日本人からして見ると、たいした物でなくても、この人達には宝だったのかもしれない。成都が近いよと教えてくれた。列車からの車窓の風景も変わってきて、岩と岩をくぐり抜けて行く場所に変わっていた。中国では次の駅はどこどことアナウンスしない。着いても、ただ止まるだけなので、どこだか分からない。仲良くしてくれた人達が、ザワザワしだした。あれ?降りちゃうのかな?と思っていたら、あと30分したら、うち達の駅だ。成都には、そこから2時間で着くよ。大きい町で駅も大きいから心配しなくて大丈夫。と言われた。間も無く彼らの駅に着いた。何にもないど田舎だった。駅には、さらに親戚らしき人達が迎えにきていた。電車の出発まで窓の外で、みんな待っていてくれて手を握り最後の挨拶をした。
電車がゆっくりと動きだし、迎えにきた人達も自分に手を振ってくれていた。優しい人達だったなー。別れるのは寂しい、二度と会う事もないんだろうと思うと、もう少し一緒にいたかった。見えなくなるまで手を振った。旅と言うのは一期一会の所もあって寂しいが、これが旅か!と知る所でもあった。
<
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image