2016年09月02日
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第2話] とアニメ―
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第2話] とアニメ―
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介(^0^)!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタート(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
そして本日ご紹介させていただく[第2話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
(時々ニャンコ先生のアドリブとかあります(^^;))
以下が、漫画の第1期:「夏目友人帳」とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
それでは、漫画の第2話「露神(つゆかみ)」のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第2話 「露神の祠(つゆかみのほこら)」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君についてや状況設定についてはこちらの前回の記事【2016年9月1日 珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―】での内容紹介部分をご覧下さい(^−^)
≪小さい頃から時々 変なものを見た≫
≪他の人には 見えないらしい それらは、おそらく 妖怪といわれる ものの類(たぐい)≫
↑最初は1話読み切り形式の漫画だった『夏目友人帳』の、基本?となるスタート形式ですね(^_^)
今回のお話では、夏目君が西村君・北本君と一緒に下校するシーンから。一緒に下校するくらいだし、前回ひしがきに追いかけられていた時から少し時間が経って、友達としての新密度が深まっているのでしょうか(^^)?
3人一緒のところで妖に出会ったけど、当然2人には見えていない。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
≪夏目どうした? 顔色悪いぞ≫
これも物語ではお決まりのフレーズのようになっていますが…西村君・北本君はいつも夏目君を心配してくれます。そして、自分達に理解できない何かが夏目君にはあるとおそらく感じてはいても、それを深くつっこんだりしないで“普通”の友達として接してくれる優しい彼ら(T_T)☆ 何と言うか、距離感っていうのも人間関係では大事ですよね…。
2人と別れると、どうやら友人帳を奪おうとやってきた妖のようで夏目君に襲い掛かってきました。
自称用心棒のニャンコ先生も付いて来ていたのか登場!でも夏目君は自らの拳一撃で難を逃れました。
今お世話になっている藤原夫妻の家に帰ると、今度は名前を返して欲しいという妖が訪ねて来て…名前を返してあげました。
名前を返すというのはけっこう体力の居る行為のようで、夏目君はぐったり。
先生は
≪いっそのこと 隙をついてこんなガキ 喰っちまおうかな≫
実は先生も友人帳を狙っていたりします。夏目君に「変なことに使うつもりだろ」と言われて、当然のように「あたりまえだ、そんな面白そうなもの」とか言っていて。
でも夏目君のかえし
≪聞えているぞ インチキまねき猫≫
先生すらも拳一撃で黙らせることができるくらい、実は妖力が強くて手ごわい夏目君なのでした。
夕ご飯の時間。
天涯孤独で、他の人には見えないモノが見え挙動不審のせいで気味悪がられてきた夏目君。親戚間をたらい回しにされて、嫌がられて…そんな彼を「ぜひ家に来て欲しい」と引き取ってくれた心優しい藤原夫妻。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
奥様の藤原塔子(とうこ)さんは、本当に素晴らしい存在。夏目君が生まれてすぐに母親が亡くなってしまったという事で、おそらく母親の愛情というものを全く知らない夏目君に無償の愛をこれでもかと言うくらいに注いでくれるような…。
夏目君が高校生という年齢もあるけど、性格的にも打ち解けるのは苦手な方だし、何より妖が見えるという体質が状況を難しくしていて、優しさ満開の塔子さんに対してもまだ気を使ってしまいます。
