らず」と思う場合もあるかもしれません。
でも…私はそうなのですが、親に「心の安らぎ」、「心の居場所」を感じられなかった方々には、すごく救いになる言葉なのではないかと思います。
またそのような心理的なものだけではなく、親や家庭に「物理的な安全」も無く生きて来られた方々は命の危機を経験されたこともあるかもしれません。そして今もそこまでの状況だと、ゆっくり読書する機会を得ることすら難しいかもしれません。
でもこの本に出会っていただけたら、何が原因でどう問題になって、どう対処や解決しうるのかというプロセスが、絡まりまくった糸をほどくように分かっていくと思います。
まず物理的に親から離れてできる限りの安全を確保し、この本と共に自分が今どんな状況に置かれているのか冷静に見つめられたら一歩前進できるのではと是非おすすめしたい、実用性もある本です。
本の本編に入る前のこの言葉。まずここで、私は「あ、当たり前じゃないのか…」と思ってしまいました。親に対する申し訳なさ、罪悪感をずっと抱えてきました。
私にとって「親とは何か?」と聞かれたら…「迷惑をかけてはいけない相手」というのが答えで、40歳手前の今になってもそれは子どもの時から変わりません。
大学生時代や会社員時代に親についての話題になった時、「人生の先輩」の方々にそんな想いを話すと「親っていうのは迷惑なんて思わないよ」と言われたりしました。オムツを交換してもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、全くお世話にならないのは不可能だし、私にも分かりました。「迷惑に思わない親“も”いる」と。
でも私の親は“迷惑”とかではないかもしれないけど…でも違う。必死に自分の気持ちと向き合って決めた進路も、就職も「勝手なことをして」とか「そんなことできる訳が無い」「そんな仕事辞めて帰って来い」と頭ごなしに否定されてきました。相談を持ちかけてもこちらの気持ちを推し量るということを知らず全否定され、単に親が信じる正しさや理想を押し付けられ、現在でも求めてもいないアドバイスをされ、親と話しても向き合っても、苦しさしかありません。
本当は信じたかった。私が私の意思で生きても真面目に頑張っていれば、いつか「よくやってるね」とか言ってくれるんじゃないかと。
「ただ、私のことを心配して親心、愛情できっと言ってくれてるんだ」と。
でも親側の立場を考慮してどんなに考えても、胸の奥底にある違和感を消せませんでした。そして私が親を悪者にしたくなくて、無理矢理、必死に寄り添って美化していたのだという結論に最近行き着いてしまいました。
この言葉も、正に自分の中の理解と連動しました。
親からメールが来る度ーそしてそれは否定や私を信じてくれない心配事ばかりでー何日も、時に数週間も心が苦しくなり、何も手につかなくなったりしてしまいます。
親について悩み、やる気を削がれる日々は「親に人生を奪われている」。最近そう気づいてきたところと言うか、そう思うようにしてきたところです。
これまでの私は自己肯定感も低く自信も無いから、そんな考えは人のせいにしていて良くない、何をされようと自分に問題がある、そうやって自分だけを責めてきました。
でも引き寄せの法則などで「自分を大事にする」「自分を愛する」「自分を好きになる」「自分を責めない」「自分を認めてあげる」といった努力を始めたのもあり、考えが“矯正”されてきたタイミングだから、これも受け入れられつつあるのかもしれません。
それでは本編に入ります。
第一章。
「親との関係」に悩んでいるのは“あなただけじゃない”。著者の川島崇照(かわしまたかあき)さんは、本の帯によればカウンセリングにより親子問題で苦しむ【4万人の悩みを解決してきた】とのことです。ご自身も毎日のように否定や罵声を浴びてビクビクしながら親の顔色をうかがっていた生い立ちがあるそうです。
つまり少なくとも4万人は親子問題に悩む人がいた。
それから私の数少ないリアルの人間関係の中でも、親との関係が良好じゃない人が数人います。
また有名な芸能人の方々でも、親にお金を搾取されるようないわゆる「毒親」に悩まされて自ら命を断たれてしまった事件などもあります。
そう考えると、親子問題に悩んでいる人々は意外に多いのかもしれないと思いました。
ここでは支配・搾取・否定してくる親、罪悪感をもつ子供といった不健全な親子関係について説明されています。とても分かりやすい状況説明で、自分の悩みが毒親によるものなのか全く分からない人でも、「これに当てはまる」と気づけるかもしれません。
親子関係の不健全さとは親が子を「コントロール」することであり、それは親自身が心に問題を抱えていることが原因になるというお話です。
親が子に対してコントロールしている場合と、子が自らコントロールされているような場合もあるようです。
