2018年10月10日
センター現代文の攻略 実践編第1回(東進2018年用第1回)
センター現代文の攻略 実践編 第1回です。
基礎編では、現代文ってどういう風にして読んでいけばよいのか、
どういうことに注意して選択肢を選べばよいのかなど見てきました。
これからの実践編では、基礎編の知識を実際の模試の過去問に適用します。
そして、なるほど、実際にこういうプロセスで解いていったらいいんだっていうことを体得していただけたらいいなと思っています。
なので、基礎編をまだ読んでいない方は先に基礎編を見ることをお勧めします。
基礎編のバックナンバーはこちら
センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」
センター現代文基礎編第6回「基礎編のまとめ」
そして、実践編第1回から第6回までは
東進 2018年用 センター本番レベル模試過去問 を使用します。
1週間に1回のペースで、毎週水曜日に更新しようと思います。
教材はこちらからご準備ください
第7回から第12回まではこちらを使用します。
先に準備しておきたい方はこちらから購入をお願いします。
__________________________________________________
さあ、それでは実際に解説を行っていきましょう。
一応手順の確認をします。
@パート分けをする
A設問を見て問題文の要求を知る(言いかえなのか理由説明なのか筆者の主張なのか)
B傍線部を含む一文を分析して、パートの中から読む場所を限定する
CBで読んだ内容を文章構造を保存する意識でまとめる
D選択肢を見て、Cでまとめた内容と同じことが書いてある選択肢を選ぶ
Eもし迷ったら不正解のパターンを参考にして消去法で解く
こんなところです。
各手順が思い出せない人は基礎編でしっかり勉強してくださいね。
現代文は本当に急がば回れなので、しっかり方法を見つけないと、
いくら演習しても一向に成績は伸びませんから。
さあ、今度こそ解説に入ります。
まずは解説プリントです。カラーで印刷していただければと思います。
☆パート分けと根拠☆
一応解説プリントの表記だけ説明します。
<蛍光ペン>:解答の根拠になる場所。
ピンク(第1根拠)→水色(第2根拠)→緑色(第3根拠)です。
記述編では第4根拠以降も使いますが、センターだと3つで十分です。
オレンジ色:誤りの選択肢注意ポイントです
<ボールペン>:文章構造の明示(センターではあまり使いません)
(記述のときに多用するものです)
水色:対比
桃色:因果関係
緑色:論理の貫通
紫色:具体例(読み飛ばす場所)
<赤ペン>:文の流れを示す接続詞
<青ペン>:パート分けのしるし
これはセンターでも記述でも統一しているルールなので覚えてください。
ここからの解説は上に貼った解説プリントを見ながら読んでくださいね。
手順@ パート分け
・まずは傍線部Aが1段落、傍線部Bが6段落にあるので、この中のいずれかでパート分けができます。6段落頭に「こうして」とあります。「こうして」というのは、前までの内容を受けて、その内容を基に新しい提言をするときに使う接続詞なので、ここで切れることが分かります。すなわち、パート@が1段落から5段落までと分かります。
・次に、傍線部Cが12段落にあるので、ここまでのいずれかで切れます。11段落頭に「以上のような考察から」とあります。これは明らかに今までの内容を受けて新しい論を展開しようとしています。ということで、パートAは6〜10段落までと分かります。
・次に、傍線部Dが18段落にあるので、ここまでのどこかで切れます。13〜17段落頭の表現を見る限り、話題が変わっているとは言えません。18段落の「つまり」も前までの内容のまとめなので同じ塊だといえなくもないのですが、「つまり」でいったん前までの整理を軽く行って、すぐにそれを受けて新しい論を展開するということがあります。というところから総合的に判断してパートBは11〜17段落と認識しましょう。
・となれば、最後のパートCが18〜19段落ということになります。
整理すると、
パート@:1〜5段落
パートA:6〜10段落
パートB:11〜17段落
パートC:18〜19段落
ということです。
まずはこのパート分けが正確にできるようになりましょう!
