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2024年08月15日

終戦の日について(再録)

みなさん、こんにちは。

ご無沙汰しております。

今日、8月15日は「終戦の日」です。79年前の1945年(昭和20年)8月15日に、日本が無条件降伏して、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終結しました。

以前は終戦記念日と呼んでいましたが、記念は慶事に対しての印象があり、抵抗を感じる人が少なくないことから、終戦の日と呼ぶようになりました。

1963年(昭和38年)から毎年、日本武道館において、全国戦没者追悼式が行われます。甲子園球場で行われている、夏の全国高校野球大会では、試合を中断して1分間の黙とうを行います。

1982年(昭和57年)4月13日には、鈴木善幸内閣において、8月15日を戦没者を追悼し平和を祈念する日と閣議決定しました。

また、上皇陛下は忘れてはならない4つの日として、6月23日沖縄慰霊の日・8月6日広島原爆の日・8月9日長崎原爆の日・8月15日終戦の日をあげています。









8月15日に日本が自主的に無条件降伏をしたわけではありません。連合国側から無条件降伏を勧告されたため、議論をしたうえで、無条件降伏をしました。

ドイツが降伏した三か月後のベルリン郊外のポツダムで、アメリカ・イギリス・中華民国の三国首脳の連名による無条件降伏の勧告が発せられました。これがポツダム宣言です。しかし、ポツダム宣言を日本は黙殺してしまい、広島・長崎に原爆が投下され、ソビエトが突如侵攻するなど、戦況は悪化していきます。

この事態になってようやく、8月10日に昭和天皇の前で会議(御前会議)が開かれ、昭和天皇の聖断でポツダム宣言の受諾が決定されました。しかし、本土決戦を主張する陸軍を説得するのに時間を要したため、8月15日正午から、いわゆる玉音放送において、無条件降伏が国民に知らされました。これにより、終戦を迎えたのです。御前会議で無条件降伏が決定し、すぐに手続きが行われていれば、戦死者は少なくなっていたことは否めません。

8月15日を終戦の日にしているのは、日本のほかに、イギリス・韓国・北朝鮮の国々があります。一方で、アメリカをはじめ、カナダ・フランス・ロシアは9月2日を終戦の日としています。これは、1945年9月2日に、東京湾上の戦艦ミズーリ号において、降伏文書に重光葵外相らが調印したことに因みます。

最後に、終戦の日を詠んだ短歌をいくつかご紹介いたします。

戦ひに果てしわが子も聴けよかし かなしき詔宣くだし賜ぶなり  折口信夫
養子ではあるが、戦死したわが子に、悲しい詔が下されたことを知らせる歌になっています。

新島ゆ疎開せる翁とつれだちて 天皇のみこゑききたてまつる  斉藤茂吉
防空壕掘る手を止めて聞くラジオ 玉音放送意味不明なり    園田秀壽
玉音放送は雑音が多く聞き取りにくかったといいます。

妻と子を荼毘に付したる翌日に 玉音放送聞くは悲しも     坂田壽美子
もう少し早く降伏していれば… とても切ない歌になっています。


今回は終戦の日について取り上げました。
ロシアによるウクライナ侵攻も終わりが見えない、イスラエルとハマスとの軍事衝突など、戦争という言葉は使わないけれど戦争は世界中で起きています。改めて平和について考えて、平和を祈念したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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