アフィリエイト広告を利用しています

2014年09月12日

中国の旅21

500_12141756.jpg
次の日、部屋から見える眺望も良かった。6階の部屋だったが、前に川が流れ、その後ろにはビル群が見える。空は青く気持ちいい朝だ!3人とも同じくらいに起きて、顔を洗い歯を磨いて、食堂へと向かった。朝食は3種類から選べて、日式(日本食)、A、Bとある。日本食かパンの洋風か中国食となる。学生は迷わず日式。じゃあ、俺もと言う流れで、全員同じ。安宿の食事だから、たいした事ないかな?と思っていたら、予想よりは立派だった。ご飯にスープに焼き魚、それと海苔。デザートにはバナナ。へー、こんなのが食べられるんだ!とビックリした。この宿が、どの町にもあったらいいなー。と感じた。部屋に戻ると学生はパッキングを始めた。この作業が旅で1番嫌いだった。その為、使わない物と判断するとあげたり捨てたりしていた。学生がパッキングを終えて、チベットに行ったら、日本に帰って決まっている就職先で頑張ります!と言うので、君は日本人の鏡だ!頑張ってサラリーマンになってくれ!と笑いながら激励をした。まだ純粋な学生だから、汚い世界の話なんかしたら、チベットで出家しそうに感じたから気持ちよく送り出した。宿の前でタクシーに乗り、見えなくなるまで手を振った。頑張れ、学生!
そのまま2人は残された感じになったが、もっと成都の奥まで見てみよう。と外出をした。自分は、せっかく四川にいるんだから、麻婆豆腐の発祥の店に行こう。と歩いて向かった。成都は大都市だが、北京みたいにゴミゴミしていなくて歩いていても不快な臭いが少ない。結構歩いたが疲れてきた。地図を見て、こんなに遠いのかな?と不安になって歩いている人に場所を聞いた。言葉は分からないが、やはり近くまでは来ているらしい。その人のジェスチャーが道が違う感じの事を言っているので並行に走っている細い道へ入った。こっちの道の方が店も多いので、最初からこっちを歩いていれば良かった。と感じた。あれ?麻婆って字が見えると同じ年の彼が言った。
あった!あそこだ!疲れていたので、すぐに店に入った。従業員がたくさんいるが、時間は11時を回ったところだったので客は少なかった。従業員はヒマそうにしていて話してる言葉が丸聞こえ。とりあえず、麻婆豆腐とご飯を2人前頼んでみる事に^ ^ご飯が最初に出てきた。どんぶりで大盛りだねー。と言っていると、麻婆豆腐がきた!
え?小さい。どんぶりのご飯と、この麻婆豆腐の器を比べたら麻婆豆腐が足りない!店に騙されてるのかな?と麻婆豆腐の匂いを嗅ぐと山椒のいい匂いがする。ちょっと麻婆豆腐を口に入れた瞬間、熱くて辛くてたまらん!ご飯と水が必要になる。彼も辛くて、ご飯がないと食べれないと言う。
この麻婆豆腐は、これだけあれば充分なのは分かった。だが、こんな辛いのを美味しいとは思わない。罰ゲームみたいなものだ。大量のご飯があるので、この麻婆豆腐をお互い完食する事が出来た。四川の人は、こんな辛いの食べて何とも思わないのか?と2人で話していたら店が混み始めてきた。ちょっと面白そうだから見てみよう。と周りの人達が麻婆豆腐を食べているのを見た。やっぱり、辛そうにしてる人が圧倒的。それが好きそうでもあったが、四川恐るべきと言いながら店を出た。


中国の旅20

P1260358.jpg
チベット仏教の勉強をしている学生と同じ年の彼と、自分の3人で宿の周りをぐるっと歩いた。学生が自分達より長くいるので、いろいろと街の事を教えてくれた。ほとんどが、この店は美味しいとかマズイとかの話しではあったが、充分な情報でもあった。その学生は成都に一週間いるが、宿の周りしか歩いてないみたく中心部などは分からないと言っていた。ほとんど、引きこもりで宿にいる時間が多かったらしい。日も暮れてきたので夜ご飯にしよう!となり、小汚い小さいレストランの前で火鍋と書いた、串を鍋に入れて食べる所があった。鍋の中に間仕切りがあって、二種類のスープが楽しめる。串は、牛肉、豚肉、鳥、野菜、海鮮とラインナップは色々置いてある。
一律同じ料金で最後に本数を数えて支払う、とてもシンプルな構造だ!とりあえず、ビールとお茶で乾杯!学生はお酒が飲めなかった。串を鍋に何本か入れて食べるのだが、赤いスープに入れた串はやたら辛い!そうだった、ここは四川省だった!でも、この辛さ悪くないな。と食べていると、店員が台湾人か?と聞いてきた。日本人ですよ。と答えると、間違えました。とレストランの中へ入っていった。台湾と中国って、ほとんど同じ言葉かと思ったが、中国は広いから訛りも相当あって分からないのかな?と、みんなで考えてしまいました。お腹いっぱい食べてビールも飲んで、1人あたり350円ほど。やすっ!物価が安いのか、この店が安いのかは分からなかったが、いい店を発見したな。と近くの小さいスーパーでビール、水、菓子を買って宿へ戻った。宿に戻ると、同じ年の彼がシャワーへと行った。自分はビールを開けて飲んでいると、学生は勉強していた窓際のテーブルを片付けて、ここで飲んで下さいとテーブルを譲ってくれた。俺たちがくる前は誰が泊まってたの?と聞くと、オーストラリア人のカップルが先にいて、うちらがチェックインする朝に出て行ったとの事。チベット仏教を勉強しているが、宗教が好きなの?と聞くと、卒業のリポートを出すのに、ちょっと変わったのを出したくて本屋に行ったら、たまたまチベット仏教に目が入ったので旅行も出来るしいいかな?と思ったくらいだと言う。学生は明日の昼にチベットに行くと言う。陸路はキツイから、空路だと言う。数年前は自分も学生だったけど、学生は金持ってるなー。って言葉を耳にするが、こういう事なのかな?と思った。自分にはチベットと言う響きには興味が全くなかった。西に行けばチベットなのだが、そっちに行こうとは思わなかった。この時、西安から南下して成都に来たのはいいが、当てのない旅になってしまったので、どこに行くか決めないと。と思ったが内心、行った町で次を決めればいいや。とスケジュールのない旅が、俺にはあってると思い、焦らずに一歩一歩どこかに向かえばいい。と決めた。日本に置いて来た彼女(美智子)の事が気になったが、住所を忘れてしまい手紙を出そうにも出せないでいた。自分の病気を伝えられないまま、日本を出てしまったが、海外で旅をしていれば治ると自分に言い聞かせ旅を続けた。