__________________________________________________
手順A 問題文の要求
・パート分けが終わったらやっと設問を見ます。(漢字は除いて)
・設問2は理由説明
・設問3は内容説明
・設問4は内容説明
・設問5は筆者の主張
把握する情報はこれだけで十分です。くれぐれも選択肢は見てはいけません。
__________________________________________________
手順B 読む場所の限定
・設問2について。
理由説明なのでまずはどのような単語を探せばよいか考えます。
なお、傍線部を含む一文を見ると、「それに対して」とあるので、対比の文脈であることが分かります。対比の文脈において、どちらか一方が分かりにくのはなぜかと考えるわけです。簡単な例で考えましょう。「朝起きて炭酸飲料を飲むという考えは、朝起きてミネラルウォーターを飲むという考えに比べて分かりにくい」という文だと分かりやすいですね。これはなぜかといわれれば、「多くの人が朝起きたら水を飲むという傾向があるから」とか「一般的には朝起きてすぐに炭酸を飲むことはされないから」とかという理由になるでしょう。この文でも同じことです。すなわち、どういう単語を探せばよいかというと、「一般的には」「ふつうは」「〜傾向が強い/弱い」というような言葉を探せばよいと分かるでしょう。
そして、パートの中から探すと、3段落の1文目に見つかります。そうすれば、この部分はきちんと読みましょう。そうすると、根拠として、2−Aが見つかります。
・設問3について。
傍線部を含む一文を見ると、第一に〜、第二に傍線部、第三に〜とあります。つまり、傍線部が担当しているのは3つの論のうち二番目のものだということですね。7段落から一つ目の論が書かれています。8段落の頭に「そうであるならば」とあるので、これは前と同じグループです。そして、9段落には「さらに」とあります。第一の論を受けて添加という形で二つ目の論が示されていますね。なお、10段落には「そして」とあるので、これまた論が進んでいます。すなわち、ここは三つ目の論ということですね。
ここまでわかると、どこを見ればよいかは簡単です。そうです、9段落ですね。9段落の内容を読んで、根拠3−Aを得ることができます。
・設問4について。
傍線部を見ると、強調された2つの言葉が見えますね。明らかにそれぞれを言い換える問題です。つまり、パートの中から「経験的調査」に当たる部分と、「理論化」に当たる部分を探していけばいいわけです。すると、14段落後半に「観察して分析する」とあります。このあたりが「調査」の言いかえとしては適当そうなのでここを読んで根拠4−Aを得ることができます。次に、「理論化」の言いかえ先は17段落後半に「このような作業が理論化」と書かれていますね。この中に皿に指示語があるので、前の部分を見ます。すると、解答の根拠4−Bを得ることができます。
・設問5について。
問題の要求が「筆者の主張」です。このパターンは逆説表現を探すというルールがあります。
すると、傍線部2行先に「ではなく〜」とあるので、ここを読んで解答の根拠5−Aを得ることができます。
・設問6について。
この問題はパート分けがそのまま答えになります。
__________________________________________________
手順C 解答をまとめる
手順D 選択肢を選ぶ
・設問2について
根拠2−Aが書いてあるのはBだけです。
よって答えはBしか選べません。
・設問3について
根拠3−Aが書いてあるのは@だけです。
もちろん@以外を選ぶわけありません。
・設問4について
根拠4−Aは@・B・Dに書いてあります。
根拠4−BはBにしかありません。
よって答えはBです。
@の後半は4−Bの不適切な言いかえです。普遍性を見出すことではなく、普遍性を高めることですからね。
・設問5について
根拠5−AはCにしかありません。
よって当然Cを選べばよいです。
Aの後半は不適切な言いかえです。
「理解の検証」では不十分です。「理解の正誤の検証」が本文に書かれていました。
・設問6について
パート分けの結果を正しく著しているのはCです。
__________________________________________________
小説はもっと簡単ですよ。
設問1について
この問題でよく言われるのは「2つまでは絞れるんですけど…」ということです。迷ったときに正解を選ぶ方法をお伝えしましょう。それは必要十分条件を意識することです。
今回の問題の場合、イが少し迷うでしょうか。
@とBで迷うと思いますが、普段問題を解くときはおそらく
「まぜ返す」→「わきから口を出した」は言えるかなあ?とか考えていると思います。