33項目の「コントロール度チェックテスト」があり、私は少し自己肯定できてきた今でも12個当てはまりました。5個以上当てはまると親のコントロール状態にある可能性が高いということで、やはり私はまだまだ親子問題の渦中にあるようです。
私の該当項目の例としては「やりたいことをやっていると親を裏切っているようで申し訳ないと感じることがある」「親にどう思われるかが怖くて何も言えなくなることがある」「本当は嫌だけど責任を感じて親の愚痴を聞いていることがある」「親から否定されるとひどく落ち込んでしまう」「親と深い話にならないように表面的な話題ばかりを話している」等が、得に強く共感しました。
親のことを考えるとネガティブ感情が沸く方は、ぜひご自身でチェックしてみていただきたいです。
ここでは、子どもをコントロールする親がやりがちな代表例「3つ」と書いてありますが…?「4つ」の説明がされています。
私自身としては、2つめが当てはまりました。「今まで親からたくさんのお金をかけてもらったから恩返しをしなければならない」。これは親側にも問題がある場合もありますが、私の場合は自分が申し訳なさや罪悪感を感じて自らコントロールされているタイプだと考えています。
私の親子問題については、HSP気質の私と過干渉の親という組み合わせが良くなかった点もあると思うので、「毒親」とまでは思っていません。それでも心理的な辛さはやはり辛いし、似た部分もあるとは思います。
今、私は「親子問題」についてお話ししていますが、それが私の感じてきた“生きづらさ”の原因の一つだと気づけた、思えたのはこの数ヶ月でのことです。
ずっと自分の内面や現実と向き合い続けて“生きづらさ”は私だけの問題と考えてきたけど、ある時ふっと「親にも問題があるのでは」と閃いたような感じです。
それはつまり、30年以上も「親も問題を抱えている」ということに私は気づかなかったと言えます。
ここでは「自分の親が問題を抱えていることは気づきにくい」ということについて説明されています。
暴力や育児放棄などは親に問題があることは分かりやすいですが、例えば日本特有の「家父長制」や「親孝行」といった文化で生きてきた為、問題を見抜けていないということもあるようです。
〈本の34pより引用〉
「親子問題」が起きるのは、親が子をコントロールしようとすること。そして、そのようにコントロールしようとするのは「心が不健全な親」。親の心が健全か不健全かの判断として4パターンの説明があるのですが、私の父親は1・2・3番めのパターンが正に当てはまりました。
@「健全な親は子どもの自由を尊重し、不健全な親は干渉する」。A「健全な親は子どもを対等に見て、不健全な親は下に見る」。B「健全な親は子どもに考えさせて、不健全な親は意見を押し付けて否定する」。
この3パターンにある「心が不健全な親」の説明はあまりにも私の状況そのものであり、読んでいて実体験を思い出して苦しくなるくらいでした。
私は子どもも居ないし親の立場にはなっていませんが、例えば弟とか年下への人間関係について「健全な親」と同じ価値観を持っていることが分かりました。自分より弱者にあるような人ほど尊重したい気持ちが強いです。
「親に悪意はあるのか?」ということについては、私は「無いんだろうな」と思っていましたが、やはりほとんどの不健全な親に悪意は無くて、「不健全な親が何らかの強い不安を抱えていて、心の余裕が持てずに適切な関わりができなくて、結果的に子どもを傷つけている」そうです。そして「子どもに問題があると思い込んでいることがほとんど」ということです。
私の父親も自分が絶対的に正しいと信じて疑わず、私のことを下に見ています。そして感情任せの全否定の言葉で私が傷ついていることに全く気づいていません。
それは私自身が「傷つけられた」と思わないように頑張っていたのにも原因はあるかもしれません。何を言われても自分が傷ついたと思うのは、親を悪者にしているようで嫌だったし泣いたことはありませんでした。一人になった時、ただただ心が氷りついていくのを感じていました。この数年になってやっと「自分は傷ついたんだ」と受け入れたり「悲しい」と思うことも自分に許可できてきました。
私が「親が言うことは親にとって都合が良いだけだ」と、そして「未来に繋がる脈絡も無い」と認めざるをえなくなったのは大学生の時でした。
小学校高学年の時に英語塾に通い始めてから「成績」によりうるさくなった親。高校受験や大学受験も“公立”や“国立”に“一発合格”のみしか許さない。“浪人”なんてありえない。そのように追い立てるなら、私は社会人でも学んだことを少しでも生かせる仕事に就くことを見越して親はそう言っているものだと思っていました。
それなのに大学3〜4年の就職活動時期に「結婚」がどうとか言い始めて…。私は友達関係や色々なものを犠牲にして勉強してきたのに。結婚?結婚するんだったら、何の為に必死で勉強してきたの?と親の勝手さに怒りを通り越して呆れそうになりました。