それでも、いつも優しく声をかけてくれて、愛情たっぷりのご飯を作ってくれる塔子さんは夏目君にとって本当に大きな救いになっていることは間違いなし。
そんな塔子さんの手料理を食べていると…コロッケに歯型が??とても小さな妖が卓上に居たのでした。
夏目君がびっくりして汁物を噴き出す ←これもけっこうお決まり。。
その妖はツユカミというらしく、名前を返して欲しいとやって来たよう。
名前を返そうとしたら、ツユカミの名前が書いてあるページと隣のページがくっついていて、両方一緒に返さないと無理な事が判明。くっついていたのはニャンコ先生いわくレイコさんがずぼらで、ご飯でも食べながらいじっていたのか、ご飯粒が糊になっていたらしいです。
そのため、隣のページに書かれた名の持ち主の妖も探す事に。
友人帳は相手の名前を縛って支配し、名前が書かれている紙が破れれば妖の身が裂け、紙が燃やされれば妖の身が灰になってしまうという、とても密接な関係を結んでしまっているようです。
レイコさんはそこまでの事に気づかずに実はすごい術、いわば「禁術」を行ってしまっていたのだと、後々のお話で語られることになります。
ツユカミ=露神が祠に住んでいるという事を知って、神様だったのかとびっくりした夏目君。でも、もともとは一般的?な妖が祠に住み着いただけで、本来は神様ではないそうです。でも昔、ある旱魃(かんばつ)があって村人が祠でお祈りしたら偶然に雨が降り、それ以来、村人が「露神様」と崇め供物も置いていくようになったとか。
日本では「八百万(やおよろず)の神様」なんて言ったりして、あらゆるものに神様が宿ると信仰されてきたみたいだけど、その元の始まりはこういうような事がキッカケだったのかもしれないですね。
日本人は感謝の心を沢山持っていたのかなー(^^)
この漫画の第2話「露神」で一番心が温かくなる場面と言うのは、露神とハナさんの心の交じわり合いです。
それから…「愛し、愛される事を知った者だけが辿り着ける幸せの境地」というのか。それは永遠ではないけど永遠なもの??一度知ってしまえば、その温かさは忘れない。適切な言葉が思い浮かばないのですが、すごくすごく温かい感情です。それを露神とハナさんは持っている。
でも時代が変わり、人々の信仰が薄れてその存在も忘れ去られかけている神様。その孤独を想って、自身の心の闇を思い出してしまう夏目君。
≪さむい さむい ひとりは―…≫
就寝中にうなされていた夏目君に対して先生は
≪お前の心に隙があったからだろう あやかしは人の心にひきずられる≫
≪弱い心が魔物を呼ぶ≫
≪喰われたくなければ心を強くもつことだ≫
そう言えば昔、心霊写真の番組を子供の時に見て、
番組の司会者が「ここに魔の手が映っています。」って言っていて。
すごく怖かった私は、おばあちゃんに「魔の手って何?そんなのがあるの?」って聞いたら、
おばあちゃんが「魔の手ねぇ…。あるよ。心が弱いと引っ張られるんだよ。」と言っていたのを思い出しました。
“魔”というのは、自分の心が引き寄せてしまうものなのか…(><)
その後、なんとか露神の名前が書かれたページの隣に名を書かれていた妖も見つかったわけですが、その妖も時代の変化で忘れ去られようとしていた存在でした。
ただ露神がその妖の似顔絵?を書いて探して、発見した時の夏目君⇒「字しか合ってねぇ!!」けっこう、突っ込み厳しい…(^^;)
その妖怪「ススギ」は人間との接点が無くなっていくだけで、つまり人間から忘れられるだけで存在が消滅するわけではないよう。
なぜだろう、露神は最後の信仰者のハナさんが亡くなられるのと同時に消えてしまったのに。元は普通の妖で、それが神として崇められるようになり、そうすると他の神様同様、人々の信仰が無くなったら存在できなくなってしまうのかな?
でも露神は悲しんではいない。むしろ、人間と妖という超えられない壁が取り払われ、今度は触れ合う事ができるのではないかと少し喜んでいるような。
その時に夏目君は
≪―聞えていたよ ハナさんには 露神様の声が 伝わってた。≫
と話します。
それに対して露神は
≪―ありがとう ―夏目… 昔も今も 人とは可愛いものだねぇ―…≫
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
ハナさんが露神を思いやる心、露神がハナさんを始めとする人間を愛する心。
そして人間が信仰心を忘れても、露神は人間への愛を失わない。
本当にこのお話の温かさは、言葉で表現することができません(><)
ぜひぜひ、ご自身の目と心でこの物語を味わっていただきたいです!
