今年最後の更新は月末恒例のプリンス社報シリーズです。
今回は1964年4月号、通算138号となります。
この号は新車の発表が多くて見どころが多いです。
それでは早速表紙から
村山工場のグロリアのラインの写真ですね。
こちらは表紙裏とスカイラインS50S他発表の記事のページ
S50Dは前年に登場していますが、スタンダードの方はこの時グロリア6ワゴンとスカイラインGT(S54A-1)と同時発表となりました。
スカイラインGTはこの年の日本グランプリに出場させるため急ぎ100台生産してホモロゲを取ったのは有名な話。
最初のモデルではウェーバーはオプション扱いでした。
また。ステアリングハンドルはデラックスと同じホワイトのホーンリング付きで、ナルディタイプの3本スポークタイプはこちらも当初オプションでした。(白ハンドルが写っていますね)
速度計は後の丸2連とは異なりS50系と同じ横表示で速度表示が200キロまでになっているもの。
タコメーターはダッシュ上に別体で取り付けてあり、いかにも急造品と言った趣の物でした。(これも見難いですが写真で確認できます)
次は個人的に好きな業界ニュースのページ
じっくり読んでみてください
こちらの社内ニュースのページには、グランドグロリアとグロリア6の発表記事があります。
この号はタイミング的に新型車の発表が重なり、多数のクルマが掲載されているので読んでいて楽しいです。
社内ニュースの2ページ目には、ナショナルストックカーレースで優勝した生沢徹氏が記事になっています。
また、左のページでは販売促進のために社員一丸となって協力してくださいと言うことが書かれていますね。
海外のニュースは南アフリカでマイラーのノックダウン生産を始めたという話。
意外と海外でのノックダウン生産は行われていたんですね。
ほんの数年前まで日本は逆に海外メーカーのクルマをノックダウン生産する方の立場だったんですが、この頃には輸出や海外でのノックダウン生産を行う側になっているのが勢いを感じます。
最後は裏表紙の「世界の乗用車シリーズ」です
あまり日本ではなじみのないヴォグゾールです。
イギリスのクルマなのに東欧系の雰囲気があるのは、デザインのせいでしょうか?
あまりスタイルの良い車には思えませんが、当時どれくらい売れたんでしょうね?
今回は以上です。
どうにか年内更新が間に合いました。
また来年ものんびりした更新になるとは思いますが、宜しければ見に来てください。
それでは皆さん良いお年を
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S5系スカイラインはパトカーはありましたね。
他のは分からないですが、S54のパトカーも実際に存在しましたので多分色々あったと思います。