おもしろい心理学〜心理の達人〜

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ビジネスにおいて判断力が鈍る夕暮れ時は、ミスをしやすい時間帯だと言われており、相手の気の緩みを利用して夕方以降に商談を持ってくるテクニックがあります。

心理学ではこれを「黄昏効果」と呼んでおり、恋愛においても同じような効果があると考えられています。

夕暮れ時は、人間の活動能力が全般に低下する時間帯だとされており、相手の気持ちを聞き出したり、告白をするには最適な時間とも言えるのです。

また、夕方以降の夜間においても、暗闇の中で外見がはっきり見えなくなることにより、普段の外見より高評価になることがわかっています。

更に、告白するタイミングも重要になってきます。

印象に残りやすいのは絶頂（ピーク）と終わり（エンド）の記憶という法則があり、デートの最後に自分の気持ちを伝えるほうが、相手に強く印象づけることができるのです。

心理学には「単純接触効果」と呼ばれるものがあります。

これは文字通り、何度も会うことによって、相手を見慣れ、警戒心が薄れていき好意を持ちやすくなる効果のことです。

職場恋愛や学生の頃に近くの席になった異性を好きになるのもこの「単純接触効果」が関係していると考えられています。

また、ある調査では学生を対象に告白の経験や告白までに費やした時間についてのアンケートがあります。

結果として、出会ってから3ヶ月以内に告白をして成功したのが約41%・4~12ヶ月以内にだと約11%・13ヶ月以上になると約35%の成功率というものでした。

この結果から考えると、出会ってから3ヶ月以内に告白することが恋愛に発展する確率が高いことがわかります。

また、時期を逃してしまうと友達のままで終わってしまうケースが多く、告白が成功した方には共通して2人だけの時間を持ったことがあることがわかっています。

つまり、「単純接触効果」によって何度も顔を合わせているとお互いに好意を持ちやすくなりますが、告白するタイミングを逃してしまうとその成功率が下がってしまうことが考えられるのです。

心理学には「ゲイン・ロス効果」というものがあります。

これは、人が総量よりも「変化の度合い」によって大きく影響を受ける心理のことです。

例えば、いつも強気な人が急に弱気な一面を見せたり、体格がほっそりしていた男性が脱いだら実はマッチョだったり、不良っぽい人が動物や子供に対してとても優しかったり。というギャップが大きな変化と感じられ、好意を持つきっかけになるのです。

ちなみに、職場環境でいうならば、普段厳しい上司がいきなり褒めてくれた。というのもこれに当てはまります。

しかし、注意すべきこともあります。

それは、始めからギャップの心理効果を狙って第一印象を悪くするのはNGです！

人は第一印象によって多くの要素を固定化する傾向にあります。

また、ギャップがいつもプラスに働くとは限りません。

良いイメージから悪いギャップを見せてしまうと、その分マイナスの影響も強くなることがわかっています。

最も効果的な使い方は、意中の方にだけギャップを見せることです。

例えば、いつもはしっかりとしていて頼りがいある女性が、その男性の前だけ甘えた仕草や言葉を使うことで「自分にだけ特別な一面を見せてくれいている。」と感じます。

また、職場ではボーイッシュな制服でいることが多い女性も、デートの際に女性らしい可愛い服装をすることで「その男性だけに見せている自分。」をアピールすることができるのです。

人には固有の「近づいてほしく距離」というものがあります。

これは心理学で「パーソナルスペース」と呼ばれており、家族・恋人・友人・ビジネスなどによってその距離は変化していきます。

例えば、恋人との距離に他人が入ってきてしまうと不快に感じてしまったりすることがあります。

一般的な「パーソナルスペース」の形はキレイな円になっているのではなく、「前後に広く左右に狭い」という特徴を持っています。

この「パーソナルスペース」を使った恋愛テクニックとして、食事の時にカウンター席を使ったりすることで、相手の「パーソナルスペース」に近づき、親近感を増すことが期待できます。

