2019年04月09日
おとりよせ王子飯田好美(高瀬志帆著)感想
巻数 | 全7巻・完結済み |
---|---|
レシピ本として | ☆☆☆☆★ おとりよせを使うレシピしかないので、普段使いには向かない。 レシピの手順そのものはとても簡単で分かりやすい。 |
料理を作る人 | それなりに料理をする社会人男性 |
あらすじ
SEとして毎日遅くまで黙々と働く飯田くん。
ご飯と美味しいお取り寄せをなにより愛する彼は、夜間配達を受け取れる週に一度のノー残業デーに人知れずおとりよせ王子になるのだった
引用:「おとりよせ王子飯田好美」(徳間書店/綿貫芳子著) 1巻・裏表紙
主人公・飯田はお取り寄せグルメが生きがい。
同僚から誘いがあろうと、後輩から寂しいシュミとからかわれようと、彼の情熱は止まりません。
全国各地の「うまいもの」を取り寄せ、自宅という自分の城で。
思うがままに食べ、叫び、時においしさのあまり踊りだす。
ハタから見てるとちょっと寂しい生活だけど、大変幸せそうな彼の姿は見ていてなんとなくなごみます。
日常生活・仕事上ではひたすら「コミュ障」な彼が、ツイッター上では7,000人越えの人気者であるギャップも楽しい。
全7巻のうち、後半になるにつれ彼のツイッターが友人や後輩にばれていくのも見どころの一つです。
なにしろ主人公はツイッターではお取り寄せ「王子」なんて名乗ってしまっているのです。
確かにつらい。
ネット上で王子を名乗ってると、毎日会う人に知られるのは恥ずかしい!
彼の「おひとり様ライフ」は守られるのか。
それとも、社会人としての責任に目覚め、付き合いがよくなるのか。
ぜひ、確かめてみてください♪
こんな人にオススメ
- ごはんは一人でゆっくり食べたい
- お取り寄せをしてみたい
- まぜるだけ・のせるだけといった簡単なアレンジが好きだ
主人公は人づきあいが苦手な青年です。
どのくらい苦手かというと、古い友人に明太子を譲るだけで大事件になるくらいに。
けれど、人を見下したり、悪口を言ったりするわけではありません。
ともかく一人の世界が大好きなのです。
思うがままに、自由においしいものを食べたいだけ。
そんな「イマドキの若者」の姿に共感を覚えるなら、楽しめること間違いなしのマンガです。
作中に登場する「お取り寄せグルメ」はどれもおいしそう。
巻末には実際に取り寄せられるWEBサイト・値段が記載されています。
読んでいる間に食べたくなっても安心ですね。
公式ツイッターもあわせると「これからお取り寄せをしたい人向けのカタログ」と紹介してもいいレベルですよ〜。
作中に登場するレシピは、マンガを見ると簡単に再現できそうなのもうれしいです。
こんな人は苦手かも
- オタク特有の表現がたくさん出てくる
- 食べる描写が独特
- お取り寄せに興味がない
主人公の性格は自意識過剰で、テンションが低いようで高い。
セリフやモノローグにも「ネット特有の表現」がたくさん出てくる。
そんな、やや独特なマンガです。
そのたびに解説が入りますが、ツイッター特有の表現になじみのない人にはついていけない世界かもしれません。
お取り寄せグルメを食べるときの表現も若干独特。
大げさなほどうっとりとした顔のアップが多めです。
食べ物の描写はリアルで、お腹がすいてくるほどですよ。
最後に、作品は「お取り寄せグルメを解説し、食べるだけ」のマンガです。
巻数を追うごとに主人公がちょっと成長してはいますが、人間関係そのものにスポットがあたったり、仕事内容がクローズアップされることはありません。
お取り寄せにまったく興味がない人は、楽しみどころが少なくなってしまうかもしれません。
食事は「誰かと食べたほうがおいしい」とよく言われますよね。
けれど、素敵なものを「独り占め」する喜びが楽しいのは確か。
それを自分流にカスタマイズするなんて、大好きな人も多いでしょう。
そんな、一人の世界に魅力を感じる方にオススメしたいマンガです。
価格:607円 |
おとりよせ王子 飯田好実 全巻セット (1-7巻 全巻)/高瀬 志帆/徳間書店 価格:4,249円 |
↓作中に登場したおとりよせの一部
価格:1,123円 |
価格:1,296円 |
【4/17-4/19お届け分】烏骨鶏卵デニッシュパン【消費期限は製造から7日】 価格:1,620円 |
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