2016年09月01日
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―
珠玉の国宝 『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』―コミック第1巻 [第1話] とアニメ―
“珠玉”という言葉が本来持つスケールと、“国宝”という言葉のそれは釣り合わないのかもしれない…。
でも、他に適切な表現の見つからなかったSAIは
『夏目友人帳』を“珠玉の国宝”と呼ばせていただく事にします(^0^)/
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介です!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタートのようです(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
そして本日ご紹介させていただく[第1話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
※ニャンコ先生=斑[マダラ]に関しては、声優ご担当の井上和彦さんのアドリブもけっこうありますが、それは原作の持ち味を損なう事のない楽しい遊び心な感じ(^^)♪
以下が、漫画とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
第2期:「続 夏目友人帳」 放送期間【2009年1月5日 - 3月30日】
第一話 奪われた友人帳…漫画 第9話「先生、黒色になる?」 (コミック3巻収録)
第二話 春に溶ける…漫画 第13話「春に溶ける」 (コミック4巻収録)
第三話 妖退治 湯けむり行…漫画 第14話「夏目、温泉へ行く」 (コミック4巻収録)
第四話 雛、孵る…漫画 第12話「雛 かえる」 (コミック3巻収録)
第五話 約束の樹…漫画 特別編6 レイコ懐古帳 (コミック6巻収録) からのストーリー
第六話 少女の陣…漫画 第17・18話「呼んではならぬ」 (コミック5巻収録)
第七話 呼んではならぬ…漫画 第17・18話「呼んではならぬ」 (コミック5巻収録)
第八話 不死の想い…漫画 第16話「不老の想い」 (コミック5巻収録)
第九話 桜並木の彼…漫画 第15話「桜並木の彼」 (コミック4巻収録)
第十話 仮家…漫画 第19話「仮家」 (コミック5巻収録)
第十一話 呪術師の会…漫画 第11話「呪術師会合」 (コミック3巻収録)
第十二話 廃屋の少年…漫画 第20〜22話「タカシの友人」 (コミック6巻収録)
第十三話 人と妖…漫画 第20〜22話「タカシの友人」 (コミック6巻収録)
第3期:「夏目友人帳 参」 放送期間【2011年7月4日 - 9月26日】
第一話 妖しきものの名…漫画 第48話「妖しきものの名」 (コミック12巻収録)
第二話 浮春の郷…アニオリ
第三話 偽りの友人…漫画 第37・38話「偽りの友人」 (コミック10巻収録)
第四話 幼き日々に…漫画 特別編2 夏目観察帳A (コミック4巻収録) からのストーリー
第五話 蔵にひそむもの…漫画 第41・42話「封じてあるもの」 (コミック11巻収録)
第六話 人ならぬもの…漫画 第23〜26話「人ならぬもの」 (コミック7巻収録)
第七話 祓い屋…漫画 第23〜26話「人ならぬもの」 (コミック7巻収録)
第八話 子狐のとけい…アニオリ
第九話 秋風切って…漫画 第27話「夏目、文化祭に参加する」 (コミック8巻収録)
第十話 割れた鏡…漫画 第28・29話「映すもの」 (コミック8巻収録)
第十一話 映すもの…漫画 第28・29話「映すもの」 (コミック8巻収録)
第十二話 帰る場所…漫画 第30・31話「帰る場所」 (コミック8巻収録)
第十三話 夏目遊戯帳…漫画 特別編7 夏目遊戯帳 (コミック7巻収録) からのストーリー
第4期:「夏目友人帳 肆」 放送期間【2012年1月2日 - 3月26日】
第一話 とらわれた夏目…漫画 第34〜36話「東方の森」 (コミック9巻収録)
第二話 東方の森…漫画 第34〜36話「東方の森」 (コミック9巻収録)
第三話 小さきもの…漫画 第32・33話「小さきもの」 (コミック9巻収録)
第四話 代答…漫画 第47話「代答」 (コミック12巻収録)
第五話 過ぎし日の君に…漫画 特別編9 夏目観察帳D (コミック9巻収録)
第六話 硝子のむこう…漫画 第49〜51話「硝子のむこう」 (コミック12巻収録)
第七話 人と妖の間(はざま)で…漫画 第49〜51話「硝子のむこう」 (コミック12巻収録)
第八話 惑いし頃に…アニオリ
第九話 月分祭…漫画 第39〜41話「月分祭」 (コミック10巻収録)
第十話 祀られた神様…漫画 第39〜41話「月分祭」 (コミック10巻収録)