これだけではなくて、「わきから口を出した」→「混ぜ返す」っていうかなあ?って考えればよいのです。
このように、両方の視点で考えることで極檀に正答率は上がると思います。
答えはプリントに書いている通りです。
設問2
「カッちゃん」の印象が問われています。
ゆえに、パートの中からセリフ以外で、描写を探しましょう。
すると2つの根拠2−Aと2−Bを得ることができます。
それぞれの要素を正確に表せているのはBしかありません。
Aは2−Bを満たしていそうですが、不適切な因果関係があります。
「若さゆえに」という因果関係は本文にはありません。
設問3
「カッちゃん」の心情が問われています。
ゆえに、指示語を基にしつつ、セリフ以外から描写を探します。
すると、根拠3−Aを得ることができます。
根拠3−Aが書かれているのはCしかありません。
@は似ていますが不適切な因果関係があります。
「忍びないので」という因果関係は本文には書かれていません。
設問4
まず不適切なものを選ぶことに注意しましょう。
「ありゃ」という指示語があるので指示語を拾いましょう。
すると、指示語先で根拠4−Aを得ることができます。
この根拠が書かれていないのはBだけです。
Bは不適切な言いかえです。
「気に入った場所ににおいをつける」とは書いていませんでしたね。
あくまでも、「においを付けた場所を覚えている」としか書かれていませんからね。
設問5
兄の心情が問われているので、セリフ以外から兄の描写を探します。
すると、根拠5−Aを得ることができます。
これが書かれているのは@とDです。
ただし、Dには不適切な因果関係があります。
慣れといえば慣れなのですが、因果関係があれば怪しいんですよ。
このように、小説は本当に簡単です。
ただ、ぼーっと説いていると、不適切な言いかえに気づかないこともあります。
正しい言いかえかどうか検証する習慣をつけている方が良いと思います。
__________________________________________________
はい、これで無事満点が取れましたね。
初めてなので、ああなるほど、こういう感じで解くのねって
思った人も多いんじゃないでしょうか。
慣れるまでは読む場所の限定がなかなかできないかもしれませんが、
今回やったように、結構バッサリ行っちゃって大丈夫なんですね。
というよりばっさりやってみて失敗する経験もしてほしいと思います。
その失敗をした分だけきっと習得へ近づけると思います。
何か質問がある人はコメント欄にお書きください。
注:コメントへの返信は毎週日曜日です
また、個人的な授業を希望する方は「学習相談」からメールで送ってください。
可能な範囲で対応させていただきます。
なお、個人授業に関しては少しの授業料をいただきます。
料金等はメールの方でやり取りできればと思っています。
基礎編では、現代文ってどういう風にして読んでいけばよいのか、
どういうことに注意して選択肢を選べばよいのかなど見てきました。
これからの実践編では、基礎編の知識を実際の模試の過去問に適用します。
そして、なるほど、実際にこういうプロセスで解いていったらいいんだっていうことを体得していただけたらいいなと思っています。
なので、基礎編をまだ読んでいない方は先に基礎編を見ることをお勧めします。
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センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」
センター現代文基礎編第6回「基礎編のまとめ」
そして、実践編第1回から第6回までは
東進 2018年用 センター本番レベル模試過去問 を使用します。
1週間に1回のペースで、毎週水曜日に更新しようと思います。
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さあ、それでは実際に解説を行っていきましょう。
一応手順の確認をします。
@パート分けをする
A設問を見て問題文の要求を知る(言いかえなのか理由説明なのか筆者の主張なのか)
B傍線部を含む一文を分析して、パートの中から読む場所を限定する
CBで読んだ内容を文章構造を保存する意識でまとめる
D選択肢を見て、Cでまとめた内容と同じことが書いてある選択肢を選ぶ
Eもし迷ったら不正解のパターンを参考にして消去法で解く
こんなところです。
各手順が思い出せない人は基礎編でしっかり勉強してくださいね。
現代文は本当に急がば回れなので、しっかり方法を見つけないと、
いくら演習しても一向に成績は伸びませんから。
さあ、今度こそ解説に入ります。
まずは解説プリントです。カラーで印刷していただければと思います。
☆パート分けと根拠☆
