2016年01月23日
国民党の大敗北の要因は若い台湾人世代
国民党の大敗北の要因は若い台湾人世代が拒絶
たニュースがありました。台湾内では、「本省人」
(台湾出身)、外省人(中国本土出身)という言葉
があり、国民党は外省人を優遇していました。
世代が移るにつれて「台湾人」意識が優勢になって
きたのですが、国民党はとうとう大敗するという結
果になりました。若い世代では国民党の政治に拒絶
反応が見られたということです。
「台湾人」という意識は同時に中国は外国と意識し
ているいうことです。これは中国政府は困ったこと
になります。「一つの中国」、「台湾は中国の一部」
などの言葉は意味がなくなります。
「時代力量」という新政党が出現しました。若い世
代の支持が集まったということなのですが、立法院
で5議席を獲得しました。台湾の国会の中で、
「北京の政府はよその国の政府、選挙もしていない
し、・・」というような発言が出たりすると、中国
政府は困ったことになるでしょうね。香港の次は台
湾支配と計画していると思うのですが、中国政府は
もう言わない方がいいでしょう。でも言うでしょう
ね。
台湾の国民党には巨額の資産があるということです
が、何があるのでしょう。ちょっと気になりますね。
国民党、若者が拒絶=対中政策に「ノー」−分裂含みの展開も・台湾〔深層探訪〕
時事通信 1月23日(土)8時21分配信
台湾総統選で最大野党・民進党の蔡英文主席が圧勝し、国民党の政権転落が確定した。
馬英九政権に対する住民の不満が爆発した形で、対中政策をはじめとする国民党の取り組みに「ノー」が突き付けられた。
とりわけ若い世代で国民党に対する拒絶反応が広がっており、1世紀以上の歴史を持つ老舗政党は最大の危機に直面している。
◇国民党は「最悪」
「国民党は最悪。友達もみんなそう言っている」。新政党「時代力量」の選挙集会に参加した北部・桃園市の大学生、林子※(※=王ヘンに奇)さん(21)は、強い口調で語った。
有権者1878万人のうち、20〜39歳は4割弱の711万人。その多くは総統選では蔡氏に、立法院選では民進党もしくは時代力量など「第3勢力」と呼ばれる新政党に投票したとみられている。
若者が国民党に向ける視線は冷ややかだ。馬政権下での経済情勢悪化や対中接近に加え、実力者の2世を重用するなど旧態依然とした体質が敬遠される原因となっている。
民間団体が昨年12月、15〜20歳を対象に実施した世論調査によると、政党支持率は民進党の28%に対し、国民党は16%。従来、民進党が45%、国民党が55%とされてきた支持者の比率は、若者世代では通用しなくなっている。
国民党の地方議員は「若者の間では、反国民党が格好良いといった風潮になっている」と嘆き、「こうした状況を招いた馬総統の責任は大きい」と語気を強めた。
◇逆走した馬総統
国共内戦に敗れ、1949年に中国大陸から台湾に逃れてきた国民党は、蒋介石総統の下で一党独裁体制を確立。
学校現場では本省人(台湾出身者とその子孫)が台湾語を話すことを禁止し、中国の歴史のみを教えてきた。
87年の戒厳令解除後、本省人の李登輝、陳水扁両総統は台湾重視の教育・施策を推進し、「台湾人意識」が広まった。20代、30代では9割以上が「自分は台湾人」と認識し、「中国人」との思いは希薄だ。
一方、香港生まれの外省人(中国出身者とその子孫)である馬総統は「中華民族意識」が強く、国民党が特別な存在だった時代の記憶も引きずっている。
中国を「外国」と見る若者世代との意識の隔たりは大きい。中央研究院近代史研究所の林泉忠副研究員は「馬総統の取り組みは、今の台湾社会が目指す方向と違っていた。時代の変化に気付かなかったのだろう」と分析する。
◇党解体に現実味
国民党は14年11月の統一地方選に続き、総統選も敗北したことで、地方・中央の権力基盤を失い、党の弱体化が急速に進むのは確実だ。
民進党は、国民党が一党独裁時代に築いた巨額の党資産にメスを入れる構えを見せており、党解体も現実味を帯びる。
党の将来を担う30〜40代のリーダーも育っていない。今後、政権を失った責任をめぐり、馬総統ら外省人の主流派グループを追及する声が上がり、分裂含みで推移する可能性もある。
国民党、若者が拒絶=対中政策に「ノー」−分裂含みの展開も・台湾〔深層探訪〕
時事通信 8時21分
台湾、中国大陸の演習報道を「虚偽」と判断 理性的態度呼びかけ
中央社フォーカス台湾 22日(金)14時43分
毎日新聞 22日(金)10時53分
中央社フォーカス台湾 19日(火)18時52分
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