第十一話 一枚の写真…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
第十二話 記憶の扉…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
第十三話 遠き家路…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
前情報のご紹介がとても長くなりましたが…
それでは、漫画の始まり☆第1話のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第1話 「猫と友人帳」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君は、お話の最初は高校1年生。現在コミックは20巻まで進んでいますが、その途中で高校2年生になったようです。
彼は生まれてすぐに母親を亡くし、父親も幼い頃に亡くしている天涯孤独の少年。そのため親戚に引き取られて、また時には施設で育ってきましたが、親戚間を転々と“たらい回し”状態に遭っていました。
それはなぜか…。彼は他のほとんどの人には見えない妖(あやかし)が見えてしまう体質で、それは普通の人間との区別もつかないくらいにはっきりと見えてしまう程の“妖力(ようりょく)”の強さ。そのせいで他の人には見えない存在を主張したり、話しかけたりしていたせいで気味悪がられ、皆に「嘘つきだ」、「関わりたくない」と思われてしまっていたのでした。
物語の最初は、そんな貴志君が遠い親戚にあたる心優しい「藤原夫妻」に引き取られて少し経った日のこと。
≪あの女はどこだ? あの女は どこへ行った?≫
夏目君が何かにすごい追いかけられています。森だか藪(やぶ)だかを駆け抜けた所で、同級生の男子二人(西村君、北本君)と遭遇。
実はまた妖怪に追いかけられていた夏目君ですが、そんな事を理解してもらえる訳もない。お話が進むにつれて、西村君・北本君とはとても良い友達になれたけど、この頃はまだまだ浅い関係です。
≪「何やってんの」かぁ… これが見えないとは羨ましい≫
また追いかけられていた訳だけど、最近はやたらと絡んでくる。その理由が分からない。
そんな考え事をしながら逃げていたら、夏目君は妖に捕まってしまいました。
そして妖が意味の分からない事を訴えてきます…。
≪捕まえたぞレイコ… かえせ かえせ≫
夏目君ピンチ!そんな時はいつもの…パンチ…あれ、最初はキックだったのか。。
夏目君は生い立ちや性格的なものが原因で痩身、腕力とかも強くないようなのですが、妖力は強いので妖に対しては結構強かったりします。
基本的に優しい性格だけど、意外と手が早かったりもする彼。必殺技はアンパンマンの「アンパンチ」ならぬ「夏目パンチ」!拳一つで大抵の妖怪は黙らせることができます。
今回はキックでなんとか妖から逃れ、神聖なる神社へ逃げ込みました。
そしてそこで…夏目君の運命を大きく変えるような出会い!ニャンコ先生との出会いがありました!
先生の登場は1回脅かして、フェイントがあってまた脅かすという…先生も演出家ですね←?
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
先生と出会った事で夏目君はそれまでに知り得なかった沢山の事―祖母レイコさんの事、「友人帳(ゆうじんちょう)」の事、そしてなぜ自分が妖怪達に追われているのか…を知ることが出来ました。
そしてレイコさんが夏目君と同じく「あやかしものを目に映すことができた」事、そして「いつもひとり」だった事も…。
レイコさんが「いつもひとり」である事の憂さ晴らしに妖怪をイジめ、彼らに名前を書かせた束が「友人帳」。
≪レイコは強力な妖力を持っていて…ほとんどイビリだったわけだが 相手を打ち負かしては、負けたほうが子分になるという約束を守らせるため 紙に名前を書かせた それを集めまくったのが「友人帳」だ≫
それは「相手の名前を縛る事で、相手を支配する」という一種の契約になるようです。この概念って、個人的にはスタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』を思い出します。
千尋がトンネルを抜けて神様達の世界へ入り込んで、そこで生きるにはお湯屋の湯婆婆(ゆばーば)と契約しないといけないとかで名前を書かせられます。
そして「荻野千尋(おぎのちひろ)」という名前から、湯婆婆に名前を奪われて「千(せん)」と名乗るように、と言われます。
千尋は最後に人間の世界へ戻って来れたけど、それは契約の時に千尋が自分の苗字の漢字を一部書き間違えて契約が完全には成立していなかったからだとか。
でも千尋を手助けしてくれたハクは契約して完全に名前を縛られていたし、また現世でも自分の守ってきた川が人間の開発で埋め立てられてしまい、いずれにせよ還れる場所が無かったとのことです。それでハクは千尋との最後の別れの時、握手した手がとても名残惜しそうだったのか…(T_T)
