2011年05月27日投稿。
「てのひら」より、お題を借りてきました。
0.lacrimoso(涙ながらに)
奏でる音も今は聞こえない
鍵盤の上に横たわる身体はもう
指を動かすことすらなく
ただ
白と黒を濡らすだけ
1.languorously(弱弱しく)
その音は
命を反映しているようで
少しずつ
聞こえなくなっていくような
そんなの望んでいないのに
音は、正直だから
2.lontano(離れて、遠く)
大好きだったはずのものが
どんどんどんどん聞こえなくなっていく
離れてしまったのは私?
それとも貴方?
聞こえないのはどうして?
もう、戻ってこないの?
問いかけの答えなんて知らない
知らないし要らない
ただ、
その音を切望して
3.luttuoso(悲しみに沈んで)
深みを帯びたのは
貴方の音が
本当を隠さなくなったから
そのまま音さえも
沈んでいってしまうのか、なんてね
4.niente(聴こえないほどに)
それでも響いている
この心に響いているよ
だから
奏でることは止めないで
5.sospiroso(悩み、嘆いて)
最後は
激しく終わらせて
最近ミスタイプが多くて泣けそうです。
久しぶりのお題は夢御さまの「てのひら」よりお借りしてきました。
「嘆きの音楽記号」
僕は♭にそこまで負の印象を抱いていないのですが、どちらかというと弱弱しいというより、激しいイメージです。
だから、終わりは激しく。
始まりが陽気で♯に満ちた行進曲のようなものだとしたら、中に♭を含んだ鎮魂歌、最後は激しく♭の頌歌で。
終わるからこそ、激しく響かせて欲しくて。
それが、嘆きじゃないかと、思うのです。
でも考えたらそれは、♯に向かうための激しさかもしれなくて。
嘆きは嘆きで終わらない。
そんな気が、勝手に、するのです。
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