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2017年10月05日

プリンスグロリア その3

どうもです。

で、グロリアを購入してからまずはタイヤ交換が済んで安心して乗り回せるようになったわけですが、今後も長く乗る為には当然部品の心配をしなくてはいけないですし、今の車と違い、マメにメンテをしてあげないと調子を崩したりしやすいので、部品の確保とクルマのメンテナンスには最初の頃は随分と気を使いました。
スバルを購入後には日産系のディーラーの整備士になり、前にも書いたように少しずつ自分で整備をするようになっていたので日常的なメンテナンスは出来るだけやるようにしていました。

とは言っても、大掛かりな整備はさすがに自分の力だけで出来るわけもなかったので、せいぜい出発前にプラグを見たりキャブの調整をしたりといった程度の事ぐらいしか出来ませんでしたけどね。

写真は購入後、タイヤ交換の終わったばかりの頃。
スキャン0001.jpg

1965年式S41D-1グロリアスーパー6
グリルは既に前年の春頃から目の粗いものに変わっている。
目が粗くなったのは第二回日本グランプリへ向けての冷却対策と言われていますね。
センターマークは後期の一体型(初期はツーピース)
1型ならではのクランク穴の開いたバンパーもオリジナルです。
バンパーは後年交換されていることも結構あるようで、1型でも穴の無いバンパーが付いている車もあります。
ミラーはノンオリジナルで衝撃吸収式の何用か分からないもの。
フォグランプも日産の他車種用の角型をわざわざバンパーに穴を開けなおして装着されているのが気に入らないところ。
後にミラー交換の際に取り外してしまいました。
後付のコーナーポールが付いていますが、あるとき走行中に先っぽが飛んで行ってしまったのでやむなく取り外しました(泣)

後姿
スキャン0002.jpg

リアガーニッシュはステンレス製ではなくて鉄製ですが年式的にはこれで正規。
S40Dにはこれが無いので、人によっては間が抜けていて嫌いと言う人も・・・
スタンダード系になるとバンパーもオーバーライダーの無いシングルタイプになってかなりスッキリしたリアスタイルに。

運転席
スキャン0003.jpg
白いハンドルが高級車の証
1型後期なのでウインカーレバー先端に樹脂はなく、時計のつまみもメッキではなく黒い
写真では確認できないが、メーターも細かい部分が初期とは違うしハンドルも実は違ったりする。

エンジンルーム
スキャン0004.jpg

初期との一番の違いはエアクリーナーケースの色。
初期はゴールドで1型の途中から黒に変わる。
型式プレートの縁が金色なのも1型の証、2型になると銀色に。
ウインドウォッシャーのタンクはオリジナルだが、ポンプがイカレていてまともに水が出ない・・・

そしてタイヤ交換の完了後間もなく、購入してわずか数ヶ月の頃にトヨタ博物館のクラシックカーイベントに参加の為、自走で名古屋まで行くというかなり無謀な事をやりました。

トヨタ博物館のイベントに参加する


実際のところ、まだまだ車の状態を完全に把握してないのに、片道約300キロの道のりを走って行ったのだから今更ながら無茶をしたなと。
いくらJAFに入っていたとはいえ、途中でエンコでもしたら多分アウトでした。
小学校時代の友人を誘って一緒に行ったのですが、二人ではもし何かあったら対処できなかったでしょうね〜

それでも、途中休憩を多めに挟んでクルマを労わりつつ走り、結果は何事もなく無事に名古屋へ到着して夕方からのパーティーに参加、夜は市内のホテルに一泊して翌日の本番に備えました。

イベントは午前中にトヨタ博物館前からスタート。
今は愛・地球博の会場跡地でもある長久手公園内をぐるりと1周するコースをゆっくり走り、その後は展示スペースに車を置いて各自自由に過ごすようになっていたので、他の人のクルマを見たりしながら一日マッタリ過ごしたのでした。

S4トヨタ博物館.jpg
会場内の周回道路にて

最後に記念撮影後、会場にて解散だったのでそのまま高速に乗って帰ってきましたが、途中どうも音がおかしい・・・
どうも排気音が大きくなっているようだったので帰ってきて確認したら、マニホールドのガスケットが抜けてました(泣)

早速部品を発注すると、まだ入手可能だったのでとりあえずは一安心。
後日取り寄せて交換しました。
既に代替品になっていて、オリジナルとは形状が違いましたがそれでも純正部品には変わりはないし、何の加工も無しに付いたので全く問題ありませんでした。

当時入手できた部品番号は13117-0703Pでしたが、

さすがにもう出ないでしょうね・・・

マイナートラブル


トヨタ博物館から無事に?戻りガスケットの交換も終わって安心していると、今度はアイドリングにばらつきが出てきました。
特に雨の日にひどくなったので、何故かいな?と思って先輩の整備士のおじさんに見てもらったところ、アイドリング状態で1番シリンダのプラグコードを抜くなり、「プラグコードが駄目じゃんかよ!」
と、半笑いで言われてしまいました。

確かに、プラグコードを抜いているのにアイドリングの状態が殆ど変わっていないので、元々1番のプラグコードが劣化していたみたいです。

ほれっ!と渡されたコードを持った途端にビリビリ!と電気が走り感電しましたからね(汗)

湿気の多いときはどうやらリークしやすかったようで、普段よりアイドリング不調が分かりやすくなってたみたいです。

んでもって、これも早速部品を発注。
何とかこちらも部品が揃ったので、思い切って6気筒分いっぺんに交換しました。
こちらも既に代替品でしたが、マニホールドガスケット共々PA30グロリア用の番号だったと思います。
どちらもエンジンはG7なので、当時既にかなりの部分がPA用の部品と共通化されていました。
それでもまだ出てくる部品があっただけ良かったですが、20数年後の現在は殆ど何も出なくなってしまいましたね。

