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2017年12月17日
【宮城県気仙沼市】港町の防潮堤建設断念について
1.はじめに
今回は、宮城県気仙沼市港町に建設予定であった防潮堤建設断念したことについて、私見を含めてブログにまとめたいと思います。
2.気仙沼市の港町防潮堤建設について
県のこれまでの計画は以下のとおりです。
・港町の臨海道路(気仙沼市内唯一の4車線道路)沿いに海抜5.0mの高さ、延長460mの防潮堤を建設する事業
・海抜5.0mの高さはLevel1津波(頻繁に発生する津波)を想定した高さ
・防潮堤が建設される区間は、巨大な漁船が停泊している区間で、気仙沼の観光地の一つとなっているところです。
・かなり前から計画は決定されていましたが、地元の反対が根強く、事業がストップしていました。
これを受けて、県の新計画は、接続を予定した魚市場前の防潮堤(海抜5.0m、長さ約1.3q)を西側に180m延ばし、山につなげるものに変更するということです。
最近この付近を走行したときの動画を以下に示します。
フェリーターミナル→南気仙沼方面を走行したときの車載動画
下に防潮堤の位置を記載した図を示します。黄色がこれまでの計画、赤が新計画です。
平面でみても解りづらいので、GoogleEarthの3Dマップを用いて、海側からこれまでの計画案を表現してみました。標高の縮尺は3倍に拡大しています。
こうやってみると、防潮堤だけ建設されると、内陸から船や海をみることができませんね。かなりウザいです。山が迫っている場所なので、ホテルが建ってる場所に避難可能かと思います。
3.防潮堤建設断念についての私見
かつてあれだけの津波の被害を被りながら、地元の多数が反対している事業を無理に推し進める必要はないと思います。県の判断は妥当なのかなと考えます。景観云々を理由としていますが、本当に理由は2020年のリミットまでに事業が完了しないことが理由だと思います。
宮城県は、貧乏な県ですので、国からに補助金なしで事業を行うことはまずできません。
他にも地元が反対している事業、明らかに無駄な事業が無数に残っています。今年度中にある程度仕分けをして本当に必要な事業に絞った方が良いのではないかと思います。それにしても「誰が」この事業を行うことを決めたのでしょうか。
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