お話が脱線しました。。それで、「千と千尋の神隠し」を見た時の私は「名前を縛る」という意味がよく想像できなかったのですが、今回『夏目友人帳』でも同じ事が言われていたので、名前ってそんなに大事なのかーと改めて思ったのでした。
私の名前は全部ひらがなで、小学生の頃、漢字を習うと「友達は漢字で書けてかっこいいなぁ。私も漢字の名前が良かった。」とか思ったりしましたが、名前自体はごく普通?なので何も不自由なく生きてきました。
でも最近のキラキラネームと言われる名前とか、あと余りに立派過ぎる名前だと「名前負けしてしまう」とか聞いたりするのを考えると、生きている間に何百万回?何千万回も呼ばれる「自分の名前」って大事だなぁと思いました。名前を呼ばれる度に気持ちが落ち込んだりしたら辛いな…(><;)
はい、そうしまして…つまり友人帳の持ち主は、使い方によっては名前を縛った妖を支配し、意のままに操る事ができるという事になります。
支配する側に立ちたいから友人帳を奪いに来る者、支配されたくないから契約解除を求めに来る者、またレイコさんが好きだったり嫌いだったりして会いに来る者。
そんな妖達が夏目君のもとへ集まって来るのでした。夏目君の事をレイコさんだと勘違いして…。
夏目君がなぜレイコさんに間違われるかは、容姿が似ていたり、また妖にとっては性別の差はあまり意味が無かったりというのもあるようですが。最も切なくなるというのか、このお話のテーマの一つにもなりそうなのは「人と妖の時間の流れの不一致」という要素です。
妖たちは人間に比べるとかなり長生きで、その分、時間の流れもゆったりしたもののように感じてるようです。人間が一生を終えるような長い時間も、妖にとっては束の間のもの。だからレイコさんがもう亡くなってしまった事を、多くの妖は知らない。(もっとも、レイコさんは若くして亡くなってしまったようですが。)
その為まれに人間と妖が心を通わせた場合でも、人間はあまりにも早く去っていく存在で儚くて、残された妖は悲しみを抱えていくことになる。
ニャンコ先生はキュートでお笑い担当的で、またすごく頼もしい存在で、このお話では明らかに「陽」の存在。それに対して夏目君は「陰」的な存在だと思うのですが、ニャンコ先生が黙りこくってただ夏目君を見つめていたりする場面もけっこうあったりして。
そこにニャンコ先生の計り知れなさと言うか、「陰」を知っての「陽」、「陰」を包み込む「陽」と言うのか…?長生きしてきた分、沢山の出会いと別れがあって悲しみも沢山経験してきて、もう仙人の境地みたいに達観しているようでいて、でもやっぱり今、目の前で一生懸命に生きている夏目君をすごくいとおしく思っていたりもするのかなぁ、なんて(><)
そんな雰囲気を感じてしまうのが、夏目君とニャンコ先生(「斑=まだら」の姿の時)が契約ではなく“約束”をするシーンの何とも言えない温かい場面です。
夏目君が率直に自分の思いを伝えた
≪…あのなぁニャンコ先生… 一応これは おれにとっては祖母の大事な遺品なんだ 軽々しく手放せるか≫
≪―確かに祖母は 人と上手くつきあえなかったらしい≫
≪唯一血縁のおれくらいは その名を覚えていたり 遺品を大切に預かっていたり… つながりを持っていてやりたいんだ≫
≪こういうことに関わりたくはなかったけれど ある意味祖母がお世話になった妖怪達だ≫
≪おれが途中で命を落としたら友人帳は譲るから 頼むよ先生 力をかしてくれ≫
というお話に対して、先生は
≪本当だな? 本当にお前が消える時は友人帳、私が拾っていいんだな?≫
≪―… よかろう 見届けよう≫
先生は、その気になれば力でねじ伏せて友人帳を奪う事もできるくらいの妖怪なのに。
もしかしたらこの『夏目友人帳』の物語の中で、先生が一番のお人よしキャラなのかもしれません。
儚い存在の夏目君を温かくてとても大きな存在であるニャンコ先生がいつも見守っていてくれるからこそ、このお話には安心感があるのかもしれません。
夏目君は友人帳に名前を縛られた妖たちを支配するつもりはなく、名前を返して解放してやりたいと言います。
最初はあほう!とか勿体無い!とか反対した先生ですが、結局、返す方法教えてあげてるし(^^;)
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
初めて名前を返すという経験をした第1話で、夏目君は2人?2体?の妖に名前を返してあげます。
その1人「ひしがき」は最初、追いかけてきた時は大きくて迫力があって怖い感じでしたが、実はとても優しくてちょっと寂しがりやの妖でした。
そして、ひしがきがレイコさんと少し心通わせた出来事を、夏目君は感じる事ができました。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
ひしがきの優しい言葉…
