2019年05月01日
いぶり暮らし(著:大島千春)感想
価格:626円 |
巻数 | 8巻〜連載中 |
---|---|
レシピ本として | ☆☆☆★★ 燻製のみの取り扱いだが、内容は非常に丁寧 |
料理を作る人 | 料理が好きな喫茶店店長 |
あらすじ
待ってる時間が、一番おいしい。
引用:「いぶり暮らし」(大島千春著/株式会社徳間書店)1巻裏表紙より
喫茶店の雇われ店長の頼子・フリーターの巡は同棲3年目の仲良しカップル。
自由になるお金も少なく、休みがあうのは日曜日の一日だけ。
その一日を最高の一日にするべく、彼らは燻製に挑戦します。
時に仲良く、時にケンカをしながら。
穏やかに時間を重ねていく二人の姿に、どこか応援したくなるようなあたたかい気持ちになります。
なにしろ名前が「いぶり」なだけあって、登場する料理もすべて燻製です。
燻製を作り、それをアレンジして味わうマンガです。
分量は書いていませんが、料理を作る過程はかなり丁寧に書かれているので、燻製をしている方・燻製をよく買う方ならレシピ本として使えると思います。
そして、とっても丁寧かつ楽しそうに書いてあるおかげで、燻製をしてみたくなります。
いきなり専用器具は買いませんが、1巻に段ボール燻製なるものが登場しているのです。
簡単そうだし、楽しそうだし。燻製をやってみようかな。そんな気持ちにもなれるマンガです。
こんな人にオススメ
- 燻製が好き・はじめたい
- ゆるいカップルの同棲マンガが好き
- 一話完結の軽い話が好き
「いぶり暮らし」は同棲中のカップルが日々の悩みとともに、燻製を作っていくシンプルなマンガです。
ですが、燻製を作る方法・アレンジレシピの描写は非常に丁寧。
おいしそうなだけでなく、再現できるレベルの丁寧さです。
単行本のコラムには燻製のコツなども書いていますし、今燻製に興味がある・始めたいといった人には、ぜひオススメしたいマンガです。
ストーリーは「仲良しカップルの同棲マンガ」です。一話完結で非常に読みやすいです。
話の進み方は「カップルの仲良しな日常・悩みが5割」「料理の描写4割」「ストーリの落ち1割」といった印象。
グルメマンガとしてだけでなく、カップルのほのぼのとした日常を楽しむマンガとして優秀です。
こんな人は苦手かも
- 燻製に興味がない
- ゆるいだけのマンガに飽きる
- 登場人物に向上心が欠ける
なにしろ「いぶり」暮らしなので、マンガに登場する料理はすべて燻製に関するものです。
現在8巻まで連載されていますが、すべて燻製なので興味がなければ飽きるのも早いでしょう。
個人的には「そんな使い方もできるのか」と燻製の可能性を見れるようで、とても楽しいのですが。
また、近年のグルメマンガの中ではストーリ部分が長い印象ですが、内容はかなりゆるいです。
登場人物も決して「悪い人」はいないのですが、どこかみな緩い。
若者が多いこともあり、全体的な雰囲気が「その日が良ければそれでいい」といったところ。
それはそれで癒されるし、努力をする描写も多いのですが、作中で時間が進んでいくので「いつまでもそれでいいのかなぁ」と気になるかもしれません。
「いぶり暮らし」は全体的にのんびりとした、あたたかい雰囲気のマンガです。
詳しいレシピはないのに、なにをすればいいのかわかるほどに丁寧な描写と、ささやかで落ち着いたストーリーが魅力的です。
燻製に興味がある人・ゆったりとしたほほえましいカップルを見守りたい人にオススメのマンガです。
価格:5,011円 |
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