2020年10月06日
2社がワクチンの最終治験を開始 新冷戦(107)
新冷戦(107)
新型コロナワクチンの開発状況のニュ―ス
です。アメリカの日用品・製薬の大手ジョ
ンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が
9月23日に第3段階の臨床試験をアメリカ
で開始したということです。J&Jもワク
チン開発の1番手グループに入っています。
ワクチン候補の開発は子会社のヤンセンフ
ァーマが行ったということです。
このワクチン候補は1回の接種で済むとい
うことから、他社の2回接種のワクチン候
補より3週間ほどは期間が有利になってい
ます。また他社は3万人に2回ワクチンを
接種することから、J&Jは臨床試験をす
る人数は6万人ということです。J&Jは
アメリカ政府の「ワープスピード作戦」に
参加しており、他社の状況と調整したので
はないでしょうか。臨床試験を実施する国
々はアメリカ、アルゼンチン、ブラジル、
チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、南
アフリカなどです。現在感染拡大中の国々
です。
J&Jはワクチンが完成すると、2021年は
1年で10億回分のワクチンを製造すると見
込んでいます。大規模ですね。
◇◇◇◇◇◇
2つ目の記事はアメリカのバイオテクノロジ
ー企業のノババックスの臨床試験も始まった
ということです。ノババックスは9月24日に
第3段階臨床試験をイギリスで開始したとい
うことです。イギリス政府と連携して4週間
から6週間に臨床試験への参加者は最大1万
人ということです。イギリスも新型コロナ
の感染が収まっていません。イギリス政府
もワクチン確保に真剣と思われます。
富士フイルムのアメリカの子会社がノババ
ックスのワクチン原薬を受注し、この原薬
生産のためにアメリカ政府の「ワープスピ
ード作戦」から支援280億円を受けていま
す。
トランプ大統領は新型コロナが発症し入院
しました。読み切れないほどニュースが流
れています。各国の首脳はお見舞いの電報
を送っているようです。ホワイトハウスは
感染のクラスターとなっているようです。
まるでコロナ感染物語のようになっていま
す。承認済みや、未承認の薬をかき混ぜて
カクテルを飲んでいるようなニュースもあ
ります。
スーパーセル・オハイオ州2016年8月の5
(CNN) 米日用品・製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は23日、新型コロナウイルスのワクチン候補に関する第3段階の臨床試験(治験)を米国で開始した。
臨床試験は米国と海外の約215カ所で、最大で大人6万人を対象に実施する。 J&Jの発表によると、第3段階の臨床試験は即日開始予定で、23日に最初の被検者にワクチン候補を投与する。
ワクチン候補は同社の子会社ヤンセンファーマが開発した。 米国で新型コロナウイルス対策ワクチンの大規模な臨床試験を開始するのは、モデルナ、ファイザー・ビオンテック、アストラゼネカに次いで4社目。
他社のワクチン候補が2回の投与を必要とするのに対し、J&Jのワクチン候補は1回の投与で済むことから、早期に結果が出るはずだと同社は説明する。
米国とベルギーで行われた第1段階と第2段階の臨床試験では、これまでのところ、1回の投与で免疫反応の兆候が確認され、安全性が確認されたとして第3段階へ移行した。
第3段階の臨床試験は、ワクチン開発の促進を目指す米連邦政府の「ワープスピード作戦」と連携して実施される。 臨床試験は米国のほか、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、南アフリカで実施される。大人で安全が確認されれば、子どもを対象とした試験も実施する意向。
J&Jは今回の臨床試験とは別に、英政府と連携して2回投与した場合の効果を検証する第3段階の臨床試験も予定している。
ワクチンの安全性と効果が確認されれば、2021年初めまでに米食品医薬品局(FDA)による緊急承認が受けられる見通しで、年間10億回分の製造を見込んでいる。
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