2019年04月03日
ごほうびごはん(こもとも子著)感想
価格:648円 |
巻数 | 現在10巻・連載中 |
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レシピ本として | ☆☆★★★ そこそこ使いやすい。 単行本にレシピの詳細がある。(ない料理もある) 家庭料理が多いうえ、作中の説明も丁寧なので、詳細がなくとも再現可能 |
料理を作る人 | 料理上手なOL他、基本は「料理をする習慣」がある人たち |
あらすじ
地方から上京した新人OLの池田咲子は慣れない仕事でお疲れ気味。
彼女の楽しみは、週に一度、自分を思いきりねぎらう「ごほうびごはん」!
時にゴージャス(おもに給料日後)、時にショボい(おもに給料日前)彼女の食卓をのぞいてみてください。
引用:「ごほうびごはん」(こもとも子著/株式会社 芳文社)1巻背表紙より
主人公、咲子は1巻当時は社会人1年生。
自由になるお金は少ないけれど、おいしいごはんでいやされたい!
ということで、ちょっとした工夫を使っておいしいごはんを作りあげます。
角煮を買うと高いから豚バラを煮込んだり、外食が苦手だから伊勢エビ(半額セール)でエビカレーを作ってみたり……
咲子のアイディアのキッカケになるのは、雑誌だったり、家族だったり、会社の仲間たちだったり、色々です。
どのエピソードも共通しているのは主人公が「食材・周囲の人を大切にしている」こと。
巻数が進むごとにドンドン登場人物が増えます。
外食も増えます。
そのすべてを大切に、丁寧に生活する咲子の姿は、見ていて心がホッコリします。
こんな人にオススメ
- 等身大な主人公を応援したい
- 一話完結。色々な登場人物の日常をささっと見たい
- 自分で作れる範囲の材料・手間暇のレシピが多いので、試してみたくなる
主人公はつらいことがあってもめげずに頑張り、キツイことがあってもめったに泣かないとっても「良い子」です。
サブキャラも豊富ですが、1話完結なので読みやすいです。
どんどん増えていく仲間は、パンとカキを愛する同僚だったり、お酒とおつまみを愛する主任だったり、甘党を隠せない甘党王な部長だったり…
メインになるキャラに一人も「嫌味な人」がいないのが特徴です。
サプリ大好きなキャラが出てきますが、手間暇かけたほかの人の食事を悪く言ったりはしませんからね。
たくさんいるキャラが、みんな好きなように、ゆっくりと生活している姿をみることができます。
登場人物の多くにささやかながら目標があり、1巻以内に目標を達成する点も安心して読めますね。
こんな人は苦手かも
- OLの日常を描く「だけ」で刺激が少ない;
- 一話一話が短いので、話が単調
- 料理の内容の多くが「貧乏OL」なので、華は少ない
タイトルが「カレー」だとしたら、カレーの材料を買って、作って、食べて。それで終わるマンガです。
仕事で失敗したり、後輩が増えたり、主人公の日常は変わっていきますが、メインはあくまで「食べること」
そこにはなんの謎も生まれず、心の成長もハデなものではありません。
重厚な物語が読みたい方には、物足りないでしょう。
登場する料理にも、パッと目を引く派手さはありません。(お祝い事などはその限りではありませんが)
誰もが食べたことがあるようなものが、誰もが作ったことがあるような手順で登場します。
よく言えば素朴、悪く言えば単調なマンガです。
大笑いしたわけでも、ハラハラしたいわけでもなく、まったりと癒されたい人にオススメのマンガです。
誰でも作れそうな料理が多いので、献立の参考にするのも楽しいですよ。
価格:648円 |
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