おもしろい心理学〜心理の達人〜

心理学には「ゲイン・ロス効果」というものがあります。

これは、人が総量よりも「変化の度合い」によって大きく影響を受ける心理のことです。

例えば、いつも強気な人が急に弱気な一面を見せたり、体格がほっそりしていた男性が脱いだら実はマッチョだったり、不良っぽい人が動物や子供に対してとても優しかったり。というギャップが大きな変化と感じられ、好意を持つきっかけになるのです。

ちなみに、職場環境でいうならば、普段厳しい上司がいきなり褒めてくれた。というのもこれに当てはまります。

しかし、注意すべきこともあります。

それは、始めからギャップの心理効果を狙って第一印象を悪くするのはNGです！

人は第一印象によって多くの要素を固定化する傾向にあります。

また、ギャップがいつもプラスに働くとは限りません。

良いイメージから悪いギャップを見せてしまうと、その分マイナスの影響も強くなることがわかっています。

最も効果的な使い方は、意中の方にだけギャップを見せることです。

例えば、いつもはしっかりとしていて頼りがいある女性が、その男性の前だけ甘えた仕草や言葉を使うことで「自分にだけ特別な一面を見せてくれいている。」と感じます。

また、職場ではボーイッシュな制服でいることが多い女性も、デートの際に女性らしい可愛い服装をすることで「その男性だけに見せている自分。」をアピールすることができるのです。