一応解説プリントの表記だけ説明します。
<蛍光ペン>:解答の根拠になる場所。
ピンク(第1根拠)→水色(第2根拠)→緑色(第3根拠)です。
記述編では第4根拠以降も使いますが、センターだと3つで十分です。
オレンジ色:誤りの選択肢注意ポイントです
<ボールペン>:文章構造の明示(センターではあまり使いません)
(記述のときに多用するものです)
水色:対比
桃色:因果関係
緑色:論理の貫通
紫色:具体例(読み飛ばす場所)
<赤ペン>:文の流れを示す接続詞
<青ペン>:パート分けのしるし
これはセンターでも記述でも統一しているルールなので覚えてください。
ここからの解説は上に貼った解説プリントを見ながら読んでくださいね。
手順@ パート分け
・まずは傍線部Aが1段落、傍線部Bが6段落にあるので、この中のいずれかでパート分けができます。6段落頭に「こうして」とあります。「こうして」というのは、前までの内容を受けて、その内容を基に新しい提言をするときに使う接続詞なので、ここで切れることが分かります。すなわち、パート@が1段落から5段落までと分かります。
・次に、傍線部Cが12段落にあるので、ここまでのいずれかで切れます。11段落頭に「以上のような考察から」とあります。これは明らかに今までの内容を受けて新しい論を展開しようとしています。ということで、パートAは6〜10段落までと分かります。
・次に、傍線部Dが18段落にあるので、ここまでのどこかで切れます。13〜17段落頭の表現を見る限り、話題が変わっているとは言えません。18段落の「つまり」も前までの内容のまとめなので同じ塊だといえなくもないのですが、「つまり」でいったん前までの整理を軽く行って、すぐにそれを受けて新しい論を展開するということがあります。というところから総合的に判断してパートBは11〜17段落と認識しましょう。
・となれば、最後のパートCが18〜19段落ということになります。
整理すると、
パート@:1〜5段落
パートA:6〜10段落
パートB:11〜17段落
パートC:18〜19段落
ということです。
まずはこのパート分けが正確にできるようになりましょう!
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手順A 問題文の要求
・パート分けが終わったらやっと設問を見ます。(漢字は除いて)
・設問2は理由説明
・設問3は内容説明
・設問4は内容説明
・設問5は筆者の主張
把握する情報はこれだけで十分です。くれぐれも選択肢は見てはいけません。
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手順B 読む場所の限定
・設問2について。
理由説明なのでまずはどのような単語を探せばよいか考えます。
なお、傍線部を含む一文を見ると、「それに対して」とあるので、対比の文脈であることが分かります。対比の文脈において、どちらか一方が分かりにくのはなぜかと考えるわけです。簡単な例で考えましょう。「朝起きて炭酸飲料を飲むという考えは、朝起きてミネラルウォーターを飲むという考えに比べて分かりにくい」という文だと分かりやすいですね。これはなぜかといわれれば、「多くの人が朝起きたら水を飲むという傾向があるから」とか「一般的には朝起きてすぐに炭酸を飲むことはされないから」とかという理由になるでしょう。この文でも同じことです。すなわち、どういう単語を探せばよいかというと、「一般的には」「ふつうは」「〜傾向が強い/弱い」というような言葉を探せばよいと分かるでしょう。
そして、パートの中から探すと、3段落の1文目に見つかります。そうすれば、この部分はきちんと読みましょう。そうすると、根拠として、2−Aが見つかります。
・設問3について。
傍線部を含む一文を見ると、第一に〜、第二に傍線部、第三に〜とあります。つまり、傍線部が担当しているのは3つの論のうち二番目のものだということですね。7段落から一つ目の論が書かれています。8段落の頭に「そうであるならば」とあるので、これは前と同じグループです。そして、9段落には「さらに」とあります。第一の論を受けて添加という形で二つ目の論が示されていますね。なお、10段落には「そして」とあるので、これまた論が進んでいます。すなわち、ここは三つ目の論ということですね。
ここまでわかると、どこを見ればよいかは簡単です。そうです、9段落ですね。9段落の内容を読んで、根拠3−Aを得ることができます。
・設問4について。