私の親はすごく世間体を気にしていたので、ただ単にその時、自分の子どもに良い成績を取らせて自分が満足したかったのかもしれません。または結婚させる時や親戚に「娘は成績優秀」と自慢するだけの目的だったのかもしれません。
ここでは、令和では通用しなくなったけどかつてあった「良い学校に行って良い会社に就職できたら人生安泰」という“常識”を盲信して子どもに押し付ける親についての説明があります。
私の親世代の「バブル経験者」や「団塊の世代」ならそれもあったのかもしれません。でも1世代、約30年先の時代を生きる私にその“常識”を私の親も押し付けてきました。それが時代錯誤であることに私の親は気づかず、自分の絶対的正しさを信じて疑いませんでした。そしてここ数年まで、その“常識”の押し付けは続きました。
それから、子どもの意思による結婚を認めない親、親を子が支えることを求めたり、恩返しを求める親についての説明もあります。私の知人でも結婚における親との問題で悩んでらっしゃる方が居て、せっかくの結婚を親が祝ってあげられないなんて悲しいと思いました。
「不健全な親」は子どもをコントロールしようとする。そのコントロールから逃れる方法として「境界線」の説明がされています。
ここでの「境界線」とは、“親の領域”と“子どもの領域”を分ける線であるとされています。親にどんなことをされるのが「領域侵害」であるのかは分かりづらいけど、それを「隣人との関係」に置き換えるてみると気づけるそうです。
それは例えば、隣人であれば“理不尽”だとか“危険”だと分かることでも、相手が親だと思った途端にそのように感じるのが申し訳なくなってしまうことがある。判断が変わったり、本音を見失ってしまう。つまり逆に、親にされていることを他人である隣人にされたらどう感じるかを考えると、本当の自分の「本心」が分かるそうです。
親から傷つけられたり自己犠牲をしてしまうのは、親からのコントロールを受け入れている状態。自分を守り、自分らしい人生を生きていくのに大切なのが「境界線」の知識になるそうです。
ここまでは主に、「親子問題」は「心に問題を抱える不健全な親」が子どもの領域を侵害してコントロールしようとすることの説明でした。でも「子どもが親の問題を大きくもしている」場合がある、しかもそれは著者の川島さんがカウンセリングした方々では100%だったそうです。
私の生まれ育った家庭は3人姉弟ですが、私だけが明らかな親子問題を抱えています。同じ環境で育った3人なのに私だけ。これはつまり、私は親の問題を大きくしたけど、姉と弟は親の問題を大きくしなかったから今現在普通に関わり合えているということだと思います。私のケースは正に「子どもが親の問題を大きくしている」例と言えそうです。
HSP気質なのは姉弟で私一人です。姉はポジティブではっきり言うタイプ、弟はすごくマイペースでのんびり。私だけが親の気持ちや期待を敏感に察して、親の気持ちを考えて我慢したり望みに応えてしまった為に親の「自分が正しい」という気持ちを助長してしまったのかもしれません。
親は期待に応えれば応える程、「やはり自分が正しい」と思ってますますコントロールしたくなり、子どもの気持ちに寄り添うとか、子どもの生き方を尊重する発想が弱くなっていくということで、私がしてきたことは正にこれだったのだと理解しました。
自分が抱えてきた“生きづらさ”の原因の一つが「親子問題」にあると気づいた今、目の前にあるのは2つの分かれ道。それは「不自由」に続く道か、「自由」に続く道。
私は「自分も他人も癒して自由に生きる」存在だと、今の自分を自覚しています。ここで言う“自由”と、上の「自由」に続く道の“自由”は同じ意味であることが説明を読んで分かりました。
そしてその自由とは、スピリチュアルで言われる“自分軸”とも同じ意味でした。「自分の気持ちや価値観、考えで生き方を決める」こと。そもそもこの本『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』との出会いも“引き寄せ”が働いたようなものだったのですが、内容までシンクロしていてやはり出会うべくして出会ったのだと確信しました。
親との関係に悩む大人の方に「不自由」と「自由」を提示し、どちらの道を生きたいか自分軸で決めるのが大切だと言われています。
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もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体をこの1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は第一章までとなります。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』
Meet freedom to live yourself.