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
本当にこの回のアニメも、絵が美しいです◎ 特にラストの辺り、ハナさんが亡くなって露神も消えてしまうシーンの柔らかい幻想的な美しさは感動ものです(TT)
TVアニメの第2話「露神の祠」では、原作の漫画とストーリーが違っている部分もけっこうありました。漫画の第2話「露神」では季節が冬だからハナさんが落としてしまうのはミカンだけど、アニメでは季節が夏なのでそれがモモになっていたり…。
また冒頭で夏目君が妖に襲われたら自分で撃退していたけど、アニメではニャンコ先生が依り代の“招き猫”の姿から本来の”斑(まだら)”の姿になって威嚇して追い払ってくれました。
それからアニメの第4話に繋げるためか、笹田クラス委員長が急遽登場していたり…。
でもストーリーを損ねる事の無い感じでの変更だったので、オッケーだと思います(^0^)
それにラストの夏目君の語りでは、また漫画とは違ったニュアンス?の心に響くものがあったり。
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
↓↓
オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第2話「露神」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
↓ ↓
更なる情報はこちらをチェック!です(^_^)♪
○白泉社による夏目友人帳公式サイト
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 参
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 肆
○「夏目友人帳 肆」のアニメ公式サイト
☆『夏目友人帳』 Amazonのお取り扱い
☆『夏目友人帳』 楽天のお取り扱い
―ひっそりと輝く珠玉のような作品、『夏目友人帳』。
時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
『夏目友人帳』が心に響き、染み入り、何かを伝えてくれるものであるならば
あなたのDNAは、きっとその答えを忘れていない。
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介(^0^)!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタート(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
テレビ東京 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ大阪 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ愛知 10月4日(火)深夜3時05分〜
テレビせとうち 10月4日(火)深夜1時40分〜
テレビ北海道 10月4日(火)深夜1時35分〜
TVQ九州放送 10月4日(火)深夜2時35分〜
そして本日ご紹介させていただく[第2話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
(時々ニャンコ先生のアドリブとかあります(^^;))
以下が、漫画の第1期:「夏目友人帳」とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
それでは、漫画の第2話「露神(つゆかみ)」のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第2話 「露神の祠(つゆかみのほこら)」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君についてや状況設定についてはこちらの前回の記事【2016年9月1日 珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―】での内容紹介部分をご覧下さい(^−^)
≪小さい頃から時々 変なものを見た≫
≪他の人には 見えないらしい それらは、おそらく 妖怪といわれる ものの類(たぐい)≫
↑最初は1話読み切り形式の漫画だった『夏目友人帳』の、基本?となるスタート形式ですね(^_^)
今回のお話では、夏目君が西村君・北本君と一緒に下校するシーンから。一緒に下校するくらいだし、前回ひしがきに追いかけられていた時から少し時間が経って、友達としての新密度が深まっているのでしょうか(^^)?