≪レイコ もういいのかい? もう一人でも平気かい?≫
とっくの昔にレイコさんが他界してしまった事を知らず、レイコさんの事を思いやりながら去っていったひしがきでした。
そんなわけで、夏目君のもとには色んな想いをかかえた妖たちがやってきて、夏目君はとても忙しい日々を送っています。夜中とかも関係なく来たりするので、万年の寝不足かー。大変だ(><)
そして夏目君の中で、小さな気持ちの変化が現れます。
子供の頃から、自分が気味悪がられる原因だった妖。見たくて見ているわけじゃない、見えない方が良かった、という負の感情を抱いてきたけど…。
≪妖怪のことはあいかわらず あまり好きにはなれないが≫
≪それは 良くも悪くも 出逢いのひとつ≫
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
“悪くも”と言いつつ、笑顔でそう思えるようになった。
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
アニメーションならではの魅力が加わり、言葉どおり「息を吹き込まれた」と言うのか(^^)
TVアニメ第1話「猫と友人帳」の最初で夏目君が妖に追いかけられるシーンから、それを演じる声優の神谷浩史さんの走っていて息切れしそうな息遣いとかもすごくリアルだし(もともとは役者志望だったそうで、流石の演技力!!!)、また映像の美しさにも目を奪われます。
漫画ではどうしても白黒で表現に限界がありますが、アニメの映像は本当に美しいのです!優しいお話に合った柔らかい優しい感じのタッチで、時にキラキラしていてファンタジックだったり、躍動感や臨場感のある場面もあったり。
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
↓↓
オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第1話「ニャンコ先生 登場!」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
↓ ↓
更なる情報はこちらをチェック!です(^_^)♪
○白泉社による夏目友人帳公式サイト
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 参
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 肆
○「夏目友人帳 肆」のアニメ公式サイト
☆『夏目友人帳』 Amazonのお取り扱い
☆『夏目友人帳』 楽天のお取り扱い
―ひっそりと輝く珠玉のような作品、『夏目友人帳』。
時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
『夏目友人帳』が心に響き、染み入り、何かを伝えてくれるものであるならば
あなたのDNAは、きっとその答えを忘れていない。
※珠玉…
1 海から産する玉と、山から産する玉。真珠と宝石。たま。「金銀珠玉を飾る」
2 美しいもの、りっぱなもののたとえ。特に、詩文などのすぐれたものを賞していう。「珠玉の短編」
(デジタル大辞泉の解説より引用)
“珠玉”という言葉が本来持つスケールと、“国宝”という言葉のそれは釣り合わないのかもしれない…。
でも、他に適切な表現の見つからなかったSAIは
『夏目友人帳』を“珠玉の国宝”と呼ばせていただく事にします(^0^)/
派手だとか、圧倒されるとか、大作だとか…そういうのではないけれど。
ただ優しくて、美しくて。
“ひっそりと、でも何よりも美しく輝く小さな宝石”。
そんな魅力溢れる『夏目友人帳』という物語のご紹介です!
漫画『夏目友人帳』を原作に作られたアニメの第5期シリーズ「夏目友人帳 伍」が今年2016年の秋から放送されます♪
全国一斉に10月4日スタートのようです(^_^)
↓ ↓
「夏目友人帳 伍」ティザーPV
「アニメ 夏目友人帳 公式サイト」の放送情報☆
テレビ東京 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ大阪 10月4日(火)深夜1時35分〜
テレビ愛知 10月4日(火)深夜3時05分〜
テレビせとうち 10月4日(火)深夜1時40分〜
テレビ北海道 10月4日(火)深夜1時35分〜
TVQ九州放送 10月4日(火)深夜2時35分〜
そして本日ご紹介させていただく[第1話]収録のコミック第1巻はこちら♪
漫画タイトル:『夏目友人帳』
作者:緑川ゆき 様
出版社:白泉社
掲載誌:LaLa・LaLa DX
レーベル:花とゆめコミックス
一番最初のお話は『LaLa DX』の2003年7月号に掲載。
⇒同じく『LaLa DX』の2005年1月号から読み切りのシリーズとして隔月連載。
⇒2007年9月号から『LaLa』で連載され、現在も連載中!