いよいよ快調に走れるようになって、それこそ雨の日も関係なく乗り回していましたが(若気の至りですな)
ある雨の日、ふと気が付くとフロントガラスの下側、ウェザーストリップゴムのフチから細かい泡が出ています。
よく見ると一箇所だけじゃなく2,3箇所からプクプクと出てきてます。
「何だコリャ!?」

しばらく観察していると、どうも泡は走行中だけ出ている様子。
そのときは良く分からなかったんですが、後日ウェザーストリップが劣化してガラスとの隙間が出来ていた事がわかり、どうも走行中には風圧でガラスとゴムの隙間が広がり雨水が染み出したみたいです。
応急処置としてホルツのゴムシーラーを前後ウェザーストリップゴムとガラスの合わせ目に塗ってみたところ泡は出なくなりました。

似たように問題でドアからの雨水の浸入があったのですが、雨どいに付いているステンレスのルーフモールの隙間から回り込んだ雨水がドア上部の隙間から室内に落ちてくるという現象があって、同じように隙間にシーラーを塗って水が回り込まないように対策をしました。
このルーフモールは雨どいに下から被せるようにして、タッピングビスで取り付けられているのですが、その下側の隙間へ雨どいに溜まった水が回りこんでドアの内側へ入り込んでくるんですね。
ドアゴムの劣化もあるのでしょうが、特にブレーキを踏むと勢い良く水が流れてドアの前のほうに入ってきていたんですが、これも無事に対策が出来ました。

雨つながりで言えば、ワイパー絡みのトラブルも抱えていました。
1型のワイパースイッチは抵抗式と言うのでしょうか?つまみを回すとスイッチが入り、そのまま回して行くとスピードが無段階に調整できると言う代物なのですが(2型は一般的な2スピード式)、こいつが曲者でして一度動かすとかなりの確率で止まってくれませんでした。
スイッチが馬鹿になりかけていたので、しばらく動いたままと言う事も日常茶飯事。
頭にきてスイッチをグリグリやっていると切れてくれたりするのですが、勢い余ってもう一度スイッチを入れてしまい無限ループに陥ると言う・・・
後に中古ですが、程度のもう少しまともなものに交換できたのでその現象はほぼ解消しました。

もうひとつワイパー絡みで言えば、ワイパーリンケージの緩みですね。
リンケージの左右を繋いでいる部分のEリングが古くなって緩んでいたのである頃から頻繁に外れるようになりました。
グロリアのワイパーは俗に言う「ケンカワイパー」なのですが、作動中に突如「ガクンッ!」と言うショックとともにリンケージが外れて片方が止まってしまうのでかなり難儀しました。
まあ、緩んだEリングを交換すれば済んだのですが、普段雨の日ばかり乗っていた訳でもなく、交換するにはアクロバティックな体勢でダッシュボードの裏側の狭い隙間に手を突っ込んで作業しなくてはならず、交換するのを躊躇してました。
しかし、ワイパーを使うたびに外れるようになってしまったので仕方なく休みの日に運転席の足元に寝そべってゴソゴソやる事数十分、何とか交換したのでした。

他にも雨の日と言えば、ある大雨に日に会社に乗って行ったんですが、会社に着いてドアを開けたら何だかドアの中からタプンタプン音がしてドアが揺れるんです。
「ん〜?」
と思ってもう一度ドアを開け閉めすると、ドアの中に水がたっぷり溜まっていることが判明。
ドア下に付いている水抜き穴がごみで詰まっていたので指でつついてみたらドバドバと勢いよく大量の雨水が出てきたのでした。

今ならまずやりませんが、あの頃は全く雨の日でも気にせず乗っていたので結構いろいろな事がありました。
と、言うお話でした。

キャブレターも一度オーバーホールに出しました。
購入当初からオートチョークが利かなかったこともあり、部品取りからニコイチで作ったキャブが手元にあったのでとりあえずそれに付替えて、当時の職場からほど近くにあった茅ヶ崎の「テクニカルトート」さんへ持ち込みました。
数週間後に引き取りに行きましたが、綺麗に仕上がっており取り付け後もオートチョークも利くようになって結果は満足でしたね。
その前には、しばらく知人から借りたPA用のキャブレターに換装していましたが、加速感はこちらのキャブのほうが良かったです。
ただし、リンケージが本来のものと違っていたので付替えて使っていたのですがクリアランスが微妙に悪かったようで、たまにフル加速するとリンケージが引っかかって加速し続けるという恐ろしい状況に陥る事があって、そんなときは落ち着いてキーをOFF。
そのまま惰性で走って安全な路肩に止めてから、ボンネットを開けてリンケージをガチャガチャやって戻してました。
すぐに直るんですけど、まあ古いクルマが路肩でボンネットあけて止まってたら目立つ事!
毎回痛い視線を感じながら直してました。
で、その後はアクセルを踏む量に気をつけながら安全運転に徹するのでした(笑)

ただひとつだけ良かったのは、今の車と違いパワーアシストが全く無いので、エンジンが止まっても操作自体に全く影響が無い事ぐらいでしょうかね。
今の車で走行中にいきなりキーをオフにする事を考えると・・・恐ろしいですよね。
・・・ってか切れるんですかね?

他にもトラブル以外の思い出もいくつかあるんですが、今回は一先ずこれにて終了です。

また思いだしたら書こうと思います。

それではまた






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