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2020年01月01日

「診断メーカーで、3つの恋のお題」(事例其の壱)

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2011年06月07日投稿。




診断メーカーでの診断お題に挑戦してみようと思います。
今回の診断は↓↓
http://shindanmaker.com/125562 より、
3つの恋のお題です。
短文のヤマもオチもイミもない感じの文章表現です。まぁ、修行の一環ということでお願いします(笑)




さまにゃんこへの3つの恋のお題:薄暗い部屋で二人きり/百年の恋って言うけれど/君の世界を俺だけにして











事例其の壱
「薄暗い部屋で二人きり」

雲が茂り、星も消えた。月も何処かへさようなら。
何度外を見回したって、何処にも見当たらないもんだから、小さく一つ溜め息を吐いてカーテンを閉じる。
代わりに、開く、ノートパソコン。
ぽつり、明かりが灯り、薄暗い。液晶だけ。
もしもし、もしもし、誰かいませんか。
呼び掛ける。
もしもし、もしもし、答えはない。
もしもし、もしもし、誰かいませんか。
独りぼっちは淋しいのに、真っ暗に明かりがぼんやり灯ったらもう眠れない。
それ以前に目を瞑れば忘れられる感情なのかも怪しくて、ただひたすら、ぼんやり明かりに問いかける。ただただひたすら呼び掛ける。
もしもし、もしもし、誰か……。
もしもしこちら月のない部屋から。まだ起きてたんですね、こんばんわ。
とくんっ、短い応えに胸の奥が鳴る。とくんっ、とくんっ、苦しくなる。
届くはずもない。けれど手を触れる。そして文字をなぞったら、続く言葉を考える。
けれどどんなに考えても、続く会話は他愛ないもので。
薄暗い部屋の中、液晶越し、二人きり。
呼び掛けるのは、いつも君だけ。
タグ:2011
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