2020年08月27日
ワクチン臨床試験の第3段階へ2社 新冷戦(97)
新冷戦(97)
新型コロナワクチンの開発の先頭グループ
にいるファイザーとビオンテックの組は臨
床検査の第1段階での安全性データを公表
したということです。全ての被験者層で忍
容性(認容性)は良好だったということです。
忍容性というのは発熱や副作用などが強く
出ると容認性が悪いということになり、軽
微だと容認性が良いとなります。第3段階
の臨床試験のためのボランティアが8月19
日現在で9000人を確保したということで
す。
今後順調に進むと、10月にはワクチン候補
の審査を申請するということです。今年の
年末までに1億回分のワクチンを供給でき、
2021年の終わりまでに13億回分のワクチ
ンを供給できるということです。日本の厚
生労働省とは6000万人分(1億2000万回
分)のワクチンで合意ができているという
ことです。
二つ目の記事はアメリカの製薬大手ジョン
ソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワク
チンについてです。第3段階の臨床試験は
9月下旬から始めるということなのですが、
人数が通常の2倍の最大6万人を対象にす
るということです。アメリカ、ブラジル、
チリ、メキシコ、フィリピン、南アフリカ
など9か国で臨床試験を実施するというこ
とです。最大規模の臨床試験を計画してい
るようです。2021年の始めにはワクチン
の緊急使用が可能になるということです。
2021年中の目標は世界で10億回分を供給
するそうです。
アメリカ政府はJ&Jのワクチン開発に4億
5600万ドルを支出しているということで
す。新型コロナウイルスのワクチンの供給
については1億回分を、10億ドル(約
1060億円)超で米国に提供することで合
意したということです。
竜巻・ミネソタ州2020年7月の12
(ブルームバーグ): 米ファイザーとドイツのビオンテックは20日、メッセンジャーRNA(mRNA)に基づく新型コロナウイルスワクチンの開発プログラム「BNT162」で米国で実施中の臨床試験から、安全性と免疫原性に関する追加の第1相データを公表した。同ワクチンは第2/3相段階に進んでいる。
両社は臨床試験の成功を前提に、ワクチン候補「BNT162b2」の審査を10月にも当局に申請する方向にあると説明。全ての被験者層で忍容性は良好で、軽度から中等度の発熱が見られたのは参加者の20%未満だった。
現在の計画では年末までに世界で最大1億回分、2021年末までには約13億回分を供給できると見込んでおり、米国とドイツで第1相試験データの分析を続けている。
原題:Pfizer’s Covid-19 Vaccine on Track to Seek Regulatory Review (1)(抜粋)
(c)2020 Bloomberg L.P.
Hari Govind
8月21日(金) 9時43分 経済総合(Bloomberg)
★アートパネル マリリン・モンロー
【ニューヨーク時事】米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は20日までに、同社が開発する新型コロナウイルスのワクチン候補の最終段階の臨床試験(治験)に、6万人が参加する予定だと明らかにした。
新型コロナワクチンの治験の規模としては最大となる見通し。
J&Jは最終段階の第3相試験を9月に開始予定。
同社が米政府のデータベースに掲載した内容によれば、治験は米国やブラジル、フィリピン、南アフリカなど9カ国で実施する。
J&Jの広報担当者は米紙に、来年初めにワクチンの緊急使用が可能になるとの見方を示した。同社は7月に初期段階の治験の開始を発表した。
8月21日(金) 6時5分 北米(時事通信)