3人一緒のところで妖に出会ったけど、当然2人には見えていない。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
≪夏目どうした? 顔色悪いぞ≫
これも物語ではお決まりのフレーズのようになっていますが…西村君・北本君はいつも夏目君を心配してくれます。そして、自分達に理解できない何かが夏目君にはあるとおそらく感じてはいても、それを深くつっこんだりしないで“普通”の友達として接してくれる優しい彼ら(T_T)☆ 何と言うか、距離感っていうのも人間関係では大事ですよね…。
2人と別れると、どうやら友人帳を奪おうとやってきた妖のようで夏目君に襲い掛かってきました。
自称用心棒のニャンコ先生も付いて来ていたのか登場!でも夏目君は自らの拳一撃で難を逃れました。
今お世話になっている藤原夫妻の家に帰ると、今度は名前を返して欲しいという妖が訪ねて来て…名前を返してあげました。
名前を返すというのはけっこう体力の居る行為のようで、夏目君はぐったり。
先生は
≪いっそのこと 隙をついてこんなガキ 喰っちまおうかな≫
実は先生も友人帳を狙っていたりします。夏目君に「変なことに使うつもりだろ」と言われて、当然のように「あたりまえだ、そんな面白そうなもの」とか言っていて。
でも夏目君のかえし
≪聞えているぞ インチキまねき猫≫
先生すらも拳一撃で黙らせることができるくらい、実は妖力が強くて手ごわい夏目君なのでした。
夕ご飯の時間。
天涯孤独で、他の人には見えないモノが見え挙動不審のせいで気味悪がられてきた夏目君。親戚間をたらい回しにされて、嫌がられて…そんな彼を「ぜひ家に来て欲しい」と引き取ってくれた心優しい藤原夫妻。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
奥様の藤原塔子(とうこ)さんは、本当に素晴らしい存在。夏目君が生まれてすぐに母親が亡くなってしまったという事で、おそらく母親の愛情というものを全く知らない夏目君に無償の愛をこれでもかと言うくらいに注いでくれるような…。
夏目君が高校生という年齢もあるけど、性格的にも打ち解けるのは苦手な方だし、何より妖が見えるという体質が状況を難しくしていて、優しさ満開の塔子さんに対してもまだ気を使ってしまいます。
それでも、いつも優しく声をかけてくれて、愛情たっぷりのご飯を作ってくれる塔子さんは夏目君にとって本当に大きな救いになっていることは間違いなし。
そんな塔子さんの手料理を食べていると…コロッケに歯型が??とても小さな妖が卓上に居たのでした。
夏目君がびっくりして汁物を噴き出す ←これもけっこうお決まり。。
その妖はツユカミというらしく、名前を返して欲しいとやって来たよう。
名前を返そうとしたら、ツユカミの名前が書いてあるページと隣のページがくっついていて、両方一緒に返さないと無理な事が判明。くっついていたのはニャンコ先生いわくレイコさんがずぼらで、ご飯でも食べながらいじっていたのか、ご飯粒が糊になっていたらしいです。
そのため、隣のページに書かれた名の持ち主の妖も探す事に。
友人帳は相手の名前を縛って支配し、名前が書かれている紙が破れれば妖の身が裂け、紙が燃やされれば妖の身が灰になってしまうという、とても密接な関係を結んでしまっているようです。
レイコさんはそこまでの事に気づかずに実はすごい術、いわば「禁術」を行ってしまっていたのだと、後々のお話で語られることになります。
ツユカミ=露神が祠に住んでいるという事を知って、神様だったのかとびっくりした夏目君。でも、もともとは一般的?な妖が祠に住み着いただけで、本来は神様ではないそうです。でも昔、ある旱魃(かんばつ)があって村人が祠でお祈りしたら偶然に雨が降り、それ以来、村人が「露神様」と崇め供物も置いていくようになったとか。
日本では「八百万(やおよろず)の神様」なんて言ったりして、あらゆるものに神様が宿ると信仰されてきたみたいだけど、その元の始まりはこういうような事がキッカケだったのかもしれないですね。
日本人は感謝の心を沢山持っていたのかなー(^^)
この漫画の第2話「露神」で一番心が温かくなる場面と言うのは、露神とハナさんの心の交じわり合いです。
それから…「愛し、愛される事を知った者だけが辿り着ける幸せの境地」というのか。それは永遠ではないけど永遠なもの??一度知ってしまえば、その温かさは忘れない。適切な言葉が思い浮かばないのですが、すごくすごく温かい感情です。それを露神とハナさんは持っている。
でも時代が変わり、人々の信仰が薄れてその存在も忘れ去られかけている神様。その孤独を想って、自身の心の闇を思い出してしまう夏目君。
≪さむい さむい ひとりは―…≫
就寝中にうなされていた夏目君に対して先生は
≪お前の心に隙があったからだろう あやかしは人の心にひきずられる≫
≪弱い心が魔物を呼ぶ≫
≪喰われたくなければ心を強くもつことだ≫
そう言えば昔、心霊写真の番組を子供の時に見て、