中国の旅19

Chengdu_Hotels.jpg
お昼近くに成都に着いた。こんなに大きい街だとは思わなかった。意外と大都市だった。ここでの宿は決めていた。名前が交通飯店(トラフィックホテル)と言い、中国の泊まった中では1番綺麗な安宿であった。300円ほどで朝食付。しかも、最高3人しか一室に入れなくて、上海の時の10人一部屋とは訳が違う。ベッドの上には専用のライトもあり、個別空調付、トイレもシャワーも綺麗。安宿で綺麗な所を見つけると嬉しくなる。
駅からは遠くて、バスもどれに乗っていいか分からずに、タクシーを考えたが気合いを入れて歩いて宿まで歩いた。着いた時にはヘトヘトになっていた。チェックインを済ませると部屋へ案内された。1人の日本人が窓際で勉強している姿があった。こんにちわ!と声を掛けると、それなりの返答はあったが勉強中だから邪魔しないで欲しいと言う感じだった。彼は窓側のベッドを使っているらしく、俺は入り口寄りを選んだ。真ん中が一つ空く形となった。綺麗な宿で、移動中はシャワーを浴びれなかったのもあり、部屋に洗濯ヒモをピン!と張って、洗濯物と洗剤、バスタオル、シャンプーを持ってシャワー室へ。シャワーを浴びながら、洗濯物を洗う。外は若干肌寒いくらいだったので温かいシャワーが気持ちいい。トイレとシャワー室が別なのも嬉しかった^ ^洗濯物をしていると、いつも脱水機だけは欲しくなる。いつもより長くシャワーを浴びて体を綺麗にして部屋に戻り、洗濯物を乾かした。あれ?バックパックが真ん中のベッドに置いてある。誰かチェックインしたんだな。と思っていると、トイレに行っていたようで戻ってきた。自分と同じ年くらいの男性で、今で言う草食系男子。なんか、やっと辿り着いてホッとしている感じな気がした。挨拶を交わして、2人でベッドに座りながら話し始めた。最初にいた彼は、まだ勉強中。真ん中の彼と話していたら、昨日の夜中に成都に着いて、駅前にいたホテルのキャッチに着いて行ったら、部屋に入って寝ていると中国語でまくしたてるように怒鳴り声とドアを叩かれて恐怖で開けれなかったと言う。それが一時間おきにくるらしく、怖くて外に出れなかったそうだ。ここにチェックインして日本人が部屋にいたから安心したらしい。ここにいてもヒマだから、その辺を歩きに行きませんか?と誘い部屋を出ようとした時に、窓際の彼が、俺も誘ってよー。と言い出した。
勉強中みたいだったから誘わなかっただけだよ。と言うと、チベット仏教の勉強をしていて、大学にリポートを書いているとの事だった。なんだ、学生なのかよ!と思い、彼は一週間ほど、この宿にいるらしい。彼が夜ご飯もついでに食べに行きましょうと言うので、3人で出掛ける事にした。


中国の旅18

img_0_m.jpg
日本人からして見ると、たいした物でなくても、この人達には宝だったのかもしれない。成都が近いよと教えてくれた。列車からの車窓の風景も変わってきて、岩と岩をくぐり抜けて行く場所に変わっていた。中国では次の駅はどこどことアナウンスしない。着いても、ただ止まるだけなので、どこだか分からない。仲良くしてくれた人達が、ザワザワしだした。あれ?降りちゃうのかな?と思っていたら、あと30分したら、うち達の駅だ。成都には、そこから2時間で着くよ。大きい町で駅も大きいから心配しなくて大丈夫。と言われた。間も無く彼らの駅に着いた。何にもないど田舎だった。駅には、さらに親戚らしき人達が迎えにきていた。電車の出発まで窓の外で、みんな待っていてくれて手を握り最後の挨拶をした。
電車がゆっくりと動きだし、迎えにきた人達も自分に手を振ってくれていた。優しい人達だったなー。別れるのは寂しい、二度と会う事もないんだろうと思うと、もう少し一緒にいたかった。見えなくなるまで手を振った。旅と言うのは一期一会の所もあって寂しいが、これが旅か!と知る所でもあった。
<

ファン
検索
<< 2014年09月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
最新コメント
ミャンマーの旅6 by mari (11/22)
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
旅行(322)
プロフィール
メディアネットトラベルさんの画像
メディアネットトラベル
15年前のアジア放浪記をまとめております。 世界は広いです。一歩踏み出せば、そこは日本では通じない モラルが待っています。
プロフィール