2022年12月01日
季語「師走」俳句十選
今回、取り上げます季語は「師走」です。
由来は諸説ありますが、一般的には、12月になると仏事などで師(僧侶)が忙しく走り回るからといわれています。
字からそう読み取ることができます。
師走は当て字だとすると、他の説も考えられます。
「年が果てる」の意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとする説。
「四季の果てる」を意味する「四極(しはつ)」が変化したとする説。
「一年の最後になし終える」の意味の「為果つ(しはつ)」が変化したとする説。
いずれにしても、年の瀬が迫り、慌ただしくなる月には変わりませんね。
「師走」俳句十選
旅寝よし 旅は師走の 夕月夜 松尾芭蕉
炭売に 日のくれかかる 師走かな 与謝蕪村
けろけろと 師走月よ 榎かな 小林一茶
物ぬひや 夢たたみこむ 師走の夜 加賀千代女
鍛冶の槌 桶屋の槌も 師走かな 井上井月
売文の 筆買いに行く 師走かな 永井荷風
立つて逢う 師走神戸 坂の上 鈴木六林男
二匹飼ひし 犬の機嫌も 師走かな 吉田冬葉
夜の駅の 月鋭き 師走かな 梅田圭一郎
振りあげて 杵のひつつく 師走空 中原道夫
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