2021年03月07日
ゆめにっき 紹介。
こんにちは、憂です。('-'*)
突然ですが、「ゆめにっき」というゲームを知っていますか?
10年以上前にリリースされた、PC用のフリーゲーム。
一時はインターネットでその界隈を賑わせた伝説のソフトなんですが、実は私も去年に再プレイをしておりまして…。この記録をどこぞへ記さずおくべきか、と今回の記事に至った次第です。
もともと別媒体にて記録をしていたのですが、考察等々をまとめようとしたところ、とてもコンパクトには収まらず…文字に起こして整理しつつ、皆さんのペースやタイミングで見られるようにと考え直しました!
「ゆめにっき」をご存知の方はもちろん、「未プレイだけど興味はある」なんて方にも、参考となれば幸いです。よしなに。
ゆめにっきとは?
RPGツクール製のPC用フリーゲームで、製作者はききやま氏。音楽からグラフィックから、その全てをききやまさん自身で手掛けているというから驚きですよ!純度100%のききやまエキスで作られています。素晴らしい。
最初のバージョンは2004年、現在プレイ可能な最終バージョンは2007年に公開されています。いわゆるインターネット黎明期と言われる時代の逸品ではないでしょうか。天才が集う黎明期の輝き、心が溶けそうにならないか…?
概要としては、とある少女の夢の中を歩くという、シンプルな探索型のコンセプト。ジャンルはアンドベンチャーに分類されるようですね。と言ってもアクション要素などは特になく、ただひたすらに歩き回るということが基本の操作となっています。
そして最も特徴的なのは、ゲームに関する説明がほとんどないということ。それどころか、ゲームとしての目的さえも存在していません。言わば、その世界だけをプレイヤーに提供しているようなゲーム。そこに何を見出すかはプレイヤー次第…といったところでしょうか。
故に謎が深まり、あらゆるポイントで考察を呼んでいる…ここにゆめにっきの醍醐味があるんですね。触れる人の数だけ、様々な世界が広がります。
それだけに派生作品も幅広く、メディア展開としてはweb漫画からイメージ音楽のCD、ノベライズ…(etc)。二次創作では同人誌やアレンジアルバム、ファンゲーム等々、現在に至るまで多くの作品が生まれています。根強い人気、まさにレジェンドですね。
また2018年には、ききさまさん全面監修の公式リメイクもリリースされています!その名も、「ゆめにっきドリームダイアリー」。原作者直々のリメイクとなれば、注目せざるを得ませんね。しかも10年越し、極々最近のリリース!アツい!!懐古厨、歓喜!!!
ですが、このあたりの好みは正直分かれるかなと思います。現代風に改めて再構築された世界観は、やっぱりどうしても原作から離れてしまう部分が多いですよね。それを上手に受け入れられるかどうか…。
レトロ感漂うゆめにっき原作に対し「ドリームダイアリー」は3Dの構造で、アクション性も高く、ゲームとして完成されているような感じです。細部の質感やサイズ感、表情など分かりやすくなり、あらゆる輪郭がくっきりとしています。
その分曖昧さは少なく、プレイングのスタンスも変わってくるのではないでしょうか。
個人的にはやっぱり原作の方が好みですが…現代のゲームに慣れ親しんでいる方であれば、むしろドリームダイアリーの方がプレイしやすいのかも。どちらもそれとして遊べるなら、それが一番なんだけどね!みんな違って、みんないいのさ。
話を戻しましょう。(脱線しがち)
解釈が広いゆめにっきに関しては、ひとつとして断言できるものはありません。
一貫した雰囲気や結末から共有できる部分があるとしても、根本的にはプレイヤーそれぞれの中にそれぞれの形で刻まれるゲームではないでしょうか。
静かな心で、溶け込んでみて欲しい。
そこで何か感じるものを見つけられたら、それが自分に対する大きな気付きになるかもしれません。
野放しだからこそ考えさせられる、不思議な魅力を持つゲームです。
世界観
とあるマンション?高層階と思われるその一室で、すべてが展開されます。というのも、舞台は夢の中。窓付きは部屋から一歩も出ることなく、ベッドの中から無意識の世界へと旅立ちます。
夢の中というだけあって、その世界は無秩序かつカオス。頭で理解できるようなものは、ほとんどありません。しかし、その全てが無意味というわけでもない。
そもそも夢とは、見る人の脳が作り出すものです。つまり、プレイヤーが見る世界は「窓付きの世界」。そのひとつひとつに根拠があるはずで、窓付きの人生を構成しているピースなのではないでしょうか。
また夢の中には、窓付きを変化させる「エフェクト」も点在しています。窓付きの一部として存在し、それでいて本人とは分かれて置かれるもの。エフェクトを通して、窓付きが生み出してきた様々な性質を垣間見ることになるでしょう。
夢の世界に広がる景色とオブジェクト、そしてエフェクト。すべてが窓付きの中に集約されるカケラです。
それぞれが何を表し、どう作用するのか。
なぜ夢の中に現れるのか。
窓付きにとっての、現実とは何なのか?
これらの点と点から、あなたはどんな形をつなぎ合わせるでしょうか。
絶望の中に、どんな救いを見出せるでしょう?
あらゆる可能性を忍ばせた、不安定なゲーム。
導くのは答えじゃなく、理解と共有なのかもしれません。
おわりに
2008年頃にブームを巻き起こした「ゆめにっき」ですが、今現在では知らない人も多いのでしょうか?フリーゲーム界屈指の名作と呼ばれるこの作品も、現代では受け入れられないのでしょうか…そんなことを思いながらキーボードを叩いている私であります。
ゆめにっきの世界観ってすごく独特で、唯一無二の次元を作り出していますよね。だからこそ、受け入れられるか否かも大きく分かれるような気がしています。
正直、刺激を求めるタイプのゲーマー方には向かないと思うし。感覚的な上に目的のないゲームですから、暖簾に腕押しと感じるかもしれません。反対に、ゲームの中の含みや膨らみ、構成を楽しみたいという人にはうってつけ!
ゆめにっきの醍醐味は、自分の中に想像を膨らませることだと思います。物事の機微を汲み取ってみたり、背景を描いてみたり。その繊細なプレイングもまた、ゲーマーとしての素質なのかもしれませんね。
ちなみに私は心のアンテナが死んでいる状態なので素質は皆無です(・_・、)
リハビリのバディとしてゆめにっきを選んだ部分もあります。なので、一丁前なことを言いつつも自分はそれに至っていないという矛盾もあったり…すみません。
プレイしていく中で分かったけど、私と窓付きは決して重なるものではないし、そもそも他人同士が重なることはないんだと思います。そこからどこまで共感と共有ができるのか、それが大切なのかもしれない。
だからプレイヤーが抱く感覚もそれぞれあって、”正解”なんてありません。心の中に問いただし、自分の感覚に触れさせてくれるのが「ゆめにっき」なのかな。そう思います。
からっぽな時にプレイするのが、個人的にはオススメです。
次の記事では、具体的な考察についてまとめていきいますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
では今回はこれにて!(*゚ο゚)ゞ
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