2024年07月13日
【死の海】釣り人の大敵!赤潮と青潮が出来る原因
死の海と呼ばれる「赤潮」と「青潮」。
釣り人にとっては大敵と言える現象のひとつですよね。
今回は、赤潮・青潮の発生原因や仕組みを解説します。
“死の海”
出典・photoAC
海には「死の海域」と呼ばれるエリアがあります。
死の海域とは、水中の酸素量が著しく低下した海域のことです。
ほとんどの生き物はその低酸素のエリアから逃げていきます。
しかし、逃げられず取り残されてしまった魚介類は弱って死んでしまいます。
この死の海域と呼べる現象を、日本では“赤潮”や“青潮”と呼びます。
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赤潮・青潮は釣果に影響を及ぼす
出典・photoAC
赤潮・青潮が発生しているエリアでは、酸欠状態の魚が多くなると考えられます。
釣りに影響があるのはもちろんのこと、漁業にも甚大な被害を及ぼします。
原因はプランクトンの増殖
出典・photoAC
赤潮・青潮のどちらにも関係してくるのが、多くの海の生き物のエサとなるプランクトンです。
プランクトンが異常に増殖することで、赤潮や青潮を発生させます。
プランクトンの増殖による赤潮
赤潮とは、海洋性プランクトンが異常に増殖した状態です。
海が赤くなっている場所は、普段は認識するのが難しいプランクトンが大量に発生し、可視化した状態になります。
問題なのは、異常に増殖したプランクトンが魚のエラに詰まってしまうこと。
魚は呼吸が出来なくなり、窒息して死んでしまいます。
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増殖したプランクトンの死による青潮
青潮とは、底に溜まった酸素の少ない海水が表層に上昇し、そこに含まれていた硫化水素が酸化して白濁した状態のことです。
増殖したプランクトンが死んで海底に沈殿すると、死骸が分解されるときに海中の酸素を大量に消費します。
すると、海底に酸素の少ない海水ができ、酸素を嫌う細菌が元気になります。
その細菌の作用によって、硫化水素が発生。
エリア一帯が低酸素状態になることで、魚介類は酸欠状態になり死んでしまいます。
どうしてプランクトンは異常増殖するのか?
出典・photoAC
プランクトンが異常に増殖してしまう理由のひとつとして、生活排水や農業廃水、工場排水が挙げられます。
排水には窒素化合物やリンが多く含まれていて、これがプランクトンの栄養源になってしまいます。
栄養たっぷりの水になることで、プランクトンが大量発生してしまうと言うことですね。
プランクトンの異常発生は海以外でも
プランクトンの異常増殖は、海だけでなく湖や池などでも起ります。
原因はやはり、生活排水や農業排水、工場排水によって水が“富栄養化”してしまうことです。
釣りに行く際は、事前に青潮や赤潮の発生がないか、釣り場となる海域の情報を調べておきましょう。
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