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2015年03月03日

【悪人】出演者・感想・簡単ネタバレ

本日の映画紹介。
【悪人】

悪人.jpg
【出演者】
清水祐一:妻夫木聡
馬込光代:深津絵里
増尾圭吾:岡田将生
石橋佳乃:満島ひかり
佐野刑事:塩見三省

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【感想】
序盤では「妻夫木」の孤独な性格がとても痛いように映し出されていましたが、「深津」と会うことで、暖かい感情・人を愛する感情へ変化していく姿がとても分かる作品でした。
作者は、悪人という言葉にターゲットを絞り、本当の悪人は何たるかを伝えたかったのでは?と感じました。
孤独な人間が変わっていく姿を演じきった「妻夫木」の演技力に拍手です。

人を愛するということは、ここまで人に変化をもたらし暖かくさせるのだと感じさせられます。
「妻夫木」は最後に「深津」の首を絞めることにより、「深津」を共犯者にしないようにしたのでしょう。

世間の評判と実際の生き様は違っており、それは世間にとってはどうでも良いことでしかない。
情報がすぐに手に入れられるようになったかわりに、大事なものを失った世界なのではと感じました。

最後の、「あの人はやっぱり、世間で言われているような悪人なんですよね」という言葉がすべてを語っています。



【あらすじ】(ネタバレあり)
(序盤)
佳乃が出会い系サイトで知り合った祐一と会う約束をしているところに、
ナンパで知り合った好意を抱いている圭吾がたまたま現れるシーンから始まります。
佳乃は祐一を追い返し、圭吾の車に乗り込みます。

次のシーンで、佳乃の死体が峠でで発見されるのです。

〜シーンは変わり〜
男性経験の少ない光代 が、
出会い系サイトで祐一と知り合います。
知り合ってすぐに関係を持ち、そして別れます。
二人はすぐにその行為にたいして、後悔が心を支配するのでした。


(中盤)
圭吾が捕まるシーンになります。
圭吾の証言は、好きでもない女を車に乗せ、
イライラしたあげくに口論となり佳乃を峠で車からけ蹴り落としたという内容でした。
警察は、祐一を犯人として探し出します。

〜シーンは変わり〜
後悔からか祐一が光代に謝りにいくシーンとなります。
祐一が謝ったあとに家に帰ろうとすると携帯がなり、
母親から「警察が家に来ている」といわれます。
それを聞いた祐一は光代のもとへ戻り理由を言わずに車に乗せはしりだします。
その時「もう少し早く会っていれば」と言うのでした。
そして、「人を殺してしまった」「どうすればいいか分からない」と伝えるのです。
自首しようとする祐一を止めて二人で逃げるのです。

〜事件の詳細〜
佳乃を追いかけていた祐一は蹴り落とされた直後に駆け寄り助けようとします。
しかし佳乃はすべてを祐一のせいにし犯罪者扱いするのです。
それに対して動揺した祐一は絞殺するのでした。


(終盤)
車を捨て灯台へ逃げた2人は、
凍える寒さのなかで体を寄せ合い過ごします。
ある朝買い出しに行こうとする光代に対し
「もういい、こんな生活続けられない」と言いだします。
その言葉に対して「私たちにはここしかない。
もう戻る場所はどこにもない。」
と返しますが、
「一緒にいると苦しい、生きてるか死んでるかも分からない。俺はなんでこんな人間なんだろう」
と言うのでした。

その後、妹へ電話をするために公衆電話を利用していた光代は、警察官に保護されます。
しかし、警察から逃げだした光代は灯台へ向かうのでした。
警察が追いかけるなか、灯台に着いた光代は祐一に、
「何もしてあげられなくめごめんね。
逃げようって言ってごめんね。
私が悪いの。」と言います。
祐一は「俺はそんな男ではない」と言って
光代の首を締めたところで、
警察が乗り込み逮捕されるのです。

その後佳乃の 殺害現場を訪れた光代は、
「あの人はやっぱり、世間で言われているような悪人なんですよね」
と灯台での暖かい記憶を思い出しながらタクシー運転手にいうのでした。

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【ブタがいた教室】出演者・感想・簡単ネタバレ

本日の映画紹介。
【ブタがいた教室】

ブタがいた教室.jpg
【出演者】
星:妻夫木聡
仁科(先生):大杉漣
池沢(先生):田畑智子

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【感想】
賛否両論あると思いますが、
個人的には小学生の教育のあり方は、
このようなものであって欲しいと思います。

このような環境で育った子供は、
とても感受性が豊かになるでしょうし、
何よりも自分の意思を表現できる
大人になるのではないでしょうか?

子供の多数決で結論を決めさせて、
そういった能力を育成しようと考えた
新米教師はすばらしいと思いましたが、
どこかで自分自身が、
結論から逃げているようにも感じました。

授業の内容としては賛成できても、
相手は小学生です。
答えがないものでも導く必要があると思います。
新米教師には最後に、
もう少し強い意志を持って
子供たちを導いて欲しかったと感じました。

もし自分なら?
結論を出せません!!!
このような授業はできません・・・・・
絶対やれません・・・・・

大人でもすごく考えさせられる問題ですが、
この作品の凄いところが、
台本が初めから2つ用意されていたそうです。
1つは大人用の普通の台本。
もう1つが生徒約となる子供たち用の台本です。
こちらは途中からのセリフは全て空白でした。

本当の声を効くために、
本当の議論を交わさせたのです。

子供たちのリアルな気持ちが、
全面に出たすばらしい作品となったのです。


【あらすじ】(ネタバレあり)
小学6年生を担当する事になった、
新米教師(妻夫木さん)。
生徒達にブタを育てて卒業の時に、
みんなで食べようと、
提案するところから話は始まります。
周りの教師の反対や、
生徒の「何で食べるの?」
という疑問などを押し切り、
豚のPちゃんの飼育が始まります。

飼育してみると当然の如く、
Pちゃんへの愛着がわいてきます。
卒業を間近にし、
「食べる」
「食肉センターに出す」
「下級生に託す」
などの論争が始まっていくわけです。

新米教師(妻夫木さん)は、
卒業が近づき結論を出さなくてはいけません。
結果生徒の多数決で決めることにしました。
しかし票は真っ二つにわれ、
新米教師の最後の1票。
「食肉センター」に出すという結果になります。

(終わり)


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