漫画の方を原作にアニメが作られ、2008年から4つのシリーズに分けて放送されてきたようです。
そのアニメは第1期〜第4期として以下のようにタイトル付けされていました。
第1期:「夏目友人帳」
第2期:「続 夏目友人帳」
第3期:「夏目友人帳 参」
第4期:「夏目友人帳 肆」
そしてそれらは各期間ごとに13話ずつで構成されていて、漫画を原作としてお話がとても忠実に再現されています。
※ニャンコ先生=斑[マダラ]に関しては、声優ご担当の井上和彦さんのアドリブもけっこうありますが、それは原作の持ち味を損なう事のない楽しい遊び心な感じ(^^)♪
以下が、漫画とアニメのお話がどのように対応しているかになります。
時々、アニオリ(アニメ・オリジナル・ストーリー)の回もあったようです。
◎緑色の太字になっている部分が、本日ご紹介のお話です(^_^)
第1期:「夏目友人帳」 放送期間【2008年7月7日 - 9月29日】
第一話 猫と友人帳…漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
第二話 露神の祠…漫画 第2話「露神」 (コミック1巻収録)
第三話 八ツ原の怪人…漫画 第3話「夏目、人間退治」 (コミック1巻収録)
第四話 時雨と少女…漫画 第5話「旧校舎の怪」 (コミック2巻収録)
第五話 心色の切符…アニオリ
第六話 水底の燕…漫画 第4話「水底の燕」 (コミック1巻収録)
第七話 子狐のぼうし…漫画 特別編5 夏目観察帳 (コミック6巻収録)
第八話 儚い光…漫画 第10話「闇に光るのは」 (コミック3巻収録)
第九話 あやかし祓い…漫画 第7話「見える人」 (コミック2巻収録)
第十話 アサギの琴…漫画 第8話「アサギの琴」 (コミック2巻収録)
第十一話 ニャンコ徒然帳…特別編3 ニャンコ徒然帳 (コミック4巻収録) からのストーリー
第十二話 五日印…漫画 第6話「夏目、妖を呼び出す」 (コミック2巻収録)
第十三話 秋の夜宴……特別編4 夏目観察帳B (コミック5巻収録) からのストーリー
第2期:「続 夏目友人帳」 放送期間【2009年1月5日 - 3月30日】
第一話 奪われた友人帳…漫画 第9話「先生、黒色になる?」 (コミック3巻収録)
第二話 春に溶ける…漫画 第13話「春に溶ける」 (コミック4巻収録)
第三話 妖退治 湯けむり行…漫画 第14話「夏目、温泉へ行く」 (コミック4巻収録)
第四話 雛、孵る…漫画 第12話「雛 かえる」 (コミック3巻収録)
第五話 約束の樹…漫画 特別編6 レイコ懐古帳 (コミック6巻収録) からのストーリー
第六話 少女の陣…漫画 第17・18話「呼んではならぬ」 (コミック5巻収録)
第七話 呼んではならぬ…漫画 第17・18話「呼んではならぬ」 (コミック5巻収録)
第八話 不死の想い…漫画 第16話「不老の想い」 (コミック5巻収録)
第九話 桜並木の彼…漫画 第15話「桜並木の彼」 (コミック4巻収録)
第十話 仮家…漫画 第19話「仮家」 (コミック5巻収録)
第十一話 呪術師の会…漫画 第11話「呪術師会合」 (コミック3巻収録)
第十二話 廃屋の少年…漫画 第20〜22話「タカシの友人」 (コミック6巻収録)
第十三話 人と妖…漫画 第20〜22話「タカシの友人」 (コミック6巻収録)
第3期:「夏目友人帳 参」 放送期間【2011年7月4日 - 9月26日】
第一話 妖しきものの名…漫画 第48話「妖しきものの名」 (コミック12巻収録)
第二話 浮春の郷…アニオリ
第三話 偽りの友人…漫画 第37・38話「偽りの友人」 (コミック10巻収録)
第四話 幼き日々に…漫画 特別編2 夏目観察帳A (コミック4巻収録) からのストーリー
第五話 蔵にひそむもの…漫画 第41・42話「封じてあるもの」 (コミック11巻収録)
第六話 人ならぬもの…漫画 第23〜26話「人ならぬもの」 (コミック7巻収録)
第七話 祓い屋…漫画 第23〜26話「人ならぬもの」 (コミック7巻収録)
第八話 子狐のとけい…アニオリ
第九話 秋風切って…漫画 第27話「夏目、文化祭に参加する」 (コミック8巻収録)
第十話 割れた鏡…漫画 第28・29話「映すもの」 (コミック8巻収録)
第十一話 映すもの…漫画 第28・29話「映すもの」 (コミック8巻収録)
第十二話 帰る場所…漫画 第30・31話「帰る場所」 (コミック8巻収録)
