2010年04月19日投稿。
お題で無茶修行第七弾。
「オペラ」より、お題を借りてきました。
「殺意に寄せ書き」
1.首を絞める冷たい指
愛しているの
本当よ
でも
貴方はもう
私を瞳に映さないんでしょう?
それならいっそ
雨に濡れた指に
力を入れて……
2.血塗れの銃弾
はらわたを貫いた
複数の弾は
貴方の中に残って
そのまま貴方の一部になるのかしら
そう考えると妬ましくて
ならそんなもの
取り除けばいい
肌を貫いて
私の指で
一つ、ずつ、ね
3.死体とワルツを
さぁ、おどりましょう
貴方が凍りきってしまう前に
さぁ、おどりましょう
貴方が目を開けてしまう前に
嗚呼
貴方がいつか目を覚まし
私を刺してしまう日が来るのかも
それは
ただの儚い幻想で
だって、
貴方はもう……
4.赤茶けた視界
飛び散る雫が
瞳に付いて
雫と混ざって
瞬くと
透明な赤の雫
頬を伝う
嗚呼
貴方の匂いがする
5.息が眩むほどの憎悪
眩暈がする
貴方はもう
冷たくなって動かないから
おどることもできなくて
それでも息が弾むのは
貴方を
愛しているからよ
「愛せないものには、憎しみも湧かないから」
第七弾は、ケイ様の「オペラ」からお借りしてきました。
ちょっと前に挑戦していたのですが、上げるのが遅くなってしまいました。
愛せないものには、憎しみも湧かないのではないかと、常々考えます。なら、殺意のほとんどは、愛情に起因するのではないかと、考え至るのです。
愛が愛のままで終われない。
人間って、不思議ですね。
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