ウクライナ侵攻における最激戦区のバフムトの戦いで最前線を張った「ワグネル」がもうロシア軍と契約しないという。英紙デイリー・メールが12日、報じた。
エフゲニー・プリゴジン氏が率いる民間軍事会社ワグネルの傭兵部隊はウクライナ侵攻で、手段を問わずに大きな戦果をあげてきた。刑務所から凶悪犯をスカウトし、6か月、最前線で戦えば恩赦を与えるというやり方などだ。数万人の囚人兵を犠牲にして、領土を拡大してきた。しかし、プリゴジン氏の影響力が大きくなり、クーデターを起こされるのを恐れたロシア軍が弾薬供給などを渋り出し、反発したワグネルは最前線から撤退開始。現在、入れ替わりでロシア軍が最前線に入っている。
そんな中、ロシア国防省はすべての志願兵グループに対し、6月末までに国防省との契約に署名するよう促している。国防省と直接契約を結ぶことで、志願兵グループに法的地位と包括的支援が正式に与えられ、指揮系統がセルゲイ・ショイグ国防相に統一できるという理由だ。一方で、ロシアメディアは「契約を結ぶことで従属化させるというのは、ショイグ国防相がプリゴジン氏を屈服させるための作戦だ」と指摘している。
プリゴジン氏もそう考えているようだ。ロシアのSNSテレグラムで「ワグネルはショイグといかなる契約も結ぶつもりはない。軍を適切に動かせないショイグの指揮では戦果は出せない。指揮系統が損なわれる。契約しなかったら武器と弾薬を与えてくれないということだろう。しかし、雷が鳴ると、国防省は助けを求めて武器と弾薬を持って走ってくる」と述べた。ロシア軍がピンチになれば、国防省がワグネルに頼らざるを得ないと自信を持っているようだ。
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2023年06月13日
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