第十三話 夏目遊戯帳…漫画 特別編7 夏目遊戯帳 (コミック7巻収録) からのストーリー
第4期:「夏目友人帳 肆」 放送期間【2012年1月2日 - 3月26日】
第一話 とらわれた夏目…漫画 第34〜36話「東方の森」 (コミック9巻収録)
第二話 東方の森…漫画 第34〜36話「東方の森」 (コミック9巻収録)
第三話 小さきもの…漫画 第32・33話「小さきもの」 (コミック9巻収録)
第四話 代答…漫画 第47話「代答」 (コミック12巻収録)
第五話 過ぎし日の君に…漫画 特別編9 夏目観察帳D (コミック9巻収録)
第六話 硝子のむこう…漫画 第49〜51話「硝子のむこう」 (コミック12巻収録)
第七話 人と妖の間(はざま)で…漫画 第49〜51話「硝子のむこう」 (コミック12巻収録)
第八話 惑いし頃に…アニオリ
第九話 月分祭…漫画 第39〜41話「月分祭」 (コミック10巻収録)
第十話 祀られた神様…漫画 第39〜41話「月分祭」 (コミック10巻収録)
第十一話 一枚の写真…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
第十二話 記憶の扉…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
第十三話 遠き家路…漫画 第44〜46話「遠き家路」 (コミック11巻収録)
前情報のご紹介がとても長くなりましたが…
それでは、漫画の始まり☆第1話のご紹介をさせていただきます(^_^)
※ネタバレを含む内容となりますので、まだ『夏目友人帳』を見た事が無い方、知らない方で
前情報を得ずに漫画(コミック)やアニメを楽しみたい方は
お話をご自分の感性で十二分にお楽しみいただいてから、復習?みたいな感じで
後日、以下をご覧いただければと思います(^_^)
漫画 第1話「ニャンコ先生 登場!」 (コミック1巻収録)
= TVアニメ 第1話 「猫と友人帳」
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
主人公の「夏目貴志(なつめたかし)」君は、お話の最初は高校1年生。現在コミックは20巻まで進んでいますが、その途中で高校2年生になったようです。
彼は生まれてすぐに母親を亡くし、父親も幼い頃に亡くしている天涯孤独の少年。そのため親戚に引き取られて、また時には施設で育ってきましたが、親戚間を転々と“たらい回し”状態に遭っていました。
それはなぜか…。彼は他のほとんどの人には見えない妖(あやかし)が見えてしまう体質で、それは普通の人間との区別もつかないくらいにはっきりと見えてしまう程の“妖力(ようりょく)”の強さ。そのせいで他の人には見えない存在を主張したり、話しかけたりしていたせいで気味悪がられ、皆に「嘘つきだ」、「関わりたくない」と思われてしまっていたのでした。
物語の最初は、そんな貴志君が遠い親戚にあたる心優しい「藤原夫妻」に引き取られて少し経った日のこと。
≪あの女はどこだ? あの女は どこへ行った?≫
夏目君が何かにすごい追いかけられています。森だか藪(やぶ)だかを駆け抜けた所で、同級生の男子二人(西村君、北本君)と遭遇。
実はまた妖怪に追いかけられていた夏目君ですが、そんな事を理解してもらえる訳もない。お話が進むにつれて、西村君・北本君とはとても良い友達になれたけど、この頃はまだまだ浅い関係です。
≪「何やってんの」かぁ… これが見えないとは羨ましい≫
また追いかけられていた訳だけど、最近はやたらと絡んでくる。その理由が分からない。
そんな考え事をしながら逃げていたら、夏目君は妖に捕まってしまいました。
そして妖が意味の分からない事を訴えてきます…。
≪捕まえたぞレイコ… かえせ かえせ≫
夏目君ピンチ!そんな時はいつもの…パンチ…あれ、最初はキックだったのか。。
夏目君は生い立ちや性格的なものが原因で痩身、腕力とかも強くないようなのですが、妖力は強いので妖に対しては結構強かったりします。
基本的に優しい性格だけど、意外と手が早かったりもする彼。必殺技はアンパンマンの「アンパンチ」ならぬ「夏目パンチ」!拳一つで大抵の妖怪は黙らせることができます。
今回はキックでなんとか妖から逃れ、神聖なる神社へ逃げ込みました。
そしてそこで…夏目君の運命を大きく変えるような出会い!ニャンコ先生との出会いがありました!
先生の登場は1回脅かして、フェイントがあってまた脅かすという…先生も演出家ですね←?