また食事に限らず、映画デート・ドライブデートもおすすめです！

恋人の距離に自然と入ることができれば、自分の「パーソナルスペース」に受け入れたと感じ、相手の警戒心を解くことができるはずです。

心理学者「ジョセフ」と「ハリー」が考案した「ジョハリの窓」という自己についてタイプを分けたものがあります。

【開放領域】：自分も他人も知っている自分
【盲点領域】：他人だけが知っている自分
【隠蔽領域】：自分だけが知っている自分
【未知領域】：自分も他人も知らない自分

この中で褒められた時に、最も嬉しく感じるのが【盲点領域】：「他人は知っているけど自分は知らない自分」なのです。

つまり、「美人」と評判の女性が、自分にその自覚がある場合、「キレイですね。」と褒められてもうれしさをさほど感じない傾向にあると言えます。

また、自分が気づいていないところを褒められ、驚くことを心理学では「自己拡大」と言います。

この「自己拡大」の喜びを与えてくれた人に対して、特別な感情を持つこともわかっています。

恋愛テクニックとして「相手が気づいていない長所」を褒めることで、特別な存在となり、仲を深めることが期待できるのです。

褒め方も男性と女性によって違いがあり、男性は部分的に褒められるよりも全体を褒められることを好む傾向にあり、反対に女性は部分的に褒められることを好む傾向にあります。

デートで会話が盛り上がらないと相手に良くない印象を与えてしまうことがあります。

人は気持ちよく自分のことを話せると、会話が盛り上がったように感じ、気分が良くなるものです。

つまり、「聞き上手」になることがポイントになってきます。

「聞き上手」になるためのポイントはYES・NOで答えられない「開いた質問」です。

「開いた質問」とは、学生の時に英語の授業などでよく聞いていた「5W1H」に関する質問になります。

【5W1H】
Who：誰と
Where：どこで
When：いつ
What：何を
Why：なぜ
How：どのように

といった情報伝達の基本要素になります。

例えば、相手の趣味が旅行だとしたら「どこに行くの？」「誰と行くの？」「いつ行くの？」などのように質問をすることで会話が続きます。

しかし、1つ気を付けてもらいたいのが「Why：なぜ」を使った質問は、深く考えなければならず、会話が止まってしまう恐れがあります。
「Why：なぜ」は基本的に使わないほうが無難かと思います。

また、相手の話しに「相づち」を打ったり、相手が話した内容を仮に知っていたとしても「知らないふり」をするのも非常に大事です。

「相づち」を打つポイントは、相手の動きに変化があった時です。

だた「相づち」を多く打てば良いというものではなく、話しの区切りはもちろん、顔を向けたり、体を傾けたり、視線を向けたりした時に「相づち」を打つことがポイントになります。

会話を盛り上げる恋愛テクニック「聞き上手」になる。

これをマスターしておくと恋愛のみならず、ビジネスや友好関係にも非常に役立ちます！

好きな方との初めてのデートほど、ドキドキ・キュンキュンしてできるだけ長く一緒にいたいと思うものです。

ですが、恋愛心理学的には最初のデートこそ時間を短くした方が相手の気持ちを刺激すると言われています。

短時間が良い理由は、人が集中していられるのは90分ほどで、初めての相手と2時間以上2人きりでいると、無意識のうちに疲れを感じ始めてしまうのです。

また、デートをする環境も非常に重要になってきます。

心理学では「ランチョン・テクニック」と呼ばれるものがあり、これはおいしい食事を利用して、食事の満足感と相手に対する満足感を重ねやすくなる効果があります。

ある心理実験では、快適な環境と不快な環境である人物の調査票を見てもらい評価してもらうものがありました。

ご想像の通り、同じ人物の調査票にも関わらず、快適な環境の方が高い評価を得たのです。

つまり、初めてのデートで大切なのは「長く一緒にいる」ことではなく、「短時間で快適な環境でおいしい食事をする」ことだと言えるのです。

もちろん全ての条件をわざわざ整える必要はありません。

恋愛テクニックの1つとして覚えておくと良いでしょう！

気になる人をデートに誘いたいけど恥ずかしくて中々切り出せない方も多いのではないでしょうか。

今回は、心理学的にデートに誘う時や頼みごとをする時に効果的な恋愛テクニックをいくつかご紹介します。

まず初めは「カサッチャー効果」です。

「カサッチャー効果」とは、テープレコーダーのスイッチを入れると自動的にサーッと音がすることが名前の由来になっています。

理由付けをすることにより、頼みごとに正当性を感じ、深く考えずに了承してしまう効果を意味します。

ある心理実験では「先にコピーを撮らせてほしい」とお願いするよりも「コピーを撮らなければならないので、先に撮らせてくれませんか？」とお願いしたほうが効果的だという結果が出ています。

