Ｓｃｏｏｖｏ Ｃ１７０との毎日

　通勤のバスの中で「３Ｄプリンタであなたの胸像を制作します」という広告を見ました。

　３次元情報を取り込むスキャナーは高いのだろうな、と思っていましたが、インターネットで４〜５万円のSense Scanner 3Dを見つけました。
　疑心暗鬼でしたが、さらに５千円程度で１ヶ月レンタルできることを知りました。試してみました。

　マニュアルに従ってインターネット上からソフトをインストールしてアクティベイトという作業を行います。動きませんでした。

　７台のパソコンを動かしているのですが、節約をモットーとしているのでかなり古いのです。１台５千円で購入したFMV ESPRIMO ２台、１万円で購入したDYNABOOKノートを筆頭として、年代物です。「４万円以上のパソコンは買わない」というのがわたしの主義です。比較的新しく購入した新品はLenovo Miix 2.8 Windowsタブレット、ASUS X553Mノートです。いずれも４万円未満ですがスペックは悪くないです。

　３Ｄプリンタがらみのソフトはこの新品２台以外ではほとんど動きません。「Repetier-Host（SCOOVO Studioの代わりとなるソフト）」「１２３Ｄ　Ｄｅｓｉｇｎ」などがそうです。問題はグラフィクプロセッサがあるかどうかです。最近のＣＰＵには内蔵されています。古いプロセッサには組み込まれていないのです。

　Sense Scanner 3Dを動かすことができたのは当時Lenovo Miix 2.8 Windowsタブレットだけでした。しかしSense Scanner 3Dは動き回ってスキャンすることが普通なのでタブレットが最適です。

私の考案したスキャンの方法は図のようです。 　Sense Scanner 3Dとタブレットは図のように固定します。回転椅子に腰掛けて回転軸上に手を上げます。タブレット上のソフトを操作してスキャンを開始します。キャプチャされたら足をうまく使って、手の形を固定したまま回転します。１回転しても画像がロストされていなければ成功です。 　タブレットから次の段階に進みます。ソフトの操作を行って最終的にSTLファイルとしても保存します。 　上半身の胸像のスキャンもまったく同じ方法です。 　Sense Scanner 3Dは使えるようになるまでかなり練習が必要です。気の短い人はあきらめるかもしれません。これも発展途上マシーンです。しかし壊れる可能性は少ないです。 　読みとったSTLファイルは「１２３Ｄ　Ｄｅｓｉｇｎ」で開きます。手首からの手は２０センチを超えるので縮小する必要があります。STLファイルは縮小拡大以外ほとんど加工することができません。それでも台座を作成して３Ｄプリンタで造形することができます。

　上左はScoovo C170の中で造形が終わったところです。後ろに見える円筒の柱は、エクストルーダーが一層ごとに手から離れてフィラメントが固化する時間をかせぐためのダミーです。厚さを０．５ミリにするつもりが間違えて０．２５ミリにしてしまいました。透明フィラメントなので透ける感じになっています。でも役割は果たしました。

　ちなみに手の形はスタートレックのバルカン星人ミスタースポックのＶサイン（？）「長寿と繁栄を」です。
　スターウォーズの「フォースを信じよ」の形があればいいのですが知りません。



　台座を工夫して上左のように文鎮として使えるようにしました。ついでに胸像はこんな具合になります（上右）。

　それではまた。