親との苦しい関係を終わらせ、自分の人生を生きる方法
「親を大切に」という考えを捨てたら自由になりました。
〈本のタイトル、帯より引用〉
少しショッキングなタイトルの本ですね。
この『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』という本は、大人になっても親子問題に苦しむ「子ども側」の方々へ向けて書かれたものです。
“健全な親子関係”を築いて育ってきた方々から見たら、意味が分からず不快に感じたり、「恩知らず」と思う場合もあるかもしれません。
でも…私はそうなのですが、親に「心の安らぎ」、「心の居場所」を感じられなかった方々には、すごく救いになる言葉なのではないかと思います。
またそのような心理的なものだけではなく、親や家庭に「物理的な安全」も無く生きて来られた方々は命の危機を経験されたこともあるかもしれません。そして今もそこまでの状況だと、ゆっくり読書する機会を得ることすら難しいかもしれません。
でもこの本に出会っていただけたら、何が原因でどう問題になって、どう対処や解決しうるのかというプロセスが、絡まりまくった糸をほどくように分かっていくと思います。
まず物理的に親から離れてできる限りの安全を確保し、この本と共に自分が今どんな状況に置かれているのか冷静に見つめられたら一歩前進できるのではと是非おすすめしたい、実用性もある本です。
その我慢や、申し訳なさは、当たり前じゃない。
本の本編に入る前のこの言葉。まずここで、私は「あ、当たり前じゃないのか…」と思ってしまいました。親に対する申し訳なさ、罪悪感をずっと抱えてきました。
私にとって「親とは何か?」と聞かれたら…「迷惑をかけてはいけない相手」というのが答えで、40歳手前の今になってもそれは子どもの時から変わりません。
大学生時代や会社員時代に親についての話題になった時、「人生の先輩」の方々にそんな想いを話すと「親っていうのは迷惑なんて思わないよ」と言われたりしました。オムツを交換してもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、全くお世話にならないのは不可能だし、私にも分かりました。「迷惑に思わない親“も”いる」と。
でも私の親は“迷惑”とかではないかもしれないけど…でも違う。必死に自分の気持ちと向き合って決めた進路も、就職も「勝手なことをして」とか「そんなことできる訳が無い」「そんな仕事辞めて帰って来い」と頭ごなしに否定されてきました。相談を持ちかけてもこちらの気持ちを推し量るということを知らず全否定され、単に親が信じる正しさや理想を押し付けられ、現在でも求めてもいないアドバイスをされ、親と話しても向き合っても、苦しさしかありません。
本当は信じたかった。私が私の意思で生きても真面目に頑張っていれば、いつか「よくやってるね」とか言ってくれるんじゃないかと。
「ただ、私のことを心配して親心、愛情できっと言ってくれてるんだ」と。
でも親側の立場を考慮してどんなに考えても、胸の奥底にある違和感を消せませんでした。そして私が親を悪者にしたくなくて、無理矢理、必死に寄り添って美化していたのだという結論に最近行き着いてしまいました。
もし、あなたが今、親との関係でつらい思いをしているなら…
あなたは、親に人生を奪われている状態かもしれません。
この言葉も、正に自分の中の理解と連動しました。
親からメールが来る度ーそしてそれは否定や私を信じてくれない心配事ばかりでー何日も、時に数週間も心が苦しくなり、何も手につかなくなったりしてしまいます。
親について悩み、やる気を削がれる日々は「親に人生を奪われている」。最近そう気づいてきたところと言うか、そう思うようにしてきたところです。
これまでの私は自己肯定感も低く自信も無いから、そんな考えは人のせいにしていて良くない、何をされようと自分に問題がある、そうやって自分だけを責めてきました。