傍線部を見ると、強調された2つの言葉が見えますね。明らかにそれぞれを言い換える問題です。つまり、パートの中から「経験的調査」に当たる部分と、「理論化」に当たる部分を探していけばいいわけです。すると、14段落後半に「観察して分析する」とあります。このあたりが「調査」の言いかえとしては適当そうなのでここを読んで根拠4−Aを得ることができます。次に、「理論化」の言いかえ先は17段落後半に「このような作業が理論化」と書かれていますね。この中に皿に指示語があるので、前の部分を見ます。すると、解答の根拠4−Bを得ることができます。
・設問5について。
問題の要求が「筆者の主張」です。このパターンは逆説表現を探すというルールがあります。
すると、傍線部2行先に「ではなく〜」とあるので、ここを読んで解答の根拠5−Aを得ることができます。
・設問6について。
この問題はパート分けがそのまま答えになります。
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手順C 解答をまとめる
手順D 選択肢を選ぶ
・設問2について
根拠2−Aが書いてあるのはBだけです。
よって答えはBしか選べません。
・設問3について
根拠3−Aが書いてあるのは@だけです。
もちろん@以外を選ぶわけありません。
・設問4について
根拠4−Aは@・B・Dに書いてあります。
根拠4−BはBにしかありません。
よって答えはBです。
@の後半は4−Bの不適切な言いかえです。普遍性を見出すことではなく、普遍性を高めることですからね。
・設問5について
根拠5−AはCにしかありません。
よって当然Cを選べばよいです。
Aの後半は不適切な言いかえです。
「理解の検証」では不十分です。「理解の正誤の検証」が本文に書かれていました。
・設問6について
パート分けの結果を正しく著しているのはCです。
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小説はもっと簡単ですよ。
設問1について
この問題でよく言われるのは「2つまでは絞れるんですけど…」ということです。迷ったときに正解を選ぶ方法をお伝えしましょう。それは必要十分条件を意識することです。
今回の問題の場合、イが少し迷うでしょうか。
@とBで迷うと思いますが、普段問題を解くときはおそらく
「まぜ返す」→「わきから口を出した」は言えるかなあ?とか考えていると思います。
これだけではなくて、「わきから口を出した」→「混ぜ返す」っていうかなあ?って考えればよいのです。
このように、両方の視点で考えることで極檀に正答率は上がると思います。
答えはプリントに書いている通りです。
設問2
「カッちゃん」の印象が問われています。
ゆえに、パートの中からセリフ以外で、描写を探しましょう。
すると2つの根拠2−Aと2−Bを得ることができます。
それぞれの要素を正確に表せているのはBしかありません。
Aは2−Bを満たしていそうですが、不適切な因果関係があります。
「若さゆえに」という因果関係は本文にはありません。
設問3
「カッちゃん」の心情が問われています。
ゆえに、指示語を基にしつつ、セリフ以外から描写を探します。
すると、根拠3−Aを得ることができます。
根拠3−Aが書かれているのはCしかありません。
@は似ていますが不適切な因果関係があります。
「忍びないので」という因果関係は本文には書かれていません。
設問4
まず不適切なものを選ぶことに注意しましょう。
「ありゃ」という指示語があるので指示語を拾いましょう。
すると、指示語先で根拠4−Aを得ることができます。
この根拠が書かれていないのはBだけです。
Bは不適切な言いかえです。
「気に入った場所ににおいをつける」とは書いていませんでしたね。
あくまでも、「においを付けた場所を覚えている」としか書かれていませんからね。
設問5
兄の心情が問われているので、セリフ以外から兄の描写を探します。
すると、根拠5−Aを得ることができます。
これが書かれているのは@とDです。
ただし、Dには不適切な因果関係があります。
慣れといえば慣れなのですが、因果関係があれば怪しいんですよ。
このように、小説は本当に簡単です。
ただ、ぼーっと説いていると、不適切な言いかえに気づかないこともあります。
正しい言いかえかどうか検証する習慣をつけている方が良いと思います。
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はい、これで無事満点が取れましたね。
初めてなので、ああなるほど、こういう感じで解くのねって
思った人も多いんじゃないでしょうか。
慣れるまでは読む場所の限定がなかなかできないかもしれませんが、
今回やったように、結構バッサリ行っちゃって大丈夫なんですね。
というよりばっさりやってみて失敗する経験もしてほしいと思います。
その失敗をした分だけきっと習得へ近づけると思います。
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