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
先生と出会った事で夏目君はそれまでに知り得なかった沢山の事―祖母レイコさんの事、「友人帳(ゆうじんちょう)」の事、そしてなぜ自分が妖怪達に追われているのか…を知ることが出来ました。
そしてレイコさんが夏目君と同じく「あやかしものを目に映すことができた」事、そして「いつもひとり」だった事も…。
レイコさんが「いつもひとり」である事の憂さ晴らしに妖怪をイジめ、彼らに名前を書かせた束が「友人帳」。
≪レイコは強力な妖力を持っていて…ほとんどイビリだったわけだが 相手を打ち負かしては、負けたほうが子分になるという約束を守らせるため 紙に名前を書かせた それを集めまくったのが「友人帳」だ≫
それは「相手の名前を縛る事で、相手を支配する」という一種の契約になるようです。この概念って、個人的にはスタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』を思い出します。
千尋がトンネルを抜けて神様達の世界へ入り込んで、そこで生きるにはお湯屋の湯婆婆(ゆばーば)と契約しないといけないとかで名前を書かせられます。
そして「荻野千尋(おぎのちひろ)」という名前から、湯婆婆に名前を奪われて「千(せん)」と名乗るように、と言われます。
千尋は最後に人間の世界へ戻って来れたけど、それは契約の時に千尋が自分の苗字の漢字を一部書き間違えて契約が完全には成立していなかったからだとか。
でも千尋を手助けしてくれたハクは契約して完全に名前を縛られていたし、また現世でも自分の守ってきた川が人間の開発で埋め立てられてしまい、いずれにせよ還れる場所が無かったとのことです。それでハクは千尋との最後の別れの時、握手した手がとても名残惜しそうだったのか…(T_T)
お話が脱線しました。。それで、「千と千尋の神隠し」を見た時の私は「名前を縛る」という意味がよく想像できなかったのですが、今回『夏目友人帳』でも同じ事が言われていたので、名前ってそんなに大事なのかーと改めて思ったのでした。
私の名前は全部ひらがなで、小学生の頃、漢字を習うと「友達は漢字で書けてかっこいいなぁ。私も漢字の名前が良かった。」とか思ったりしましたが、名前自体はごく普通?なので何も不自由なく生きてきました。
でも最近のキラキラネームと言われる名前とか、あと余りに立派過ぎる名前だと「名前負けしてしまう」とか聞いたりするのを考えると、生きている間に何百万回?何千万回も呼ばれる「自分の名前」って大事だなぁと思いました。名前を呼ばれる度に気持ちが落ち込んだりしたら辛いな…(><;)
はい、そうしまして…つまり友人帳の持ち主は、使い方によっては名前を縛った妖を支配し、意のままに操る事ができるという事になります。
支配する側に立ちたいから友人帳を奪いに来る者、支配されたくないから契約解除を求めに来る者、またレイコさんが好きだったり嫌いだったりして会いに来る者。
そんな妖達が夏目君のもとへ集まって来るのでした。夏目君の事をレイコさんだと勘違いして…。
夏目君がなぜレイコさんに間違われるかは、容姿が似ていたり、また妖にとっては性別の差はあまり意味が無かったりというのもあるようですが。最も切なくなるというのか、このお話のテーマの一つにもなりそうなのは「人と妖の時間の流れの不一致」という要素です。
妖たちは人間に比べるとかなり長生きで、その分、時間の流れもゆったりしたもののように感じてるようです。人間が一生を終えるような長い時間も、妖にとっては束の間のもの。だからレイコさんがもう亡くなってしまった事を、多くの妖は知らない。(もっとも、レイコさんは若くして亡くなってしまったようですが。)
その為まれに人間と妖が心を通わせた場合でも、人間はあまりにも早く去っていく存在で儚くて、残された妖は悲しみを抱えていくことになる。
ニャンコ先生はキュートでお笑い担当的で、またすごく頼もしい存在で、このお話では明らかに「陽」の存在。それに対して夏目君は「陰」的な存在だと思うのですが、ニャンコ先生が黙りこくってただ夏目君を見つめていたりする場面もけっこうあったりして。
そこにニャンコ先生の計り知れなさと言うか、「陰」を知っての「陽」、「陰」を包み込む「陽」と言うのか…?長生きしてきた分、沢山の出会いと別れがあって悲しみも沢山経験してきて、もう仙人の境地みたいに達観しているようでいて、でもやっぱり今、目の前で一生懸命に生きている夏目君をすごくいとおしく思っていたりもするのかなぁ、なんて(><)
そんな雰囲気を感じてしまうのが、夏目君とニャンコ先生(「斑=まだら」の姿の時)が契約ではなく“約束”をするシーンの何とも言えない温かい場面です。
夏目君が率直に自分の思いを伝えた
≪…あのなぁニャンコ先生… 一応これは おれにとっては祖母の大事な遺品なんだ 軽々しく手放せるか≫
≪―確かに祖母は 人と上手くつきあえなかったらしい≫
≪唯一血縁のおれくらいは その名を覚えていたり 遺品を大切に預かっていたり… つながりを持っていてやりたいんだ≫
≪こういうことに関わりたくはなかったけれど ある意味祖母がお世話になった妖怪達だ≫
≪おれが途中で命を落としたら友人帳は譲るから 頼むよ先生 力をかしてくれ≫
というお話に対して、先生は
≪本当だな? 本当にお前が消える時は友人帳、私が拾っていいんだな?≫
≪―… よかろう 見届けよう≫
先生は、その気になれば力でねじ伏せて友人帳を奪う事もできるくらいの妖怪なのに。