でも引き寄せの法則などで「自分を大事にする」「自分を愛する」「自分を好きになる」「自分を責めない」「自分を認めてあげる」といった努力を始めたのもあり、考えが“矯正”されてきたタイミングだから、これも受け入れられつつあるのかもしれません。
それでは本編に入ります。
Contents
第1章 「親との関係」に悩んでいるのはあなただけじゃない
第2章 子どもを支配し続ける親の心理
第3章 親子関係に「境界線」が必要な理由
第4章 大人の親子関係相談いろいろ
第5章 親と距離をとる方法と注意点
第6章 自分の人生を前向きに生きていくために
第一章。
第1章 「親との関係」に悩んでいるのはあなただけじゃない
大人になってからも親子関係に悩み苦しむ人たち
- 恐怖で心を支配され奴隷のように生きる人生
- 金銭を搾取され貯蓄も満足にできないまま生きる人生
- 選んだ結婚相手を否定され反対され続けて生きる人生
- 罪悪感にさいなまれ親の介護をしながら生きる人生
「親との関係」に悩んでいるのは“あなただけじゃない”。著者の川島崇照(かわしまたかあき)さんは、本の帯によればカウンセリングにより親子問題で苦しむ【4万人の悩みを解決してきた】とのことです。ご自身も毎日のように否定や罵声を浴びてビクビクしながら親の顔色をうかがっていた生い立ちがあるそうです。
つまり少なくとも4万人は親子問題に悩む人がいた。
それから私の数少ないリアルの人間関係の中でも、親との関係が良好じゃない人が数人います。
また有名な芸能人の方々でも、親にお金を搾取されるようないわゆる「毒親」に悩まされて自ら命を断たれてしまった事件などもあります。
そう考えると、親子問題に悩んでいる人々は意外に多いのかもしれないと思いました。
ここでは支配・搾取・否定してくる親、罪悪感をもつ子供といった不健全な親子関係について説明されています。とても分かりやすい状況説明で、自分の悩みが毒親によるものなのか全く分からない人でも、「これに当てはまる」と気づけるかもしれません。
あなたは親にコントロールされているかもしれない
- コントロールとはいったい何?
- 親からのコントロール度をチェックしてみよう
親子関係の不健全さとは親が子を「コントロール」することであり、それは親自身が心に問題を抱えていることが原因になるというお話です。
親が子に対してコントロールしている場合と、子が自らコントロールされているような場合もあるようです。
33項目の「コントロール度チェックテスト」があり、私は少し自己肯定できてきた今でも12個当てはまりました。5個以上当てはまると親のコントロール状態にある可能性が高いということで、やはり私はまだまだ親子問題の渦中にあるようです。
私の該当項目の例としては「やりたいことをやっていると親を裏切っているようで申し訳ないと感じることがある」「親にどう思われるかが怖くて何も言えなくなることがある」「本当は嫌だけど責任を感じて親の愚痴を聞いていることがある」「親から否定されるとひどく落ち込んでしまう」「親と深い話にならないように表面的な話題ばかりを話している」等が、得に強く共感しました。
親のことを考えるとネガティブ感情が沸く方は、ぜひご自身でチェックしてみていただきたいです。
親が植えつけがちな「ねばならない」コントロール
- 代表的な3つのコントロール
ここでは、子どもをコントロールする親がやりがちな代表例「3つ」と書いてありますが…?「4つ」の説明がされています。
私自身としては、2つめが当てはまりました。「今まで親からたくさんのお金をかけてもらったから恩返しをしなければならない」。これは親側にも問題がある場合もありますが、私の場合は自分が申し訳なさや罪悪感を感じて自らコントロールされているタイプだと考えています。
私の親子問題については、HSP気質の私と過干渉の親という組み合わせが良くなかった点もあると思うので、「毒親」とまでは思っていません。それでも心理的な辛さはやはり辛いし、似た部分もあるとは思います。
親の側に問題があることを知る
- 子どもは親が抱える問題に気づきにくい!?
