2010年04月19日投稿。
「no-title」
誰でもよかった
奈落から引き上げてくれる
そんな存在
でも
口で言って
僕は拒んでいた
差し出された手を
誰でもよかった
口で言って
僕は求めていた
愛したいと想える手を
「no-title」
過ぎ行く人は皆
急ぎ足で
誰も
僕を見てはくれない
あぁ、
一人じゃないけど
独りぼっちだ
「no-title」
君は誰?
本当に僕を愛してくれる?
その問いは
愛してくれる誰か以外を
拒んでいるだけ
「no-title」
どうして君は
未来を見続けられるんだろう
僕が
諦めてしまった未来を
「no-title」
だから愛してしまったのか
そう決め付けることは簡単だけど
残念ながら
この想いは
そんな簡単には解けないみたいだ
「no-title」
この世界の八割は嘘だ
偽りだ
だから僕は
口を閉ざすんだ
想いさえも
嘘に
変わってしまいそうで
「no-title」
愛してなんて
欲張りなこと言ってない
ただ
答えがほしいだけ
あぁ、
これすらも欲なのか、ね
「no-title」
愛してくれないなら要らない
そう言ったのは
僕の方なのに
どうして今、
こんなに恋しいのか
「no-title」
声だけあればいい
その歌声が
僕の気持ちを中和していくんだ
そして
ごめんね
「no-title」
僕が唄うのは
想いが溢れているからじゃない
僕が唄うのは
ここに
何もないからだ
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