もしかしたらこの『夏目友人帳』の物語の中で、先生が一番のお人よしキャラなのかもしれません。
儚い存在の夏目君を温かくてとても大きな存在であるニャンコ先生がいつも見守っていてくれるからこそ、このお話には安心感があるのかもしれません。
夏目君は友人帳に名前を縛られた妖たちを支配するつもりはなく、名前を返して解放してやりたいと言います。
最初はあほう!とか勿体無い!とか反対した先生ですが、結局、返す方法教えてあげてるし(^^;)
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
初めて名前を返すという経験をした第1話で、夏目君は2人?2体?の妖に名前を返してあげます。
その1人「ひしがき」は最初、追いかけてきた時は大きくて迫力があって怖い感じでしたが、実はとても優しくてちょっと寂しがりやの妖でした。
そして、ひしがきがレイコさんと少し心通わせた出来事を、夏目君は感じる事ができました。
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
ひしがきの優しい言葉…
≪レイコ もういいのかい? もう一人でも平気かい?≫
とっくの昔にレイコさんが他界してしまった事を知らず、レイコさんの事を思いやりながら去っていったひしがきでした。
そんなわけで、夏目君のもとには色んな想いをかかえた妖たちがやってきて、夏目君はとても忙しい日々を送っています。夜中とかも関係なく来たりするので、万年の寝不足かー。大変だ(><)
そして夏目君の中で、小さな気持ちの変化が現れます。
子供の頃から、自分が気味悪がられる原因だった妖。見たくて見ているわけじゃない、見えない方が良かった、という負の感情を抱いてきたけど…。
≪妖怪のことはあいかわらず あまり好きにはなれないが≫
≪それは 良くも悪くも 出逢いのひとつ≫
【『夏目友人帳』コミック第1巻より引用】
“悪くも”と言いつつ、笑顔でそう思えるようになった。
上でご紹介させていただいたとても素敵な漫画がアニメ化されているのですが、アニメもアニメで、もう本当に素晴らしい作品です!!
アニメーションならではの魅力が加わり、言葉どおり「息を吹き込まれた」と言うのか(^^)
TVアニメ第1話「猫と友人帳」の最初で夏目君が妖に追いかけられるシーンから、それを演じる声優の神谷浩史さんの走っていて息切れしそうな息遣いとかもすごくリアルだし(もともとは役者志望だったそうで、流石の演技力!!!)、また映像の美しさにも目を奪われます。
漫画ではどうしても白黒で表現に限界がありますが、アニメの映像は本当に美しいのです!優しいお話に合った柔らかい優しい感じのタッチで、時にキラキラしていてファンタジックだったり、躍動感や臨場感のある場面もあったり。
これから10月4日に始まるTVアニメの新シリーズ第5期「夏目友人帳 伍」も、ぜひぜひお見逃し無く(^_^)☆
アニメ放送に関する最新情報はアニメ 夏目友人帳 公式サイトにてぜひご確認を♪
アニメ第1期で使われてきたオープニングテーマ、喜多修平さんの『一斉の声(いっせいのせい)』はSAIの今のすごいお気に入りです!ぜひお聴き下さい♪
↓↓
オープニングテーマ『一斉の声』
作詞 - 椎名慶治 / 作曲 - TAKUYA / 編曲 - TAKUYA、h-wonder / 歌 - 喜多修平(Aniplex)
この『一斉の声』はこちらのアルバムに収録☆
↓ ↓
【CD】夏目友人帳 主題歌集オムニバス [SVWC-7850] 価格:2,690円 |
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.夏夕空
3.あの日タイムマシン
4.愛してる
5.僕にできること
6.君ノカケラ feat 宮本笑里
7.今、このとき。
8.たからもの
9.夏を見ていた [bonus track]
または、喜多修平さんの2ndシングル「一斉の声」でも聴けます♪
↓ ↓
価格:1,296円 |
発売日: 2008年08月27日
アーティスト: 喜多修平
発売元: (株)アニプレックス
販売元: (株)ソニー・ミュージックマーケティング
<トラックリスト>
1.一斉の声
2.Rain of mind
3.一斉の声-voiceless ver.-
4.Rain of mind-voiceless ver.-
そして、本日ご紹介させていただいたお話!第1話「ニャンコ先生 登場!」は『夏目友人帳』第1巻に収録☆
↓ ↓
夏目友人帳 第1巻 花とゆめコミックス / 緑川ゆき ミドリカワユキ 【コミック】 価格:463円 |
更なる情報はこちらをチェック!です(^_^)♪
○白泉社による夏目友人帳公式サイト
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:続 夏目友人帳
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 参
○テレビ東京アニメ公式サイト「あにてれ」:夏目友人帳 肆
○「夏目友人帳 肆」のアニメ公式サイト
☆『夏目友人帳』 Amazonのお取り扱い
☆『夏目友人帳』 楽天のお取り扱い
時代と共に失われつつある日本人の原風景や信仰心。
そこに存在していた人々の暮らしや息づかい。
優しさや思いやり、そして互いに関わり合うとはどんな事なんだろう?
私達に大切な何かを思い出させてくれる、気付かせてくれる
―そんな珠玉の国宝、『夏目友人帳』。
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