関脇大の里(24=二所ノ関)が、千秋楽を待たずに2度目の優勝を決めた。大関豊昇龍を押し出して13勝目。今場所は左おっつけから、圧倒する内容が目立った。史上最速での昇進が確実な大関としても、新必殺技が威力を発揮しそうだ。
初優勝をつかんだ右差しに、2度目の優勝は左おっつけという武器が加わった。八角理事長(元横綱北勝海)も「これまでは右だけ警戒していればよかった相手が、左も気を付けないといけなくなり、対策が難しくなった」と称賛。右を差され、左でおっつけられた相手が何もできない一方的な内容が多かった。
きっかけは、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)との異例の三番稽古だった。引退から5年以上経過している師匠に苦戦し、10勝7敗。その中で苦しめられたのが、師匠が現役時代から得意としていた左おっつけだった。自身も繰り出すと「そうだ! そのおっつけだ!」とゲキが飛んだ。同親方は、自ら気付くことが成長につながると、必要以上に助言しない方針。足りなかった左からの攻めに気づいた大の里は、おっつけを磨いていった。
2024年09月22日
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