2019年04月25日
愛がなくても喰ってゆけます。(よしながふみ著)感想
愛がなくても喰ってゆけます。 (F×comics) [ よしながふみ ] 価格:950円 |
巻数 | 全1巻・完結済み |
---|---|
レシピ本として | ☆☆☆☆☆ 都内のお店紹介マンガ。 レシピ本ではない。 |
料理を作る人 | − |
あらすじ
主人公・YながFみは食べる。
「仕事する時は寝ている時以外は四六時中食べ物のこと考えて生きてる」とまで言い切るその舌で選び抜いた店の絶品料理を、食べる、食べる。
同居人兼アシスタントや友人・恋人とともに、とにかく食べる。
ただそれだけのマンガですが、とにかくおいしそうな食事の描写は見ていてヨダレがでてきそうです。
実際のお店を取材して紹介しているので、食べに行くこともできるようです。
(実際に行ってみた!というレビューがネットにありました)
これがまたおいしそうで、都内に住んでいたならば!とうらやましくなりました。
ちなみに。
主人公の「YながFみ」さんは作者のよしながふみ先生がモデル…というわけではないようです。
食道楽なところは間違いなくよしなが先生のキャラなのでしょうが、あくまでエッセイ風。
ですが、その「エッセイ風味」がマンガとしてとっても楽しい。
「昨日何食べた?」や「大奥」がドラマ化した先生らしい、少し愉快なような、ちょっとさみしいような、生き生きとした人間ドラマが描かれています。
色々な悩みを抱えていても、うまくいかない日も、ご飯がおいしいと幸せ。
そんな気持ちになれるステキな作品です。
一巻で完結なのが、ファンとしてはちょっぴり寂しいです。登場人物の恋の行方、とっても見守りたかったですね〜。
こんな人にオススメ
- 「昨日何食べた」「大奥」などよしながふみ作品のファン
- 都内のおいしいお店を探したい
- クセのある登場人物が好き
「愛がなくとも喰ってゆけます」の作家は、2019年にドラマ化の「昨日何食べた?」や映画にもなった「大奥(男女逆転)」を描いたよしながふみ先生。
先生の食へのこだわりと、ちょっと困った登場人物が好きな方なら、まず楽しめるマンガです。
あくまでエッセイ風のフィクションであることにだけ注意ですけどね。
マンガに登場するお店は、どれも都内に実在するお店です。
ただ、発行が2005年と、10年以上前です。移転したり、閉店したお店もあるようです。
お店は遠くてとてもいけない!という人でも、仕事や恋愛に悩み、ご飯を食べて元気になる登場人物を見だけでも十分に楽しめるマンガです。
こんな人は苦手かも
- 女性の容姿・キャリアへのからかいが目立つ
- お店を紹介しているだけではつまらない
- 骨太のストーリーを読みたい
主人公のYながFみは、BLマンガ家です。
自宅では髪の毛はボサボサ、肌もブツブツ。けれど外出時はケバめの美人に大変身!という、中々強烈なキャラです。
強烈なので、作中でたびたび容姿がネタになります。
「ドブス」だったり、「31にもなって結婚できない」だったり。
ずけずけとした表現が多く、キツく感じる人もいると思います。
なお、よしながふみ先生がモデルの名前・職業ですが、先生がリアルでこういった女性だというわけではないようです。
マンガの内容はお店を丁寧に、とってもおいしそうに紹介しています。
ですが、それだけといってしまえば、それまで。
みんなでお店に行って、食べて、1話が終わります。
ストーリーはありますし、登場人物はみな個性が強く楽しいのですが、結局なにも解決しないまま1巻で完結してしまいます。
グルメマンガといっても、ストーリーを楽しみたい、といった人には向かないかもしれません。
「愛がなくても喰ってゆけます。」は、ともかく登場する料理がすべておいしそうなグルメマンガです。もしも「昨日何食べた?」でよしながふみ先生に興味を持った方がいるなら、ぜひオススメしたいです。
愛がなくても喰ってゆけます。 (F×comics) [ よしながふみ ] 価格:950円 |
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