番組の司会者が「ここに魔の手が映っています。」って言っていて。
すごく怖かった私は、おばあちゃんに「魔の手って何?そんなのがあるの?」って聞いたら、
おばあちゃんが「魔の手ねぇ…。あるよ。心が弱いと引っ張られるんだよ。」と言っていたのを思い出しました。
“魔”というのは、自分の心が引き寄せてしまうものなのか…(><)
その後、なんとか露神の名前が書かれたページの隣に名を書かれていた妖も見つかったわけですが、その妖も時代の変化で忘れ去られようとしていた存在でした。
ただ露神がその妖の似顔絵?を書いて探して、発見した時の夏目君⇒「字しか合ってねぇ!!」けっこう、突っ込み厳しい…(^^;)
その妖怪「ススギ」は人間との接点が無くなっていくだけで、つまり人間から忘れられるだけで存在が消滅するわけではないよう。
なぜだろう、露神は最後の信仰者のハナさんが亡くなられるのと同時に消えてしまったのに。元は普通の妖で、それが神として崇められるようになり、そうすると他の神様同様、人々の信仰が無くなったら存在できなくなってしまうのかな?
でも露神は悲しんではいない。むしろ、人間と妖という超えられない壁が取り払われ、今度は触れ合う事ができるのではないかと少し喜んでいるような。
その時に夏目君は
≪―聞えていたよ ハナさんには 露神様の声が 伝わってた。≫
と話します。
それに対して露神は
≪―ありがとう ―夏目… 昔も今も 人とは可愛いものだねぇ―…≫
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
ハナさんが露神を思いやる心、露神がハナさんを始めとする人間を愛する心。
そして人間が信仰心を忘れても、露神は人間への愛を失わない。
本当にこのお話の温かさは、言葉で表現することができません(><)
ぜひぜひ、ご自身の目と心でこの物語を味わっていただきたいです!
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
本当にこの回のアニメも、絵が美しいです◎ 特にラストの辺り、ハナさんが亡くなって露神も消えてしまうシーンの柔らかい幻想的な美しさは感動ものです(TT)
TVアニメの第2話「露神の祠」では、原作の漫画とストーリーが違っている部分もけっこうありました。漫画の第2話「露神」では季節が冬だからハナさんが落としてしまうのはミカンだけど、アニメでは季節が夏なのでそれがモモになっていたり…。
また冒頭で夏目君が妖に襲われたら自分で撃退していたけど、アニメではニャンコ先生が依り代の“招き猫”の姿から本来の”斑(まだら)”の姿になって威嚇して追い払ってくれました。
それからアニメの第4話に繋げるためか、笹田クラス委員長が急遽登場していたり…。
でもストーリーを損ねる事の無い感じでの変更だったので、オッケーだと思います(^0^)
それにラストの夏目君の語りでは、また漫画とは違ったニュアンス?の心に響くものがあったり。
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
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オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
【CD】夏目友人帳 主題歌集オムニバス [SVWC-7850] 価格:2,690円 |
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
価格:1,296円 |
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第2話「露神」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
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夏目友人帳 第1巻 花とゆめコミックス / 緑川ゆき ミドリカワユキ 【コミック】 価格:463円 |
更なる情報はこちらをチェック!です(^_^)♪
○白泉社による夏目友人帳公式サイト
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 参
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 肆
○「夏目友人帳 肆」のアニメ公式サイト
☆『夏目友人帳』 Amazonのお取り扱い
☆『夏目友人帳』 楽天のお取り扱い
時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
私達に大切な何かを思い出させてくれる、気付かせてくれる
―そんな珠玉の国宝、『夏目友人帳』。
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