- 「心が健全な親」と「心が不健全な親」
- 親に悪意はあるの?
今、私は「親子問題」についてお話ししていますが、それが私の感じてきた“生きづらさ”の原因の一つだと気づけた、思えたのはこの数ヶ月でのことです。
ずっと自分の内面や現実と向き合い続けて“生きづらさ”は私だけの問題と考えてきたけど、ある時ふっと「親にも問題があるのでは」と閃いたような感じです。
それはつまり、30年以上も「親も問題を抱えている」ということに私は気づかなかったと言えます。
ここでは「自分の親が問題を抱えていることは気づきにくい」ということについて説明されています。
暴力や育児放棄などは親に問題があることは分かりやすいですが、例えば日本特有の「家父長制」や「親孝行」といった文化で生きてきた為、問題を見抜けていないということもあるようです。
〈本の34pより引用〉
「親子問題」が起きるのは、親が子をコントロールしようとすること。そして、そのようにコントロールしようとするのは「心が不健全な親」。親の心が健全か不健全かの判断として4パターンの説明があるのですが、私の父親は1・2・3番めのパターンが正に当てはまりました。
@「健全な親は子どもの自由を尊重し、不健全な親は干渉する」。A「健全な親は子どもを対等に見て、不健全な親は下に見る」。B「健全な親は子どもに考えさせて、不健全な親は意見を押し付けて否定する」。
この3パターンにある「心が不健全な親」の説明はあまりにも私の状況そのものであり、読んでいて実体験を思い出して苦しくなるくらいでした。
私は子どもも居ないし親の立場にはなっていませんが、例えば弟とか年下への人間関係について「健全な親」と同じ価値観を持っていることが分かりました。自分より弱者にあるような人ほど尊重したい気持ちが強いです。
「親に悪意はあるのか?」ということについては、私は「無いんだろうな」と思っていましたが、やはりほとんどの不健全な親に悪意は無くて、「不健全な親が何らかの強い不安を抱えていて、心の余裕が持てずに適切な関わりができなくて、結果的に子どもを傷つけている」そうです。そして「子どもに問題があると思い込んでいることがほとんど」ということです。
私の父親も自分が絶対的に正しいと信じて疑わず、私のことを下に見ています。そして感情任せの全否定の言葉で私が傷ついていることに全く気づいていません。
それは私自身が「傷つけられた」と思わないように頑張っていたのにも原因はあるかもしれません。何を言われても自分が傷ついたと思うのは、親を悪者にしているようで嫌だったし泣いたことはありませんでした。一人になった時、ただただ心が氷りついていくのを感じていました。この数年になってやっと「自分は傷ついたんだ」と受け入れたり「悲しい」と思うことも自分に許可できてきました。
親が言う「都合のいい言葉」を信じていると…
- 親のコントロールから抜け出せなくなる!
- 「親はたくさんの経験をしてきて正しい考えを持っている」は本当?
- 「いい学校に行って、いい会社に入れば幸せな人生が送れる」は本当?
- 「親が認めない結婚は不幸」は本当?
- 「子どもが親を支えるのは当たり前」は本当?
- 「親孝行をするのが“いい子”」は本当?
私が「親が言うことは親にとって都合が良いだけだ」と、そして「未来に繋がる脈絡も無い」と認めざるをえなくなったのは大学生の時でした。
小学校高学年の時に英語塾に通い始めてから「成績」によりうるさくなった親。高校受験や大学受験も“公立”や“国立”に“一発合格”のみしか許さない。“浪人”なんてありえない。そのように追い立てるなら、私は社会人でも学んだことを少しでも生かせる仕事に就くことを見越して親はそう言っているものだと思っていました。
それなのに大学3〜4年の就職活動時期に「結婚」がどうとか言い始めて…。私は友達関係や色々なものを犠牲にして勉強してきたのに。結婚?結婚するんだったら、何の為に必死で勉強してきたの?と親の勝手さに怒りを通り越して呆れそうになりました。
私の親はすごく世間体を気にしていたので、ただ単にその時、自分の子どもに良い成績を取らせて自分が満足したかったのかもしれません。または結婚させる時や親戚に「娘は成績優秀」と自慢するだけの目的だったのかもしれません。
ここでは、令和では通用しなくなったけどかつてあった「良い学校に行って良い会社に就職できたら人生安泰」という“常識”を盲信して子どもに押し付ける親についての説明があります。
私の親世代の「バブル経験者」や「団塊の世代」ならそれもあったのかもしれません。でも1世代、約30年先の時代を生きる私にその“常識”を私の親も押し付けてきました。それが時代錯誤であることに私の親は気づかず、自分の絶対的正しさを信じて疑いませんでした。そしてここ数年まで、その“常識”の押し付けは続きました。
それから、子どもの意思による結婚を認めない親、親を子が支えることを求めたり、恩返しを求める親についての説明もあります。私の知人でも結婚における親との問題で悩んでらっしゃる方が居て、せっかくの結婚を親が祝ってあげられないなんて悲しいと思いました。
親のコントロールから脱出するための「境界線」という考え方
- 隣人が何かにつけて考えを押しつけてきたら
- あなたの本心はどう感じている?