また、おもしろいことに「理由にならない理由」であったとしても、その効果は表れたのです。

その他、デートに誘うテクニックとして「フット・イン・ザ・ドア」があります。

通常はビジネスなどで応用されるテクニックなのですが、恋愛にも応用することが可能です。

「フット・イン・ザ・ドア」とはビジネスマンがドアに足を入れることができれば成功する。という意味合いからきており、最初に小さな要求をして、次に本命の要求をする。という手法です。

人は、一度頼みごとを承諾すると、それに続く頼みごとも断りづらくなる心理を持っています。

例を挙げると、、、

デートに誘うことが本命のお願いだとし、最初に「おすすめの映画のDVDあったら今度貸してよ。」とお願いします。
相手とある程度顔見知りであれば心よく貸してくれるでしょう。
そして、DVDを返却する時に「すごくおもしろかった！ありがとう！この監督の新作の映画が来週公開するみたいなんだけど、一緒に見に行ってみない？」と言います。

デートという言葉を使っていないだけに、気恥ずかしさを感じる必要もありませんし、相手も受け入れやすいでしょう。

また、反対に先に大きなお願い事をする「ドア・イン・ザ・フェイス」という方法もあります。

これは、最初に到底受け入れられないような大きな要求をし、一度断りを入れると、次の本命の要求に対して断りづらくなる。というテクニックです。

例を挙げると、、、

食事に誘いたい相手に対して「今度の休みデートしてくれませんか？」とお願いします。
食事すらOKしてくれるかわからない相手ですので、1日中デートという事になるとまず断られますよね。
おそらく、「すいません。ちょっと忙しくて。。。」と断られるのではないでしょうか。
そこで、「じゃあ、午後からでも。」「せめて夕方に食事だけでも。」と目的に向かって要求を下げていくと、相手は「じゃあ、食事だけなら。」とOKしてくれやすなるのです。

また、仮にこれらの恋愛テクニックを使ってデートを断られたとしても「笑顔」で受け入れることが大切です。

誘いを深追いせず、相手が歩み寄りたいという気持ちになるまで時間をおいてみましょう。

心理学には「ウィンザー効果」という第三者から伝えられた情報の方が信憑性が増し、印象が強く残る。という考え方があります。

少し策略的だと思われるかもしれませんが、この「ウィンザー効果」を利用して、共通の友達を通してあなたの良い噂や褒め言葉を伝えてもらう恋愛テクニックがあるのです。

特に、好意を寄せている相手があと一歩という状況であるならば、最後の一押しとして非常に効果的です。

信頼している第三者から「あの人は本当に優しい人だよ。」などのように伝えられると、「やっぱり。自分の考えは間違っていなかった。」という確信しも繋がります。

また、リスクも伴いますが、共通の友人を通して「あなたのこと好きみたい。」と伝えてもらうのも1つのテクニックです。

この場合、女性から男性にアプローチする場合のほうが効果的かもしれません。

好意の「返報性」で説明したように、好意を持たれると返したくなる心理が働くのです。

相手に自分を魅力的に魅せるテクニックの1つとして「ユーモア」があります。

好きな男性のタイプの上位には常に「おもしろい人」が入っています。

しかし、女性によって「ユーモア」は必ずしも魅力的に映るとは限らないのです。

「ユーモア」には【自虐的ユーモア】と【知性的ユーモア】の2つがあります。

【自虐的ユーモア】は、自分のダメなところや失敗を誇張して話すことで、相手に「自分より下」だとどこかで思わせ、安心感を持たせます。

【知性的ユーモア】は、機転を利かせ気の利いた言葉などをかけることで、男性の場合大きな魅力になると考えられています。

問題なのは、この「ユーモア」が男性と女性によって受け取り方に違いがあるところです。

男性は、自分より下に見えすぎてしまうと恋愛対象としてみない傾向にあり、反対に自分より知性が高く見える女性には敬遠しがちになる傾向があります。

つまり、男性が求めているのは「おもしろい女性」ではなく、「自分のユーモアを分かってくれる女性」なのです。

女性の恋愛テクニックとして「笑われる」ことよりも「笑う」ことの方が好感度アップに繋がりやすいことが考えられます。