- 自分を守るための「境界線」
- 子どもが支配する親、依存する親をつくっている
- 自分の人生は自分のもの
「不健全な親」は子どもをコントロールしようとする。そのコントロールから逃れる方法として「境界線」の説明がされています。
ここでの「境界線」とは、“親の領域”と“子どもの領域”を分ける線であるとされています。親にどんなことをされるのが「領域侵害」であるのかは分かりづらいけど、それを「隣人との関係」に置き換えるてみると気づけるそうです。
それは例えば、隣人であれば“理不尽”だとか“危険”だと分かることでも、相手が親だと思った途端にそのように感じるのが申し訳なくなってしまうことがある。判断が変わったり、本音を見失ってしまう。つまり逆に、親にされていることを他人である隣人にされたらどう感じるかを考えると、本当の自分の「本心」が分かるそうです。
親から傷つけられたり自己犠牲をしてしまうのは、親からのコントロールを受け入れている状態。自分を守り、自分らしい人生を生きていくのに大切なのが「境界線」の知識になるそうです。
ここまでは主に、「親子問題」は「心に問題を抱える不健全な親」が子どもの領域を侵害してコントロールしようとすることの説明でした。でも「子どもが親の問題を大きくもしている」場合がある、しかもそれは著者の川島さんがカウンセリングした方々では100%だったそうです。
私の生まれ育った家庭は3人姉弟ですが、私だけが明らかな親子問題を抱えています。同じ環境で育った3人なのに私だけ。これはつまり、私は親の問題を大きくしたけど、姉と弟は親の問題を大きくしなかったから今現在普通に関わり合えているということだと思います。私のケースは正に「子どもが親の問題を大きくしている」例と言えそうです。
HSP気質なのは姉弟で私一人です。姉はポジティブではっきり言うタイプ、弟はすごくマイペースでのんびり。私だけが親の気持ちや期待を敏感に察して、親の気持ちを考えて我慢したり望みに応えてしまった為に親の「自分が正しい」という気持ちを助長してしまったのかもしれません。
親は期待に応えれば応える程、「やはり自分が正しい」と思ってますますコントロールしたくなり、子どもの気持ちに寄り添うとか、子どもの生き方を尊重する発想が弱くなっていくということで、私がしてきたことは正にこれだったのだと理解しました。
自分が抱えてきた“生きづらさ”の原因の一つが「親子問題」にあると気づいた今、目の前にあるのは2つの分かれ道。それは「不自由」に続く道か、「自由」に続く道。
私は「自分も他人も癒して自由に生きる」存在だと、今の自分を自覚しています。ここで言う“自由”と、上の「自由」に続く道の“自由”は同じ意味であることが説明を読んで分かりました。
そしてその自由とは、スピリチュアルで言われる“自分軸”とも同じ意味でした。「自分の気持ちや価値観、考えで生き方を決める」こと。そもそもこの本『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』との出会いも“引き寄せ”が働いたようなものだったのですが、内容までシンクロしていてやはり出会うべくして出会ったのだと確信しました。
親との関係に悩む大人の方に「不自由」と「自由」を提示し、どちらの道を生きたいか自分軸で決めるのが大切だと言われています。
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
まだご紹介が途中ですが、
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もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
著者:川島崇照(たかあき)さんのプロフィール
おとなの親子関係相談所 代表
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
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